第 7 章 : カラー マネージメント
カラー マネージメントについて 98
CorelDRAW Graphics Suite X6 のカラーマネージ メント設定 102
カラー プロファイルを操作する 105 ソフト校正 107
カラー マネージメント ポリシーを操作する 109 ドキュメントを開くときにカラーを管理する 110 ファイルをインポートおよび貼り付ける際のカ ラーの管理 111
印刷のカラーを管理する 112
安全な CMYK ワークフローを使用する 113
オンライン表示のカラーを管理する 113
第 7 章 : カラー マネージメント
この章では、カラー マネージメントに関す る基本的な質問に回答し、
CorelDRAW Graphics Suite X6 のカラー マ ネージメント機能の概要を示します。
カラー マネージメントについて
このセクションには、カラー マネージメン トについてよくたずねられる質問の回答が 記載されています。
• カラーが一致しません。なぜです か ?
• カラー マネージメントとは何ですか ?
• カラー マネージメントはなぜ必要です か ?
• カラー マネージメントを始めるにはど うすればいいですか ?
• 私のモニタは正確なカラーを表示してい ますか ?
• カラー プロファイルを割り当てたり、
カラーをカラー プロファイルに変換す べきですか ?
• レンダリング方法とは ?
カラーが一致しません。なぜです か ?
ドキュメントの作成や共有の際にさまざま なツールを使うことができます。たとえば、
別のアプリケーションで作成されたファイ ルを起動したり、デジタル カメラやスキャ ナで取得したイメージをインポートできま す。ドキュメントを仕上げたら、印刷した り、電子メールで送って同僚と共有するこ とができます。
ワークフローの各ツールには、カラーを解 釈する専用の方法があります。さらに、各 ツールには、独自の利用可能なカラーの範 囲があります。これは、カラー スペースと 呼ばれ、カラーが再現される方法を定義し た一連の数値で構成されています。
つまり、カラーを定義したり、解釈する際 に、各ツールは固有の言語を使用します。
デジタル カメラのカラー スペースにある、
赤 = 0、緑 = 0、青 = 255 の値を持った鮮や かな青の RGB カラーについて考えてみま しょう。このカラーは、ご使用のモニタの カラー スペースでは異なる色として表示さ れる可能性があります。さらに、ご使用の プリンタのカラー スペースには、このカ ラーに一致するものがない可能性がありま す。そのため、ドキュメントがワークフ ロー内を移動すると、この鮮やかな青色は 変換の際に失われ、正確に再現されません。
カラー マネージメント システムは、出力し たカラーが意図したものと一致するように、
ワークフローにおけるカラーの伝達を向上 するために用意されています。
ドキュメント ワークフローの例
第 7 章 : カラー マネージメント ¦ 99 カラーは、カラー スペースにより定義されます。
1.Lab カラー スペース。2. Lab カラー スペースに対 して表示される sRGB カラー スペース。3. U.S. Web Coated (SWOPR) v2 カラー スペース。
4. ProPhotoRGB カラー スペース。
カラー マネージメントとは何です か ?
カラー マネージメントは、ドキュメントの ソースや出力先に関係なくカラーの再現を 予測し、コントロールできるプロセスです。
ドキュメントの表示、変更、共有、別の ファイル形式へのエクスポート、印刷など を行う際に、より正確なカラーの再現を確 保します。
カラー マネージメント システムは、カラー エンジンとも呼ばれ、カラー プロファイル を使用してカラー値をあるソースから別の ソースに変換します。たとえば、モニタに 表示されているカラーを、プリンタが再現 できるカラーに変換します。カラー プロ ファイルは、ドキュメントの作成や編集に 使用するモニタ、スキャナ、デジタル カメ ラ、プリンタ、アプリケーションなどのカ ラー スペースを定義します。
カラー マネージメントはなぜ必要 ですか ?
ドキュメントが正確なカラー再現を必要と するなら、カラー マネージメントについて
もっと知っておくと役立ちます。ワークフ ローの複雑さや、ドキュメントの最終出力 先も重要な考慮事項となります。ドキュメ ントをオンラインで表示するだけなら、カ ラー マネージメントはそれほど重要ではな いかもしれません。しかし、ドキュメント を別のアプリケーションで開く予定の場合 や、印刷や複数の出力タイプ用にドキュメ ントを作成する場合は、適切なカラー マ ネージメントが欠かせません。
カラー マネージメントを使用すると、以下 を行うことができます。
• ワークフローの全体を通じて一貫性のあ るカラーを再現できる。特に、他のアプ リケーションで作成されたドキュメント を開く場合にも、一貫したカラー再現が 可能である。
• 他の人とファイルを共有する場合に、一 貫性のあるカラーを再現できる。
• 印刷所、デスクトップ プリンタ、Web などの最終出力先に送付する前に、カ ラーをプレビュー ( または「ソフト構 成」) できる。
• ドキュメントを異なる出力先に送る際 に、調整や補正の必要性を減らすことが できる。
カラー マネージメント システムは全く同一 のカラー マッチングを提供しませんが、カ ラーの正確さを大幅に向上します。
カラー マネージメントを始めるに はどうすればいいですか ?
次に、ワークフローにカラー マネージメン トを追加するためのアドバイスを示します。
• ご使用のモニタがカラーを正しく表示し ていることを確認してください。詳しく は、100 ページの「私のモニタは正確な カラーを表示していますか ?」を参照し てください。
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• 使用する予定の入力装置や出力装置にカ ラー プロファイルをインストールしま す。詳しくは、106 ページの「カラー プ ロファイルをインストール / ロードす る」を参照してください。
• CorelDRAW および Corel PHOTO-PAINT のカラー マネージメント機能に精通す る。カラー マネージメントのデフォル ト設定でも良好なカラー結果を得ること ができますが、特定のワークフローに適 したものになるようデフォルト設定を変 更できます。詳しくは、102 ページの
「CorelDRAW Graphics Suite X6 のカラー マネージメント設定」を参照してくださ い。
• ドキュメントの最終結果を画面でプレ ビューして、ドキュメントをソフト校正 する。詳しくは、107 ページの「ソフト 校正」を参照してください。
• ファイルを保存やエクスポートする際に カラー プロファイルを埋め込む。これ により、ファイルが表示、変更、または 複製された際にカラーの一貫性を確保す ることができます。詳しくは、107 ペー ジの「カラー プロファイルを埋め込む」
を参照してください。
私のモニタは正確なカラーを表示し ていますか ?
モニタのキャリブレーションとプロファイ リングは、カラーの正確さを実現する上で 不可欠な手順です。モニタのキャリブレー ションを行う場合は、確立された正確さの 基準に従ってカラーを表示するように、モ ニタを設定します。キャリブレーションを 行ったら、モニタのカラー プロファイルを 作成できます。これには、モニタがカラー を解釈する方法が記述されています。この カスタム カラー プロファイルは通常、プロ ファイリング ソフトウェアによりオペレー ティング システムにインストールされるた め、他のデバイスやアプリケーションが共
有できます。キャリブレーションとプロ ファイリングはカラーの正確さを実現する ために協力し以下を行います。モニタの キャリブレーションが不適切な場合は、プ ロファイルは役立ちません。
キャリブレーションおよびプロファイリン グは複雑であり、通常は比色計や専用のソ フトウェアなど、サードパーティのキャリ ブレーション デバイスが必要になります。
さらに、不適切なキャリブレーションは有 害無益なものとなる場合があります。カ ラー マネージメント技法や製品を調べると、
カスタム カラー プロファイルについて、さ らに知ることができます。また、ご使用に なっているオペレーティング システムやモ ニタに付属のマニュアルを参照することも できます。
モニタが表示するカラーを知覚する方法も カラーの一致を管理する上で重要です。あ なたの知覚は、ドキュメントを表示してい る環境に影響を受けます。適切な表示環境 を作成する方法を以下に示します。
• 使用する部屋の光がムラなく一貫してい ることを確認します。たとえば、室内が 日光で満たされている場合は、日除けを 使用するか、可能であれば窓のない部屋 で作業します。
• モニタの背景に灰色などの中間色を使用 するか、グレースケール イメージを利 用します。鮮やかな壁紙やスクリーン セーバーの使用を避けます。
• モニタでのカラー表示とぶつかり合う明 るい衣服を着用しないでください。たと えば、白いシャツを着ていると、光がモ ニタに反射して、カラーの知覚が変わり ます。