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カノン (コーダを男声合唱に改編したものを含む)

ドキュメント内 磯部 俶 の男声合唱作品 解説 (ページ 50-54)

磯部先生は、男声合唱オリジナルのカノンは1曲しか作曲していないが、混声/女声/児童合唱のカノン のコーダ部分を、須賀敬一氏が男声4部に改編したものを、集めた。

村祭り〈4声〉 磯部 俶 詞 〔無伴奏〕(1954)

【楽譜】磯部 俶 男声合唱カノン曲集『ゆりかごのうた』いそべ男声 (2006-2008)

昭和30年3月の「早大グリー 第6回送別演奏会」(日本青年館)の、卒業生のステージ「日本の歌」で演 奏された4声のカノン(指揮:磯部 俶)。この「日本の歌」は〈独唱と男声合唱のための組曲〉で、編曲が 磯 部 俶/須賀敬一。この「村祭り」の他に、「草の葉の祈り」も含まれている。ちなみに、この年に早大グリ ーを卒業したメンバーには、須賀氏をはじめ、河合・田邉・長田・村岡・若月の6人の他に、大久保・鈴木(邦)

・新田の諸氏がいる。ちなみに、早大グリーで、送別演奏会に卒業生だけでワン・ステージ持てたのは、こ の時が初めて

雪〈3声〉 大和ミヱ子 詞 須賀敬一 改編 〔ピアノ伴奏付き〕(2000)

【楽譜】磯部 俶 男声合唱カノン曲集『ゆりかごのうた』いそべ男声 (2006-2008)

昭和44(1969)年に「詩と音楽の会」のために作曲した3声のカノン(コーダは混声4部合唱)で、1つの 音符に10~13音もの言葉を付けた、実験的な曲。この手法は、後の「鬼やんま」などにも見られる。同年 11月の「詩と音楽の会 新しい日本の歌発表演奏会」(イイノホール)で、日本合唱協会により初演され(指 揮:磯部 俶/ピアノ:川村深雪)、詩と音楽の会編の『新しい日本の歌 第4集 合唱編』(音楽之友社)に収め られた。

翌 昭和45(1970)年、豊中混声の委嘱で混声合唱組曲「名もない花びら」が作曲されたが、その際、その 最終曲にこの 「雪」が使われた。組曲「名もない花びら」は、同年11月の「豊中混声 第10回定期演奏会」

(大阪府青少年会館 文化ホール)で初演された(指揮:磯部 俶/ピアノ:宗倉節子)。昭和46(1971)年に、「東 京都民合唱団 創立10周年記念 第20回記念演奏会」のために、混声合唱組曲「虹」を作曲したが、その際、

組曲「名もない花びら」で〈朗読〉となっていた「名もない花びら」を「プロローグ」に、終曲「雪」を

〈挽歌にかえて〉という傍題を付けて「エピローグ」とし、新しく1曲を加えて、プロローグとエピローグ の間に7曲が入る、合唱組曲 「虹」に改編した。

この エピローグ「雪」のコーダ部分を、平成12(2000)年5月、須賀敬一氏が、昭和53(1978)年に出版さ れた女声合唱組曲『虹』(音楽之友社)も参考にしながら、いそべ男声のために、男声4部合唱に改編した。

この男声版は、平成21(2009)年11月の「いそべ男声 35周年記念演奏会」(ティアラこうとう 大ホール) で初演された(指揮:須賀敬一/ピアノ:永井博子)。さらに、平成22年の「第65回東京都合唱祭」(五反田ゆ うぽうと)、平成23(2011)年1月の「いそべ男声/沖縄男声 第9回合同演奏会」(那覇市民会館)の合同演奏 で演奏された(どちらも 指揮:須賀敬一/ピアノ:永井博子)

ゆりかごのうた 〈3声〉 松原ふゆ子 詞 須賀敬一 改編 〔ピアノ伴奏付き〕(2006) 【楽譜】磯部 俶 男声合唱カノン曲集『ゆりかごのうた』いそべ男声 (2006-2008)

磯部先生が世田谷の松原に住んでいた新婚時代(昭和21年の冬)に作曲した、ごく初期の3声の女声合唱 カノン。作詞者 松原ふゆ子は、この時の磯部先生のペンネーム。

昭和27(1952)年4月に行われた「第1回 磯部 俶 作品発表会」(読売ホール)で、木せい会/湘南コール グリューンの合同演奏によって、「犀 川」「もくせい」と共に演奏された(指揮:磯部 俶/ピアノ:不詳)。昭 和40(1965)年には、NHK東京放送合唱団(女声)によりレコーディングされている(キングレコード『噴水 のある風景』B面、指揮:磯部 俶/ピアノ:三浦洋一)。

ペンギン 〈3声〉 柴野民三 詞 須賀敬一 改編 〔ピアノ伴奏付き〕(2006) 【楽譜】磯部 俶 男声合唱カノン曲集『ゆりかごのうた』いそべ男声 (2006-2008)

昭和33(1958)年に、ろばの会35周年記念に制作されたLP『<児童のための音楽入門> チュウちゃんが動 物園へいったお話』(キングレコード)に入っている、児童合唱による3声のカノン。「ぼくはペンギン よ っち よーち ひょっこ ひょこ」と、ペンギンの不器用なよちよち歩きを歌っている。このLPでは、キン グ小鳩会によって歌われているが、1967年になって、ステレオ化するため録音し直す際に、ひばり児童合 唱団に代わった。

魔 女 〈3声〉 いそべかず 詞 須賀敬一 改編 〔ピアノ伴奏付き〕(2006)

【楽譜】磯部 俶 男声合唱カノン曲集『ゆりかごのうた』いそべ男声 (2006-2008)

平成6(1994)年に出版された女声合唱組曲『小さな人魚姫のものがたり』(音楽之友社)は、アンデルセ ンの童話「小さな人魚姫のものがたり」を題材にした組曲で、いそべかず脚色/作詞。組曲としての物語性 が強く、各曲の頭に付けられたナレーションで、物語が展開してゆく。その第4曲が3声のカノン「魔 女」。 歌い出す前に、物語の展開のナレーションが付いており、さらに、単純な3声のカノンではなく、物語の 展開に従って、1番がユニゾン、2番が2声のカノン、3番が3声のカノンとなっていて、1番の前には 場面説明のナレーションが、2番と3番の前には、それぞれ、魔女の台詞が入っている。平成18(2006)年 に、須賀敬一氏がコーダの1小節を男声4部に改編した。

道志川合唱祭の歌 〈2声〉 いそべかず 詞 須賀敬一 改編 〔ピアノ伴奏付き〕(2006)

【楽譜】磯部 俶 男声合唱カノン曲集『ゆりかごのうた』いそべ男声 (2006-2008)

「遙かな友に」誕生(昭和26年夏)の地 神奈川県津久井郡津久井町青根の、夫婦園から程近い道志川河畔

に、「遙かな友に」の歌碑が建ち、昭和61(1986)年7月13日、津久井町緑の休暇村センターで、歌碑除幕式

と記念合唱祭が盛大に行われた。これを機に 津久井町は「合唱の里」を宣言し、平成4(1992)年9月には、

「磯部 俶 記念 道志川音楽祭」が開催された。

その後、「〈合唱の里〉津久井『遙かな友に』道志川合唱祭」と名称を変更し、毎年 秋の敬老の日に(後 に第4日曜に変更)合唱祭が行われているが、第7回の平成10(1998)年からは、新しくできた「道志川合唱 祭の歌」が、冒頭の全員合唱で歌われるようになった。磯部先生は、この頃、既に体調を崩しており、前 年の平成9年には、もう道志川合唱祭に顔を出せなくなっていた。ご自分の身代わりにこの「道志川合唱 祭の歌」を出席させたのだろう。曲は、合唱祭参加団体の構成を考えて、前半が4/4拍子の混声3部合唱(ソ プラノ/アルト/男声)、後半が3/4拍子の2声のカノンになっている。

合唱祭は、平成17(2005)年から「磯部 俶 記念『遙かな友に』道志川合唱祭」と名称が変わったが、第

14回のこの年は、台風で中止となった。

平成18(2006)年に、須賀敬一氏が前半の混声3部を男声4部に編曲し、後半のカノンのコーダを男声4 部に改編した。

10.早稲田の歌など、特定のグループのためのもの

早大グリークラブのクラブソング、早稲田大学の学生歌、いそべ男声のクラブソングなど、特定のグル ープのための曲を、いくつか作曲している。ボニージャックスのための曲もたくさん作っているが、コン ボなどの伴奏になっているもの、男声合唱曲として歌われていないものは、割愛した。

他に、小・中・高校の校歌も数多く作っているが、男子校の校歌だから男声合唱曲、ともいえないので、

取り上げていない。

輝く太陽 ―早稲田大学グリークラブ クラブソング 磯部 俶 詞 男声4部〔無伴奏〕

【楽譜】『Songs of WASEDA Glee Club Collection Vol.1』稲門グリー (1989)

昭和28(1953)年初めに作詩/作曲した、早大グリークラブ クラブソング。今でも、早稲田グリーの現役/

OBに歌い継がれている。最初の楽譜に〈早大グリークラブ 昭和27年度卒業生を送るに際して〉とある。

昭和27(1952)年4月の「第1回 磯部 俶 作品発表会」(読売ホール)直後からの、ほぼ1年に及ぶ療養生活 からの、グリークラブへの復帰土産でもあった。昭和28年3月の「早大グリー 第4回送別演奏会」(虎ノ 門共済会館ホール)で初めて演奏された(指揮:木下林策)。ちなみに、この時の早大グリーの卒業生(昭和28 年卒)の一人が、元団員の土屋昌也氏。なお、早大グリーはこの送別演奏会の時点では正式には「早稲田大 学音楽協会グリークラブ」で、4月に音楽協会から独立して「早稲田大学グリークラブ」となった。

青春の空 ―早稲田大学 新学生歌 岩崎 巌 詞 男声4部〔無伴奏〕(1997)

【楽譜】磯部先生の手書き楽譜のコピー

平成9(1997)年、早稲田グリーの90周年を記念して、療養中の病床で作曲した新学生歌。同年11月の「早 大グリー 創立90周年記念演奏会」(東京オペラシティ)で、早大グリー/稲門グリーの合同で初演された(指 揮:大井剛史)。「紺碧の空」の作詩者 岩崎 巌氏の詩「青春の空」〈風になびけ 歌にゆれよ 青春勢う 早稲 田の森よ ……〉に作曲したもので、学生歌ではあるが、「いざ、乾盃の」と違ってグリークラブのための 歌なので、初めから無伴奏男声4部合唱で作曲してある。初演の翌年の2月に退院してから、D-dur を F-dur に改め、一部を書き直した。「『青春の空』の決定版です。前回のは期日に間に合わせるために、入 院中に急いで書いたものなので、書き改めました」というメモが付いている。

稲門グリークラブ・エール 磯部 俶 詞 男声4部〔無伴奏〕(1979)

【楽譜】『Songs of WASEDA Glee Club Collection Vol.1』 稲門グリー(1989)

昭和54(1979)年2月の「稲門グリー 第16回定期演奏会」(厚生年金会館 大ホール)の時に作曲した、稲 門グリーのエール、13小節の無伴奏男声4部合唱曲。 この演奏会の冒頭で歌われた。磯部先生は、当日の プログラムに、〈稲門グリークラブの発展を希い〉と書いている。

いざ、乾盃の ―早稲田大学 新学生歌 西村達郎 詞 玉崎洋一 編曲 男声4部〔無伴奏〕(2000)

【楽譜】稲門グリー シニア(2000)

ドキュメント内 磯部 俶 の男声合唱作品 解説 (ページ 50-54)

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