3. 諸外国における HACCP 手法の導入状況等の調査
3.2 各国における HACCP 手法の運用実態の調査
3.2.8 カナダ
3.2.8 カナダ
カナダ要件の検証等がある。
同庁はカナダの植物資源基盤を害虫や疾病から保護するために重要な役割を担っており、そ の範囲はバイオ技術・肥料・林業・穀物や農作物・園芸・植物育種家の権利・病虫害・種苗・
品種登録等に及ぶ。主な活動としては検疫措置に関する国際基準設置への参加、害虫の監視、
植物衛生のリスク評価、輸出・輸入植物についての海外・カナダ要件の検証等がある。
(b) 業界団体
z カナダポーク協議会(CPC)
カナダポーク協議会(Canadian Pork Council / CPC)は1966年に、全国の豚肉生産者の 指導的役割を担い、イニシアティブの調整を目的として創設された豚肉生産者団体である。現 在、CPCは、カナダ国内の9つの地方の業界団体も会員に含み、合計12,000以上の食用豚生 産者を代表する業界団体として活動している。トレーサビリティ、国内外の政策提言・支援に 向けた取り組みや、食品安全、動物管理、トレーサビリティ、動物衛生、環境管理、国際貿易、
栄養等に関するイニシアティブの開発・実施等を行っている。
z Further Poultry Processors Association of Canada(FPPAC)
FPPACは、1985年に設立された家きん肉加工製品製造事業者の業界団体で、それぞれの事
業者が自身の意見や興味関心、疑問点等について共有する機会を持つための土台となっている。
現在、41 社の会員企業のほとんどがオンタリオに拠点を置いており、会員企業の総売り上げ は、約14億ドル、フルタイム従業員数は4200人を超える。FPPACは、通常、年に3回の会 議を開催し、輸出拡大、HACCP、輸入割り当て政策等、家きん肉業界に関連するあらゆる事 象・問題に積極的に関与している。
(3) HACCP義務化の状況
政府登録された食肉・肉製品、魚・魚製品製造事業者に対し、HACCP導入を義務付け ている。食肉・肉製品と魚・魚製品は、元々別組織の管轄であったため、食肉・肉製品は、
FSEP、魚・魚製品は、QMP という異なったHACCP プログラムが運用されている。輸 出国であるがゆえ、海外マーケットの維持・拡大のために、共通言語としてのHACCP導 入が必要となった。
(4) 除外規定の有無と状況
政府登録(販売域が州外にも及ぶ場合に登録が必要)していない事業者には義務付けら れていない。
(5) 効果的なHACCP導入・実施のための取り組み
カナダでは、HACCP 導入の義務付けが法制化された時点で、既に7−8 割が HACCP
を自主的に導入していた。これは、数年前に既にアメリカが輸入業者に対してもHACCP 導入を義務付けていたため、アメリカへの輸出を行っていた事業者は導入せざるを得ない 状況にあったことが背景にある。自主的な取り組みの段階で、業界団体も業界内での導入 を支援・促進したことも要因のひとつとなっており、法制化の前に十分に情報提供や教育 活動を行って、スムーズな移行を行うことができた。業界団体のマニュアルやモデルの構 築に政府も関与、支援、認証を行い、業界との協力体制を維持、活用した。
3.2.9 オーストラリア