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はじめに

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第 3 章 実用化システムと研究プロジェクト

3.3 オントロジジェネレータとオントロジジェネレータで作るセマンティック Wiki

3.4.1 はじめに

これまで、事典・辞書・書籍など知識系コンテンツの検索サービス・製品では、“キーワ ードによる見出し検索や全文検索”が一般的に利用されている。その検索のスピードの速 さとヒットの多さは、紙の書物では実現し得ないものであった。しかし、ヒット件数が多 すぎたり、探したいキーワードが思いつかず、なかなか知りたい事柄にたどり着けなかっ たり、また、文中のホットリンクを辿っているうちにコンテンツの迷路に迷いこんでしま うことも多い。

このような、もっと早く、もっと的確に、知りたい事柄にたどり着きたいという、人間 の知識探求に応えるために「知のコンシェルジェ」を開発した。

本発表では、まず基本構成を説明し、情報/知識のデータモデルであるトピックマップ と機能の対応について説明する。そして、幅広い適用範囲があることを事例で説明する。

最後に、「知のコンシェルジェ」に関連する情報を紹介する。

3.4.2 「知のコンシェルジェ」とは

「知のコンシェルジェ」は、図3.4.1に示すように、ビジュアルな“体系化された知識”

の入り口から、そこを手がかりとして、ユーザとシステムがインタラクティブにやり取り しながら、知りたい事柄に辿り着き、“コンテンツプロファイル情報”にもとづいてコンテ ンツを検索する。

“体系化された知識”は、見識者の知見にもとづき関連づけされた知識群である。例え ば、一般教養的知識の場合、百科事典の項目名と関連項目名、索引と項目名など、見識者 が意味論的に関連づけをした知識の総体である。

“コンテンツプロファイル情報”は、“体系化された知識”とコンテンツとの対応情報で ある。例えば、「富士山」という知識に対して、百科事典の項目「富士山」と地図の地名「富 士山」がコンテンツとして存在していることを示す情報である。

本に例えれば、図3.4.2に示すように、“体系化された知識”と“コンテンツプロファイ ル情報”は“索引”である。“索引”の役割のうち、“事柄の関係”を示すのが“体系化さ れた知識”であり、もう一つの役割である“事柄の所在(ページ)”を示すのが“コンテン ツプロファイル情報”である。本を調べるとき、“索引”から“内容”を探すように、「知 のコンシェルジェ」では、“体系化された知識”と“コンテンツプロファイル情報”にもと づき、“コンテンツ”を探す。

図3.4.1 知のコンシェルジェの構成図

図3.4.2 体系化された知識とコンテンツプロファイル

3.4.3 「知のコンシェルジェ」の機能とトピックマップ

「知のコンシェルジェ」は、情報/知識のデータモデルとして、トピックマップ(ISO/IEC

JTC1 SC34/WG3 で策定された規格) を採用している。トピックマップは、以下の三種類

の主要な構成要素から構成される。

・ topic:トピック(問題領域でのキーとなる主題群を表現)

・ association:関連(主題間の関係を表現)

・ occurrence:出現(主題に関連する情報リソースへのリンク)

「知のコンシェルジェ」の3つの機能は、これらの構成要素のブラウズを行うことにより 実現している。

図3.4.3 「知のコンシェルジェ」の機能とトピックマップ

(1) 「トピック検索」機能

「知のコンシェルジェ」が起動されると図 3.4.4 に示す画面が表示される。トピッ クを探すために、キーワードを入力すると、該当するトピックおよびそのトピックに 関連するトピックが表示される。該当するコンテンツはまだ表示されない。入力され たキーワードは“思いつきの言葉”だ、という考え方にもとづいている。自分が真に 探したい言葉を発見できるように、関連する言葉(関連トピック)を表示している。

なお、検索条件としては、「前方一致」「後方一致」「部分一致」「完全一致」が指定で きる。

(2) 「ビジュアル表示」機能

トピックの関連をビジュアル表示したのが、図 3.4.5 である。指定したトピックを 始点として、関連トピックが線で結ばれたグラフが表示される。関連トピックをマウ スでクリックすると、さらにその関連トピックに関連するトピックが展開される。こ のように、始点としたトピックから関連を辿って、見つかったトピックのコンテンツ を探すことができる。

(3) 「トピック概要とコンテンツ一覧表示」機能

コンテンツに関連する内容を表示したのが、図 3.4.6 である。トピックの概要やト ピックに関連するコンテンツの一覧が表示される。関連するコンテンツとして登録で きるのは、デジタル化されたコンテンツに限らず、出版物として発行された本のペー ジへのリンクも可能である。

図3.4.4 「知のコンシェルジェ」の機能その1

図3.4.5 「知のコンシェルジェ」の機能その2

図3.4.6 「知のコンシェルジェ」の機能その3

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