第 3 章 実験報告
第 1 節 実験 1-1
1.2 結果
1.2.2 エラー率
各群におけるエラー率は,図1-2-2の通り.また,統計解析の詳細は表1-2-12~
1-2-18 の通り.多数刺激群において,日数,回転角度の主効果は有意であり,練
習後のエラー率は低下したこと,および回転角度に応じてエラー率が異なること が示唆された(日数: F(1,9)=6.05,p<.05,回転角度: F(3,27)=17.34,p<.001).日数と回 転角度の交互作用は有意であった(日数×回転角度: F(3,27)=7.86,p<.005).下位検 定を行ったところ,180°で日数の有意差が認められた.また,1 日目において
180°とその他の回転角度に有意差が認められ,4 日目において 0°と 180°の回
転角度で有意差が認められた.このことから,練習により 180°でエラー率は低 下するが,回転角度に応じてエラー率は増加しなかったといえる.
姿勢の主効果,および姿勢に関連した交互作用(姿勢×日数,姿勢×回転角度,
姿勢×日数×回転角度)に有意差は認められなかった(姿勢: F(1,9)=.16,p=.70,姿 勢×日数: F(1,9)=.08,p=.78,姿勢×回転角度: F(3,27)=1.54,p=.25,姿勢×日数×回 転角度: F(3,27)=1.12,p=.36).このことから,拘束姿勢によるエラー率の低下は見 られなかったといえる.
少数刺激群において,日数,回転角度の主効果は有意であり,練習後のエラー 率は低下したこと,回転角度に応じてエラー率が異なることが示唆された(日数:
F(1,11)=5.63,p<.05,回転角度: F(3,33)=15.75,p<.001).しかし,日数と回転角度の交 互作用に有意差は認められなかった(日数×回転角度: F(3,33)=1.17,p=.34).このこ とから,回転角度に関係なくエラー率は低下したといえる.
姿勢×日数×回転角度の交互作用は有意であった(F(3,33)=4.53,p<.01).下位検 定を行ったところ,すべての日数,回転角度で姿勢の有意差は認められなかった.
その他の姿勢の主効果および姿勢に関連した交互作用に有意差は認められなかっ た(姿勢: F(1.11)=1.09,p=.32,姿勢×日数: F(1,11)=.57,p=.47,姿勢×回転角度: F(3,33)=.53,p=.67).これらのことから,拘束姿勢によるエラー率の低下は見られな かったといえる.
32
図1-2-2 1日目と4日目のエラー率
A 多数刺激群(通常姿勢) B 少数刺激群(通常姿勢)
C 多数刺激群(拘束姿勢) D 多数刺激群(拘束姿勢)
0 5 10 15 20 25 30
0 90 180 270
1日目 4日目
エラー率(%)
回転角度(°)
A
0 5 10 15 20 25 30
0 90 180 270
1日目 4日目
エラー率(%)
回転角度(°)
B
0 5 10 15 20 25 30
0 90 180 270
1日目 4日目
エラー率(%)
回転角度(°)
C
0 5 10 15 20 25 30
0 90 180 270
1日目 4日目
エラー率(%)
回転角度(°) D
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表1-2-12 多数刺激群における回転角度の比較
表1-2-13 多数刺激群における回転角度に対して日数の比較
回転角度 回転角度 p値
0° vs 90° 0.56
180° 0.000****
270° 0.09
90° vs 0° 0.56
180° 0.011*
270° 1.00
180°vs 0° 0.000****
90° 0.011*
270° 0.011*
270°vs 0° 0.86
90° 1.00
180° 0.011*
*p<.05,**p<.01,***p<.005,****p<.001 多重比較:Bonferroni法
回転角度 日数 p値
0° 1日目 0.05
4日目 0.05
90° 1日目 0.52
4日目 0.52
180° 1日目 0.002***
4日目 0.002***
270° 1日目 0.07
4日目 0.07
*p<.05,**p<.01,***p<.005,****p<.001 多重比較:Bonferroni法
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表1-2-14 多数刺激群における日数に対して回転角度の比較
日数 回転角度 回転角度 p値
1日目 0° vs 90° 1.00
180° 0.000****
270° 0.08 90° vs 0° 1.00
180° 0.002***
270° 1.00 180°vs 0° 0.000****
90° 0.002***
270° 0.001***
270°vs 0° 0.08 90° 1.00 180° 0.001***
4日目 0° vs 90° 0.21
180° 0.005**
270° 0.15 90° vs 0° 0.21 180° 0.18 270° 1.00 180°vs 0° 0.005**
90° 0.18 270° 1.00 270°vs 0° 0.15 90° 1.00 180° 0.137
多重比較:Bonferroni法
*p<.05,**p<.01,***p<.005,****p<.001
35
表1-2-15 少数刺激群における回転角度の比較
回転角度 回転角度 p値
0° vs 90° 0.014*
180° 0.002***
270° 0.21
90° vs 0° 0.014*
180° 0.05
270° 0.14
180°vs 0° 0.002***
90° 0.05
270° 0.022*
270°vs 0° 0.21
90° 0.14
180° 0.022*
*p<.05,**p<.01,***p<.005,****p<.001 多重比較:Bonferroni法
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表1-2-16 少数刺激群における日数,回転角度に対する姿勢の比較
日数 回転角度 姿勢 p値
1日目 0° 通常姿勢 0.60
拘束姿勢 0.60
90° 通常姿勢 0.10
拘束姿勢 0.10
180° 通常姿勢 0.26
拘束姿勢 0.26
270° 通常姿勢 0.52
拘束姿勢 0.52
4日目 0° 通常姿勢 0.06
拘束姿勢 0.06
90° 通常姿勢 0.62
拘束姿勢 0.62
180° 通常姿勢 0.14
拘束姿勢 0.14
270° 通常姿勢 0.42
拘束姿勢 0.42
*p<.05,**p<.01,***p<.005,****p<.001 多重比較:Bonferroni法
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表1-2-17 少数刺激群における姿勢,回転角度に対する日数の比較
姿勢 回転角度 日数 p値
通常姿勢 0° 1日目 0.06
4日目 0.06
90° 1日目 0.72
4日目 0.72
180° 1日目 0.015*
4日目 0.015*
270° 1日目 0.12
4日目 0.12
拘束姿勢 0° 1日目 0.80
4日目 0.80
90° 1日目 0.41
4日目 0.41
180° 1日目 0.34
4日目 0.34
270° 1日目 0.07
4日目 0.07
*p<.05,**p<.01,***p<.005,****p<.001 多重比較:Bonferroni法
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表1-2-18 少数刺激群における姿勢,日数に対する回転角度の比較
日数 姿勢 回転角度 回転角度 p値
1日目 通常姿勢 0° vs 90° 1.00
180° 0.027*
270° 1.00
90° vs 0° 1.00
180° 0.006**
270° 1.00
180°vs 0° 0.027*
90° 0.006**
270° 0.020*
270°vs 0° 1.00
90° 1.00
180° 0.020*
拘束姿勢 0° vs 90° 0.12
180° 0.014*
270° 0.28
90° vs 0° 0.12
180° 0.46
270° 1.00
180°vs 0° 0.014*
90° 0.46
270° 0.34
270°vs 0° 0.28
90° 1.00
180° 0.34
4日目 通常姿勢 0° vs 90° 0.010*
180° 0.10
270° 0.19
90° vs 0° 0.010*
180° 1.00
270° 1.00
180°vs 0° 0.10
90° 1.00
270° 1.00
270°vs 0° 0.19
90° 1.00
180° 1.00
拘束姿勢 0° vs 90° 0.90
180° 0.027*
270° 1.00
90° vs 0° 0.90
180° 0.17
270° 0.030*
180°vs 0° 0.027*
90° 0.17
270° 0.001***
270°vs 0° 1.00
90° 0.030*
180° 0.001***
*p<.05,**p<.01,***p<.005,****p<.001 多重比較:Bonferroni法
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