LCC ;40
⑤ インフラの維持管理と電気防食 電気防食の役割の明確化
インフラの維持管理に役立てる。
⑤ インフラの維持管理と電気防食
電気防食の役割の明確化
維持管理レベルをどうするか。
いつ補修するのがよいか。
補修方法は何がよいか。
コストの考え方は?
構造物ごとの LCC と全体の予算
アセットマネジメント
計画的な維持管理に 電気防食が役立つ
○荒廃するアメリカと現在の日本 維持管理に関わる最近の動向
アメリカの経験を日本で生かすためには,
何をなすべきか?
国土交通省:「道路橋の予防保全に向けた有識者会議」資料より
と言われ、落橋や橋の通行止めが頻発した。
1981 年には、欠陥橋梁が 45% に達した。そ の後、維持管理に力を入れたが、 2006 年時
点で未だ 25% の欠陥橋梁がある
「荒廃するアメリカ」の原因
1921 ~ 1940 年に建設された構造物が、 1980 年代に、同時期に大量に高齢化した。
維持管理の予算が十分に投入されなかった。
塩害(凍結防止剤の大量散布)がその一因。
( 1960 年代に施行された冬季交通網確保政策)
最近では, 2005 年 12 月ペンシルバニア州道の 跨線橋が塩害による鉄筋腐食で崩壊
現在の日本も一歩手前?
国土交通省:「道路橋の予防保全に向けた有識者会議」資料より
橋梁
以下のようなことが起こる?
塩 塩
塩 塩 塩 塩
桟橋
塩分による劣化
劣化してからの対処では
桟橋
橋梁
塩 塩
塩
塩
塩
塩
塩 塩
同時期
に多く
の構造物に対処する必要?大量の劣化した構造物を
供用しながら
撤去・更新?同時期に 多く 供用しながら
予算的にも物理的にも対処難しくなる 供用不能?
維持管理レベル
Ⅱ
維持管理レベルⅢ
事後保全から予防保全へ
事後保全 予防保全
○性能低下をある程度許容
○劣化が生じた後に対症療法的
に大規模な対策
○性能低下を予防
○損傷劣化が軽微な時期に対応
○計画的な維持管理
事後保全から予防保全へ
★計画性の確保
健全な状態の継続性 社会的信用度の向上 必要予算の平準化
★消極的維持管理活動
→競争に勝つための積極的手法
★「コスト」→「投資」
★維持管理戦略のシナリオ
※エルガード技術講習会
福手顧問講演資料より
1)
道路橋の予防保全に向けた提言(2008.5.16)
・道路橋の予防保全に向けた有識者会議
2) 橋梁の維持管理の体系と橋梁管理カルテ作成要領 ( 案 ) 3) 橋梁定期点検要領、点検の制度化、データベース化
4) 土木研究所内CAESAR (
シーザー) の設置 5) 塩害橋梁維持管理マニュアル ( 案 )
6) 各自治体のアセットマネジメント
橋梁の維持管理の動向
早期発見・早期対策の 予防保全システムへ移行
http://www.pwri.go.jp/caesar/index-j.html
(独)土木研究所 構造物メンテナンス研究センター (CAESAR:シーザー)
1) 港湾の施設の
維持管理計画書作成の
手引き発刊 2) 港湾の施設の維持管理技術
マニュアル発刊
3) 維持管理に関する専門
技術者の
育成→海上・港湾構造物維持管理士資格の創設
◆港湾の施設の技術上の基準・同解説の改定 (
平成19
年7
月)
○施設設置者による維持管理計画の策定を標準化
予防保全の考え方維持管理計画の策定 点検診断
総合評価
対策工
(
工法・時期)
LCC
の削減・維持管理業務の合理化港湾の施設の維持管理技術マニュアルより
保存性能評価と将来予測
データベース
・点検
・予測
・対策
入力・参照
入力・参照
入力・参照
ライフサイクルマネジメントシステム
ライフサイクルマネジメントに基づく維持管理の流れ
外観上のグレード 標準的な工法
Ⅰ-1(潜伏期)
表面処理(予防的)Ⅰ-2(進展期)
表面処理、断面修復、電気防食、電気化学的脱塩
Ⅱ-1(加速期前期)
表面処理、断面修復、電気防食、電気化学的脱塩
Ⅱ-2(加速期後期)
断面修復Ⅲ(劣化期)
FRP接着、断面修復、外ケー ブル、巻立て、増厚維持管理編(2007年制定)119頁、解説 表
10.4.3
より引用Federal Highway Administration
(FHWA
) コメントFHWA Position on Cathodic Protection Systems
April 23, 1982
「塩害で損傷を受けたコンクリート構造物の
腐食を停止できる唯一の技術 は電気防食である」
FHWA Position on Cathodic Protection Systems Revisited
May 24, 1994
「塩害により損傷し掛けかえが必要な段階に至る前の橋梁にお いても、電気防食は延命策として有効である。剥離は生じていな
いが明らかにコンクリート中に塩分が入っている橋床版の補修 方法として、電気防食は強く推薦する工法である」
崩壊するアメリカにおける評価
直接的に鉄筋 腐食を停止
1) 再劣化しない
2) 多量の塩分が存在する環境でも防食可能 3) 塩分を含有するコンクリートの除去が不要 4) 鉄筋の防錆処理が不要
5) 防食効果の確認が容易
腐食反応を直接制御する防食方法 電気化学的に
信頼性が高い
経過年数8年~25年で第1回目補修をした88橋について
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
経過年数
経過年数
88橋の内、
53橋(60%)が再補修
経過年数は平均10年 26橋(49%)は断面修復 25橋(48%)は補修・補強 1橋(2%)は表面被覆
1橋(2%)は電気防食
1回目の補修で、
電気防食
を行った3件は