のキャピタルゲインは以下の通りインドで課税される(付帯税、教 育税等が別途加算)。
・ 長期キャピタルゲインは、10%の税率で課税され、
インフレ調整や為替調整は適用されない。
(短期キャピタルゲインは、40%の税率で課税される。)
• 日印租税条約では、上記につきインドの課税権を認めている。
事業課税 (資金注入、資金還流及び撤退時)
資金注入した 場合の留意点
利益の送金及び 関連者取引
撤退時の キャピタルゲイン
(譲渡益)課税
損金算入? 日本
インド
インド子会社
資金注入 配当・利子
日本親会社
100%
日本 インド
インド子会社
配当・利子・
ロイヤルティ・その他支払
日本親会社
100%
源泉税課税?
日本 インド
譲渡益課税?
インド子会社
日本親会社
インドの税制概要・進出時の留意点
113
居住法人 非居住法人(外国法人)
課税所得の範囲 全世界所得 インド国内源泉所得(事業所得は、日本企業の場合、日印租
税条約によりPEがある場合のみ課税対象)
投資先 居住法人 配当等
配当の支払法人が配当分配税を払っている場合には受取配当について免税とな る。但し、2020年4月1日以降は、受取配当は免税となる。
配当の支払法人が配当分配税を払っている場合には配当源泉 税が免税となる。2020年4月1日以降の支払いは20%(+付帯 税)の源泉税が課される。(日印租税条約により日本法人への 支払は源泉税率は10%)
株式等の譲渡 譲渡
利益
短期キャピタルゲイン:15%の源泉税課税後、30%の法人所得税率 で課税(源泉税は税額控除可)
長期キャピタルゲイン:20%の源泉税で課税後、20%の法人所得税 率で課税(源泉税は税額控除可)
非上場会社株式の売却に係る長期キャピタルゲインの場合、10%
の税率で課税され、インフレ調整や為替調整は適用されない。短 期キャピタルゲインは、40%の税率で課税される。
譲渡損失
短期キャピタルロス:短期及び長期キャピタル・ゲインを相殺可能
(繰越期間は8年間)
長期キャピタルロス:長期キャピタル・ゲインとのみ相殺可能
(繰越期間は8年間)
非居住法人 配当等
26%以上株式を保有している場合:15%の税率で課税
(付帯税・教育税等が別途加算)
株式等の譲渡
譲渡利益 国内で生じたキャピタルゲインと同様に課されると考えらえる。
譲渡損失 国内と同様の取扱いになると考えられる。
国外支店の
所得の取り扱い 国内と同様に課税されると考えられる。
納税要件・課税範囲
インドの税制概要・進出時の留意点
源泉税等
国内向け払い
配当:配当支払法人が配当分配税(20.56%)を支払っている場合。配当源泉税は免税 利子:10%(付帯税、教育税等別途加算)
従業員の雇用に係る業務等
被雇用者国家保険料
社会保険料として給与総額(上限月額INR21,000/人)の4.75%を支払う。
退職年金掛金(Employees Provident Fund:EPF)
退職年金の掛金として月額給与総額(上限I月額NR15,000/人)の12%の掛金+1.1%の管理費を支払う(20名以上の正社員を雇用する 会社に加入義務)。
日印社会保障協定により5年未満の駐在者は加入が義務付けられなくなった。
預託保険制度掛金(Employee’s Deposit Linked Insurance Scheme) 従業員の死亡保障で、月額給与総額の0.5%の掛金+0.1%の管理費 を支払う。
源泉税・雇用にかかる税金・付加価値税・その他の間接税 ( 1/2 )
インドの税制概要・進出時の留意点
115 Good and Services
Tax
課税取引物品及びサービスの提供並びにこれらの輸入 デュアルGSTスキーム
州内取引には、Central GST (CGST)とState GST (SGST)が 課 さ れ 、 州 間 取 引 と 輸 入 取 引 に は 、 Integrated GST (IGST)が課される。
税率が18%の取引の場合、IGSTは18%、CGSTと SGSTは各9%が課される。
仕入税額控除の控除順序 IGST: IGST; CGST; SGST
CGST: CGST; IGST:(SGSTは控除不可)
SGST: SGST; IGST:(CGSTは控除不可)
インボイスの有無
GSTのためのインボイスを発行しなければない。
その他の間接税等
デジタル経済への課税に係る暫定措置
インド居住者又はインド国内にPEを有する非居住者からインド国内にPEを有しない非居住者(外国法人を含む)への年間INR 100,000を超え るオンライン広告の支払いの総額に対して6%の平衡税(equalization levy)が課される(2016年6月1日発効)。今後8%に引き上げられる可 能性がある。
税率税率は0%、5%、12%、18%、28%の5段階あり、ほとんどの商品は12%、18%が適 用(この2つが標準税率の位置づけ)される。
大量消費製品は5%、自動車・炭酸水等の高級品については28%の税率が適用さ れる。
課税期間毎月
申告期限及び納付期限 月次での申告と納税が必要。
課税取引に関する特記事項
申告はすべて電子申告、売り手と買い手のデータをマッチングするためインボイスの法 定記載要件の充足は厳密である必要がある。納税は原則オンライン支払い。
源泉税・雇用にかかる税金・付加価値税・その他の間接税 ( 2/2 )
インドの税制概要・進出時の留意点
法人課税に係る各種優遇税制措置
項目 対象企業 優遇措置内容