第 3 章 DatacloningWizard 起動用フロッピーによる操作
B.2 イメージディスクの作成
リカバリ用のバックアップイメージと応答ファイルを格納したイメージディスクを作成しま す。
バックアップイメージファイルを書き込む媒体(CD-R/RW、DVD-R/RW、DVD-RAM、ハー ドディスクドライブなど)を準備してください。
1 DatacloningWizard
のバックアップ手順に従って、バックアップイメージファ イル(*.fc2
)を作成します。バックアップイメージファイルの作成方法は、
DatacloningWizard
の起動方法により操 作が異なります。CD
起動の場合「2.2 バックアップ」(→P.18)をご覧ください。
FD
起動の場合「3.2 バックアップ」(→P.51)をご覧ください。
2
エディタなどを使用して、応答ファイル(dcwrecv.ini)を作成します。応答ファイルとは、リストアオプションを記述したテキストファイルです。
ファイル名は「dcwrecv.ini」固定です。
「■ 応答ファイルの書式」(→P.99)をご覧になり、応答ファイルを作成します。
3
バックアップイメージファイルと応答ファイルを格納したイメージディスク を作成します。 イメージファイルが分割されている場合は、すべてのファイルが同一のパスになるよう にイメージファイルを格納してください。
応答ファイルは、イメージディスクのルートディレクトリに格納してください。
バックアップイメージの保存先として、CD-R/RW、DVD-R/RWを使用する場合 ライティングソフトを使用して、イメージファイルと応答ファイルをディスクに書き 込みます。応答ファイルは、ディスクのルートディレクトリに配置してください。
バックアップイメージの保存先として、DVD-RAMを使用する場合
バックアップイメージを保存した
DVD-RAM
のルートディレクトリに、手順2で作成 した応答ファイルを書き込んでください。バックアップイメージの保存先として、ハードディスクドライブを使用する場合 バックアップイメージファイル、および応答ファイルは、FAT16/FAT32/NTFSのいず れかでフォーマットされたドライブに格納してください。また、応答ファイルはドラ
■ リストア不可時の複製イメージからの自動リストア機能について
リストア対象のイメージファイルを複製し、専用の応答ファイル(dcwrecvsub.ini)を作成す ることで、イメージファイルのリストア処理が失敗した場合に、複製イメージファイルを使 用したリストア処理を自動で行うことができます。
•
応答ファイル(dcwrecv.ini
)の設定方法[Option]
セクションに「SubRestore=Yes
」と指定してください。•
応答ファイル(dcwrecvsub.ini)の設定方法[Image]
セクションの「ImagePath
」に複製したイメージファイル名を応答ファイル(
dcwrecvsub.ini
)が格納されているドライブからの相対パスで指定します。例:ImagePath=BackupImage¥Sub¥SystemImage.fc2
その他の設定は、対応する応答ファイル(dcwrecv.ini)と同じにしてください。
■ 応答ファイルの書式
表:応答ファイルの書式
セクション キー名 書式 内容 条件
[FileInfo] FormatVersion 数字 応答ファイルのフォーマットバージョンです。
現在のバージョンは2です。 必須
[Image] ImagePath 文字列 対象イメージのファイル名を、応答ファイル
が格納されているドライブからの相対パスで 指定します。
必須
SourcePartition 数字 ディスクイメージ内のパーティションをリス
トアする場合に、1から始まるパーティション 番号を指定します。ディスク全体をリストア する場合は指定しないでください。
VHD形式でパーティションバックアップされ たイメージファイルを使用する場合、イメー ジファイルのリストア対象は「ディスク」と して認識されます。パーティションリストア を行うときは「1」を指定してください。
省略可
[Target] TargetDisk 数字 リストアを行う対象のディスク番号を指定し
ます。 必須
TargetPartition 数字 パーティションのリストアを行う場合、リス
トア対象のパーティション番号を指定します。
基本または論理パーティションが指定できま す。拡張パーティションは指定できません。
必須
[注1]
PartitionSize<n>
(<n>は数字を表 します。)
数字 [MB|GB]
ディスクリストアを行う際に、パーティショ ンのサイズを変更する場合に指定します。
パーティション番号をキーに含んで変更後の パーティションサイズを指定してください。
省略または空文字列の場合はパーティション サイズは変更されません。単位はMBかGB
省略可
[注1]:パーティションリストアを行う場合のみ必須です。
■ 応答ファイルの例
● 例
1
CD/DVD
ドライブのルートに格納されているディスクイメージ(SystemImage.fc2)をディスク
0
にリストアする。その際、パーティション1
のサイズを10240MB
に変更する。● 例
2
CD/DVD
ドライブのルートに格納されているディスクイメージ(SystemImage.fc2)に含まれているパーティション
1
のイメージをディスク0、パーティション 1
にリストアする。その 際、MBR
の情報も復元する。[Option] CheckBadSector Yes|No 不良セクタチェックを行うかどうかの指定で
す。デフォルトはNoです。 省略可
Defrag Yes|No|
Auto
NTFSのデフラグを行うかどうかの指定です。
デフォルトはAutoです。 省略可
RestoreMBR Yes|No MBRのリストアを行うかどうかの指定です。
デフォルトはNoです。 省略可
AutoCheck Yes|No 次回OS起動時にchkdskを行うかどうかの指
定です。デフォルトはNoです。 省略可
SubRestore Yes|No リストア不可時の複製イメージから自動リス
トアを行うかどうかの指定です。デフォルト はNoです。
省略可
ExtendedParameter 文字列 拡張オプションの指定です。「/c:v」「/novsc」
が指定できます。複数のオプションを指定す る場合は、空白で区切って指定してください。
省略可
[FileInfo]
FormatVersion=2 [Image]
ImagePath=SystemImage.fc2 [Target]
TargetDisk=0
PartitionSize1=10240
[FileInfo]
FormatVersion=2 [Image]
ImagePath=SystemImage.fc2 SourcePartition=1
[Target]
TargetDisk=0 TargetPartition=1 [Option]
RestoreMBR=Yes
表:応答ファイルの書式
セクション キー名 書式 内容 条件
● 例
3
ハードディスクドライブ(E:¥BackupImage¥SystemImage.fc2)に格納されているディスクイ メージをディスク