〜病態と治療について〜
JAAD JAAD
①老人斑(主成分:アミロイド・ベータ蛋白(Aβ))
②神経原線維変化(主成分:異常リン酸化タウ蛋白)
③神経細胞の脱落
メセナミン-Bodian染色
〈原図〉 金沢大学 神経内科 山田 正仁
アルツハイマー型認知症の脳病変の特徴
アルツハイマー型認知症の脳病変の特徴
脳にはどんな細胞がいる?
脳にはどんな細胞がいる?
・神経細胞(ニューロン)
・グリア細胞(Glia細胞) ・・・・・・・・神経細胞の10倍の数!
・・・・・脳に数千億個
神経と神経のすきまを埋める糊・接着材のようなものと 昔は考えられていた(※糊は英語でGlue)
⇒
・グリア細胞は3種類
アストロサイト・・・脳の環境保全・栄養管理など
オリゴデンドロサイト・・神経信号の伝わりの高速化 ミクログリア・・・免疫を担当(外敵から身を守る)
アルツハイマー型認知症とグリア細胞
McGeer P.L. らの研究
老人斑の周囲に集まったミクログリア( )
アミロイドβ蛋白
ミクログリア
活性化 放出
活性酸素 炎症性サイトカイ
ン など 神経細胞を傷める
JAAD JAAD
アルツハイマー病
アルツハイマー病 の病態 の病態
アミロイドβ蛋白の沈着
アポリポ蛋白Eの 遺伝子型の組み合わせ
加齢
プレセニリン遺伝子変異アミロイド前駆体蛋白(APP) 遺伝子変異
認知症
タウ蛋白の異常リン酸化
神経細胞の脱落・変性 老人斑 神経原線維変化
アセチルコリンなどを分泌する神経細胞の機能低下・細胞死
JAAD JAAD
アセチルコリンは脳全体を活性化する アセチルコリンは脳全体を活性化する
マイネルト基底核 ブローカ対角帯
中隔核
前頭葉
頭頂葉
後頭葉
海馬
JAAD JAAD
アセチルコリンが減少すると脳全体の活動性が低下する アセチルコリンが減少すると脳全体の活動性が低下する
マイネルト基底核
海馬
ブローカ対角帯 中隔核
前頭葉
頭頂葉
後頭葉
JAAD JAAD
アセチルコリンエステラーゼ阻害剤
アセチルコリンエステラーゼ阻害剤 (AChEI) (AChEI) の概念 の概念
アセチルコリン エステラーゼ 阻害剤
アセチルコリン エステラーゼ アセチルコリン
正常
アルツハイマー型 認知症(AD)
AD+AChEI
JAAD JAAD 選択的アセチルコリンエステラーゼ阻害剤
世界90カ国以上で承認。
日本においては1999年発売
軽度〜高度アルツハイマー型認知症治療薬
肝毒性が低く、また、血中の半減期が長いことが特徴である
(5mg経口投与で約90時間)。
ドネペジル(アリセプト
ドネペジル(アリセプト
ⓇⓇ、 、 E2020 E2020 ) )
H3CO H3CO
O
N
・HCI
JAAD JAAD
アルツハイマー型認知症の診断・治療マニュアル(日本老年精神医学会編)より
ドネペジルで変化がみられた ドネペジルで変化がみられた
日常生活上の行動 日常生活上の行動 1 1
置き忘れが減った 簡単な食事の準備ができる
ようになった
自分から気づいて
草取りをするようになった
ベルが鳴ると電話機をとる ようになった
JAAD JAAD
浦上克哉ら:診療と新薬、37,1087(2000)
意欲が出た。
挨拶するようになった。
何度も尋ねることが減った。
トイレでの失敗がなくなった。
趣味をするようになった
表情が良くなった。
ドネペジルで変化がみられた ドネペジルで変化がみられた
日常生活上の行動
日常生活上の行動 2 2
JAAD JAAD
認知症症状の強さ
時間の流れ ドネペジルを
増量して治療
している場 ドネペ 合
ジルで治療
している場合 治療
していな
い場合
ドネペジルの増量で、何か出来る能力や ドネペジルの増量で、何か出来る能力や
判断力を少しでも残してあげることができます 判断力を少しでも残してあげることができます
監修:香川大学医学部 教授 中村 祐
JAAD JAAD
処方のポイント
処方のポイント 1 1 : :
低用量から投与開始し、徐々に用量を上げる。
低用量から投与開始し、徐々に用量を上げる。
投与量別消化器系症状(因果関係なしを含む)一覧 後期臨床第Ⅱ相試験2)
7.4倍(v.s.プラセボ)
1)Taylor, P. Anticho Finestrase Agents., Goodman and Gilmanʼs The
Pharmacological Basis of Therapeutics 8th cd. P131-149, Pergamon Press, New York(1990)
2) 本間昭ら:臨床評価, 26, 251 (1998) 3) エーザイ社内資料
1.8倍(v.s.プラセボ)
後期臨床第Ⅲ相試験3)
アセチルコリンエステラーゼ阻害剤による末梢のムスカリン様の副作用
(消化器系症状)は漸増投与により、ある程度抑えられるとの報告がある。1)
投与群 プラセボ群 ドネペジル5mg群
評価対象例数 59 64
発現例数 1例(1.7%) 8例(12.5%)
嘔気・嘔吐 1件 7件
食欲不振 2件
腹痛 1件
胃もたれ感 1件
投与群 プラセボ群 ドネペジル3→5mg群 評価対象例数 131 136
発現例数 11例(8.4%) 20例(14.7%)
下痢 4件 5件
腹痛 3件 2件
食欲不振 2件 2件
嘔吐 2件 2件
嘔気 1件 6件
便秘 1件 2件
胃もたれ感 1件
腹部膨満感 1件
おくび 1件
出血性胃潰瘍 1件
胃不快感 1件
JAAD JAAD
・程度の差はあれすべての患者にみられる
・疾患の進行とともに悪化する
・みられない患者もいる
・疾患の重症度(進行)と比例しない
中核症状 (記憶障害、認知障害、人格変化など)
周辺症状BPSD (神経症状、行動障害など)
認知症の中核症状と周辺症状
認知症の中核症状と周辺症状
JAAD JAAD
BPSD BPSD の分類 の分類
抑うつ、不安、緊張、焦燥、妄想、幻覚 心理症状(面接によって評価)
落ち着きのなさ、暴言、暴力、徘徊、
不適切な行動
行動症状(観察によって評価)
JAAD JAAD