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アルゴリズム学習の実践

ドキュメント内 能動学習を伴った情報教育に関する研究 (ページ 71-77)

第 4 章 アルゴリズム学習における評価基準

4.4 アルゴリズム学習の実践

(2)情報技術の観点からの評価

反復処理に必要な記述は,繰り返しの開始と終了を表す記述と繰り返す条件の三つが ある。そのため,これら三つの要素ごとに評価する(表4-2⑥,⑦,⑧)。さらに,開始 と終了の間に繰り返す適切な処理を記述することができているかを評価する(表4-2⑨)。

前述の例では,「繰り返し 3 回→右→繰り返し終了」のように右方向に 3 回移動する手 順が記述されていれば,表4-2の⑥から⑨の全てが正答となり,正答数4と評価する。

以上の情報科学と情報技術の双方の評価基準を用いることで従来の完全回答を主体と した情報技術に即した評価との差異を検討する必要がある。また,これまで行われてこ なかった考え方を重視した情報科学の観点からの評価の有効性についても調査が必要で ある。そこで,小学校第6学年の児童を対象に実践し,その結果を提案する評価基準に 即して評価することとした。

4.4 アルゴリズム学習の実践

を配布し,別の用紙に記載した課題に取り組ませた。記述方法は,図 4-2に示す各コー スの「開始位置」から「終了位置」に到達するまでの1マスごとの動きを「上に1マス 進む」,「右に1マス進む」などの言葉によって記述させた。図4-2 において,コース① から③は手順を逐次記述する「順次処理」のみで記述させた。コース④は,まず「順次 処理」によって手順を考えさせ,少ない手順で記述するためにどのような工夫が必要な のかを考えさせ,児童自身の表現方法で「反復処理」を記述させた。コース⑤は,「☆」

の位置に着いたときにサイコロを振り,出た目によって「終了位置」を変える「分岐処 理」について説明した後に,「終了位置」に応じた二つの手順を記述させた。授業のまと めでは,教師から順次処理,反復処理,分岐処理のそれぞれの考え方(情報科学)とそ

図 4-2 提示したコース図

の具現化の方法(情報技術)について一斉指導により解説を行い,児童の知識を補完し た。その後,児童に自分の制作内容の見直しをさせた。

4.4.3 検証方法

検証の方法は,授業前のアルゴリズムに関する知識を調査するために,授業当日の朝 に10分間の事前テストを行った。その後,表 4-3に示す実践授業の流れに従い45分間

(10分間の意識調査を含む)の授業を行った。さらに,その日の帰りの会の 10分間を 使って事後テストを実施した。実施した事前・事後の知識テストの詳細は,次の通りで ある。なお,事前・事後テストは全て同じ問題を出題した。

事前・事後テストでは6種類のコースの問題を出題した。問題は,紙面上に提示した 六種類のコースに対して,開始位置から終了位置に到達するための手順を逐次記述させ るものである。事前・事後テストに出題した 6 種類の問題(Q1〜Q6)の内容を図 4-3

から図4-5,正答手順数を表4-4に示すとともに,Q1の回答例を図 4-6に示す。

図 4-3 事前・事後テスト(1 枚目)

図 4-4 事前・事後テスト(2 枚目)

図 4-5 事前・事後テスト(3 枚目)

5.5 提案した評価基準の有用性

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