︵ワ︶
法 経 研 究 一十 巻 三 o四 号 一九 八 二 一四 八 前 出 の化 美光 彦 氏 著の 書 春︑ 見 濤 子 吉︑ 岡 照彦 藤︑ 瀬 浩 司 氏 によ る諸 論 文 の他 にい 徳 永 正 二郎
︑
﹁大 不 期況 と世 界市 場
﹂
︵九 大
﹃経 済学 研 究
﹄︑ 第 四四 巻 四 一六 合 併 号︶ を挙 げ る こと が でき る︒ or のい F
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∵ P誌 そ こ では 諸︑ 外 国 の支 払 取 引 に おけ る中 央 清 算 所 のN一 一87
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¨協 8 一F とし て のド イ ツの 地 位 に つい 語て ら れ てお り 特︑ に スカ ンジ ナ ビ ア︑ ロシ ア 東︑ 欧
︑ さら に ア メリ ヵ の相 互間 例の に いつ て説 明 れさ て いる
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・ ∞・ωl∞0 まつ り 英︑ の対 米 対ハ 欧 入超 関 係 によ てっ それ ら 地 域 に流 出 し て いく ポ ンド 資 金 は︑ 直 接
・間 接 の ルー をト 通 じ て後 進諸 国 に支 払 わ れ て いき 後︑ 進 諸 国 が対 英 入超
︒利 子支 払 のた め に ポ︑ ンド 資 金 が イギ リ スに 還流 す る関 係 指を し て いる
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・ソ ウ ル︑
﹃世 界貿 易 の構 造 と イ リギ ス経 済
﹄︑ 堀 晋作
・西 村 閑也 訳 法︑ 政大 学 出 版会 ︑ 一九 七 四年 化︑ 美光 彦 前︑ 掲 書
︑ 第 一章 第︑ 一節 お よ 第び 章二 第︑ 節二 を参 照
︒ 第 一次 大 戦前 国際 金 本 位 制 に おけ る マル ク の国 際 通貨 化
︑ マル ク決 済 圏
︑ ド イ ツの 国 際 金 融的 地 位 に つい て関 説 し た文 献 と し て は︑ 化美 光 彦 前︑ 掲 書 ︑ 一九 六七 年 吉︑ 岡昭 彦 春︑ 見 濤 子 藤︑ 浩瀬 司 前︑ 掲論 文 徳︑ 永 正 二郎
︑
﹁資 本 輸 出 と世 界 場市 の構 造 変 化
︱第 一次 大 戦前
﹃パ ク ス
・ブ リ タ カニ
﹄ の実 像
﹂︑
︵九 大
﹃経済 学 研 究
﹄︑ 第 四
︲四 巻 第︑ 二 三・ 号 ︑ 一九 七 八年
︶ な ど を挙 げ る こと が でき る︒ 他 に木 下 悦 二︑ 深 郁町 弥 前︑ 掲 書 にも こ の点 への 論 及が 行 な わ れ て るい
︒ 化 美氏 は︑ 大 不 況 の終 了後
︑ ほ ぼ 十二 世 紀 初 頭 の段 階 想を 定 され
︑ そ こ にお い て︑ ーョ ロ パッ 大 陸 内 市 場 で 縦の の分 業 関 係 を 深 化 す る形 で再 編
・拡 大 さ れ る傾 向 が みら れ た こと
︑ ド イ ツ 工の 業 的 発 展 は
︑ うこ
し た市 場 の再 編 関 係 にお け る 一つ の中 心 形を 成 す るも ので あ たっ こと と︑ 同 時 に イド ツは ーョ ロ パッ 内後 進諸 地 域 と の特 殊な 連 関 をも 拡 大 す る こと によ てっ
︑ イ ギリ スを 中 心 とす る多 角 的決 済機 構 とは 異 な る局 地 的決 済 機構 を作 り出 す 崩 芽 形を 成 す る とこ にな たっ と︑ され る︒
︵同 書
︑ 三 一頁
︶ さら に︑ マル ク引 受 にか んし て は︑ 荷為 替商 業 形手 の 一流 のも のに か んす る 限 り か︑ な り増 大 し つ つあ たっ こと し︑ かし マル ク引 受 信 用 は ポ′ ンド 信 用 のよ うな 高 い世 界 的 地 位 を 最後 ま で獲 得す る こと が でき な か たっ れけ もど
︑ ロシ アや 東 ヨー ロ パッ の後 進 諸 国 に 対 し て は
︑ イド ツは 長 期 資 本輸 出 と も関 連 し て か︑ な り の貿 易 信 用 を 供与 し
︑ ま た それ ら諸 国 の外 国為 替 の保 有 を拡 大 し たも のと 推定 さ
れ
︑ こ の点 は
︑
﹁ド イ ツ の後 進 諸 国 への 輸 出 拡大 と も 関 連す る傾 向 であ り 注︑ 目 にあ た いす る事 実 であ たっ
﹂と さ れ て いる
︒
︵同
︑ 七 一頁
︶ ま た
︑ ド イ ツの 国際 金 融 上 の地 位 に いつ ては 全︑ 体 とし て の短 期 債 権 債 務 ポ ジ シ ンョ は 大体 にお い てバ ラ ン スし てい た と み てよ い であ ろう け れ ど も
︑
﹁ド イ ツは
︑ フラ スン
︑ イ リギ ス︑ メア リ ヵ に対 し ては 純債 務 国 であ り 近︑ 隣 の ーョ ロ パッ 後 進 諸 国 に対 し ては 純債 権 国 であ たっ と み る方 が
︑ 当時 のド イ ツ の特 殊 性 を 正確 に表 現 し て い る の では な いか と︑ 思 われ る
﹂と 想定 さ れた うえ で︑
ド イ ツは
︑ イ ギ リ ス︑ フ ラ ン スか ら大 量 の短 資 の借 入れ を行 てっ いた こと
︑ これ は好 況 期 にお け る国 内 金 流出 に るよ 銀 行 準 備 の減 少 を お なぎ う た め と 好︑ 況期 にお け る貿 易 収 支 の悪 化 為︑ 替相 場 の下 落 と 金流 出 阻を す止 るた め の積 極 的 短 期 借 り であ っ た こ とを 明︲ ら か に され る︒
︵七 一︱ 七 二頁 お よ び 三二 九 頁︶ し たが てっ ド イ ツで は 独︑ 占体 の成 立 のも と で の過 剰 資 本 の大 量 的 発 生 にも か か わ ずら 国︑ 際 収 支 と 国際 金 融 上 の制 約 によ り海 外投 資 が直 接
・間 接 にポ ンド に対 す る マル ク為 替 相 場 の下 落
・金 流 出 の 傾 向 惹を き お こす こと か ら 単︑ 純 には 海 外 投資 と し て大 量 には 投 下 し えな いと いう デ イレ ン マが 存 在 し た こと
︑ この 矛 盾 は 過 剰資 本 が 直 接 投 資 と し て海 外 に投 下 さ れ る こと によ てっ ド イ ツの 輸 出 を促 進 さ せ て外 国 為 替 に対 す る需 要増 大 を緩 和 させ るか ︑
・ あ る い は ド イ ツの 周 辺諸 国 と の貿 易 お よ び 金 融 上 の特 殊 な関 係 の形 成 を前 提 と し て投 下 され る かす る以 外 に解 決 手 段 はな か たっ
︒ つま り ド イ ツは こ の こと か ら イギ リ ス中 心 のポ ンド 決 済 機構 の中 でド イ ツを 中 心 とす る マル ク決 済 機 構 を 形成 す る こと によ てっ 輸︑ 出 拡 大 と 海外 投 資 の拡 張 によ り経 済 的
・政 治 的 進 出 を はか ら なけ れ ば な らな か たっ が し︑ か し こ のよ うな 傾向 こ そ︑ イ
ギ リ 中ス 心 の国 際 決 済 機構 と の対 立
︑ さら には イ ギ リ ス︑ フラ ン ス︑ ロシ アと の対 立 を激 化 さ せ 大︑ 戦 を 必 然化 す る よう な 帝 国 義主 的 対 立 を 生 み だ す も の であ てっ
︑
﹁ポ ンド 体 制
﹂変 質 の 一つ の有 力 な要 因 とな たっ と︑ れさ る
︲︒︵ 同 書
︑ 一 一〇︱ 二 三 二︑ 三 一七
︱ 三 一八 頁 Y また 岡吉 昭彦 氏は 国︑ 際金 本位 制= ポン 体ド 制の 内部 にお るけ 英︑ 仏︑ 独︑ 米の 主要 資本 義主 国が 再︑ 生産 と信 用構 造や ロン ド ン金 融市 場と の関 連に おい て︑ それ れぞ 独自 な地 位を 占め 独︑ 自な 役割 果を てし いた こと か︑ かる ポ ンド 体制 の異 種的 編成 解の 明 のた めに は︑ 帝国 主義 成立 期 にお ける 国各 資本 主義 の再 生産
=信 用構 造 の類 型的 特質 と ロン ンド 金融 市場 との 関連 把を 握し 金︑ 融 の世 市界 場的 連関 そ︑ のな か にお け る主 要帝 国主 義国 の独 自な 金融 地的 位と 割役 を明 らか にす るこ がと 不可 欠 あで るこ と︑ れそ に よ てっ 帝︑ 国主 義的 世界 市場 各を 国資 本主 義 の不 均等 発展 そ︑ れら の敵 対と 依存 と いう 矛盾 にみ ちた 総体 とし て把 握す る︑ と いう 問題 角視 から きわ めて 広範 囲 に及 ぶ考 察を 重 ねら れ いて る︒
︵前 掲︑
﹁帝国 主義 成 立期 にお ける 再生 産
︲︱︱信 用構 造 の諸 額型 とポ ンド 体制 編ら 成
﹂︑九 七︱ 九八 頁 以︑ 下
﹁編 成
﹂と 略記 す る︒ およ び︑
﹁国際 本金 位制 の成 立 に関 する 覚書
﹂︱ 以下
﹁覚︑ 書
﹂ と略 記す
︱る を 参も 照︶ そこ にお いて 岡吉 氏 はド イ ツに つい て︑
﹁ド イ ツ金 本位 制 は︑ 国内 的 には 資︑ 本主 義 の発 展と 信用 機構 の整 備
・﹃正 イド ツ金 融資 本と 国際 的信 用制 度 の展 開
︵二
︶ 一 四九
法経 研究 巻一十 三
・四 号 一九 八二
・ 一 五〇 規 の銀 行業 務
﹄ の成 長 によ てっ 国︑ 際的 には 貿︑ 易構 造 の変 化と 易貿 決済 の ロン ド 依ン 存 に規 定 され つつ 構造 的 に定 着す る﹂ とさ れ︑ 覚翁 書
﹂六 一五 頁︶ 用信 構造
・銀 行制 度 にか んし ては 特︑ 殊ド イ ツ型 用信 構 造が 大不 脱況 却期 にお いて 定督 し︑ イド ツ資 本主 義 の強 蓄積 を支 える 信 用構 造 の矛 盾が 好︑ 末況 期
・恐 慌期 にお いて 銀︑ 行流 動性 の低 下
・現 金準 備率 の低 下と し て顕 在 化 し た こ と︑ かか るド イツ 金融 市場 の高 度緊 張
・高 利 子率 構造 は︑
﹁軸 点
﹂と し て のラ イ ヒス バ クン に集 約的 に反 映
・規 定 され るざ えを な いこ をと 明ら か にさ れ る︒ η編 成
﹂ 一一 一︱ 一一 五頁
︶他 方︑ 一八 八〇 年代 半後 に定 置さ れる 工﹁ 国業 型貿 易構 造
﹂の も でと 食︑ 糧 原o 輸料 入 の貿 易決 が済 タス ーリ ング 決済 圏 に依 存 せざ るを えな か たっ のに 対し 輸︑ 出は 大陸 諸国 りと わけ 中東 欧諸 国を 要主 市 場と し︑ そこ では マル ク決 済が 可能 であ たっ こと そ︑ し てこ れが ポ ンド 体制 に対 す る依 存と 対敵 の基 礎 なを すも ので あ たっ とさ れ る︒ そし てド イ ツ資 本 主義 の強 蓄積 は︑ 周期 的 に入 超激 増← 貿易 支収 悪化
← 金流 出を 惹起 し︑ これ まは たド イ ツ信 用制 度 震を 憾 さ せる も ので あ てっ そ︑ のた め ロン ド ン︑ リパ か ら の短 資 借入 れに 依存 せざ るを えな か たっ こと か︑ かる 構造 的制 約を 克服 るす ため に︑ 二 方 では 海外 銀行 の設 立 によ る マル ク手 形 の世 界的 拡張 が意 図さ れ︑ その 目的 はか りな の程 ま度 で達 成 され た こと 他︑ 方 で︑ とり わけ 中
・東 欧 に対 し て︑ 通商 約条 体制
=海 外銀 行体 系
=資 本輸 出 の三 位 一体 的結 合 に基 くづ マ﹁ クル 決済
﹂圏 を構 築し 帝︑ 国 主義 的進 出を はか らざ るを えな か たっ こと を︑ 明ら か にさ れ いて る︒ こう たし 決済 圏 の形 成 は︑ 東
・南 欧諸 国銀 行 によ る マル ク手
・ 形保 有 増の 大
︑ タス ーリ ング 形手 と マル ク手 形と 逆の 転 のう ち に明 白 に示 され いて ると し︑ のそ こと はイ リギ のス 輸出 工業 にと っ ての 脅威 であ たっ だ けで なく そ︑ の海 外投 資利 害と も鋭 く対 す立 るも ので あ たっ こと 以︑ 上 の意 味 にお いて イド ツは ポ︑ ンド 体制 に學 まれ た 大﹁最 の敵 対
・破 壊要 因
﹂で あ たっ と︑ され てい る︒
∩編 成
﹂ 一一 01 一一 頁一 三︑
〇二 頁︑ 書﹁覚
﹂六 七 一頁
︶ また 徳永 氏 の場 合 には 第︑ 一次 大戦 前 の英 ポ ンド の卓 越 性は 一般 に信 じら れ てい るほ にど 絶は 対的 なも ので はな く︑ 四大 強列 を 軸 とし た諸 民国 経済 不の 等均 な発 展を 反映 し て︑ 国際 決済 域圏 金︑ 融寡 頭 の支 配圏 も域 す でに 複数 の座 標系 とし て形 成 され つつ あ たっ こと は注 目 され てよ いと し
︵前 掲論 文 一︑ 頁︶ ︑ れ いの リ ンダ
■ー の研 究な ど によ り つつ 四︑ つの 決済 圏す なわ ち英 ポ ンド 圏
︑ 仏 ラフ ン圏 ド︑ イ ツ マル タ圏 米︑ ド ル圏 の存 在を 確認 し ド︑ イツ マル ク圏 は︑ ロシ ア︑ イタ リー
︑ スエ ーデ ン︑ ルー マニ ア︑ オー スト リ ー︑ ハン ガリ ーな ど ろひ く ーョ ロッ パ諸 国 に基 盤を 置く と同 時 に中 南米 で英 ポ ンド 対と 抗し いて る こと を明 らか にさ れた
︒ そし て第 一次 大戦 前 夜は
﹁決︑ 済 圏
﹂と し てみ た場 合
﹁︑ パク ス oブ タリ ニカ
﹂そ のも での はな か たっ ので あり と︑ りわ け ヨー ロ ッ にパ お いて 英ポ ンド の支 力配 仏は フラ ン︑ 独 マル クと 比 べて 劣 勢 であ たっ こと
︑
﹁決 済圏
﹂と し て
﹁パ ク ス
・ブ リタ ニカ
﹂を 字義 通り 表現 し てい る のは ア︑ ジ ア︑ アフ 力L オヽ ース ラト リ アと いう 英植 民地 を中 心と し いて る地 域 であ たっ とさ れ
︱︵五 六頁
︶ ︑