高血圧の薬、糖尿病の薬、インシュリン注射、てんかんの薬、
精神科の薬、人工透析、在宅酸素療法、人工ぼうこう、人工肛門
ご相談は・・
様式4(両面)
被災されたお子さんをお持ちのご家族へ
大きな災害の後は、こころや体の不調が現れやすくなります。特にお子さんの場合は、ここ ろの不安が様々な行動となって現れることがあります。一旦落ち着いたようにみえても、災害 関連のニュースを見たり、災害が起きた日が近づいてきたりすると、ぶり返したように見える こともあります。
災害を経験したお子さんがこのような反応を示すことは正常なことですので、裏に書 いてある対応をとりながら様子をみましょう。ただし、長引いたり、心配な場合には、
相談機関にご相談ください。
行動の変化
赤ちゃん返り(おもらし、指しゃぶり) 、甘えが強くなる、親のそばから離れ たがらない、そわそわして落ち着きがない、反抗的になったり乱暴になったり する、災害を連想させるような遊びをする、一人になることや知らない場所・
暗い場所や狭い場所を怖がる
こころの変化
イライラして機嫌が悪い、小さい物音にびっくりする、突然興奮したりパニッ ク状態になる、泣いたり落ち込んだり感情が不安定になる、表情が乏しくなっ たり、感情がなくなったかのように見える
体の変化
食欲がなくなったり食べ過ぎたりする、寝付きが悪くなったり何度も目覚めた
りする、悪い夢を見たり夜泣きをする
ご家族自身のケアも
ご家族のこころの健康を保つことがお子さんの安心感につながります。ご家族も意識し て体を動かすようにしたり、誰かに話を聴いてもらったりして、こころをリラックスさせ ることが大切です。つらいときは、抱え込まず相談機関にご相談ください。
お子さんと接するときに心がけたいこと
お子さんの話をよく聞きましょう。
現実にはないような話をしても否定せずに耳を傾けます。
その上で、お子さんが安心できることばをかけてあげましょう。
たとえば・・ 「心配なことがあったら何でも言ってね。 」
「大丈夫だよ。 」
「守っているから安心してね。 」
ただし、話したくなさそうなときは無理に聞き出さないようにします。
家族が一緒にいられる時間を増やしましょう。
食事や睡眠などの生活リズムを崩さないようにしましょう。
小さいお子さんには自由に遊べる時間を作ったり、抱っこなどのスキン シップを増やしましょう。
少し大きなお子さんで周りに気を遣う頑張り屋さんの場合、負担が大き くなりすぎないように配慮しましょう。
災害を連想させるような遊びは、ケガなどの心配がない限り見守りまし ょう。見守る中で、度が過ぎると感じた時には、禁止するのではなく、
大人が中に入り他の遊びに誘ってください。
災害後の気持ちや体の変化は和らいでいくことを伝えましょう。
ご相談は・・
様式5
高齢者を見守る方へ
高齢者は、環境の変化に柔軟に対応する力が低下しています。災害でショックを受け、日常 生活が変わり、住み慣れた場所を離れ、慣れない避難生活を送らなければならない状況は、大 きなストレスになります。これまでの生活経験により、こころの変化の度合いも違ってきます が、一瞬にしてすべてを失った高齢者が生活を再建していくことは、心身ともに容易なことで はありません。不安・不眠・抑うつ、一時的な認知症などの症状が出ることもあります。
災害のあと、次のようなことはありませんか?
□ 食欲が明らかに減った
□ からだの不調を訴えるようになった
□ 不安そうである
□ ぼんやりしている
□ 反応がない
□ イライラ感が強く怒りっぽくなった
□ 急に物忘れなどがひどくなった
□ 些細な音や揺れに敏感に反応する
□ 夜眠れない
※
このようなことがしばらく続くことがありますが、多くの場合、徐々に回復していきます。長引い ている時は、相談機関に相談しましょう。生活不活発病
動かないこと、考えないことが続くと、心身の機能が低下して老化が早まったり、これま での生活を維持できなくなったり、極端な場合には、寝たきりになってしまいます。また体 力が低下して持病が悪化することもあります。
*気になることがありましたら、相談機関や巡回の方に声をかけましょう。
対応のポイント
声をかけ、名前を呼び、今の状況をわかりやすく話します。
食事や睡眠など日常生活のリズムをなるべくくずさないようにしましょう。
まめに声をかけ、孤立感を抱かせないようにします。
何に困っているのか耳を傾けそれに対し適切な情報を提供しましょう。
できるだけ、災害前からの人付き合いが保てるように配慮します。
心身の状態に気をつけます。
何かの役割があると励みになるので、できそうなことを頼んでみます。
ご相談は・・
様式6(両面)
支援活動に携わっている方へ
被災者や遺族にとって必要な支援は、被災の程度や時期、その人が抱えている問題などで異 なり、また、時間の経過とともに変化していきます。
被災者や遺族の状況に合っていない対応(無理に聞き出そうとしたり、押しつけるような対 応)は、二次被害を与える可能性もあります。以下の項目に留意しながら慎重に対応すること が大切です。
災害によるストレスについて正しい知識を持つ
被災者にみられる精神的な動揺の多くは、災害時に誰でも起こりうる正常な反応である。
受容と共感を持った傾聴と穏やかな対応。相談には十分に時間をとる 話をよく聴き、相手の気持ちをしっかり受け止める(傾聴) 。
被災者にただ寄り添う(そばにいる)ということも大切にする。
こころのケアばかりに注目せず、具体的な困りごとに気をつけて話を聴く。
被災者の訴えや考えに解釈をしたり判断を交えない態度に徹する
「私が何をすればあなたの役に立つでしょうか?」と問いかける姿勢。
被災者が自己決定できるよう、被災者の考えを尊重し、支える。
役に立ちそうな情報があればさりげなく伝えるようにする
リーフレット・パンフレットや、相談窓口名・連絡先をメモしたものを渡す。
「困ったことがあればいつでも相談して下さい」という支援の表明と約束をする 様子が気になる方がいれば、市町村・保健所の保健師に相談する。
プライバシーの保護にも配慮する。
してはいけない対応
「頑張ってください」「いつまでもクヨクヨせずに」などの安易な励まし
「亡くなったあの人も天国で元気にしているよ」などの安易な慰め
「こうすべきである」というような一方的な考えや意見の押しつけ
「被災者や遺族は、みんな精神的ケアが必要である」と決めつけた対応
無理に「感情を吐き出させよう」とする働きかけ
「みんなも同じ気持ちだよ」など、被災者や遺族はみんな同じだという言動や対応
職員・支援者の受けるストレス
職員や支援者は、少しでも役に立ちたいと思って、ついつい無理を重ねてしまいがちです。
気持ちは高揚することもありますが、体は確実に疲れがたまっています。職員や支援者が倒れ てしまっては、被災者への支援ができなくなってしまいます。 「とことん頑張って倒れる」ので はなく、自分の役割を続けることができるように、自分と仲間のメンタルヘルスに目を向けま しょう。
休憩と食事・水分を意識してとりましょう
・みんなが大変な時に休憩をとりにくいでしょうが、お互いに声をかけて、意識して休憩 をとりましょう。自宅では仕事のことを一切考えない時間を作ってください。
・食事をおろそかにしないでください。食べたくない時や時間がないときには、少量に分 けて食べましょう。水分補給にも気をつけてください。
睡眠時間を確保し、不眠が続けばアルコールに頼らず受診しましょう
・気持ちが高揚していると、体が疲れているのになかなか眠れないときがあります。眠れ ないからとアルコールに頼るのは危険です。アルコールは睡眠の質を落とします。不眠 が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
少し体を動かしてみましょう
・少し体を動かすと、体の緊張がほぐれ血行がよくなります。深呼吸をしたり、体を伸ば したり、意識して少し体を動かしましょう。
誰かに自分の話を聴いてもらいましょう
・職場では普段以上に声をかけ合い、意思の疎通を図って下さい。また、自分ひとりで抱 え込まないため、職員同士意識して互いに話すようにしましょう。もちろん、1人にな る時間も大切です。
・可能であれば、同僚が集まって、その日体験したことや感じたことを話す機会を持ちま しょう。ルールは他人への批判をしないことです。
・電話相談を利用するのも1つの方法です。話すことで気持ちが少し楽になると思います。
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