(1.1%)増加したが、これは主に、固定資産税及び市たばこ税が減少したものの、好調な企業業績に より法人市民税が増加したことによる。
不納欠損額について見ると、歳入決算額全体で 1 億 9,645 万 2 千円(前年度比 4,463 万 1 千円、29.4%
増)、うち市税に係る不納欠損額が 1 億 9,161 万 2 千円(同 4,338 万 3 千円、29.3%増)となっており、
前年度に比べ大きく増加した。一方、収入未済額は、歳入全体では 36 億 5,558 万 6 千円(同 3 億 678 万 3 千円、7.7%減)、うち市税に係る収入未済額が 34 億 2,120 万 3 千円(同 3 億 2,385 万 7 千円、8.6%
減)と減少した。
市税の収入率について見ると、近年上昇していた滞納繰越分が、当年度 1.2 ポイント低下したもの の、現年度分については、4 年連続上昇し 98.3%となった。これに伴い、全体の収入率も 4 年連続上 昇している。これは、平成 24 年度から開始した納税コールセンターによる早期納付の呼びかけなど現 年度分の納付に対する収納対策を着実に進めてきた成果と思われる。
歳出については、決算額の予算現額に対する執行率は 92.3%で、前年度から 1.5 ポイント上昇した。
翌年度繰越額は、繰越明許費及び逓次繰越を合わせて 60 億 8,563 万円(前年度比 11 億 1,554 万 2 千 円、15.5%減)で、不用額は 30 億 5,212 万 8 千円(同 5 億 2,265 万 8 千円、14.6%減)となった。
市の歳入決算額は前年度に比べ 3.4%の増となったが、歳出決算額も 3.7%の増となり、歳入の伸び を上回るものとなった。今後も、子ども・子育て支援、高齢者福祉や生活保護などの社会保障費の増 加に加え、福井駅西口中央地区市街地再開発事業の進捗、福井国体の開催や北陸新幹線の金沢・敦賀 間開業などに向けた支出の増加が見込まれる。
このようなことから、納税指導、納税相談窓口開設など収納対策に積極的に取り組み、市税の着実 な収入確保を図るとともに、市税以外の収入未済額についても、受益者負担の原則に従い収入率の向 上に努められたい。また、事業の効率的かつ効果的な推進を図るとともに、財政指標の推移にも留意 しながら、収支の均衡を意識した財政運営に努められたい。
(3)特別会計
13 の特別会計の歳入決算額の合計は 720 億 617 万 6 千円(前年度比 36 億 7,745 万円、4.9%減)、
歳出決算額の合計は 740 億 1,851 万 1 千円(同 16 億 4,980 万 6 千円、2.2%減)で、翌年度繰越財源 1,990 万円 9 千円を差し引いた実質収支は 20 億 3,224 万 5 千円の赤字となった。また、単年度収支に ついても、前年度の黒字 16 億 6,771 万 2 千円から転じて、20 億 1,765 万 3 千円(同 36 億 8,536 万 4 千円、221.0%減)の赤字となった。
一般会計との関係では、競輪特別会計から 1 億 3 千万円(同 2 千万円、13.3%減)を一般会計に繰 り出したのに対し、国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険、簡易水道、宅地造成、中央卸売市場、
駐車場、集落排水、地域生活排水及び福井駅周辺整備の 10 特別会計に対し、合計 82 億 8,073 万円(同 6 億 34 万 8 千円、6.8%減)が一般会計から繰り入れられた。この繰入額は、前記 10 特別会計の歳入
決算額合計 608 億 2,055 万 7 千円の 13.6%に当たるが、その割合は前年度に比べ 0.7 ポイント低下し た。
また、歳入の中に保険料及び使用料等の徴収がある特別会計の収入状況を見ると、浄化槽使用料の 収入率は上昇に転じたものの、後期高齢者医療保険料及び介護保険料の収入率は低下した。今後も保 険料等の収入率向上に努めながら、事業運営に当たられたい。
以下、特別会計ごとに述べる。
ア 国民健康保険特別会計
平成 26 年度の決算状況を見ると、歳入決算額は 252 億 7,194 万円で前年度に比べ 4 億 2,338 万 9 千円(1.7%)増加した。これは主に、国庫支出金が 6 億 6,450 万 9 千円(13.5%)増加したことに よる。歳出決算額は 282 億 2,104 万 4 千円で前年度に比べ 3 億 4,460 万 6 千円(1.2%)増加した。
これは主に、保険給付費が 1 億 9,579 万 2 千円(1.1%)増加したことによる。
歳出額が歳入額を上回ったことから、当年度も翌年度の歳入から 29 億 4,910 万 4 千円を繰上充用 することとなった。しかし、前年度に当年度の歳入から繰上充用した 30 億 2,788 万 7 千円に比べる と 7,878 万 3 千円(2.6%)減少した。
国民健康保険税の収入状況を見ると、平成 24 年度以降、収入未済額は年々減少しており、収入率 も上昇している。このことは、市税と共に効率的な徴収及び滞納整理を実施してきた成果と思われ る。
国民健康保険は全国的にも慢性的な赤字が続いていることから、国は、平成 30 年度に運営主体を 市町村から都道府県に移し、財政基盤を強化することにしている。今後も、引き続き収入率の向上 に努めるとともに、将来の医療費負担軽減につながる予防の視点に立った取組を積極的に行い、事 業の健全運営に当たられたい。
イ 国民健康保険診療所特別会計
本会計は美山地区の上味見診療所を対象としている。平成 26 年度における同診療所の年間利用者 数は 256 人で、前年度に比べて 42 人(14.1%)減少した。
当年度の歳入決算額は 481 万 7 千円で前年度に比べ 134 万 8 千円(21.9%)減少したが、これは 主に、診療収入が前年度に比べ 66 万 6 千円(18.5%)減少したことによる。
歳出決算額は 450 万 3 千円で前年度に比べ 47 万 3 千円(9.5%)減少したが、これは主に、医業
ウ 後期高齢者医療特別会計
平成 26 年度末の被保険者数は 35,847 人で、前年度に比べ 520 人(1.5%)増加した。
当年度の歳入決算額は 29 億 4,796 万 2 千円で前年度に比べ 4,046 万 7 千円(1.4%)、歳出決算額 は 29 億 4,386 万 8 千円で前年度に比べ 4,870 万 2 千円(1.7%)それぞれ増加した。
この結果、当年度の実質収支は 409 万 4 千円の黒字となったものの、単年度収支は 823 万 5 千円 の赤字となった。
後期高齢者医療保険料の収入状況を見ると、収入未済額は年々増加しており、収入率は徐々に低 下している。
保険料収入は制度維持の根幹であることから、引き続き収入率向上を図りながら、事業運営に当 たられたい。
エ 介護保険特別会計
平成 26 年度の 65 歳以上の第 1 号被保険者は、前年度に比べ 2,117 人(3.1%)増加し、介護(予 防)サービス利用者数(40 歳以上)も 7,092 人(5.3%)増加した。
当年度の歳入決算額は 224 億 3,221 万円で前年度に比べ 8 億 4,530 万 8 千円(3.9%)、歳出決算 額は 223 億 2,501 万 4 千円で前年度に比べ 8 億 180 万 9 千円(3.7%)それぞれ増加した。
介護保険料の収入状況を見ると、収入未済額が前年度に比べ 1,438 万 1 千円(7.5%)増加したが、
これは主に、滞納繰越分が前年度に比べ 983 万 4 千円(8.5%)増加したことによる。また、収入率 は 94.9%と、前年度に比べ 0.5 ポイント低下した。
介護(予防)サービスの利用者数は、年々増加しており、今後も増加していくものと考えられる。
安定したサービス提供のために、今後も介護保険料の収入率向上を図りながら、適切な事業運営に 当たられたい。
オ 交通災害共済特別会計
交通災害共済は、昭和 43 年度に交通事故被害者の救済という市民の福祉の向上を目的に創設され たが、現在では民間の傷害保険や共済制度が普及してきたことから、当初の目的は達成されたとし て、平成 25 年度末で廃止された。
なお、本会計においては、平成 27 年度末まで見舞金の請求があった場合の対応を続けることにな っており、当年度は交通災害共済基金を 450 万円取崩して見舞金に充てた。
カ 競輪特別会計
本市の競輪事業は昭和 25 年から実施されており、その収益金の一部が一般会計に繰り入れられる
ことにより、本市財政に寄与してきている。
平成 26 年度の決算状況を見ると、歳入決算額は 111 億 7,361 万 5 千円で前年度に比べ 22 億 803 万 7 千円(16.5%)、歳出決算額は 109 億 8,641 万 9 千円で前年度に比べ 21 億 6,246 万 6 千円(16.4%)
それぞれ減少した。
当年度は、前年度に比べると入場者数及び車券発売収入はともに減少したものの、22 年度から 24 年度とほぼ同額の車券発売収入を上げた。また、駐車場の敷地の一部を下水道事業会計へ 2,967 万 円で売却したことから財産収入が増加したこともあり、一般会計へ 1 億 3,000 万円を繰り出すこと ができた。
競輪事業を取り巻く経営環境は全国的に厳しい状況にある。平成 27 年度に本市で初めての「ガー ルズケイリン」が開催されるが、今後も新規客層を取り入れるためのイベントや広報活動を積極的 に行い、入場者数や車券発売収入の向上に努められたい。
キ 簡易水道特別会計
公営簡易水道施設は、美山地区に 29 施設、越廼地区に 5 施設ある。
平成 26 年度は、歳入決算額は 5 億 1,027 万 2 千円で前年度に比べ 9,289 万 9 千円(22.3%)、歳 出決算額は 5 億 1,007 万 6 千円で前年度に比べ 9,317 万 4 千円(22.3%)それぞれ増加した。
簡易水道事業については、老朽化した施設や水道未普及地区が存在しているため、計画的に改修 や整備を行っているが、当年度は主に美山地区において、水道未普及地区を統合した上宇坂第二地 区簡易水道事業の管路整備などを行った。今後も、安全な飲料水を安定的に供給するために計画的 な事業運営に当たられたい。
ク 宅地造成特別会計
本会計は、森田北東部、市場周辺の各土地区画整理事業運営を主な内容としており、平成 26 年度 末のそれぞれの事業進捗率は、森田北東部が 93.6%でやや遅れ気味であるものの、市場周辺が 98.3%で順調に進んでいる。
平成 26 年度の歳入決算額は 55 億 6,774 万 9 千円で前年度に比べ 17 億 2,591 万 4 千円(23.7%)
減少し、歳出決算額は 49 億 3,266 万 3 千円で前年度に比べ 3 億 6,663 万 3 千円(8.0%)増加した。
当年度は、前年度に新幹線用地等保留地が売却されたことにより、当年度への繰越金が前年度に 比べ 18 億 145 万 1 千円(194.5%)増となる 27 億 2,763 万 4 千円となった。
今後も、引き続き、土地区画整理区域内の保留地の販売促進に努められたい。