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本研究で提示した耐力評価法に従った照査例

ドキュメント内 発行年 2018‑03‑24 (ページ 106-109)

第6章 既設耐候性鋼橋に設置する落橋防止装置の耐力評価法と照査例

6.5 落橋防止装置接合部の耐力照査例

6.5.3 本研究で提示した耐力評価法に従った照査例

設計条件 は以下 のと お りとする . 作用荷重 :Pa

=347kN

安定性( 地震時 )の 照 査のため ,安全 係数 は すべて

1.0

と する[2].

接合面の 表面処 理は ,表

6.1

に示す すべり 係 数が

0.4

以上 の継手 種 別①に限 り,すべ り係 数

μ

0.4

とする .

下フラン ジ面の 外層 さ びの状態 は,評点

3

以 上の正常 ,ま たは 評点

2

のうろ こ状さび が形成 され て いる場合 を想定 する .

ウェブ面 の外層 さび の 状態は評 点

3

以 上の 正 常なさび が形成 され て いる場 合を想定 する.

既設鋼材 強度の 特性 値[2]:既設鋼 材(SMA400)の強度の 特性 値

f

sykと して,

フランジ は

235N/mm

2

t=19), ウェブ は 245N/mm

2(t=9)を 用いる . 既設鋼材 の照査 断面 に おける純 断面積

既設鋼材 の照査 断面 は ,図

6.4

に 示 す 添 加 部 材 幅 と し て 安 全 側 に 算 定 す る .

【 フ ラ ン ジ 】

A

f

=300×19

- (

2×26.5×19

)=

4693mm

2

【 ウ ェ ブ 】

A

w

=300

×

9

-(

2

×

26.5

×

9

)=

2223mm

2

(2) 耐力の照 査

① すべり耐 力の照 査(

n

: ボルト本 数,

m

:摩 擦 面数)

P

ju

μN=0.40

×

238kN=95.0N

P

SL

=P

ju・n・m=95.0×6×1= 570kN > Pa

=347kN・・・【OK】

② 既設鋼材 の降伏 耐力 の 照査

【 フ ラ ン ジ 】

P

ty_f

=A

f・fsyk

=4693×235 = 1102kN > P

a

=347kN・・・【OK】

【 ウ ェ ブ 】Pty_w

=A

w・fsyk

= 2223×245 = 544kN > P

a

=347kN・・・【 OK】

6.5.3本研究で 提示し た耐 力 評価法に 従った 照査 例 (1) 設計条件

接合面の 表面処 理と す べり係数 は, 表

6.1

に 示すとお りとす る.

その他の 条件 は

6.5.2

項 と同じと する.

102

(2) 耐力の照 査

① すべり耐 力の照 査(

n: ボルト本 数,m:摩 擦 面数)

6.1

の接合 面処理 ご とのすべ り係数 を用 い て,すべ り耐 力を照 査 する.こ こで は,あら かじめ 表

6.1

で提示し たすべ ての ケ ースです べり耐 力を 算 定する.

すべり耐 力

P

SL1(β≦

0.6,継手 種別① ) P

ju1

μN=0.50×238kN=119kN

P

SL1

P

ju1×

n

×

m=119kN×6

×

1

714kN > P

a

347kN

・・・【

OK

すべり耐 力

P

SL2

β

0.8

,継手 種別① )

P

ju2

μN=0.45

×

238kN=107kN

P

SL2

P

ju2×

n

×

m =107kN×6

×

1

642kN > P

a

347kN

・・・【

OK

すべり耐 力

P

SL3(0.8<β,継手種 別①)

P

ju3

μN=0.40×238kN=95.0kN

P

SL3

P

ju3×n×m =95.2kN×6×1=

570kN > P

a=347kN・・・【OK】

すべり耐 力

P

SL4

β

0.6

,継手 種別② )

P

ju4

μN=0.30

×

238kN=71.4kN

P

SL4

P

ju4×

n

×

m =71.4kN×6

×

1

428kN > P

a

347kN

・・・【

OK

すべり耐 力

P

SL5

β

0.8

,継手 種別② )

P

ju5

μN=0.27×238kN=64kN

P

SL5

P

ju5×n×m =64kN×6×1=384kN > Pa

347kN・・・【OK】

すべり耐 力

P

SL6(0.8<β,継手種 別②)

P

ju6

μN=0.24×238kN=57kN

P

SL6

P

ju6×

n

×

m =57kN×6

×

1

342kN < P

a

347kN

・・・【

NG

すべり耐 力

P

SL7

β

0.6

,継手 種別③ )

P

ju7

μN=0.35

×

238kN=83kN

P

SL7

P

ju7×n×m =83kN×6×1=498kN > Pa

347kN・・・【OK】

103

② 降伏耐力 の照査

落 橋 防 止 装 置 を フ ラ ン ジ に 設 置 す る 場 合 は , ウ ェ ブ の 拘 束 で 面 外 変 形 が 生 じ な い と 考 え ら れ る が , ウ ェ ブ に 設 置 す る 場 合 は , 面 外 変 形 が 生 じ や す い と 考 え ら れ る.その ため, ウェ ブ の降伏耐 力は降 伏耐 力 補正係 数

φ

y

=0.75

を 乗 じ て 算 定 す る .

【 フ ラ ン ジ 】

P

ty_f

= A

f・fsyk

=4693×235 = 1102kN > P

a

=347kN・・・【OK】

【 ウ ェ ブ 】

P

ty_w

y・Aw・fsyk

= 0.75×2223×245 = 408kN > P

a

=347kN・・・

【OK】

③ すべり

/

降 伏耐力 比

β

の 照査とす べり耐 力の 再 照査

<フラン ジに接 合す る 場合>

継手種別 ①

β=PSL1/Pty_f=

714kN / 1102kN = 0.65

0.6

0.6<β≦0.8

で ある ため ,すべり 耐力の 低下

10%を考慮し た P

SL2が作用 荷重(

P

a) に対して 十分な 耐力 を 有してい るかを 再照 査 する.

P

SL2

> P

a・・ ・【

OK】

継手種別 ②

β=PSL4/Pty_f=

428kN / 1102kN = 0.39

0.6

・・ ・【

OK

β

0.6

であ るため , 照査完了 .

継手種別 ③

β=PSL7/Pty_f=

498kN / 1102kN = 0.45

0.6

・・ ・【

OK

β

0.6

であ るため , 照査完了 .

<ウェブ に接合 する 場 合>

継手種別 ①

β=PSL1/Pty_w=

714kN / 408kN = 1.74

> 0.6

0.8<β

で あるた め, す べり耐力 の低 下

20%を 考慮した P

SL3が作 用荷 重(Pa)に 対して十 分な耐 力を 有 している か再照 査す る .

P

SL3

> P

a・・ ・【

OK

継手種別 ②

β=PSL4/Pty_w=

428kN / 408kN = 1.05

0.6

0.8<β

で あるた め, す べり耐力 の低 下

20%を 考慮した P

SL6が作 用荷 重(Pa)に 対して十 分な耐 力を 有 している か再照 査す る .PSL6

< P

a・・ ・【

NG】

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