• 検索結果がありません。

第 4 章 高齢女性における下肢筋量の増加が歩行動作の変化に与える影響

4.2.4. 運動・生活介入

2 週間に 1 回の頻度にて運動教室を実施した。運動教室の内容は,運動前の事前測定を 10 分,運動指導士による運動指導を 60 分,歩数や運動・生活習慣の指導を 20 分,合計 90 分ほ ど行った。

運動前の事前測定は参加者が会場に到着後,初めに行った。事前測定にて身長,体重およ び大腿および下腿周囲径を測定した。計測の方法は,2.2.2 身体計測に準じて行った。測定 位置に関しては,第 1 回目の歩行動作および下肢筋量の計測時に撮影した写真や測定記録を 参考にした。

運動指導士による運動指導は,主にバランスボール,椅子およびラダーなどを使った比較 的に軽度な運動とし,参加者全員が行った(図 4-2)。また転倒による怪我の可能性を考慮し, 運動を行う床面すべてにジョイントカラーマット(株式会社シービージャパン社製)を配置 した。

図 4-2 ボールと椅子を用いた運動教室の様子

93

4.2.4.2.歩数の記録と目標値の設定

第 1 回目の測定後(介入開始後),参加者に歩数計ポケット万歩 EX-500(YAMASA 社製)を 手渡し,1 日の歩数を記録するように指示をした。この時,歩数計の使い方や注意事項が記載 されたマニュアルを手渡し,その場で使用法の確認を行った。歩数計の装着箇所は製品マニ ュアルに従い,歩数計に紐を通して首にかける方法もしくは衣服のポケット内に入れる方 法のどちらかで行うように指示した。そして歩数の記録は就寝前,装着した歩数計を外した 後に記録するように統一し,これを 1 日の歩数とし,第 1 回目の運動教室から最後の運動教 室が行われるまでの 9 週間分の歩数を記録させた。記録した 1 日当たりの歩数は 1 週間ご とに平均し,データとしてまとめた。さらに記録 1 週目と最後の週(9 週目)の歩数の差分 を算出し,どのくらい歩数が増加しているかを確認した。

4.2.4.3. 大腿部および下腿部に対する筋トレーニング

自宅にて軽運動に取り組むように指示した。運動は事前に 9 種類の軽運動を選定し,取 り組んだ回数および時間を 1 日ごとに記録させた。運動の取り組み方の指導は,第 1 回目 の運動教室中に行い,運動の取り組み方を記載した資料を配付した(図 4-3)。参加者に取 り組ませた運動は,大腿部の筋群のトレーニングとして1.椅子からの起立運動,2.低い段 の上り下り,3.坂道を選んで歩く,4.階段を使う機会を増やす,5.スクワットを使用した。

対して下腿部の筋群に関しては,6.トーレイズ(つま先をあげる運動),7.負荷ありのトーレ イズ,8.つまさき立ち,9.カーフレイズ(つま先立ちと踵立ちを繰り返す運動)を使用した。

自宅でトレーニングをする際には怪我の危険性を伴うため,初めのうちは軽度の運動を比 較的に少ない回数で実施させ,徐々に負荷をあげるように教示した。

94

図 4-3 大腿部および下腿部のトレーニングを記載した資料

4.2.4.4.データの記録と運動・生活指導

歩数および運動・生活習慣の記録および指導は,2 週間に 1 度の運動教室の実施日に行っ た。参加者が運動指導士による運動指導を受けている間に,歩数および運動・生活習慣の記 録を行った。運動教室後に,この時記録したデータをもとにしたヒアリングを 4 週間に 1 度 の頻度で行った。そして歩数を増やすために日常的に取り組み始めた運動やトレーニング を口頭で尋ねた。

95

関連したドキュメント