2 1 ‑ 1
3日 施設へ 3 1 1 5( 論 1) 父から 1 ,父の知人 22 (入所中)
N
・.o2 1 ‑ 2 から I 務 , 父 所 の へ 兄 4 , へ 1 福,
21‑3
福 祉 事 祉 務 事所から 5 21‑4
HOH
1 0 2
児童福祉サーピスの提供決定過程( 2 )
表
5‑2
措置実施から措置解除までの期間,およびその聞におこなわれたワ 一力ーの活動数X
児 相Y Y e
相 短 期 養 困 │ 長 期 養 因 措ケ 措置実施から解除までの平2
ヶ月2 1
日9
ヶ月1
ヶ月1 4
日5
ヶ月3
日 置解スl 均日数この間のワーカーの連絡・
6
回5.5
回3 . 2
回6
回 除 訪問回数平均入ケ 措置実施から調査時点まで
7
ヶ月1 5
日8
ヶ月1 2
日1 6
ヶ月4
日*所
lの平均日数この間のワーカーの連絡・
3.5
回4.4
回1 2
回 中ス 訪問回数平均ホ この期間が長いのは,
Y
児相の調査時点がX
児相のそれより1
年後であったためで、ある。
養困ケースは
X
児相のほうが多いが,長期養困ケースについてはほぼ同じであ るoX
児相のワーカー同様に,Y
児相のワーカーも入所後のケースの対応は入 所前のケースの対応におわれてなかなか思うようにいかないといっていた。が,短期養困ケースのばあい平均して1.
5
ヶ月のあいだに3
回強連絡をとりあ っている(X
児相のばあい1
ヶ月に2
回)。長期養困ケースのばあいは約5
ヶ 月のあいだに 6回,つまり 1ヶ月に 1回強の連絡をとっていることになる (X 児相のばあいは1
ヶ月に0 . 6
回)。調査時点で入所中のケースについては,
Y
児相のばあいX
児相の調査1
年後 に調査を実施しているため,その入所期間が長くなっている。Y
児相の長期養 困ケースの入所期間は,X
児相のそれの2
倍であるが,その聞におこなわれた 活動数はX
児相の3
倍近く多く,やはり平均して1
ヶ月から1.5
ヶ月のあいだ に1
回ていど連絡をとりあっているo 措置後の過程でも,Y
児相ワーカーの対 応がより積極的であることがうかがえる。( 2 ) Y
児相ワ{カーの対応の効果社会福祉実践(ソーシャルワーク)における評価(
e v a l u a t i o n )
には,機関 もしくは施設全体の事業や方針について評価するprograme v a l u a t i o n r
事業評価」と,個別な援助活動を評価していく
i n t e r v e n t i v e a c t i v i t i e s e v a l u a t i o n
([""援助活動評価J
)
とがある山。ケースワークの効果測定というのは後者であ り,これまで,個々のグライエントにたいする処遇効果をインテンシヴに測定 する試みの他,多数のクライエントをケースワーク援助群と援助なし統制群に 分けフォローアップを通じてこれら2
群を比較する方法などが試みられてき た。本調査は2
児相聞のa d m i s s i o np r o c e s s
をあきらかにすることが第一の 目的であったため,当初からそのプロセスのもたらす結果の違いをとらえる方 法を十分検討していなかった。そこでここでは, 児 相 の ワ { カ ー の 対 応 の 効 果,つまり児相ワーカーのi n t e r v e n t i v ea c t i v i t i e sを評価するために,ケース
記録の分析からとらえることのできる方法を,試みとして示すことにする。効果測定あるいは評価をおこなうばあい,なにをどうし、う立場あるいは視点 から評価するのかをあきらかにしておかなければならない。ここでは,子ども の生存権および幸福追求権が十分に実現されるためには,その親と一緒に営む 家庭生活が重要であり,この家庭生活が自立し安定した状態にあるべきである
という家庭福祉思想の立場に立つ問。そして,ワ{カーの対応が自立し安定し た家庭の維持・形成に役立ち,子どもがその家庭生活にとどまることができた かどうか,やむを得ず子どもが施設入所することになったばあいでもできるだ け早く家庭に帰ることができたかどうかを,その効果としてとらえる。
相談依頼者が施設入所措置を依頼してきたにもかかわらず,ワーカーが十分 な情報収集や話合い,さらには施設利用以外の社会的資源の活用を示唆するこ
とによって施設入所に至らずにすんだ例は,
X
児相のばあい面E
処理ケースに1
例みられる。ただし,この例は保護者以外の機関(福祉事務所と婦人相談 所)が施設入所措置を依頼してきたケースで,母親(母子家庭)は母子分離を 初めから拒否していた。x
児相の調査サンプルにはこれ以外に面E
処理で終了 したケースは 1例しかなく,その例(児童虐待ケース)は初めから施設入所を 依頼してきたかどうか不確かであった。Y
児相では,面E
処理で終わった例が8
例(一時保護所入所例を除いた家族 数)で,このうち6
例が相談依頼時に施設入所措置を希望していた。ただし,うち 1例だけは保護者以外の機関(学校)が依頼してきており, そ の 保 護 者 (父子家庭の父)は,入所を拒否していた。その他の
5
例では,保護者(核家1 0 4 児童福祉ザ{ピスの提供決定過程 ( 2 )
族の父・継母
1
例,母子家庭の母2
,父子家庭の父親代わり伯父1
,父母とも に家出後の祖父母 1) が,相談当初,子どもの施設入所を希望していた。これ らのケースにたいし, ワーカーは平均約4
ヶ月の対応期間中に1
ケース当り 平均3.8
回の家庭訪問を実施し,関係者との接触も含めて平均17 . 4
回の活動を おこなっている。この家庭訪問の回数はほぼ同じ長さの期間におこなわれた養 護施設入所例の平均回数より多く,全活動数の平均は養護施設入所例の平均に ほぼ等しし、。児童扶養手当の申請など社会的資源の活用の援助とともに,こうした熱心な直接的働きかけが,子どもを施設入所に至らせずにすんだと考える ことができる
o
X
児相の調査サンプルにY
児相の当該サンフ。ルと比較可能な例がないため に,この方法で両児相のワーカーの働きかけの効果を比べることはできない が,Y
児相のケースワークを含むワ{カーの熱心な対応は子どもの家庭生活を 継続させる効果を生んでいるということだけはいえるであろうO ただし,本調 査時点以後,この面E
処理で終了した5
例のうち1
例では母親が家出し,祖父 母が子どもを養育することになった。家庭の自立と安定のために必要な親の生 活意欲や生活能力の形成,維持といったケ{スワーク的援助は,児相のワーカーだけでは難しい。
やむを得ず施設に入所した子どもができるだけ早く引取られているかどうか については,前述した措置後から措置解除までの期間でみることにする。
短期養困ケースのばあい,
X
児相では平均して2
ヶ月と2 1
日で措置解除して おり,Y
児相では1
ヶ月と1 4
日で措置解除しているO すでに記述したように,Y
児相では短期養困ケースのばあいでも,入所期聞がほぼ 1ヶ月ていどになる 見込みといった目処とその理由となる情報ををはっきり確認して措置してい た。入所措置前の助言指導がきちんとおこなわれているのではなかろうか。長期養困ケースのばあい,
X
児相は入所期聞が平均9
ヶ月,Y
児相では5
ヶ 月と3日になっている。ワ{カ{のていねいな対応と早期家庭引取りの助言・
指導が
Y
児相のケ{スの入所期間を短くしているのではないか。しかし,大阪 の養護施設の事情に詳しい研究者によると,大阪にある養護施設では施設側が,入所児の親になるべく早く家庭に児童を戻すよう働きかけているとのことであ
る。とすると,入所期間の短期化は,施設側の家庭にたいするケースワークの 効果とし、う側面も考慮しなければならなし、。ケース記録からだけではその点は 解明しがたい。また,調査対象とした長期養因ケースでは,措置解除例が
X
,Y
児相ともわずかしかない。該当例を多くとり,施設側の働きかけと児相ワーカーの働きかけ(入所前と入所後双方)をインテンシヴに調べることによっ て,その効果をあきらかにする必要がある。
このワーカーの対応の効果については,働きかけの対象者,し、し、かえればワ ーカーのケースワークを含む福祉サ{ピスの利用者である子どもと親のそれぞ れが,ワーカーの対応、をどのように受取ったか,それによってどのような利益 があったと考えているのかし、ないのか,という視点からのアプローチも必要で
あろうo
6 . おわりに
以上,
X
児相とY
児相の養護相談にたいするサーピス提供決定過程をa d m i ‑
SSlOll
p r o c e s s
として解明することを試みてきた。その結果, 組織としてチー ムワ{ク性と専門性を指向するY
児相において,より専門的でていねいなソー シャルワークがおこなわれていることがあきらかとなった。そして,この対応 が子どもを家庭から切り離さず家庭生活を送っていくことを可能にしたり,や むを得ず施設入所した子どものできるだけ早い家庭復帰をもたらすとし、う効果 をもっていることを多少なりともあきらかにすることができた。こうした意味 で,Y
児相におけるソーシャルワークを可能にするY
児相組織のありかたが児 相の組織体制としてのぞましいといえよう16〉o X
児相を初め東京都の児相は,その組織体制を検討していく必要がありはしないか。
Y
児相のとっている事項別担当制をB
級児相がとることは困難であるにして も,チームワーク性を重んじる措置決定やワ{カーの資質を向上させるための 研修制度の充実など,児相で工夫する余地がまったくないわけではないと考え られる。ス{パ{ピジョン制の導入や任用制度(チームワーク制や研修制度も 含めて)などについては,都の児童相談所にかんする政策( p o l i c y )
そのもの の改革が必要となってくるo
1 0 6 児童福祉サ{ピスの提供決定過程( 2 )
近年,社会福祉の各分野において財政難の折から省力化,効率化,適正化を 求める諸施策がすすめられている
o
児童相談所にかんしても例外ではない。東 京都の例でいえば,都の長期計画のもと児相の数はふやしていくが,児童相談 センターや他の児相の相談課,相談係の事務の定数を削減し,相談係に面接相 談担当をおいて相談係事務の削減を防衛する,一時保護所の縮小や休止によっ て保母・調理土などの定数を削減するなどである。結局,児相の数がふえても 都の児相全体に働く職員の数は増員されず,一時保護所の収容定数もふえないという状況にある 17)。
こうした状況にあって,スーパ{ビジョン制の導入や任用制度の改善,研修 制度の充実などを求めていくことは,まったく現状を無視した無意味な提案と
いう声もでてくるであろう。だが,できるだけ子どもの家庭生活を継続させ,
やむを得ず入所させた子どもをできるだけ早く家庭復帰させるソーシャルワ{
クは,施設入所児の減少,施設入所期間の短期化をもたらし財政効率化の面か らいっても効果があるといえるのである。子どもの幸福を重視する観点からと 財政効率の観点からとの双方から,よりのぞましいソーシャルワークのありか た,そのソーシャルワ{クを可能にする組織のありかたを検討し,改善点を指 摘していくことが必要であろう。
今回の児相の分析は,限られた少数のサンプルのケース記録をもとにしたも ので,児相の社会福祉実践のありかたをとらえるひとつのささやかな試みでし かない。しかし,行政改革の名のもとに福祉の水準の切り下げをもたらしかね ない施策がすすんでいくおり,ささやかではあっても,社会福祉実践の役割,
効果を明確にしその意義を訴えていく作業が蓄積されてL、かねばならないと考 える
o
組織的な改革を求めていくと同時に,現状の限られたマンパワーのもとで効 率的な実践をすすめていく努力も, ワーカーら職員に課せられている。そのひ とつの試みとしてグライエントのかかえる問題を診断する基準,あるいはかか える問題に必要な対応策を判断するチェックリストの作成が考えられる