第3章 横浜におけるこれからの取組 …9
3 横浜市における防犯に関する取組の状況
市内の各地域で防犯活動を行っている団体に対しアンケート調査を実施し、地域における防犯に 関する取組や活動内容、課題点等を把握し整理すると次のとおりである。
■調査概要
目 的
「よこはま安全・安心プラン」の改訂にあたり、今現在の市民の方々が地域活動に積 極的に参加していく方法や日頃から感じている防犯に関する意識を探り、プランをよ り実態を踏まえたものとする。
対 象 各区概ね4~5団体、計
79
団体内 容
・活動団体のプロフィールについて
・活動の経緯・内容・効果について
・今後の活動展開について
・活動の課題・要望について
方
法 前回調査時に各区が抽出した防犯関係団体に対して、アンケート調査を配付し、郵送 回収した。
期
間 締め切り:平成
29
年3月15
日(水) 回収状況 回収状況:54票、回収率:63.3%1 活動団体の概要
回答が得られた活動団体の概要は、次のとおりです。
【結成次期】
12.0
10.0
6.0
2.0
4.0
10.0
26.0
8.0 8.0
0.0
14.0
0%
10%
20%
30%
【活動に参加する主なメンバーの人数】
38.0 36.0
8.0
4.0
0.0
4.0
10.0
0%
10%
20%
30%
40%
~
25
人26
~50
人51
~100
人101
~200
人201
~400
人401
人~ 不明【活動に参加する主なメンバーの世代】
0.0
26.0
68.0
60.0
4.0 0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
~
30
歳代40
~50
歳代60
歳代70
歳代~ 不明60
代、70 代は重複して〇をつ けている団体が20
団体ありま した。2 地域を中心とした自主的防犯活動の取組状況について
1 防犯に関する情報提供、人材育成に係る事項
項目 取組状況の概要 取組主体等
犯罪発生状 況・防犯情 報の提供
○ 防犯ニュース等の配付や回覧、町内の掲示 板や防犯拠点等への貼り出しをすること で、犯罪情報を提供している自治会もあ る。
○ 自治会町内会が中心となった活動が多 い。
○ 自治会等と警察、行政が連携して協議会 等を立ち上げ、情報提供を行っている。
地域に対す る教育、人 材育成
○ 地域の住民に対して、防犯講座、防犯教室 を開催している。(区や警察等と連携して 行うものが多い。)
○ 挨拶運動に小学生・中学生を巻き込んで実 施している団体もある。
○ 自治会町内会の活動が多い。
○ 自治会、PTA、青少年団体が連携し、
合同で防犯講習会を実施する地区もあ る。
地域への啓 発活動
○ 駅前やスーパーの前などで啓発チラシ・物 品を配布したり、ポスターや看板、のぼり 旗等を掲示したりしている。
○ コミュニケーションづくりを兼ねた挨拶 運動等、直接住民に働きかける活動も見ら れる。
○ 夏祭り等のイベントに出店等して活動の
PR
や、防犯啓発をしている。○ 自治会町内会の活動が多い。
2 防犯に関する活動に係る事項
項目 取組状況の概要 取組主体等
地域の自主 的な防犯パ トロール
○ 多くの地域で、自主防犯パトロールを実施 している。
○ 徒歩によるパトロールが多いが、青色回転 灯装着車による防犯パトロールを実施し ている団体もある。
○ パトロールにあわせ、防火器具や防犯灯の 確認、高齢者世帯への巡回を行う地域も見 られる。
○ ワンワンパトロールやウォーキングなど 健康づくりを兼ねたパトロールを実施し ている地域もある。
○ 自治会町内会によるものが多い。
○ 商店会や学校関係者、ボランティアによ る取組も見られる。
○ 自治会、学校、PTAに企業などを加え てパトロールを実施している地域もあ る。
項目 取組状況の概要 取組主体等
身近な公共 空間の自主 管理活動
○ 防犯灯の管理を行っている。
○ 町内の花壇など、美化清掃活動を行ってい る。
○ 自治会町内会によるものが多い。
防犯まちづ くりにかか る拠点の設 置
○ パトロール等の防犯活動の拠点や、情報の 収集・提供の場として設置している。
○ 地域の交流の場、総合案内所の機能も持た せている場合や、自治会町内会館等、もと もと交流の場であった場所を拠点に充て
○ 自治会町内会の活動が多いが、商店会で 活動しているものも見られる。
○ 既存の自治会館等を活用するもの、空き 交番・空き店舗を活用して、新たに設置 するもの等がある。
3 学校(園)・通学路における子どもの安全確保に係る事項
項目 取組状況の概要 取組主体等
通学する子 どもたちを 守る活動
○ 登下校時や、夜間などに、子どもの見守り 活動やパトロール活動を実施している。
○ 学校内や通学路での安全を見守る「よこは ま学援隊」の活動が定着している。
○ 地域の防犯パトロールと学援隊の連携を 進め、効果の高い防犯活動を行っている。
○ 自治会町内会、ボランティア、学校・P TAなど、様々な主体が行っている。
○ 「よこはま学援隊」は、学校と保護者、
地
域住民との連携・協働により結成されて いる。子どもへの 安全教育
○ 防犯やあいさつ運動のポスター、標語など の作成や展示会などを行い、自治会町内会 に貼りだす活動をしている地域もある。
○ 展示会など子どもが参加する取組は、小 学校と地域との協働で行う場合が多い。
4 防犯に配慮した住宅・公共空間等の整備・管理に係る事項
項目 取組状況の概要 取組主体等
住宅の防犯 性能向上の ための自主 的な活動
○ 自治会や商店街で防犯灯や防犯カメラを 設置している地域や、空き家店舗をなくす ための地域活性化運動を実施している地 域がある。
○ 自治会町内会、商店街等が主体となって いる。
明るいまち づくり
○ 自治会が、門灯・玄関灯の点灯促進を行っ ている地域がある。
○ 自治会町内会等が主体となっている。
3 防犯活動の取組に係る課題・今後の展望等について
(1) 各団体のこれまでの防犯活動と今後について
① 現在取り組んでいらっしゃる防犯に関する活動の内容について、いつ、どこで、どのように取り組 んでいらっしゃるか、ご記入ください。
■主な活動内容
ほとんどの団体が防犯パトロールを実施しており、登下校時、子どもの見守り活動を行っ ている事例も多い。
○パトロールの傾向
・パトロールの頻度は、週1~3回ペース、月1回ペースで実施している等の団体が多い。実施 する日程は、毎週木曜日、毎月第3土曜日など、決められている団体が多い。
・小学生の登下校を見守るパトロール、運動等の場合は、通学路を中心に登校時間、ほぼ毎日と いう団体も多い。
・時間帯は、登下校の時間帯や夕方(16~18時)のパトロールが多く、夜間(20~21時)にも 実施している団体もある。
・2~5名程度を1班とし、数班に分けてパトロールを行っている団体や、10 名前後でパトロ ールを行っている団体が多い。
・多くの団体で、揃いのジャンパーや防犯ベスト、防犯キャップを着用し、拍子木や拡声器、赤 色合図灯などを持ってパトロールを行っている。
・多くの団体は、積極的に声かけをしながらパトロールを行っている。
・普段から散歩などをするときに、防犯の腕章をつける活動を実施している団体もある。
○特徴的なパトロール
・青色回転灯装着車によるパトロールを実施している団体もある。
・パトロールの他、防犯チラシの投函、防犯灯の修理、交換を行っている団体もある。
・犬の散歩を兼ねたワンワンパトロールを実施している団体もある。
◆パトロール以外の活動
・年に4回、地元商店街を中心に防犯グッズ、チラシを配布しながら通行人に防犯啓発を行って いる団体もある。
・定例会を開催し、情報交換を行っている団体もある。
・年に数回、駅や公会堂等でキャンペーンを実施している団体もある。
② 現在取り組んでいらっしゃる防犯に関する活動は、どのようなきっかけで始まり、活動内容がどの ように変わってきたか、ご記入ください。
■主な活動のきっかけ
自治会町内会など身近な場所で犯罪が多発したこと、また、世界情勢の不安定化をきっか けとして、防犯活動に取り組み始めた団体が多い。
・町内会でストーカー、空き巣、ひったくり等の事件が発生したため、パトロールを開始した。
・平成元年頃、世界の政治不安定、特に中国の天安門事件以降の日本国内での外国人の犯罪が頻 発したため、地域を守る有志グループによる防犯パトロールが行われるようになった。
・公園の近くで変質者が出たのがきっかけだと思われる。
・下校中の児童の誘拐について報道があったため。
・ひったくりの集団が、駅から帰宅途中の女性を襲い始め、脅威を感じたためにパトロール隊を 結成した。
・自治会が結成された当時、防犯や治安について不安があったため、防犯パトロールが実施され た。
・夜間パトロールが犯罪防止に効果があるという情報を聞き、開始した。
・空き巣や車上荒らしが連続で発生したことがきっかけとなり、数人が軽い気持ちで防犯パトロ ールを開始した。
■その他のきっかけ
・深夜の中学生によるイタズラが多発したため、防犯活動を開始した。
・団体発足当時は治安も悪く、駅前の中学校も荒れていたため、防犯のために活動を開始した。
・学校とPTAと地域自治体が一体となって始まった。
・当初は高齢者が公園に集い、ラジオ体操や談話を楽しむところから始まり、その後帽子やユニ フォームを用意し、児童の登下校の見守りを行うようになった。
・当初は何名かが各々公園のゴミ拾いや花の整備などを行っていたが、平成
15
年に自治会長経 験者の声かけで防犯パトロール団体として結成された。・地区全体のパトロールを全町で実施していたが、地区内のエリアを個々に実施するようになっ た。
・先代の防犯部長が、ボランティアに熱心に働きかけて活動が開始した。
・防犯協会や行政からの働きかけがきっかけとなり、自治運営会の中に防犯部が組織されたと思 われる。
・年末のみ行っていた防犯パトロールを、毎月実施するようになった。