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に示す。

ドキュメント内 環境放射能調査研究成果論文抄録集 (ページ 31-34)

藻 類

月間降水中のトリチウム濃度及び降下量を図 1 に示す。

財団法人 日本分析センター むつ分析科学研究所 石川清正、真田哲也、磯貝啓介

1. 緒言

本調査は、環境放射能水準調査の一環として、平成 19 年度から開始した。千葉市で採 取する月間降水に含まれるトリチウム濃度を把握し、原子力発電所、再処理施設等周辺の 放射線監視結果との比較検討に資することを目的としている。今回は平成 23 年度に実施 した調査結果を報告する。

2. 調査研究の概要

(1)試料の採取

(財)日本分析センター本部内の建屋屋上(地上 3.5m)に設置した降水採取装置(直径 200mm)を用い、文部科学省放射能測定法シリーズ 16「環境試料採取法」(昭和 58 年)に 準じて、平成 23 年 2 月から平成 24 年 1 月までの 1 年間に採取した。採取期間は 1 ヶ月 毎とした。

(2)分析の実施

トリチウムの分析は、文部科学省放射能測定法シリーズ 9「トリチウム分析法」(平成 14 年改訂)の電解濃縮法に準じて実施した。

(3)放射能測定

測定試料を低バックグラウンド液体シンチレーションカウンタ(LSC)で、原則として 500 分間(50 分×10 回)測定した。

(4)分析結果

月間降水中のトリチウムの分析結果(トリチウム濃度及び降下量)を表1及び図1に 示す。この期間におけるトリチウム濃度は、0.20~1.5Bq/L(平均値 0.47Bq/L)であっ た。また、降下量(単位面積あたりのトリチウム濃度)は、16~110Bq/m (平均値 46Bq/m

2 2

) であり、日本分析センターが本調査を始めた平成 19 年度以降の結果と比較すると、いず れも平成 23 年 3 月分の試料がその範囲を超えていた。

これは、他の調査等

でも報告されているように、平成 23 年 3 月に発生した東京電力福 島第一原子力発電所事故の影響によるものと考えられる。

月間降水中のトリチウム濃度及び降下量を図 1 に示す。

※:たとえば、

1) 静岡県環境放射能測定技術会、浜岡原子力発電所周辺環境放射能調査結果 第 150 号(平成 23 年 9 月)

2) 日本原子力研究開発機構東海研究開発センター核燃料サイクル工学研究所(平成 23 年 12 月改訂) 、日本原子力研究開発機構再処理施設周辺の環境放射線モニタリ ング結果に係る補足説明資料(平成 22 年度)、平成 23 年 11 月

Ⅰ−11

3. 結語

千葉市における月間降水中のトリチウム濃度を測定し、その降下量も把握した。その 結果、東京電力福島第一事故の影響によるものと考えられる値が得られた。今後も調査 を継続し、原子力発電所、再処理施設等周辺の放射線監視結果を評価する際のバックグ ラウンドデータとして蓄積することが必要である。

なお、本調査は、文部科学省の委託により実施したものである。

表 1 千葉市における月間降水中のトリチウム濃度及び降下量(平成 23 年度)

月間降水 採水期間

採取した 降水の量注1)

(L)

放射能濃度 降下量

Bq/L Bq/m2

平成23年 2月分

23. 2. 1

4.17 0.35 ± 0.023 46 ± 3.1

~23. 3. 1 平成23年

3月分

23. 3. 1

2.33 1.5 ± 0.03 110 ± 2

~23. 4. 1 平成23年

4月分

23. 4. 1

1.54 0.60 ± 0.025 29 ± 1.2

~23. 5.2 平成23年

5月分

23. 5.2

7.05 0.47 ± 0.024 110 ± 5

~23. 6. 1 平成23年

6月分

23. 6. 1

4.15 0.40 ± 0.023 53 ± 3.0

~23. 7. 1 平成23年

7月分

23. 7. 1

1.00 0.50 ± 0.024 16 ± 0.8

~23. 8. 1 平成23年

8月分

23. 8. 1

4.58 0.38 ± 0.022 55 ± 3.2

~23. 9. 1 平成23年

9月分

23. 9. 1

5.14 0.20 ± 0.021 33 ± 3.4

~23.10. 3 平成23年

10月分

23.10. 3

5.06 0.24 ± 0.021 39 ± 3.4

~23.11. 1 平成23年

11月分

23.11. 1

2.72 0.23 ± 0.020 20 ± 1.7

~23.12. 1 平成23年

12月分

23.12. 1

1.70 0.34 ± 0.021 18 ± 1.1

~24. 1. 4 平成24年

1月分

24. 1. 4

1.68 0.38 ± 0.022 20 ± 1.2

~24. 2. 1 注 1) 受水面積 314cm2

注2) 誤差は、計数誤差のみを示した。

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

0 100 200 300 400 500 600 700 800

1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

濃度(Bq/L)

降下量(Bq/m2)

採取年

降下量 トリチウム濃度

NIRS JCAC

土壌中プルトニウム濃度の全国調査

財団法人 日本分析センター むつ分析科学研究所 阿部 剛、佐野 友一、真田 哲也、磯貝 啓介

1.緒言

本調査は、環境放射能水準調査の一環として、文部科学省の委託により平 成 12 年度から実施しており、核爆発実験等に起因する放射性降下物(フォ ールアウト)に伴う土壌中プルトニウムの放射能濃度を把握することを目的 としている。プルトニウムの調査に用いる土壌は、

90

Sr 及び

137

Cs の調査と 同一試料であるため、前年度に採取された土壌について調査を行っている。

したがって、今回は平成 22 年度に日本各地で採取された土壌の調査結果に ついて報告する。

2.調査研究の概要 1)概要

土壌試料は、47 都道府県の各衛生研究所等が採取し、乾燥細土とした後 に日本分析センターに送付された。

47 都道府県各 1 地点(青森県は 2 地点)で採取された表層(0~5cm)及び 下層(5~20cm)の土壌、合計 96 試料について、文部科学省放射能測定法シリ ーズ 12「プルトニウム分析法」(平成 2 年改訂)に準じて分析した。分析 法の概略は以下の通りである。

試料 50g を分取し、

242

Pu トレーサーを添加後、硝酸を加えてプルトニウ ムを加熱抽出した。陰イオン交換樹脂カラムを用いてプルトニウムを分離・

精製後、ステンレス板に電着し、α線スペクトロメトリーによりプルトニウ

ム(

238

Pu、

239+ 240

Pu)を定量した。

2)調査結果

土壌中のプルトニウムの分析結果(平均値、最小値及び最大値)を、平 成 12 年度から 21 年度までに採取された土壌の分析結果と合わせて表1に 示す。平成 22 年度における採取深さ 0~5cm の各地点の

238

Pu 濃度は ND(検 出されず)~0.10Bq/kg 乾土、

239+ 240

Pu 濃度は ND~3.1Bq/kg 乾土であり、採 取深さ 5~20cm の

238

Pu 濃度は ND(検出されず)~0.042Bq/kg 乾土、

239+ 240

Pu 濃度は ND~1.3Bq/kg 乾土の範囲であった。いずれも平成 12 年度から 21 年 度の調査結果と差は見られなかった。

採取地点毎の

239+240

Pu 濃度を図1に、プルトニウム同位体(

238

Pu、

239+240

Pu)

の放射能比を図2に示す。例年同様、数地点(岩手県、茨城県、長野県、

熊本県、大分県)の

239+ 240

Pu 濃度がやや高い値を示したが、これらのプルト ニウム同位体の放射能比(

238

Pu/

239+ 240

Pu)については他と同様の値であっ た。

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3.結語

平成 22 年度に採取された土壌中のプルトニウム濃度は、平均値及び範囲と

ドキュメント内 環境放射能調査研究成果論文抄録集 (ページ 31-34)

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