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n-BuI によるドーピング

ドキュメント内 静岡大学博士論文 (ページ 85-88)

第 5 章 CdZnTe および CdSeTe エピタキシャル成長

5.3 CdSeTe エピタキシャル成長

5.3.2 n-BuI によるドーピング

1400

Fig.5-16 The FWHM of XRD as a function of Se composition y in CdSeyTe1-y layers.

Fig.5-17 The resistivity of n-type CdSeTe layers as a function of the substrate

Fig.5-18 The resistivity of n-type CdSeTe layers as a function of the n-BuI flow rate;

The substrate tem temperature.

perature is 150 ℃.

10 140

-2

10

-1

160 180 200 220

Ω cm)

n-BuI: 1.17 µmol/min

Substrate temperature (ºC)

Resistivity (

0 0.5 1 1.5

10

-2

10

-1

10

0

10

1

n-BuI flow rate (µmol/min)

sub=150 ºC

Resistivity ( Ω cm)

T

次にヨウ素の導入量を変化させたときの抵抗率を示す.まず,基板温度が 150 ℃の時のグラフをFig.5-18に示す.抵抗率はn-BuIの流量が 1.17 μmol/min の時に最小値を取る結果が得られた.この場合,始めわずかに抵抗率が上昇し,

Fig. te;

The substrate temperature is 170 ℃.

Fig.5-19に基板温度を170 ℃として,同様にヨウ素の流量に対する抵抗率の変

の後急激に減少していることがわかる.この上昇する原因はわかっていない が,チャンバー内に残留するアクセプタ不純物とのヨウ素の補償がおこり,n-BuI の流量が 0.7 μmol/min あたりから有効なドーピングとなり抵抗値が下がる結果 となった可能性が考えられる.また過剰なドーピングでは,格子間にもヨウ素 原子が入り込み,欠陥として働いているため抵抗値が上昇するものと考えられ,

3章で述べたZnSeへのヨウ素ドーピングの結果と同じである.抵抗率が最小と なったときの電子濃度は,ホール効果の測定により2.0×1018 cm-3の値を示し,こ の時の抵抗率は3.7×10-2 Ωcmであり,電子移動度は約90 cm2/V-sであった.

5-19 The resistivity of n-type CdSeTe layers as a function of the n-BuI flow ra

を測定した.少しばらつきはあるが,同じようにヨウ素の導入量を増加させ ると抵抗率が下がり, n-BuIの流量が1.17 μmol/minの時に抵抗率は最小値を持

0 0.5 1 1.5

10

-2

10

-1

10

0

10

1

10

2

n-BuI flow rate (µmol/min)

Resistivity ( Ω cm)

Tsub=170 ºC

った.このことから,170 ℃以下の基板温度であれば,ヨウ素の導入量によっ て抵抗率は変化し,Se組成を約10 %とした条件下で十分低抵抗n の型CdSeTe 膜が得られることがわかった.

最後にプラズマラジカル源の高周波出力を変化させて,導入する水素ラジカ ルの量を変化させたときの抵抗率変化を Fig.5-20 に示す.この時の基板温度は 17

ヨウ素 を

水素ラジカルを成長過程に導入することにより,GaAs基板とは格子不整合が

7 %以上と大きいにも関わらず,200 ℃以下の基板温度という低温で良好なエピ

0 ℃とし,n-BuIの流量は先に低抵抗が得られた1.17 μmol/minとした.この

場合もFig.5-11の窒素ラジカルドーピングの時と同様に,プラズマラジカル源の

高周波出力が70 Wの時に谷となるように抵抗率が変化している.プラズマラジ カル源の高周波出力増加に伴い水素ラジカルが増加するため,有機ヨウ素を効 率よく分解しCdSeTe膜中に取り込んでくれるが,過剰にある状態では水素ラジ カルによるエッチング効果の影響が大きくなり,かえって不純物である

脱離し,取り除く働きが作用したものと考えられる.

Fig.5-20 The resistivity of n-type CdSeTe layers as a function of the rf power.

ドキュメント内 静岡大学博士論文 (ページ 85-88)

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