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18.捕手の打撃妨害

公認野球規則6・08(C) ・・打者が安全に進塁できる場合

打者は次の場合走者となりアウトにされるおそれなく、安全に 1 塁が与えられ る。 (ただし、打者が 1 塁に進んで、これに触れることを条件とする。 )

(c)捕手またはその他の野手が、打者を妨害(インターフェア)した場合。

しかし、妨害にもかかわらずプレイが続けられたときには攻撃側チームの監督 は、そのプレイが終わってから直ちに妨害行為に対するペナルティの代わりに、

そのプレイを生かす旨を球審に通告することができる。ただし妨害にもかかわ らず打者が安打、失策、四死球、その他で 1 塁に達し、しかも他の全走者が少 なくとも 1 個の塁を進んだときは妨害とは関係なくプレイは続けられる。

「原注」

捕手の妨害が宣告されてもプレイが続けられたときは、そのプレイが終わっ てからこれを生かしたいと監督が申し出るかもしれないから、球審 はそのプレイを継続させる。打者走者が 1 塁を空過したり走者が次 塁を空過しても、 (7・04 付記)に規定されているように、塁に到

達したものとみなされる。

監督がプレイを選ぶ場合の例。

①1 死走者 3 塁、打者が捕手に妨げながらも外野に飛球を打ち、捕 球後 3 塁走者が得点した。監督は、打者アウトで得点を記録するの と、走者 3 塁、1 塁(打者が打撃妨害により出塁)とのいずれかを

選んでもよい。

②無死走者 2 塁、打者は捕手に妨げながらもバントして走者を 3 塁

に進め自らは 1 塁でアウトになった。監督は無死走者 2 塁、1 塁と

って次のとおり解釈できる。

捕手(または他の野手)が打者を妨害した場合打者には 1 塁が与えられる。3 塁 走者が盗塁またはスクイズによって得点しようとしたときに、この妨害があっ た場合にはボールデッドとし 3 塁走者の得点を認め、打者には 1 塁が与えられ る。3 塁走者が盗塁またはスクイズで得点しようとしていなかったときに、捕手 が打者を妨害した場合にはボールデッドとし打者に 1 塁が与えられ、そのため に塁を明け渡すことになった走者は進塁する。盗塁を企てていなかった走者と 塁を明け渡さなくてもよい走者は、妨害発生の瞬間に占有していた塁に留め置 かれる。

個人解釈

走者3塁でヒットエンドランの時、捕手が打者の打撃を妨害して内野ゴロに なり一塁でアウトになった。この場合は、打者は捕手の打撃妨害で一塁に進み、

3塁走者はホームインが認められる。ただし、ヒットエンドランやスクイズが

企てていなかったときは、打者走者の一塁だけが認められ、一塁・三塁で試合

が再開される。

17.

野手とランナーコーチが接触(守備側の権利優先)

・・ 公認野球規則 7.11

攻撃側チームのプレヤー、ベースコーチまたはその他のメンバーは、打球あ るいは送球を処理しようとしている野手の守備を妨げないように、必要に応 じて自己の占めている場所(ダッグアウト内も含む)を譲らなければならな い。

ペナルティ

守備妨害(インターフェア)を宣告し、そのプレイの対象であった打者ま たは走者をアウトにする。

個人解釈

ファールフライを追いかけている選手とベースコーチがぶつかって、この選 手がフライを捕球出来なかった場合、『この接触が無ければフライを捕れてい た』と審判が判断すれば、このベースコーチに守備妨害が適用され、打者が アウトになります。

しかし、こういった接触があってもファールフライの落ちた位置がこの場 所からはるか遠くで、接触が無くても捕る事は出来なかったであろうと審判 が判断した場合は、妨害は無かったものとし、通常のファールと同じ扱いに なります。

16.走者と野手が接触・・・ 公認野球規則 7.08(b)項

7.08・・・次の場合走者はアウトになる。

(b)走者が、送球を故意に妨げた場合、または打球を処理しようとしている野手 の妨げになった場合。

【原注1】

打球(フェアボールとファウルボールとの区別なく)を処理しようとしてい る野手の妨げになったと審判員によって認められた走者は、それが故意であ ったか故意でなかったかの区別なくアウトになる。

しかし、正規に占有を許された塁についていた走者が、フェア地域とファウ ル地域のとの区別なく守備の妨げになった場合は、審判員がその妨害を故意 と判断したときを除いて、その走者はアウトにはならない。審判員が、その 妨害を故意と宣告した場合には次のペナルティを科す。

無死または一死のときはその走者とにアウトを、二死後のときは打者にアウ トを宣告する。

15.審判員の裁定(ハーフスイング)

(a)打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいはランナ

―がアウトかセーフかという裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最 終のものであるからプレーヤー、監督、コーチまたは控えのプレーヤーがそ の裁定に対して異議を唱えることは許されない。

「原注」ボール、ストライクの判定について異議を唱えるためにプレーヤー が守備位置または塁を離れたり、監督またはコーチがベンチまたはコーチス ボックスを離れることは許されない。もし宣告に異議を唱えるために本塁に 向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近 づけば試合から除かれる。

(b)審判員の裁定が規則の適用を誤って下された疑いがあるときには、監督だけ がその裁定を規則に基づく正しい裁定に訂正するように要請することができ る。しかし監督はこのような裁定を下した審判員に対してだけアピールする

(規則適用の訂正の申し出る)ことが許される。

「注 1」イニングの表または裏が終わったときはピッチャー及び内野手がフェ ア地域を去るまでにアピールしなければならない。

「注 2」審判員が規則に反した裁定を下したにもかかわらずアピールもなく定 められた期間が過ぎてしまったあとでは、たとえ審判員がその誤りに気づい てもその裁定を訂正することはできない。

(c)審判員がその裁定に対してアピールを受けた場合は最終の指定を下すに当た って、他の審判員の意見を求めることはできる。裁定を下した審判員から相 談を受けた場合を除いて、審判員は他の審判員の裁定に対して批評を加えた り、変更を求めたり異議を唱えたりすることは許されない。審判員が協議し て先に下した、裁定を変更する場合、審判員はランナーをどこまで進めるか を含め、全ての処置をする権限を有する。この審判員の裁定に、プレーヤー、

監督またはコーチは異議を唱えることはできない。異議を唱えれば、試合か ら除かれる。

「原注 1」監督は、審判員にプレイ及び裁定を変更した理由について説明を求 めることはできる。しかし、いったん審判員の説明を受ければ、審判員に異 議を唱えることは許されない。

「原注 2」ハーフスイングの際、球審がストライクと宣告しなかったときだけ監督また はキャッチャーは振ったか否かについて、塁審のアドバイスを受けるよう球 審に要請することができる。球審はこのような要請があれば塁審にその裁定 を一任しなければならない。塁審は球審からの要請があれば直ちに裁定を下

す。このようにして下された塁審の裁定は最終のものである。ハーフスイン グについて監督またはキャッチャーが前記の要請を行ってもボールインプ レイであり、塁審がストライクの裁定に変更する場合があるから、バッター、

ランナー、野手を問わず状況の変化に対応できるよう常に注意していなけれ ばならない。監督がハーフスイングに異議を唱えるためにダッグアウトから 出て 1 塁または 3 塁に向かってスタートすれば警告が発せられる。警告にも かかわらず 1 塁または 3 塁に近づけば試合から除かれる。 監督はハーフス イングに関して異議を唱えるためにダッグアウトを離れたつもりでも、ボー ル、ストライクの宣告について異議を唱えるためにダッグアウトを離れたこ とになるからである。

(d)試合中、審判員の変更は認められない。ただし病気または負傷のため変更の 必要が生じた場合はこの限りではない。

個人解釈

公式戦であっても、予選や1回戦2回戦などは3審制で審判を行っており、

ハーフスイングのリクエストは出来ないことになっています。最近気になる ことは、このハーフスイングをストライクと判定しすぎる審判員が多いと思 います。4審制ならば尐々ボールと判定しても、捕手からのリクエストがで きるので、塁審の判断を仰いで判定を変える事は出来ます。そのバッターが ボールを打とうとしたスイングで、止めようとしたが回ってしまった場合は スイング判定でいいと思いますが、体が動いているがバットは明らかに止ま っている場合は、勇気を持って「ボール」とコールするべきだと思います。

たまにありませんか?「バット全然動いてないやろ~」なのに「ストライク」

っていう判定・・・。

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