遺族の 40 %がもっと早く在宅療養に移行したかったと考 えている。
3. どうしても病院に戻りたくなったら、いつ でも受け入れる
岡部医院開業時の方針
• QOLを考える
– 余命の延長を重視するあまりにQOLを軽視するのは 本末転倒
• 患者ニーズから考える
– 患者が中心となるようなサービスを提供する
• 死から逆算して考える
– 自然に亡くなっていく状態を理想として、そのため
に必要な医療・有効な医療を検討する
看取りの文化
• 自宅で過ごす患者の多くは穏やかに亡くなっていく – 在宅で看取るとき、日常生活の延長線上に死がポッ
と訪れるような、日常の暮らしとつながった形の死 があるのだろう
– 「お迎え」:あの世とこの世のつながり
• 在宅緩和ケアを実践し、看取りの経験を取り戻す
– 人が亡くなる過程に立ち会う機会が徐々に失われて いき、病院死が圧倒的多数を占め、在宅で最期まで 過ごすのは難しいという印象で物事を考えるように なっていった
– 看取りの経験から看取りの文化へ
地域包括ケア
• 「community-based」「integrated care」
• 大きな目的:慢性疾患をもった高齢者の急性増悪時の対 応をいかに効率化するシステムを構築できるか
• 「医療と介護のintegrationの場をcommunityと呼ぶ生 活圏域に置く」ことがコンセプトとなっている
• 人々が生活する場で死を迎え、死に至るまでを生き抜く 過程の生活を人々があるがままに受け止める環境を創ろ うとしている = 生活の延長線上に死を迎えられるこ とを目指している
地域包括ケアシステムのあり方と日本人の死生観
筒井孝子「地域包括ケアシステム構築のためのマネジメント戦略」あとがき 一部改変
地域緩和ケアネットワーク (WHOモデル)
三次 二次 一次 地域
「全国・地方の基幹病院」
基本緩和ケアサービス
+地域緩和ケアチーム
「地域の中核病院」
医師と看護師による基本緩和ケアサービス
+地域緩和ケアチーム
地域の看護師が緩和ケアの基本的トレーニ ングを受けたうえで、家族や地域住民を支 援して提供する基本緩和ケアサービス 家族や地域住民(ボランティアも含む)が 訪問する医師や看護師など在宅ケアチーム の支援を受けて行う在宅ケア
「専門家をめざす人のための緩和医療学」日本緩和医療学会編
がん緩和ケアのチームケア
医師 看護師
ソーシャルワーカー 心理士
スピリチュアルカウンセラー ヘルパー(ボランティア)
薬剤師
Traditional healers
「WHO:Cancer control knowledge into action WHO guide for effective programmes Palliative Care.2007」
Core team
「生命を脅かす疾患」にお いては、医療的な指示が もっとも必要とされる
Extended team
理想的には全ての患者・家 族のニーズに応えられる構 成であること
「Oxford Textbook of Palliative Medicine (4th)」
アドバンス・ケア・プランニング
• advance care planning : ACP
• 狭義
– 自己決定能力がなくなった時に備えて、あらかじめ 自分が大切にしていること、治療や医療の希望、代 理意思決定者などを話し合うプロセス
• 広義
– 自分がこれから重篤な病気や状態になった時に、ど こでどのようにどうやって過ごしたいかを話し合う プロセス
• 結論は変わる
• 人は変わらない
在宅がん緩和ケア
身体機能
高い
低い 時間経過
通院困難
死亡 1-2ヶ月くらい
少し疲れやすいものの、食事 もよくとれ、痛みもなく、意 識や判断力は健康な時と同様 に保たれている
状態は悪化し、今は食事がと りにくい、呼吸が苦しいと いった状態だが、痛みはな く、意識や判断力は健康な時 と同様に保たれている
居宅72%
居宅37%
宮城県や仙台市でいえば
• がんでの死亡者数は(平成25年)
– 宮城県、6498人/年
居宅での療養を希望した(であろう)人は…