しかし,ソ連としては米国を話し合いの場に引っぱり山そうとするこころみを捨 てないであろうとみられる。それはソ連がウ ・タント国連総長の声明を支持したこ
と, ピアソン ・カナダ首相の声明や,米国内の良識派の芦を殊更大きくとりあげて いる点、などからも推察されると見る向も多い。
しかし, 一方では,中国が東南アジアで米国と事をおこし,限定戦争に入ること によって,
l. 中国のシベリアや沿海地方等の旧北方領土に対する要求をそらす事ができ
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ジベリア開発
る。
2. 軍事援助その他によって中ソ論争を中止させ,再び北京に対する支配力を 強めることができるかもしれなヤ事。
3. 米国を消耗させ,国際世論の中で孤立させ,西側諸国内部の対立を激化さ せることができること。
などの利益をソ連としては得ることができるので, 表面は戦火拡大に反対しながら も内心で、は米・中の衝突を願っているのではないかという見方もある。
しかし,不可測の事態から第三次大戦に突入するかもしれぬ時,ソ連首脳として もそのような冒険をおかすことはあるまいという見方の方が有力である。とはいえ 米国としては何とかして中国を東南アジアに引っぱり出して叩こうという狙いを執 ように持ち続けて
ν
、る以上, いずれは米・中間に正面衝突がおこるのではないかと の予測をクレムリンは立てていると思われるので,その際に,ソ連としてとるべき 態度について党内部の見解統一と人員物資の動員等の対策に苦慮している模様がう かがえる。vソ連首相の三国歴 訪の成果一一 2月4日から14日まで10日間にわたるコスイギ ン首相の北ベトナム,北朝鮮,中国 3ヵ国訪問の成果について,モスクワ筋では次 のような評価を下している干剣葉。
l. 東南アジアへのソ連の発言力が強まった。
2. 空文化しかけていた中 Y友 好同盟条約がこの機会に再確認された。− 3. 北朝鮮との共同声明で反帝闘争とならんで,平和共存政策が確認され,冷 却していたソ連と北朝鮮との関係が好転した。
しかし,これらの点は,北ベトナムと北朝鮮に強い指導力を発揮してきた中国共産 党にとっては微妙な問題であり,今後の動きが注目される。
V「日ソ経済委員会」設置懇談会一 一15日午後,東京狸穴のソ連大使館で植村経団 連副会長,永野東京商工会議所副会頭,森永輸銀総裁はビノグラードフ駐日大使と 会食し「日ソ経済委員会」設置について懇談した。この席上,同大使は
「この組織を 日豪経済合同委員会 のように両国財界人で、構成する委員会形 式にする」との植村氏の提案に同意した由。
2月16日
vブラウダ紙 「米国のベトナム侵略」非 難一 一16日付のプラウダ紙はその社説で
「米国のベトナム侵略jを激しく非難,社会主義陣営の統−,国際共産主義運動の 団結の強化を強調した。
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シベリア開発
モスクワ放送 「大戦の危険性
J
を警告一一16日の日本向けモスクワ放送は次の ように述べた。1. 北大西洋条約機構(NATO)海軍司令部の副参謀長ベノレ提督は最近「N A T
O
翼下の海軍艦艇の大半はインドシナ半島付近に集結している」と述べた米 国防総省の将軍たちは米正規軍の大部分を南ベトナムに派遣する問題を審議して いる。]. 1ヵ所で、起きた戦争の火の手は容易にその隣の国々へ移り,世界的な大火 事になる恐れがある。 トノレコのハパリオ紙は「米国は世界を第三次世界大戦の瀬 戸際に立たせているJと警鐘を鳴らした。 以下略
曹コスイギン首相,インドシナ諸国民会議準備会議へメッセージを送る一一一16日 のそスクワ放送によると,コスイギン ・ソ連首相は同日プノンペンのインドシナ諸 国氏会議準備会議にあててメッセージを送り,準備会議の成功を希望するとともに インドシナ諸国民会議の招集は現在の南ベトナム情勢と関連して重要な措置である と次のように述べた。
シアヌーク殿下〈カンボジア元首〉を提唱者とするインドシナ諸国民会議の招 集は,インドシナ諸国民の独立を擁護しp この地域の平和を確立するためインド シナ諸国民を団結させる上で重要な一歩となるであろう。これは米国の侵略的階 層が1954年と62年のジュネーブ協定を踏みにじり,一般に認められた国際法の基 準を乱暴に犯して,インドシナ半島での軍事紛争の拡大を目指す侵略的挑発をく わだてている今日,特に重要である。
(注〉 インドシナ諸国民会議はジアヌーク ・カンボジア元首が昨年11月提唱した もので,去る14円プノンベンで開幕した開会議の単備会議にはカンボジアの与 党,人民社会主義−共同体,北ベトナム祖国戦線,南ベトナム民族解放戦線〈ペ
トコ γ,〉 ラオス愛国党(バテト ・ラオ〉の代表が参加している。
曹北朝鮮,北ベ トナムへソ連装備の空軍派遣か一一英紙ガーデ、ィアンのピクター
・ゾーザ、記者(共産圏問題専門家として有名〉は16日の同紙上で,北朝鮮はベトナ ム戦線に空軍を送るかもしれないと次のように述べた。
1. よく装備され,訓練を経た北朝鮮の部隊がベトナムの戦闘に加勢すること があるかもしれない。このことを暗示するのは平壌における送別会の席上コスイ ギン・ソ連首相が 「北朝鮮首脳との会談では双方がベトナムへの侵略阻止の手段 を講ずることに同意したJと述べたとタス通信によって伝えられていることであ
る。
ソ連がすでに軍事装備の形での寄与をほのめかしていることを思えば,北
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シ ベ リ ア 開 発
朝鮮側が 手段を講ずる のに同意したことは,主切言供給よりもさらにl問主の参 加を思わせる。なぜなら北朝鮮は自らもおもにソ連ーから装備を受取ってャるから である。
l. 北朝鮮は韓国軍,米軍との恒常的な対決によって数年来,高度の戦闘準カ
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態勢を維持してきた。北朝鮮空軍は兵員2方,保有台数500機と信じられるつ (2. 16. UP
L
共同)2月17日
vブラウダ, 「ベトナム問題の話合い解決Jを米国に提唱一一17日のプラウダ紙 はオブザーパーの署名論評を掲載して緊迫したベトナム問題の解決に一日も早く平 和的な話し合い解決の道をすすめるように米国に勧告した。
vモスクワ放送 「重大警告説Jを否定一一モスクワ放送が16日,米国向けの放送 で「重大警告jを行なったということについて, 当のモスクワ放送当局は17日「こ れはまったくの誤解である
J
と重大警告説を頭から否定している。(2. 17.朝日〉
vソコ口フスキー元帥,軍事費削減を言明一−17日の記者会見でソ連軍最高首脳 の1人で、あるソコロフスキー元帥は「ソ連は今後とも軍事費と兵力の削減を続ける 意向を持っている」ことを明らかにし,ソ連の現有兵力を発表した。
「ソ連防衛体制には最近,質の聞で大きな変化があった。現在では戦略的ロケッ ト部隊がソ連軍の中核となっているが,これらの部隊は T NT火 薬 1億ト ン掲当の 核弾頭をつけうる大陸間ロケットを装備している。また海軍は実際上,無制限の射 程距離を持つ強力なミサイノレ装備の原子力潜水艦を中心に建設されている。ソ連の 現有兵力は軍事費削減の結果, 242万3000となった。 なおソ連は破壊のための宇宙 兵器をつくることは不要だと考える。」
ソ連軍の兵力は60年1月現在で362万と公表され,これが61年の削減計画第i年 度で300万前後に減り,その後の計商タナあげでまた320万前後になったものと想像 されていた。ソコロフスキー元自111の発表が莫実ならソ連は最近 5ヵ年聞に兵力を 3 分の2に減らしたことになる。とれは装備の近代化や国内建設の必要とも関連して いるものとみられるが,とくにこの日の会見で,このような発表をしたねらいはy 連政府の平和的な意図を広く内外に宣伝し,ベトナム問題で緊張しがちな米ソ関係
を冷却するととにあったのではないかとみられている。 (2. 18. A F P,朝日)
vソ連,農相を更迭一一ソ連最高会議幹部会は17日,ボロチェンコ農業相を同省 の第1次官に格下げし,フルシチョフに解任されたマツケピ'"/チ氏 を再び農相の地
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シベリア開発
イ立にすえた。
〈注〉 昨年10月のフルシチョフ退任以来, 主だ、った農業関係人事に次の通り。
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ポリ アコフr1'1・記〈党中央委農業局議長−〉解任。。ノレイセンコ遺伝学研究所長解任。
。オリシャンスキー農業アカデミ ー総裁解任。
v「ソ連からの金買入れ
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当面考えずと田中蔵相談一 一田中蔵相は17日朝,東京丸 ノ内の東京会館で開かれている日本生産性本部主催のトッフ。マネージメント ・セミ ナーで講演,次のように述べた。「ソ連は,昨年春ミコヤン氏が来日した際, 日本に対し, 2億ドノレの金を買わ ないかという話をもってきた。日本はこの話を米国と利子平衝税の適用免除を交 渉している過程で米国にも伝えた。しかし日本としては利子のつかない金を持つ より,外貨は米国財務省証券を質うか米国の市中銀行へ預けておいた方が有利だ との考え方も成立つので,現在のところソ連の申入れに応ずる気はない。
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,ソ連ミサイJI.,,北ベトナムに配備か一一ハノイから当地へ帰ってきたばかりの 筋が語ったところによると,ハノイにはソ連の対空ミサイノレがすでに着いて勺ると いわれる。米大使館や対北ベトナム空中偵察関係筋ではこの情報を確認していない が,この情報は同筋から見て確かなようである。
(注〉 ハノイ,サイ ゴン間を自由に往復できるのはベトナム休戦監視委員会であ り,情報筋というのは同委員会とみられる。また米当局者は16日,ソ連の地対 空ミサイノレが北ベトナムに配備されているとの報道は確認できないと諮った。
米当局者はこの報道を否定はせず,ただこれを奥付ける証拠がないと述べた。
(2. 17. U P I,共同〉
2月 18日
vソ連,ベトナム問題で英と接触説一 一中共派ゲリラの排除に同意か一一英国筋 が18日夜明らかにしたところによれば,ソ連は今週すでに2回, 英国に対しベトナ ムと東南アジアの平和回復に助力したいという意向を伝えた。英当局は,このよう なソ連の動きで局面打開の道が開かれるかもしれないという一脈の希望を見出して いる。
英政府:は,コスイギン・ソ連首相がベトナムからの米軍撤退要求を緩和したとは 思っていない。しかし英国は,東南アジア諸国が中国との友好関係を保ちつつ,親 中国ゲリラ活動の脅威から解放されるべきだという意思表示をソ連がおこなったこ とを重視している。
したがって,ウィルソン英首相は米政府に対し, 具体的にどのような解決策なら
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