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第1節水防作業

1  水防工法

水防工法は、その選定を誤らなければ1種類の工法を施工するだけで成果を挙げ得る場合 が多い。しかし時には、数種の工法を施し初めてその目的を達成することがあるから、当初 施工の工法で成果が認められないときは、これに代わるべき工法を次々に行い水防に努めな ければならない。工法の選定にあたっては、堤防の組成材料、流速、法面・護岸の状態等を 考慮して、最も有効でしかも使用材料がその付近で得やすい工法を施工する。

水防作業を必要とする異常状態を大別して次の5項とし、その各々に適する工法は、概ね 次のとおりである。

①漏水

ア吐口が堤腹のとき

吐口の下にむしろ張りなどを行い堤腹が洗われないようにし、吐口が大きい場合は、

明の輪工」を施す。

イ裏法( 堤防斜面の居住地側) 、犬走り又は堤内平堤のとき

「釜段工」を施すが、噴水・洩水が少量の時は、「士管」や底抜きの「たる」「おけ」

を伏せるか「導水むしろ張り工」を行う。

ウ表法( 堤防斜面の川倶D  の吸込口の手当

吸込口を突き止めることが出来ればその口に「詰め士のう工」をし、この浮きどめ の押竹を施す。吸込口が発見出来ないときはその付近一体に「木流し工」又は「むし ろ( シート) 張り工」を行う。しかし吸込口が塞がれない間は、決して漏水口を塞い ではならない。

②表法( 堤防斜面の川倶D  の欠け崩れ

ア堤防が欠け崩れるときは、「木流し工」「むしろ( シート) 張り工」で保護し、もし 欠け崩れが拡大して以上の工法で不安と思われる場合には、「築きまわし工」を行っ て補強する。

イ堤脚や護岸の決壊のときは、「蛇籠入」「捨石」「枠入れ」「木流し工」「むしろ( シ ート) 張り工」を行って崩壊の拡大を防止する。

信) 天端( 堤防の上面) 及び裏法( 堤防斜面の川倶D  の亀裂、又は欠け崩れ

ア亀裂が浅いときは、亀裂箇所を掘り返して埋め戻し、十分に締め固めを行う。

イ亀裂が深いときは、「折返し工」「控取り工」「繋ぎ縫い工」「五徳縫い工」などの地 縛り工法を施す。

ウ欠け崩れに対しては、「五徳縫い工」「杭打積士のう工」「士のう羽ロエ」「力杭打 エ」「籠止め工」などで防止する。

④溢水( 堤防から水があふれる)

「積土のう工」「せき板工」などで積士のうが三段以上の場合は、止め杭( SBパイル) を 使用する。

⑤樋門( 水門) 等の漏水

樋門の表に明の輪締切」の詰土のうを施す。漏水の程度がその圧力を減ずればよい

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位の場合は、裏法側に明の輪工」を行うものとする。

水防作業上の心得

①命令なく部署を離れたり勝手な行動を取ってはならない。

②作業中は、私語を慎み終始敢闘精神をもって守り抜くこと。

③夜間などは、特に言動に注意しみだりに「溢水」とか哘皮堤」等の想像による言語 等を厳につつしまなければならない。

④命令及び情報の伝達は、特に迅速、正確、慎重を期しみだりに人心を動揺させたり、

いたずらに水防員を緊張させないように留意し、最悪時に最大の水防能力を発揮出来 るよう心掛けること。

⑤洪水時において堤防に異常の起る時期は、滞水時間にもよるが大体水位が最大の時 又はその前後である。しかし法崩れ( 堤防斜面の崩れ) 、陥没は、通常減水時に生ず る場合が多いから( 水位が最大洪水位の3/ 4位に減少した時が最も危険) 洪水が最 盛期を過ぎても完全に流過するまでは、警戒を解いてはならない。

第2節費用負担

本市の管轄区域内の水防に要する費用は、市原市が負担するものとする。但し応援のために 要した費用は、当該応援を求めた市原市の負担とする。この負担費用の額及び負担方法は、両 者にて協議して定める。( 法第41条、第23条)

また、区域外の水防により著しく利益を受ける場合には、当該水防に要する費用の一部を市 原市が負担する。この負担費用の額及び負担方法は、両者が協議して定めるものとして、協議 が成立しないときは、知事に斡旋を申請することができる。( 法第42条)

第3節公用負担

1  公用負担権限

水防のため必要があるときは、水防管理者、消防機関の長は、次の権限を行使すること ができる。( 法第  28条)

①必要な士地の一時使用

②士石、竹木その他の資材の使用若しくは収用

③車両その他の運搬用機器の使用

④工作物、その他の障害物の処分 2  公用負担権限委任証明書

公用負担の権限を行使する者は水防管理者、消防機関の長にあってはその身分を示す証 明書を、その他これらの者の委任を受けた者にあっては、次のような証明書を携行し、必 要ある場合にはこれを提示しなけれぱならない。

フラ'

氏名

上の者 の区域における水防法第28条第1項の 権限行使委任したることを証明する。

年月日

公用負担権限委任証明書 身, うシ

3  公用負担の証票

公用負担の権限を行使したときは、次のような証票を二通作成してその一通を目的物所 有管理者又はこれに準ずるべき者に手渡さなけれぱならない。

水防管理者

負担者

物件数量

公用負担証 住所

氏名 負担内容 期間

命令者職名 氏名 年

4  損失補償

上の権限行使によって損失を受けた者に対しては、市原市は時価によりその損失を補償 するものとする。

第4節洪水ハザードマップ

市は、水防法第15条第4項の規定に基づき、洪水予報河川、水位周知河川の浸水区域ごと に、①洪水予報等の伝達方法、②避難場所その他洪水等の円滑かつ迅速な避難確保のために必 要な事項、③浸水想定区域内に主として高齢者、障害者、乳幼児その他の特に防災上の配慮を 要する者が利用する施設で当該施設の利用者の洪水時の円滑かつ迅速な避難を確保する必要 があると認められるものがある場合にあっては、これらの施設の名称及び所在地を記載した洪 水ハザードマップを作成し、市民に配布・周知することにより、災害時における地域住民の迅 速な避難行動により人的災害を最小限にくい止めるとともに、住民の災害に関する防災組織の

より一層の普及啓発を図る。( 地域防災計画風水害編第3章第7節洪水対策計画による)

( 使用収用処分等) 摘要

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