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Reference curve for reversed direction

εp

ーーーー- 1:1ε=εp

図3-16

バウシンガ効果に関する従来の解釈

- 48

ε

パウシンガ曲線と比較している負荷曲線が予ひずみ u寺のものか逆変形H寺のものか

|明確には区別されておらず、 一般性に欠けているように思われる。 このことは、

両者が異なる場合、 結果に大きな影響を及ぼすことを意味している。

前項において、 大変形域でのバウシンガ曲線は逆変形方向の変形特性に支配さ れることを明らかにした。 これから、 バウシンガ曲線と比較する基準変形曲線に は、 逆変形方向の単純変形曲線を用いなければならないことがわかる。 この考え に基づき、 上で示したバウシンガ効果に関する従来の解釈を模式的に描いたもの

を図3-16に示す。 永久軟化説、 遅れ現象説、 パックラッシ現象説はそれぞれL'l a

= cons t.、 d σ = 0および4ε =const. ε p に対応する。 そこで、 前項で得た

実験結果をもとにして、 これらの概念について検討を行った。

図3-13および図3-14より、 逆変形方向における単純変形山線とバウシンガ曲線

との応力差4 σは変形の進行とともに次第に減少しており、 いずれも一定にはな っていないことがわかる。 また、 両曲線が一致していないことも明らかである。

したがって、 永久軟化説と遅れ現象説はパウシンガ効果の解釈として妥当ではな いことがわかる。

一方、 両曲線の塑性ひずみ差4εについて検討するためノぐウシンガ曲線の原点 を一致させ、 逆変形方向の単純変形曲線と比較したものを引娠後の圧縮曲線は図

3 -1 7に、 圧縮後の引仮曲線は図3-18にそれぞれ示す。 引張後の圧縮では、 予ひず

みが12%あたりまでのバウシンガ曲線は単純圧縮曲線と大変形域でほぼ一致する 傾向がみられるが、 予ひずみがそれ以上になると、 A εは予ひずみより小さくな っている。 また、 圧縮後の引張りでも、 予ひずみが30%あたりまでは、 バウシン ガ曲線と単純引張山線がほぼ一致する傾向にあることがわかる。

図3-1 9に両山総の定常域におけるひずみ差4εと与えた予ひずみε pの関係を示

す。 これから、 どちらの予ひずみ材の場合も、 予ひずみがある大きさまでは4ε とε pはほぼ等しくなっており、 予ひずみがそれ以上大きくなると4εは与えた予 ひずみε pより小さくなることがわかる。 これらの結果は、 予ひずみがある程度小 さい範囲ではパックラッシ現象説が成り立つことを示している。 しかしながら、

大変形域におけるパウシンガ曲線の信頼度については、 精度よく実験を行うこと

を心がけてはいるものの、 得られた曲線が正確であるという保証はなく、 特に圧 縮予ひずみ材の引張変形曲線は、 2.4.2(2)(c)項でも指摘したように、 等方性の仮

49

• • • • • • • • • • • • • • • ・

E 一・・・・・80・

', '

4-00

200

{ω仏工)

O. 8 O. 6

0.4-o . 2

。 -8

引張予ひずみ後の圧縮変形曲線

図3-17

: J 0

'

し_-""〆

ーεD=....0.80

一 0.60 0.40 0.30

500 400 300 200

{gtZ}

1 0 O. 8

O. 6

0.4-O. 2

e

圧縮予ひずみ後の引張変形曲線

50

図3-18

ムε

ωω@」Hω

0.8

0.6

C→T T→C ムε = εp

一一0ーー 一一.--Plastic

strain

0.4

0.2

民A

d

1 .0 0.8

p' F」

0.6

I

Prestrain 0.4

0.2

定常域における4εと予ひずみの関係、

�3-19

これをもって厳密な議論を展開する 定のもとで得られた近似解であることから、

バウシンガ効果は逆変形方向の変 これらの結果から、

しかし、

ことはできない。

予ひずみの影響はずっと後まで残ることは確かなようである。

形特性に支配され、

逆変形を行うことにより大変形域まで加工軟化することを意味して このことは、

転位の消滅により生じていることを示 バウシンガ効果が逆応力ではなく、

唆している。

おり

1=3

3.5

真空焼なましを行った銅を用いてパウシンガ効果に関する実験を弾塑性域から かなり大きい予ひずみ 予ひずみには引張りと圧縮を用い、

大変形域まで行った。

次の結論を得た。

範囲でこれらの実験を高精度に行った結果、

予ひずみが引猿りの場合と圧縮の場合ではバウシンガ曲線は互いに異な

、、』ノ

tiム〆fh、

これは処女材における引張りと圧縮の単純変形山線が異なることによってい ると思われる。

る。

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