「⽇本⼀⼼を揺るがす新聞の社説」(⽔⾕もりひと 著 ごま書房新社)から
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7.サービス提供職員等へのスーパービジョン(演習)
られました。これから社 会 福 祉 ⼠ となりゆく者 は、相 談 援 助 実 習 の際 、スーパーバイジー(実 習 ⽣ ) として 実 習 指 導 者 と教 員 の⼆ 者 からスーパービジョンを受 けることを必 須 とした実 習 教 育 を受 けていくことになりま す。このように専 ⾨ 職 が専 ⾨ 職 を育 てる過 程 で、 スーパービジョンが活 ⽤ される仕 組 みができ上 がりました。
このことは、当 初 スーパーバイジーであった者 が経 験 を重 ねるなかで専 ⾨ 職 として成 ⻑ し、そのうえでスーパー バイザーとしての役 割 を果 たすことが求 められていることを意 味 しています。
しかし、スーパービジョンの実 践 状 況 については、暗 黙 の了 解 のもとに⾏ われるなど、 職 場 内 において定 着 しているとはいいにくい状 況 にあります。その原 因 として、 スーパーバイザーが職 場 にいないことがひとつの⼤
きな要 因 であると⾔ われています。さらに、スーパービジョンの必 要 性 については職 場 内 で⼀ 致 しているものの、
どのようなことがスーパービジョンなのかという概 念 の曖 昧 さやスーパービジョンがどのような機 能 を持 つのかとい ったことについて、統 ⼀ した⾒ 解 が出 されないままになっていることも職 場 内 にスーパービジョンが定 着 しない
⼤ きな要 因 であると考 えられます。
スーパービジョンの概 念 が曖 昧 であれば、当 然 のことながら、 スーパービジョンの実 践 ⽅ 法 がそれぞれのス ーパーバイザーによって異 なってしまうという現 象 が起 こります。つまり、どのスーパーバイザーの教 えを受 けたか によって、その視 点 や具 体 的 ⽅ 法 論 が異 なってしまうのです。現 場 ではそれらが混 在 した状 態 が続 いている のだと推 察 されます。
スーパービジョンがこのような現 状 では、現 場 に定 着 しにくいのは当 然 だと思 います。もっと困 るのは、現 場 の⽀ 援 者 は、経 験 年 数 を重 ねることで次 第 にスーパーバイザーとしての役 割 を求 められるような⽴ 場 になっ ていくということです。多 くの⽀ 援 者 は、⾃ 分 ⾃ ⾝ がスーパービジョンを体 験 することなく、数 ⽇ 間 のスーパービ ジョン研 修 を受 けただけで、スーパービジョンの実 践 を職 場 や地 域 の中 で求 められるようになっていきます。つ まり、座 学 やロールプレイで学 んだだけでスーパービジョンの実 践 を求 められ、スーパーバイザーの役 割 を求 め られるということです。
現 実 の援 助 場 ⾯ では、クライエントに対 する援 助 ⽅ 法 だけでなく、制 度 や社 会 など援 助 者 個 ⼈ の誠 意 や努 ⼒ などでは解 決 できない問 題 も多 くあり援 助 者 はジレンマやストレスを感 じているのに、それに加 え、援 助 者 としての経 験 を積 むことで、スーパービジョンの実 践 も求 められるのだが、実 際 には実 践 できない、あるい は実 践 に⾃ 信 がないという、もうひとつのジレンマやストレスを抱 えることになります。
スーパービジョンの機 能 には、管 理 的 機 能 、教 育 的 機 能 、⽀ 持 的 機 能 の3つがあり、どの機 能 を重 要 視 するか研 究 者 によって意 ⾒ が分 かれていいます。ニール・ソンプソンは「スーパービジョンの焦 点 が、仕 事 が
⾏ われているかどうかといった点 に絞 られてしまうと、かえって有 害 になってしまう」、「⼈ 々が信 頼 されており、
⽀ えられており、評 価 されていると感 じられるように⽀ 援 することが、スーパービジョンの必 要 な理 由 である」と、
管 理 的 機 能 が重 要 視 されすぎることに警 鐘 を鳴 らしています。
スーパービジョンの名 称 を⽤ いた組 織 管 理 としての抑 圧 や規 制 もありうるという指 摘 もあり、スーパービジョ ンをどのように位 置 づけ取 り扱 うかによって、スーパービジョンは全 く異 なるものとなってしまいます。また、スーパ ーバイザーとスーパーバイジーの関 係 がうまくいかないと、スーパービジョンそのものがストレスの要 因 となることも 指 摘 されています。
<事例>佐 藤 藤 ⼦ さん(介 護 業 務 1年 ⽬ )⼥ 性 28 歳
佐 藤 さんは現 場 で相 談 を担 当 していたが、直 接 介 護 がしたいと介 護 業 務 に配 置 転 換 を願 い出 て、今 年 度 から利 ⽤ 者 ・居 住 者 のケアを担 当 することになった。相 談 の経 験 を⽣ かし、利 ⽤ 者 ・居 住 者 の⽴ 場 と視 点 からからケアを考 え、施 設 ケアの課 題 の解 決 を図 ろうと努 ⼒ し、精 ⼒ 的 に仕 事 を こなしていた。
ところが、最 近 何 故 か元 気 がありません。サビ管 の⼭ 本 さんがそれとなく「どうしたの?」と尋 ねると
「ケア会 議 で決 められたことが、なかなか職 員 間 で共 有 されなくて、困 ってるんです。」と話 し始 めまし た。
先 ⽇ も、早 番 で出 勤 し、居 住 者 の⽥ 中 さんの起 床 介 助 をすると、彼 ⼥ には夜 間 もオムツを使 ⽤ しないことになっていたが、誰 かがオムツを使 ⽤ させていた。当 ⽇ の年 配 の夜 勤 者 鈴 ⽊ さんに、この件 を聞 いてみると「夜 間 はオムツを使 ⽤ する事 になっていると他 の職 員 が⾔ っていたので、オムツを使 ⽤ し たんだよ。」と答 えた。「へ〜、夜 間 はオムツを使 ⽤ しないんだ。そんなこといつ決 まったの」と平 然 と⾔ い 放 った。「先 ⽇ のケア会 議 で決 められたでしょ。」と答 えると「私 、出 ていないから、そんなこと知 らない よ」と⾔ って⾜ 早 に⾷ 堂 に⾏ ってしまった。
佐 藤 さんは「居 住 者 のケアを統 ⼀ したいとケア会 議 を開 催 しているのに、そこで決 められたことが職 員 間 で共 有 されなければ、何 のために会 議 を開 いているのかわからなくなってしまいました。」と、サビ管 の⼭ 本 さんに弱 ⾳ を吐 いてしまいました。
⼭ 本 さんは当 ⽇ の夜 勤 者 鈴 ⽊ さんを呼 びだし、「居 住 者 の⽥ 中 さんの件 について、ケア会 議 で決 められたことは知 っているの?」と聞 くと「知 っているけど、夜 間 に数 回 起 こして、ポータブルに誘 導 する より、ぐっすりと眠 ってもらう⽅ が⼤ 切 だから、オムツをさせました。」と答 えた。「そうなんだ、だったらそのこ とをケア会 議 できちんと⾔ えば良 いのに。」と⼭ 本 さんがアドバイスすると「佐 藤 さんは⾃ 分 が相 談 員 だ ったことを⿐ にかけて、今 までのケアをみんな変 えてしまう。相 談 員 をやっていればいいのに。」と佐 藤 さ ん批 判 を始 めてしまった。
状 況 がある程 度 把 握 できたが、⼭ 本 さんは佐 藤 さんに内 容 を説 明 しないまま数 ⽇ が過 ぎた。佐 藤 さんが「どうしても他 の介 護 職 員 とうまくいかない。」と相 談 してきた。
スーパーバイザーとしてあなたはどのような点 に配 慮 し、B職 員 のスーパーバイズを⾏ いますか?ま た、介 護 職 員 全 体 、当 ⽇ の夜 勤 者 D にはどのように話 しをしますか。
2.鈴 ⽊ さんに対 するスーパーバイズの視 点 を書 いてみましょう。
3.職 員 全 体 に対 するスーパーバイズの視 点 を書 いてみましょう。
4.⽥ 中 さんへの対 応 は?
2.鈴 ⽊ さんに対 するスーパーバイズの視 点 を書 いてみましょう。
3.職 員 全 体 に対 するスーパーバイズの視 点 を書 いてみましょう。
4.⽥ 中 さんへの対 応 は?
4.被 害 を被 っている鈴 ⽊ さんへの対 応 は? 等 が考 えられます。
グループ作 業 (ロールプレイ)
3.ロールプレイを通 した気 付 き
・実 際 にロールプレイを⾏ います。場 ⾯ と配 役 を整 理 しましょう。
・ロールプレイを⾏ ってみての気 付 き
場⾯(どのようなスーパービジョンを実施したのか、逐語録をできるだけ詳細に記載)