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 ・保護者が気軽に来れる相談室が必要。園の受付を通らずにカウンセリング  ルームに来れる配慮が必要。

 ・限られた資源活用から、相談室の設備など環境面での改善が必要。

KCへの支援

纈ヒ

 ・KCの素質を明確にする必要がある。

 ・軽度発達障害を抱える子ども・家族へのラベリングでなく、暖かい、的確 4 な支援を保護者と保育者が積極的に話し合い出来るよう,KCはきめ細かい

 アドバイスを行うべき。

 ・KCとしては子どもだけに目を向けるのではなく、家族支援、社会支援を考え

 ていかなければならない。

 ・教諭に対して保護者への対応の仕方、理解の仕方について、スーパー

 バイズする能力が求められている。

KC研修の充実 2

・カウンセラーの力量の差が大きい。研修の中身の充実が望まれる。

・初任者に対しての義務的に研修会に参加させるような支援システムが

必要。

簸  ・園長だけでなく、担任とも子どものことで話し合う機会がたくさん持てると

2

 良い。

 ・私立は先生方も若いので、先生へのバックアッフも必要に感じる。

広報活動

1 ・園だよりや地域への広報活動を頻繁にすることが大切。

 KC制度の「よいところ」について,「専門家の存在」,「保護者支援」,「子ど

もへの支援」,「教諭支援が可能」,「利用しやすさ」,r園と保護者を繋ぐ」,「地

域に根付いた活動が可能」の7つのカテゴリーに分類された。「専門家の存在」

は,「専門家による支援」,「講演会・研修会の実施」の2つの下位カテゴリー

から構成されていた。また,「保護者支援」は,「保護者からの高い二一ズ」,「母

子関係改善」,「早期子育て支援」の3つのカテゴリーから構成されていた。さ

らに,r子どもへの支援」は,r子どもと直接関われる」,」rいじめ問題への早期 対応」の2つのカテゴリーから構成されていた。

 次に,KC制度の「問題点」について,「活動しづらさ」,「KCの経験や知識 の違い」,「利用しづらさ」の3つのカテゴリーに分類された。「活動しづらさ」

については,「活動時間が少ない」,「園による対応の違い」,「他機関との連携が

ない」の3つの下位カテゴリーから構成されていた。

 次に,KC制度の「改善点」について,「活動環境の改善」,「KCへの支援」,

「教諭支援の充実」,「広報活動」の4つのカテゴリーに分類された。「活動環

境の改善」は,「活動時間を増やす」,「他機関との連携強化」,「設備の充実」の

3つの下位カテゴリーから構成された。また,「KCへの支援」は,「KCの素質 を明確化」,「KC実習の充実」の2つの下位カテゴリーから構成された。

②図解化

 KCの記述データをカテゴリー化したものにっいて,全体の構造がわかるよ

うに図解化を行った。

KC制度のよいところ KC制度の問題点

9●OOO●0■●

∫…

門家の存在 …ヤ f

保護者支援 ……㌔

f …活動しづらさ  …………ヤ

専門家による支援 保護者からの

い二一ズ

⁝⁝⁝⁝=

…3 活動時間が少ない

       …

      ii      ii       i=       i       …       …       …

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講演会の実施 園による対応の違い

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 母子関係改善 早期子育て支援

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…i 他機関との連携がない

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子どもへの支援 ヤ

KCの知識や経験の違い

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三i  教諭支援が可能

子どもと直接

われる

利用しやすさ 利用しづらさ

いじめ問題へ 早期対処

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園と保護者を繋ぐ 地域に根付い

活動が可能

巴●,,O O●●D O●●0005■O■09■■9●層●●●■■●●099990

KC制度の改善点

教諭支援の充実

⁝⁝:⁝ 広報活動の実施  i … KCへの支援 9… …、f… ●活動環境の改善 ………ヤ

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 KC研修の充実    i i  活動時間を増やす      i i

KCの資質を明確化 ii 他機関との連棚螢化

Figure3 KC制度のよいところ・問題点・改善点一KC一

③叙述化

 KCの記述データから,KCのよいところ,問題点,改善点を図解化したもの について,以下に叙述化を行なう。

 KC制度の「よいところ」として,専門家により保護者,教諭,子どもへの 支援ができるという点がある。保護者への支援としては,:KCの利用しやすさ もあり,子育て相談をはじめとして,保護者からの高い二一ズがあるようで,

早期の子育て支援,母子関係の改善ができるものと思われる。また,子どもへ の支援としては,子どもと直接関わることができ,いじめ問題の早期対処も可 能となると考えられる。さらに,KCが園と保護者を繋ぐ役割を担うこともで きると思われる。また,地域の方の相談を受けることで,地域に根付いた活動 ができるのではないかと思われる。

 しかし一方で,問題点として,活動時間の少なさや,園による対応の違い,

他機関との連携がとりにくいことなどから,KCが活動しづらい状況があるよ うである。また,KCによる力量の違いも問題としてあるようである。さらに,

保護者にとっては,まだ敷居の高さもあり利用しづらいのではないかと考えら

れる。

 このような問題点に対して,改善点として,活動しづらい状況については,

活動時間の増加,他機関との連携強化,設備の充実といった,KCが活動しや すいように活動環境を改善する必要があると考えられる。また,KCによる力 量の違いという問題については,KC研修を充実させ,KCの資質を明確化する 必要があると思われる。また,保護者の利用しづらさに対しては,広報活動を 実施していく必要があると考えられる。

第4章 考察

4−1.KC認知度・関わりの程度

 教諭,保護者それぞれのKC認知度を求めた結果,KCについて よく知っ ている あるいは 少し知っている と回答した人数は,教諭では教諭全体の 90,7%であり,保護者では保護者全体の47。1%であった(Table4)。また,KC との関わりの程度について,何らかの形でKCと関わったことのある,あるい は支援を受けたことのある教諭は教諭全体の90.1%であり,保護者では25.8%

であった(Table5)。

 この結果について,KCは幼稚園に配属されているため,当然幼稚園に勤務 する教諭はKCと顔を合わせ,接する機会も多く,教諭のKC認知度は高くな っていたものと考えられた。さらに,KCと接する機会の多い教諭は,KCと関 わりを持ちやすく,そのためKCと関わり,支援を受ける機会も多くなってい たものと考えられた。濱名・辻河(2003)は,幼稚園におけるKCの主要な活動 の一つとして保育者支援をあげている。さらに,保育者支援においてはKCか らの専門性を生かした知識の伝達だけではなく,目の前の子どもについて,問 題を一緒に考え整理していくことができるとしている。調査結果においても,

教諭がKCと関わりを持った活動にっいては, 「子どもについての相談」が 43.2%と最も多かった。つまり,KCと教諭が幼稚園において,一緒に子ども

の状況を観察できることで,教諭とKCが一緒に問題を共有し,話し合うこと ができ,その結果「子どもについての相談」で関わる機会も多かったものと考

えられる。

 一方,保護者については,KCの認知度は教諭に比べて低く,関わりの程度 にっいては,保護者全体の73.6%が「関わりを持ったことがない」と回答して いた。これについて,保護者の自由記述からは「(KC制度は)まだ一部の人 が知っているという程度」,r敷居が高くてまだ参加したことはない」,rKC 制度に馴染みがなく,参加したことがない」という意見が多数みられ,保護者 にとってKC制度はまだ馴染みの浅いものであり,利用に対しても敷居の高さ を感じている保護者が多いと考えられた。安家・菅野・邨橋・辻河(2004)は

:KC導入当初は保護者の反応が鈍いことも多く,滑り出しが順調にいかないこ ともあるとし,カウンセリングの効果をあげるためのカウンセラー自身の留意 点として,『カウンセラー便り』の配布などを行い,カウンセリングを紹介し,

理解してもらえるようにしていくこと,としている。また,KCの導入はSCを モデルとしているが,このSC制度についても,導入初期においては制度への認 知度が低いため,SC制度に関する情報を教師へ十分与えられる機会を設けるこ

とがまず必要とされていた(伊藤,1996)。KCが大阪府の私立幼稚園において rKC事業」として制度化されてからは,まだ3年と始まって間もない段階で ある。本調査を行った調査対象園も,:KC導入から3年目の幼稚園であった。

このようなことから,本調査結果では,KC制度導入初期の幼稚園においては,

KC制度が利用者である保護者に十分に浸透しておらず,そのため利用者も一 部の保護者のみにとどまっているのではないかと推察された。

4−2.KCに求められる人物像

 「KCに求められる人物像」について,保護者,教諭がKCにどのような人 物象を求めているのか,あるいは,KC自身がどのような人物像が望まれてい ると考えているのかについて,明らかにするために,保護者,教諭,KCの各 群において,上位3位までに選択された項目の選択人数と選択率を求めた。さ

らに,保護者,教諭,KCの各群において,上位1位に選択された項目の選択 人数と選択率も求めた(Table6)。

 その結果,保護者,教諭ともに,1位から3位までの選択率,1位のみでの 選択率ともに,「子どもの発達についての専門知識」が最も高く,次いで「心理 学の専門知識・技能の資格」が高かった。っまり,保護者,教諭とも共通した 認識として,KCに対して,心理学の専門家であり,子どもの発達についての 専門知識を持っていることを重要視していた。田村他(2003)の,子どもをも っ母親を対象とした子育て支援に関する調査によると,育児に悩んだ時に相談 したい相手として,「小児科やカウンセラー等の専門家」と回答した母親は最も 多かったとしている。また,教諭について市川(2003)は,子育て支援におけ る臨床心理士の役割について述べている中で, 一般に保育者は,子どもの身体 発達,しつけに関しては豊富な知識と経験を持っが,心の発達・心理的問題に 関する知識は少なく,これを求めている としている。っまり,保護者,教諭 それぞれが,子どもの心理・発達に関して専門的な観点から理解し,支援,あ るいは知識を提供してくれる専門家を求めており,その二一ズを満たす人物と しての,:KCへの期待が大きかったものと考えられる。

 また,KCにおいても1位までの選択率では「子どもの発達についての専門 知識」,r心理学の専門知識・技能の資格」の順に高かった。これについて,KC は 臨床心理士などの専門家が定期的に訪問し,カウンセリングを行うもの

(大阪府私立幼稚園連盟,2006)と定義されており,KC自身,自分がKCとし て活動する前提として,この2項目は必須の項目であると認識していたのでは ないかと推察された。つまり,KCとなるためには,まず心理学の専門知識,

子どもの心理・発達についての専門知識を持っていることが前提として求めら

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