• 検査 :
緊急検査 で出せるもの 確定診断検査
※ 初発時の検体が重要です。
低血糖 ファースト・ステップ
• インスリン高値か
• インスリン低値か
鑑別に役立つ検査項目は?
インスリン高値除外
• 血糖
• 遊離脂肪酸
• ケトン (血中、尿中)
• インスリン値(C-peptid 溶血強い時)
すぐ出る○、 すぐ出ることもある()、出ない
内分泌疾患による低血糖
・インスリン過剰分泌
・副腎不全
・GH欠損
急性期に診断するのは、非常に難しい ホルモン値は、その日には分かりません
低血糖の鑑別
• 救急の現場で、内分泌疾患の鑑別は不可能 代謝異常も含めて鑑別開始。
• 大竹先生のチャート
を 使いましょう 大竹先生チャートは 覚えられません。どこにあるのか、知っていれば良いものです。
大竹先生チャート 骨子
① やらなければいけない検査
スライド 14
② 保存しなければいけない検体
スライド 14
③ 始めるべき治療
アシドーシス有無、 高アンモニア有無 スライド 12、13
④ 治療に対する反応で方向性確認
大竹先生チャート スライド 4-5
低血糖における内分泌疾患の位置づけ
代謝異常ではない?
• 内分泌の鑑別開始 (初期検査がそろったら)
内分泌の低血糖は、検査値の異常がそれほ ど複雑ではありません
• 治療の必要性
「高アンモニア、アシドーシスの治療は必要な さそうだ」
血糖・電解質管理を主にすればよさそう。
チャート見直し
内分泌異常で見られる所見
・副腎不全: 低Na、脱水、体色黒い
・・・・ あまり特異的でない ・成長ホルモン欠乏:
低身長、鞍鼻
小陰茎(下垂体全体の機能低下)
・高インスリン
GIR>7mg/kg/minならインスリン過剰
高
GIR
時の水分量を計算しよう
• GIR 5mg/kg/minの場合
5%糖液は、50mg/mlのブドウ糖 5 mg/kg/min を時間になおすと 300 mg/kg/Hr ⇒ 6 ml/kg/Hr
例) 10kgの乳児 60 ml/Hr
比較: 脱水時の急速輸液速度 ml/kg/Hr 糖 7mg/kg/Hr の 輸液速度は?
おまけ
• 高インスリンの場合の
必要補液速度は明らかに異常 「これはおかしいな」
治療経過で判断する
副腎不全による低血糖
① 疑うこと、
低Na、低血圧、体色が浅黒い
② ブドウ糖補充で血糖上昇が悪いなら、
ステロイドを1回投与
血糖上昇 ⇒ 副腎不全らしい あがらない⇒ それ以外
GH 欠損による低血糖
① 体型以外に手掛かりなし
② GHの使用は、数日後からで構わない ⇒ 糖液補液・他疾患鑑別
原因不明の低血糖 10 か月女児
Na 123 mEq/L blood gas pH 7.495 k 4.1 mEq/L pCO2 23 Cl 96 mEq/L BE -5.0 AST 45 IU/L HCO3 18.0 ALT 12 IU/L Urine pH 7.0
BUN 9.9 mg/dl keton ++
Cr 0.2 mg/dl アンモニア 正常 CRP 2.9 mg/dl
原因不明の低血糖 10 か月女児
経過
入院時、痙攣は止まっていたが、痛み刺激 に反応する程度の意識状態。血圧は低めに 推移。Na値、体色、血圧などより、試しにハイ ドロコルチゾンを静注し、持続点滴開始。低 血糖は改善し、意識も回復。特殊検査結果が 出るまで、ステロイドを維持量で継続した。
原因不明の低血糖 10 か月女児
ACTH 840 pg/ml (7.2 – 63.3) cortisol < 1.0 micg/dl (4.0- 18.3) aldosterone 198 pg/ml (38 - 307) PRA 5.5 ng/ml/hr (0.3 – 5.4)
尿ステロイドプロフィール :
ステロイド全般に著明低値 尿中有機酸、アミノ酸分析: 異常なし
血中カルニチン分析 : 異常なし
診断: 副腎皮質機能不全
( NNT 遺伝子異常)
よくある内分泌疾患
• マススクリーニングでの TSH 高値
17OHP 高値
※ 軽度高値とパニック値
• 低身長紹介時のポイント
マス・スクリーニング
• TSH 高値
10以上 再検査 (各病院・産院で)
50以上 できるだけ早く専門病院へ
・17OHP 高値
50 ng/ml以上 できるだけ早く専門へ
マス・スクリーニング
健康づくり財団からの指示
• 軽度高値 再検査できる病院を受診 「1週間以内に病院へ」
• 極 高値 出生病院に電話連絡 群馬大にも電話連絡
「 2-3日のうちに専門病院へ」
マス・スクリーニング
• 17OHP高値が判明した時点で、すでに生後
10-14日になります。先天性副腎皮質過形成
はその頃に悪化します。報告が来たら、その 日の内に病院を受診させるようにしてください
• 電解質異常、血糖値だけでもすぐに調べる必 要があります。
• 専門医のいる病院
群馬大、伊勢崎市民、太田記念
17 OHP 高値
• もし、各病院で検査治療を開始することにな れば、
• 電解質、血糖、ACTH、コルチゾール、アルドス テロン、レニン活性(PRA)、尿ステロイド分析(
慶応大学に依頼)
• 治療前検査が大事です。まずは専門医へコ ンサルトを。