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お疲れさんでおました

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第 4 章 本格的な文書作りをしてみるで 27

4.9 お疲れさんでおました

さて,皆さん長い時間のトレーニングお疲れさまでした.ここまでくれば,ひとまず皆さんは LATEXを使ってかなり高度な文書が書けるようになっているはずです.ぜひ,いろいろな文書を書 いて練習を繰り返してみて下さい.

とりあえず今の段階でレポートぐらいは十分に書けるようにはなっていますが,前にも述べた ように,研究会の集録や修士論文などを書こうとすると,さらにたくさんの知識と技術が必要に なります.しかし,LATEXの基本を理解した皆さんであれば,あとは市販のテキストを読み込むこ とでステップアップは容易であると思います.もっと美しいレイアウトを,もっと自分の気に入っ たスタイルを追求するという方は,ぜひもっともっとLATEXの勉強に挑戦してみて下さい.LATEX の世界はまだまだ奥深いものですから.

それでは,皆さんがより美しい文書を作成されるようになることを期待しつつ,このテキスト によるレッスンはこの辺りでおしまいということにしましょう.

みんな,きばって勉強してや.

章末問題

この章の章末問題には特定の例文は与えません.自分で何か一つレポートを決めてそれを作成 してみて下さい.ただし,レポートには以下の要素が含まれていることが条件です.

2種類以上のフォントサイズを使用する

数式が必ず含まれている

グラフソフトもしくは描画ソフトにより作成したeps画像を張り付ける

自分で作成したレポートを同期や先輩の学生,あるいは教官などにに見てもらう

これらの条件を満たすように自分だけのレポートを作ってみましょう.人に見せられるだけのも のが自分の力で作れるか,そして人がそれに対してどのように評価や意見を出すのかを冷静に聞 き入れることができるか.こうした訓練はこれからの研究生活にとって,非常に重要になります.

付 録 A 野鳥のすすめ

「野鳥」とは何かといいますと,もちろんここでは空を飛ぶ野生の鳥のことではありあません.「野 鳥」の正体は,“Yet Another TEX mode”というもので,頭文字をとると“YATEX”となりローマ 字読みすると「やてふ」,これを古語の読み方で発音すれば「やちょう」となる訳です.「で,結局 野鳥ってなんな訳よ」という疑問への答えはまだ出していませんでしたね.「野鳥」とはemacsを 使ってLATEXの文書原稿を作成するの際に入力の支援をする便利なツールなのです.センターの 計算機で使用する場合には,emacsの設定を指示する.emacsというファイルに必要なことを書い ておけば,*.texという名前のファイルを開くだけで,自動的に「野鳥」が起動します.と言うだ けでは不親切ですから,とりあえず以下の記述を.emacsファイルに書き込んでおいて下さい.

(autoload ’yatex-mode "yatex" "Yet Another LaTeX mode" t)

;; YaTeX-mode%)

(setq auto-mode-alist

(cons (cons "\\.tex$" ’yatex-mode) auto-mode-alist)) (setq dvi2-command "xdvi"

tex-command "platex"

dviprint-command-format "dvips %s | lpr"

YaTeX-kanji-code 3)

「野鳥」にはさまざまな入力補間機能などが搭載されており,使い慣れるととても便利で,筆 者はこれなしには原稿書きが辛いくらいに思っているのですが,時にお節介と思えるくらいに何 でも補間してくれるので,「煩わしい」「目障り」といって嫌う人もいます.

実際に便利か同かはユーザーである皆さんが判断することですが,とりあえず一度は使ってみ ることをお勧めします.私自身は「野鳥の補間機能は素晴らしい」と考えており,いまでは野鳥な しにLATEXの原稿を書くなんて面倒臭過ぎて,想像するだけで恐ろしいくらいです.この強力な ツールを知らないままでいるのは,あまりに惜しいとさえ言えます.「やっぱりいらんわっ」とい う結論を出すのは,とにかく一度使ってみてからでも遅くはないでしょう.

おっと,実際に「野鳥」をどのように使えばいいのかを全然説明していませんでしたね.でも,

それを説明し出すととても時間がかかるので,ここは一つ皆さん自力で習得して下さい.フリー ソフトの世界は“trail & error”が原則ですから.それでも,どうしてもマニュアルが必要だとい う方は,YaTEXwebサイトにいけばそこでdviファイルのマニュアルが配布されているのでそ れを見て見るのも良いでしょう.ただし,実際にはこのマニュアル通りの入力をしても作動しな い場合もあるので,そのときはとにかくいろんな手で挑戦してみて下さい.サイトは皆さん自分 で探して下さい.検索エンジンから“TeX”でサーチすれば捜し出せるでしょう.

付 録 B 困った時はどないしよ

さて,このテキストでLATEXに関してはそれなりの知識を得ることが可能ではありますが,非常 に多岐にわたるLATEXの機能からすれば本書で取り上げているものはほんのわずかです.そのた め,皆さんが実際に使用しているうちに本書の内容だけでは対処できないトラブルに遭遇したり,

あるいは本書に記載されてないようなコマンドやレイアウトを使いたいと希望されたりすること もあるかもしれません.

現在,本書の姉妹編として,より発展的な内容を盛り込んだ「応用編」の執筆を計画中ではあ りますが,それでは間に合わないという方のために,いざという時の「お助け役」をここでご紹 介しておきます.

市販のテキスト  とりあえずは,市販されているLATEXのテキストを開くのが一番よいでしょう.

最近はLATEXに関する書籍もたくさん出ていますが,本書の一番の     お薦めは,奥 村晴彦氏の「LATEX美文書作成入門」のシリーズです.おそらく,一番売れているLATEX テキストではないでしょうか.非常に分かりやすいつくりで,本書編集委員長が初めて買っ たLATEXの本もこれです.

その他には,「LATEX文典」も内容が豊富で便利ですが,やや高価な本です.また,「pLATEX2ε  for Windows Another Manual」は,Windows用のLATEX一式のCD-ROMが付録につい ている解説書で,内容的にも非常に詳しく書かれているので,WindowsでもLATEX使って みたいという人には良いと思います.さらに,「LATEXコンパニオン」なる本は,その応用例 の豊富において群を抜いていますが,初心者向きではありませんしこの本も結構お高いです.

LATEXサイト  上記の「美文書作成入門」の作者である奥村氏が開設されているサイトで,日本 のLATEXに関する情報のほぼすべてはここから入手出来ます.FAQもあるので気軽に質問 することも出来ますが,市販書に載っているようなレベルの質問をすると失礼なんで気をつ けましょう.このFAQの回答は非常に使えます.

 URL http://www.matsusaka-u.ac.jp/ okumura/texfaq/

SaRuTEX委員会へ LATEXの使用法はもちろん,本書に対するご意見ご感想などをお寄せいた だいても結構です.

当委員会委員長のメールアドレスは,[email protected]です.但し,いつまでこのアド レスで届くかは保証の限りではありません.

あとがき

私が初めてLATEXで文書を作成したのは,学部の3年生の時でした.情報処理センターのテキス トにLATEXの解説があり,そこで見た数式表示の美しさに私は目を奪われ,「世の中には,こんな に素晴らしいソフトがあるんや!!」と感動したのです.早速私は,生協でLATEXの解説書籍を買い 求め物理B棟にあった端末室でひたすらLATEXの習得に励んだのです.当時の私には,UNIXの 知識なんてほとんどなかったので,実際にどのようにファイル管理を行なうのかなど意識せず,た だひたすら情教センターの利用手引を片手に奮闘したのでした.

以来私はLATEXの魅力にとりつかれ,計算機の知識では人並より低い水準のままながらLATEX に関してだけは人より多くの知識を吸収した自信が少しばかりできました.そんな私もM2の冬 を迎え修論の作成に追われる日々となったのですが,その日々の中でレイアウトへの拘りからこ れまで知らなかったようなLATEX新機能を発見し,LATEXへの興味がさらにいっそう深まったの です.それと同時に,同期のM2生達の様子を見ていると,LATEXというソフトがあまり親しみを 持たれていないという印象も受けました.そこで,新しくセンターに来た人の中で,LATEXに関し ては初心者であるという人を対象に,少しでもLATEXに親しみを持ってもらえるような練習がで きるようにとこのテキストを執筆しました.

できれば,じっくりと時間をかけてより良いものを作り上げたかったのですが,修論提出の後 も研究会発表の準備,海外出張に追われ,4月からの社会人生活の準備も進めながらの執筆となっ てしまったため,結果的に内容をあまりに練ることができませんでした.また,大急ぎで書いた ため,誤字や脱字,あるいは語法の誤りなどが散在していると思われます.美しい文書に拘る私 が,このような状態のままで本書を出すのはやや残念ではありますが,ひとまず4月に4年生が 来るまでに仕上がるようにしました.

このテキストで皆さんが少しでもLATEXによる文書作成の方法を理解して下さり,LATEXに対 して嫌悪感を抱かないでくれれば筆者にとって何よりの喜びです.文中の誤りへの指摘,あるい はご意見,ご感想などがありましたら筆者に何なりとお聞かせ下さい.筆者への連絡方法は,セ ンター内いる筆者の同期の学生に聞いていただければわかるでしょう.もし,このテキストが彼 らが卒業した以後も使用され続けるという光栄に浴した場合には,どうしましょう….ま,考え ないことにします.

以上,下らない後書きでしたが,最後に本書の執筆に御協力いただいた,池田晴雄君,川口哲 司君,丸藤祐仁君,半田史明君,樋口格君,長谷川雅也君の各位にお礼を申し上げます.

2001年3月吉日 SaRuTEX編集委員会

ドキュメント内 sarutex.dvi (ページ 42-48)

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