た(表
2.7.4.7-294)。
ワクチン接種と関連ありと判断された特定外有害事象が報告された接種の割合は併合早産 児群および正期産児群でそれぞれ
2.2%および 3.7%であった(表 2.7.4.7-295)。
2.7.4. 臨床的安全性
2.7.4 - p. 106
Feb 24 2015 17:16:29
グレード
3
の特定外有害事象が報告された接種の割合は両群とも低く、併合早産児群およ び正期産児群でそれぞれ0.7%および 1.2%であった(表 2.7.4.7-296)。このうちワクチン接
種と関連ありと判断された事象は併合早産児群の1
例のみであった。被験者の割合についての集計は表
2.7.4.7-297、表 2.7.4.7-298
および表2.7.4.7-299
に示し た。10PN-PD-DIT-016
試験(追加免疫試験):もっとも多く報告された特定外有害事象は、併合早産児群で上気道感染、正期産児群で扁 桃炎であった(表
2.7.4.7-300)。ワクチン接種後 31
日間に特定外有害事象が報告された被 験者の割合は、併合早産児群および正期産児群でそれぞれ14.7%
および18.6%
であった。ワクチン接種と関連ありと判断された特定外有害事象が報告された被験者の割合は、併合 早産児群および正期産児群でそれぞれ
3.4%
および9.3%
であった(表2.7.4.7-301
)。グレー ド3
の特定外有害事象が報告された被験者は正期産児群の1
例のみであり、本事象はワクチ ン接種との関連はなしと判断された(表2.7.4.7-302
)。2.7.4.2.1.5.6. HIV
陽性児 初回免疫(3
回接種)10PN-PD-DIT-034
試験の初回免疫期で、ワクチン接種後31
日間に特定外有害事象が報告された接種の割合は、HIV+/+群で
54.9%、HIV+/-群で 60.2%、HIV-(3+1)群で 59.8%および
HIV-(EPI)
群で59.0%
であった。もっとも多く報告された特定外有害事象は咳嗽で、本事象が報告された接種の割合は、HIV+/+群で
17.9%、HIV+/-群で 31.8%、HIV-(3+1)群で 28.7%およ
びHIV-(EPI)
群で24.4%
であった(表2.7.4.7-303
および表2.7.4.7-304
)。ワクチン接種後31
日間に特定外有害事象が報告された被験者の割合は、MedDRAのSOC/PT
またはSOC
のみ で集計し、それぞれの結果を表2.7.4.7-305
および表2.7.4.7-306
に示した。ワクチン接種と関連ありと判断された特定外有害事象が報告された接種の割合は、2.1%以 下であった[
HIV+/+
群で0.4%
、HIV+/-
群で2.1%
、HIV-(3+1)
群およびHIV-(EPI)
群でそれぞ れ0.7%](表 2.7.4.7-307
および表2.7.4.7-308)。ワクチン接種と関連ありと判断された特
定外有害事象が報告された被験者の割合は、MedDRA
のSOC/PT
またはSOC
のみで集計し、それぞれの結果を表
2.7.4.7-309
および表2.7.4.7-310
に示した。グレード
3
の特定外有害事象が報告された接種の割合は、3.5%
以下であった[HIV+/+
群 で3.5%、HIV+/-群で 2.4%、HIV-(3+1)群で 1.0%および HIV-(EPI)群で 1.7%](表
2.7.4.7-311
および表2.7.4.7-312
)。グレード3
の特定外有害事象が報告された被験者の割合 は、MedDRA
のSOC/PT
またはSOC
のみで集計し、それぞれの結果を表2.7.4.7-313
および表
2.7.4.7-314
に示した。死亡に至った重篤な有害事象であるHIV+/-群の乳児突然死症候群
および
HIV-(EPI)
群の突然死の2
例のほかには、ワクチン接種と関連ありと判断されたグレード
3
の特定外有害事象はなかった(表2.7.4.7-315)。
2.7.4. 臨床的安全性
2.7.4 - p. 107
Feb 24 2015 17:16:30
初回免疫(
2
回接種)10PN-PD-DIT-034
試験の初回免疫期で、ワクチン接種後31
日間に特定外有害事象が報告された接種の割合は、
HIV-(2+1)
群で61.6%
であった。HIV-(2+1)
群でもっとも多く報告され た特定外有害事象は咳嗽で、本事象が報告された接種の割合は28.8%であった(表
2.7.4.7-316
および表2.7.4.7-317
)。ワクチン接種後31
日間に特定外有害事象が報告された 被験者の割合は、MedDRAのSOC/PT
またはSOC
のみで集計し、それぞれの結果を表2.7.4.7-318
および表2.7.4.7-319
に示した。ワクチン接種と関連ありと判断された特定外有害事象は、
HIV-(2+1)
群の1
回の接種で報 告された(湿疹)(表2.7.4.7-320)。
グレード
3
の特定外有害事象が報告された接種の割合は、HIV-(2+1)
群で2.0%
であった(表
2.7.4.7-321
および表2.7.4.7-322)。グレード 3
の特定外有害事象が報告された被験者 の割合は、MedDRA
のSOC/PT
またはSOC
のみで集計し、それぞれの結果を表2.7.4.7-323
および表2.7.4.7-324
に示した。HIV-(2+1)群でワクチン接種と関連ありと判断されたグレー ド3
の特定外有害事象はなかった。追加免疫
10PN-PD-DIT-034
試験の追加免疫期で、ワクチン接種後31
日間に特定外有害事象が報告された被験者の割合は、
HIV+/+
群で47.5%
、HIV+/-
群で47.8%
、HIV-(3+1)
群で51.0%
およびHIV-(2+1)群で 44.9%であった。もっとも多く報告された特定外有害事象は咳嗽で、本事象
が報告された被験者の割合は、
HIV+/+
群で23.8%
、HIV+/-
群で22.8%
、HIV-(3+1)
群で24.5%
および
HIV-(EPI)
群で13.3%
であった(表2.7.4.7-325
および表2.7.4.7-326
)。HIV+/+群、HIV+/-群、HIV-(3+1)群および HIV-(2+1)群で、ワクチン接種と関連ありと判断
された特定外有害事象はなかった。HIV+/+群、HIV+/-群および HIV-(2+1)群では、グレード 3
の特定外有害事象は報告されな かった。HIV-(3+1)
群でグレード3
の特定外有害事象が報告された被験者の割合は2.0%
であ った(表2.7.4.7-327
および表2.7.4.7-328)。HIV-(3+1)群でワクチン接種と関連ありと判断
されたグレード3
の特定外有害事象はなかった。2.7.4.2.1.6.
同時接種安全性の評価となった
35
本の臨床試験のうち、1
本の初回免疫試験(10PN-PD-DIT-053
試験)を除くすべての初回免疫試験、5本の追加免疫試験(10PN-PD-DIT-009試験、10PN-PD-DIT-034
試験、10PN-PD-DIT-053
試験、10PN-PD-DIT-062
試験および10PN-PD-DIT-069
試験)を除くすべての追加免疫試験、ならびに1
本のキャッチアップ免疫試験(10PN-PD-DIT-009
試験)で、10Pn-PD-DiT ワクチンは定期接種小児ワクチンとの同時接種を実施した。これらの試験では
10Pn-PD-DiT
ワクチンと以下の定期接種小児ワクチンを同時接種した。 DTPa
混合ワクチン DTPw
混合ワクチン HBV
ワクチン(DTP混合ワクチンの成分として) Hib
ワクチン(DTP
混合ワクチンの成分としてまたは単独で)2.7.4. 臨床的安全性
2.7.4 - p. 108
Feb 24 2015 17:16:30
IPV/OPV
ワクチン(DTP
混合ワクチンの成分としてまたは単独で) HRV
ワクチン MMRV
ワクチン MenC
ワクチン10Pn-PD-DiT
ワクチンと同時接種したワクチンの要約を表2.7.4.2-2
に示した。上述の試 験で発現した有害事象については既述のとおりである(2.7.4.2)。2.7.4. 臨床的安全性
2.7.4 - p. 109
Feb 24 2015 17:16:30
表
2.7.4.2-2
同時接種ワクチンの一覧Study ID / Co-administered vaccine DTPa DTPw HBV Hib IPV/OPV MMRV MenC HRV Primary vaccination studies
10PN-PD-DIT-001 X X X X
10PN-PD-DIT-002 X X X X
10PN-PD-DIT-003 X X X X
10PN-PD-DIT-005 X X X X
10PN-PD-DIT-010 X X X X X*
10PN-PD-DIT-011 X X X* X X*
10PN-PD-DIT-012 X X X X*
10PN-PD-DIT-013 X X X
10PN-PD-DIT-015 X X X X
10PN-PD-DIT-027 X X X X
10PN-PD-DIT-028 X X X X
10PN-PD-DIT-029 X X X X X*
10PN-PD-DIT-031 X X X X X*
10PN-PD-DIT-032 X X X*
10PN-PD-DIT-034 X X X X*
10PN-PD-DIT-036 X*
10PN-PD-DIT-037 X X X
10PN-PD-DIT-048 X X X X X*
10PN-PD-DIT-058 X
10PN-PD-DIT-066 X X X X
Booster vaccination studies
10PN-PD-DIT-002 X X X X
10PN-PD-DIT-004 X X X X
10PN-PD-DIT-007 X X X X
10PN-PD-DIT-013 X X X
10PN-PD-DIT-014 X X X X
10PN-PD-DIT-016 X X X
10PN-PD-DIT-017 X X X* X X*
10PN-PD-DIT-018 X X X X*
10PN-PD-DIT-022 X X X X X*
10PN-PD-DIT-027 X X X X
10PN-PD-DIT-028 X X X
10PN-PD-DIT-049 X X X
10PN-PD-DIT-058 X
10PN-PD-DIT-063 X*
Catch-up vaccination studies
10PN-PD-DIT-009 X X X X
* Indicates vaccines that were not part of a DTP-based combination vaccine
2.7.4. 臨床的安全性
2.7.4 - p. 110
Feb 24 2015 17:16:31
国内臨床試験の
10PN-PD-DIT-058
試験で、被験者は10Pn-PD-DiT
ワクチンとDTPa
ワク チンの同時接種またはDTPa
ワクチンのみの接種のいずれかを受けた。DTPaワクチンは海 外臨床試験で筋肉内接種を実施したが、本試験では皮下接種とした。10PN-PD-DIT-058
試験 のDTPa
ワクチン接種部位の局所性特定有害事象の発現率は10Pn
群およびDTPa
群で同程 度であった(表2.7.4.7-15
および表2.7.4.7-16
)。注射部位疼痛の発現率は、DTPa
ワクチン 接種部位と比べて10Pn-PD-DiT
ワクチン接種部位で高い傾向を示した(95% CIには重なり なし)。一方、注射部位の腫脹および紅斑の発現率は両群で同程度であった。全身性特定有 害事象の発現率は、10Pn-PD-DiT
ワクチンとDTPa
ワクチンの同時接種群がDTPa
ワクチン のみの接種群と比べて高い傾向を示した(発熱の発現率の95% CI
には重なりなし、それぞ れ表2.7.4.7-41
および表2.7.4.7-42
)。特定外有害事象に関しては両群で差がなかった(表2.7.4.7-130~表 2.7.4.7-141)。海外臨床試験では 10Pn-PD-DiT
ワクチンとDTPa
ワクチンは 筋肉内に同時接種しているが、特定有害事象および特定外有害事象の発現率は両群で同程度 であった。局所性特定有害事象の併合解析での注射部位疼痛が報告された接種の割合は、10Pn-PD-DiT
ワクチン接種部位に比べて、DTPw
ワクチンおよびIPV
ワクチン接種部位で高 い傾向を、またHib/MenC
ワクチンおよびDTPa
ワクチン接種部位で低い傾向を示した。注 射部位紅斑が報告された接種回の割合は、10Pn-PD-DiT
ワクチン接種部位に比べて、DTPa
ワクチン(皮下接種)の接種部位で高い傾向が、またDTPa
ワクチン(筋肉内接種)およびHib/MenC
ワクチン接種部位で低い傾向がみられた。注射部位腫脹が報告された接種の割合は、10Pn-PD-DiTワクチン接種部位に比べて、DTPwワクチン、DTPa-IPV/Hibワクチンおよ び
DTPa
ワクチン(皮下接種)の接種部位で高く、DTPa
ワクチン(筋肉内接種)、Hib/MenC
ワクチンおよびIPV
ワクチン接種部位で低い傾向がみられた。初回免疫および追加免疫試験でもこれらの結果は同様であった(表
2.7.4.7-17
および表2.7.4.7-22
)。MMRV
ワクチンおよびHRV
ワクチンを同時接種した試験での特有の特定有害事象の概要について は2.7.4.2.1.1.4
に示した。全体として、10Pn-PD-DiTワクチンと定期接種小児ワクチンを同時接種した被験者での安 全性プロファイルは、Prevenarまたは肺炎球菌ワクチン以外の対照ワクチンと定期接種小児 ワクチンを同時接種した被験者と臨床上大きな相違は認められなかった。
2.7.4.2.1.7.
無呼吸明確ではないが、早産児の無呼吸は早産新生児において最も多くみられる疾患である。早 産児の無呼吸は、早産児の神経系および呼吸器系の未発達によるものであり、そのリスクは 乳児の未発達の程度に関連すると考えられる。ただし、予防接種による早産児の無呼吸に至 るメカニズムは不明である[Cooper, 2008]。10PN-PD-DIT-015試験では、在胎期間
28
週で出 生した超早産児に10Pn-PD-DiT
ワクチン接種後、重篤な無呼吸が1
例報告された。無呼吸は ワクチン接種後7
時間で発現した。なお、被験者は上気道感染症を合併していた。さらに、10Pn-PD-DiT
ワクチンを接種された2
例で重篤な有害事象として息こらえが報告された。これら
2
例はそれぞれ在胎期間34
週および35
週であった。その発現はそれぞれワクチン接種 後8
日および43
日であり、ワクチン接種により早産児に起こる典型的な無呼吸発作ではな かった。さらに、1
例では事象発現時にすでに生後6
ヵ月に達しており(2
回目接種後であ 2.7.4. 臨床的安全性2.7.4 - p. 111
Feb 24 2015 17:16:31