局所的かつ確率的に発生する現象を表現することは難 しい(土砂崩れ,雪崩など)
紙の上で表現しているため,情報が限定的である
非現実的な避難ルート,避難所の記載
住民の意見・考えが未反映
防災に関する行政への依存
36
災害リスクコミュニケーション(東峰村の事例)
37
事前調査(15行政区)
<進捗状況モニタリング>
第1回 行政区部会(15行政区)
(災害リスクコミュニケーション①)
事後調査(15行政区)
第2回 行政区部会
(災害リスクコミュニケーション②)
<進捗状況モニタリング>
東峰村の復興に向けた計画
復興計画を着実にすすめるための仕組み作り
第1回 復興計画推進委員会
第2回 復興計画推進委員会 2018.7.31開催
2018.10~11開催予定
第3回 復興計画推進委員会 2019.2~3開催予定
第1回 地域住民協議会 2018.6 4大字にて開催
第2回 地域住民協議会 2019.2~3開催予定 2018.9までに
終了予定
38
地域住民協議会
行政+住民の両者による復興計画の推進体制
復興計画の進捗状況についての情報共有
今後の避難行動のあり方,方向性についての議論
を目的とした協議会 住民の細かな視点からの意見を集約するために
行政区部会(15行政区)を設置する。
避難場所,避難経路,危険箇所の洗い出し
→地区防災マップの作成
→復興計画推進に向けた地区の方向性の提示
39
災害リスクコミュニケーション
行政,住民,専門家の三者で地区防災について議論 し,自然災害に対する理解を深め,最適な地区防災計 画を検討
成果として,地区防災マップを作成
災害リスクコミュニケーションの様子 地区防災マップの例
40
災害リスクコミュニケーションの目標
北部豪雨災害での被害結果をもとに,住民自らが情報 を書き加えていくことで役に立つ,住民のための地区 防災マップを作成する。
行政・住民・専門家による調査,一次避難場所・避難経 路などに関する専門家を交えた住民同士の議論など を通して,各集落独自の地区防災計画を策定する。
上記の内容を含んだ「地区防災マップ」を活用して,地 域防災力,住民の防災意識の向上を図る。
「情報」を「知識」へと変えるための取り組み
41
42
災害リスクコミュニケーションの流れ
事前調査:専門家と行政区長らとの打ち合わせ,まちあるき 第1回目:住民との情報交換
事後調査:専門家と行政区長らによる情報整理,まちあるき 第2回目:住民による一次避難場所・避難経路確定
地区防災マップの配布
42
地区防災マップ
・災害避難マップはA3サイズのも のを各家庭に,B0サイズのものを 公民館に配布
公民館用マップ作成の様子
家庭用地区防災マップの例
43
地区防災マップ
44
・一次避難所
・避難経路
・車両通行不可道路
・要支援者居住家屋
・消防水利
・土砂災害個所
・水害・液状化箇所
・ブロック塀等の危険箇所
・要注意交差点
などの情報を新たに追加
44
災害リスクコミュニケーションの効果
災害リスクコミュニケーションにより,行政区内の災害 に対する知識や意識が向上(自助・共助の向上)
住民自らの考えを盛り込むことで,地域特性を踏まえ た地区防災計画の策定が可能
地区防災マップによって,多くの人に正しい情報の提 供が可能(マイマップの作成)
九州北部豪雨災害の経験を活かした地区防災マップ
電子化することで更新を容易にする
災害について自ら考えることが命を救う 課題
RCに参加しない方にどうやって内容を伝えるか
45
まとめ:これからの防災への取り組み
46
防災への取り組み(1)
発生する災害は,地域によって異なる。
・大都市,中規模都市,中山間地,沿岸域,島嶼など,地域に よってどのような災害が発生しやすいのかが異なる。その結果,
取り組むべき防災対策が異なる。
・リスクマネジメント的な考え方:優先順位をつける
平時・事前・事中・事後に有用な仕組みの必要性
・災害はいつも発生するわけではない。平常時の様々な地域の 問題に役立つ仕組みが災害時に効果を発揮するような仕組みを 構築するべきである。
・デュアルユースなシステムの構築
47
防災への取り組み(2)
防災における自助・互助・共助の重要性の再認識
・自分の身を守るための知識を身に付けなければならない。ひと りでできないなら,家族,地域と共同で取り組む。自分で判断して 災害に対処できないと人的災害はゼロにはならない。
行政・住民が協働した防災
・行政主導でない防災
・復旧・復興の成功のためには,行政だけでなく住民にも責任が ある。行政だけに押しつけてはいけない。住民も自ら考えること が必要。行政はそれに耳を傾けることが必要。
48
防災への取り組み(3)
災害に対する地域連携の必要性
・災害が広域化した場合,地域(自治体・機関)がいつでも連携で きる仕組みが必要。
・体力の弱い小さな自治体,人口減少が進む地域での災害にど のように向き合うか考えるべきであり,地域連携は,ひとつの答 えである。
49
災害対応のあり方
九州北部豪雨災害
今回の災害は,警戒していた筑後川ではなく,山を流れる 中小河川から土砂や流木が大量に平地まで押し寄せるとと もに川が溢れて,住民は災害から逃げ場のない経験をした。
このような災害がこれだけの広範囲で発生した経験はあま りなく,被害規模だけでは見えてこないが,風水害,土砂災 害としては,国内でも最大規模の災害である。
体力の弱い小さな自治体,人口減少が進む地域での発生 でもあり,十分な防災対策が施されていなかった。
自治体は復旧復興に際して,これまでの実績ベースの復 旧・復興の姿勢しかとれないし,縦割りの業務体制は制度 上変わらない。職員は,経験不足かつ変化と失敗を恐れる 体質が根強い。
50
ドキュメント内
防災について 2
(ページ 36-51)