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ドキュメント内 懸 講 鯉難 薦趨 鋸 (ページ 60-63)

第2に 、①既 に国 民健 康 保 険の 医 療給 付 費 の実 に50%が 国 庫 補 助金 で賄 われ てお り、 さ らに② 国 民年 金 拠 出 に対 す る国庫 負 担率 を3分 の1か ら2分 の1に 高 め よ う とす る動 きが あ り、③ 近 く導 入 が 予 測 され る介 護 保 険 を前 提 に、既 に老 人 保 健 の 「介 護 」 に は30%で は な く50%の 公 費 負担 が導 入 され て い る。要 す

るにわ が 国 で は、 既 に、

○ 拠 出 に見 合 った権 利 と して の社 会 保 険 と

○ 一 般財 源 か ら受 け る公 的扶 助

とい うス テ ィグ マの 根 拠 とされ る財 源 区分 が 、 福 祉 国 家 中 流 階 層 化 の前 に ほぼ 完 全 に崩 れ て い るの で あ る。 そ こに は もはや 生 活 保 護 だ けを 引 き締 め続 け る理

由 は存 在 しな い。

第2の 提 言 と して 、 これ まで生 活保 護 の 冷酷 さを象 徴 して いた 「非 消 費支 出 」 と 「実支 出 以外 の 支 出 」 の否 認 をや め 、 生 活 保 護 基準 に も一 定 の非 消費 支 出 を 加 算 し、 か っ実 支 出 以外 の支 出 を 容認 す べ きで あ る。 と くに地 域 保 険 の国 民年 金 と国民 健 康 保 険 、 そ して将来 予 測 され る介 護 保 険 とい った 社 会 保 険料 の支 払 いを生 活 保 護 基 準 に算入 す べ きで あ る。 それ は①被 保 護 者 の 人権 を尊 重 す る上 で も,②収 入 認 定 控 除 の形 で社 会保 険料 支 出 を認 めて い る勤 労 者 との公平 性 を確 保 す る上 か ら も、 ま た、 ③ 社会 保 険 の 国民 皆 保 険 、社 会 的強 制 保 険 と して の意 義 を回 復 す る上 で も、 いず れ も必 要 な こ とで あ る。 そ して貯 蓄 な ど実 支 出以 外 の支 出 も、基 準 に算 入 しな いま で も、 給 付 した生 活 保 護 費 か らの支 出 を許 容 す べ きで あ る。 それ は、 これ まで 認 め よ う と しな か った一 部 奢 修 品 へ の 消費 支 出 の容 認 に もっ な が り、 公 的扶 助 にっ き ま と うス テ ィグマ の 緩 和 に大 き く貢 献す るで あ ろ う。

先 の分 析 で み た 通 り、 「消費 支 出 」 対 比 で は実 に23%以 上 の 人 が生 活保 護 基 準 未 満 の生 活 に と ど ま って い る実 態 が あ る。 被 保 護者 が 、部 分 的 に基 準以 下 の 生 活 を しな が ら、 他 方 で 保護 費 か ら貯 蓄 した りそれ を奢 修 的 な支 出 に当 て る こ

とが あ って も、 む しろ受給 者 の 選 択 の問 題 と して 認 め られ るべ きで あ る。 政府 は、逆 にそ れ らは国 民 感情 が 許 さ な い と逃 げ るの で は な く、 既 に社 会保 険 と公 的扶 助 の財 源 区分 は 見失 われ て い る こ と、 生 活 保 護 は あ くま で収 入認 定 額 と基

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準 との対 比 で行 わ れ る もので あ るこ とを積 極 的 に示 し、 む しろ国 民感 情 を 誘導 す べ きで あ る。

第3に 、先 の検 討 か ら母子 世 帯 、高齢 者 世 帯 の 間 で と くにテ イ クア ップ率 が低 い と認 め られ る。筆 者 が か ね て主張 す るよ うに、わが 国 の生 活保 護 は他 のOECD 諸 国 とは異 な って 「働 け る者 」 と 「働 け な い者 」 を 区別 しな い とい う特 徴 を も

って い る。 そ れ は 日本 国憲 法 を受 けて1950年 新 生 活保 護 法 が導 入 した もの で、

学 界 で は制 限扶 助 か ら一 般 扶 助 へ の 発展 と して 評 価 され て い る。 しか し、 本研 究 が 明 らか に した きわ め て低 いテ イ クア ップ率 とい う実 態 は 、 この 評 価 の 見 直

しを迫 る もの で あ る。

欧 米 に広 くみ られ る働 く貧 困者 の排 除 は、言 葉 の ニ ュア ンスは苛 酷 だが 、逆 に そ れ は 「扶助 に値 す る貧 困者(deservingpoor)」 に対 す るか な り広 い コ ンセ ンサス を背景 と して い る。 それ は欧米 の社 会 扶 助が お おむね5%前 後 の 人 々を扶 助 対 象 に して い る こ とが な によ りも端 的 に示 して い る。 そ う した コ ンセ ンサ ス な しに は、 オ ース トラ リア やニ ュー ジー ラ ン ドに み られ る よ うな社 会 保 険 方 式 に よ らず も っぱ ら ミー ンズ テ ス ト方式 に よ る社 会 保 障 制 度 は 成立 しな いで あ ろ

う。

わが 国 の一般 扶 助 は、言葉 の響 きはよ いが 、ま さ に逆 に一 般 財 源 に依 存 す る公 的扶 助 の ス テ ィ グマ を 、 欧米 で な らば 「扶 助 に値 す る貧 困 者 」 とされ る高 齢 者 や母 子 世 帯 に まで 押 し広 げ て しま って い る。 そ れ で も行 政 側 に い く らか 「扶 助 に値 す る貧 困 者 」 と い う意 識 が あ るか ら こそ母 子 加 算 、高 齢 者 加 算 を行 って い るの で あ ろ うが 、 そ れ で は基 本 的 枠 組 み を変 えず に た だ格 好 をつ け る こ とに し か な って いな い。

第3の 提 言 と して 、 も っぱ ら 「働 く貧 困 者 」 を対 象 とす る社 会扶 助 制 度 と、高 齢 者 世 帯 や母 子 世 帯 な どの よ うに社 会 的 に 「働 く ことを要 しな い貧 困者 」 を対 象 とす る社 会 扶 助 制 度 と に制度 を2分 割 す る こ とを提 言 した い。

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お わ りに

育 児 休業 や介護 休 業が 現 実 に あ る程度 有給 化 され よ うと して い るこ とか らみ て も、平均 を大 き く下 回 る年 金 しか受 け られ な い高 齢 者 とその介 護者 の生 活保 障 、 あ るい は児 童 が義 務 教育 を終 了 す るまで 親 が 育 児 に専 念 す る選 択 が で きる よ う な生 活 保 障 を制 度 化 す る ことに っ いて、 近 い将 来 、 必 ず や 国 民 的 合意 が 得 られ

るで あ ろ うこ とを期 待 したい。 それ は、第1章 で 指摘 した保 健福 祉 サ ー ビス の低 位 水 準 停 滞 を福 祉 国 家 中 流 階級 層化 にキ ャ ッチ ア ップ させ る上 で も必 要 不 可 欠

とい うべ きで あ る。

最 後 の拠 り所 と して の社 会扶 助 が もっと広 く機 能 す るよ うに なれ ば、わが 国の 老 齢年 金 の あ り方 を め ぐる議 論 に ももっ と新 しい視 野 が開 かれ るに違 いな い。 盛 ん に行 われ て い る平 均 的 な年 金 付 水準 の議 論 は 、決 して低 い年 金 しか 受 け られ な い人 あ るい は た とえ 少 数 とは いえ無 年 金 の 人 を解 消す る もので は な い こ とを 銘 記 す べ きで あ る。

最 後 に 、1991年 に副 題 を 「家計 調 査 情 報 公 開 へ の期 待 」 と した論 文 を書 き、

昨年 は 「い っそ うの 情報 公 開 へ の期待 」 とい う副題 の論 文 を本 誌 に掲 載 した。本 号 は筆 者 に と って 「人 文 学 報 」 に寄 稿 す る最 後 の機 会 とな るが 、 そ こに研 究 者 へ の本 格 的 な情 報 公 開 の 成 果 を 公 表 で きた こ とにっ いて、 ご協 力 い た だ い た多 数 の関 係 者 各位 お よび 同 僚 研 究 分担 者 に重 ね て厚 くお礼 を 申 しの べ る。

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