5.3 叩くべきドアを間違わないために!
5.1 5.1 中国進出には綿密な戦略が重要 中国進出には綿密な戦略が重要
石黒憲彦氏(経済産業省大臣官房審議官・ビジネス モデル学会副会長)は数年前、「日本の産業活性化に も資する日中テクノビジネスのあり方」に関する質問 に対し、個人的な見解として、次のようなお答え頂い た。
1990年代からの中国進出ブームは「行かないと 後れを取る」という雰囲気のもと、「バラ色のマーケ ット」「コスト削減を実現する生産拠点」という2つ の動機があったといえる。しかしながら、今後の中国 進出には綿密な戦略が重要不可欠である。
この指摘は「研究開発拠点へのシフト」が進む今日 でも、非常に重要な指摘である。
リーダー企業を脅かす3つの「敵」(挑戦者、業界 破壊者、侵入者)を見極めながら、最も有利となる進 出先を選び抜き、相互補完や Win-Winになるような パートナーと関係を構築・維持していくことが不可欠 であるといえる。
5.2 5.2 いまこそチャンスとリスクが共存 いまこそチャンスとリスクが共存
中国におけるハイテク産業パークでは、今 後も新たな位置づけで、より一層の産官学連 携を通じた「ハイテク成果の商品化、ハイテ ク商品の産業化、ハイテク産業の国際化」が 推進されるであろう。
いわゆる「二次創業」や技術開発の環境整 備、知財保護の強化、研究開発拠点の重視な ど、中国がいま立ち向かう方向は、日本の技 術開発型企業や研究機関の技術移転などにと っても、その強みが活かされうるよいタイミ ングである、と考えられる。
しかし、中国における外資政策の転換に伴 い、いわゆる「国家ハイテク企業認定弁法」
に示されているように、海外とりわけ日本関 係者に対しても、持ち込まれる技術の更なる グレードアップが期待されている。生半可な 技術では日本も太刀打ちできない状況も生ま れつつある。
このような状況の中では、技術の活用シナ リオを描きながら、技術特性と同時に、中国 の市場特性や地域特性/差別化ポイントを踏 まえて行動することが重要である。
5.3 5.3 叩くべきドアを間違わないために! 叩くべきドアを間違わないために!
http://www.jctbf.org/jp/CHBW/top.htm 対中向けサイト: 東京博客 Tokyo Blog しばしば「中国は広い!各地でいろいろなイベントが開催されているようだが、参
加しようと思っても何がなんだかよくわからない」「中国は奥深い!何を狙ってどう いうタイミングや形でどこへ参入すべきかに悩む」「どこにコンタクトして良いか判 らない!一口に『ハイテク産業』といっても、どういう視座で理解し、今後の対中ビ ジネスで活かしていくべきかが、いまなお課題として残っている」と聞く。
本日はささやかながら、中国におけるハイテク産業パークの背景、現状及び最新動 向について話題提供をさせて頂いた。中国の諺に「好的開端是成功的一半」(よいス タートであれば最終的な成功への途中にまで着いたに等しい)とある。
中国におけるハイテク産業パークは正に今後日本企業等が叩くべきドアであると言 えるが、その数は多く特徴も様々である。「最初に叩くべきドア」を見極め、臆せず、
間違わずに入っていけるよう、限定的な文献情報や古典的な考え方に惑わされること なく、現状を真に理解した上で戦略的・効率的に取組むことが求められるであろう。