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い。

ドキュメント内 Ⅱ 小学部の研究 (ページ 35-63)

人 を理解す ることの基礎 を育ててい く必要がある

・5

段 階では,動植物 ・自然事象 に対す る興味 ・関心が高 まることか ら,飼育 ・栽培 な どを行 えるような環境 を作 ってい く必要がある

・6

段階では,動植物 に対 して愛情 をもち始める頃には,世話 などを徐 々に子 どもたちが 自主 的 に取 り組め るように してい く ものの見方 も深 くなってい く頃なので,「追求 したい」 と い う意欲の芽生 えを大事 に して,教師 も一緒 に探 ってみた り発見 を喜 び合 った りしてい きた

い。

(青木真理)

(彰 大項 目 「家庭 ・地域生活」

大項 目 「家庭 ・地域生活

については,小学部が選択 した中核 的な内容 にかかわる部分 について述 べ てい く

ア 中項 目 「洗濯」,「家庭工作

(ア)発達のステ‑ジについて

「道具の使用

に至 るまでの 「手の動 きの発達」について考 えてみ る と,新生児の ときには, 手 に触 れた もの を強 く握 り締める とい う 「把握反射

が見 られる そ して,生後4ケ月になると, お もちゃをつかんだ りガラガラを振 り回 した りす るようになる さらに生後

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ケ月頃には 「持 ち 替 える」動作が,生後

8

ケ月頃になる と 「つ まむ」 とい う動作が見 られるようになる。その後, さらに指の一本一本が機能的 に分化 してい く そ して,2歳頃になる と利 き手が現れて道具 を手

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にす る ようになる

「道具 の使用」にかかわる手の動 きの発達 を見 てみ る と,

2

歳 頃は, まだ 「切 る

」,

「くっつ く

な どの道具 の もつ機 能その ものの面 白 さを感 じ始 めている それが,

3

歳 頃 になる と,利 き手 を 主導 に しなが ら,「は さみで直線 に沿 って切 る」,「指示 された所 に貼 る」な ど,道具 を 目的 に合 っ た方法で使 えるようになって くる。 ただ, まだ利 き手の動 きが主導で, もう一方の手 はただ補助 的 な役割 を果 たすのみである。 しか し,4‑ 5歳 になる と,手の動 きを 目が監督 し,その結果 を フィー ドバ ック して運動 を再調整す る ようにな り,左右双方の手 の協調が促 され, よ り複雑 な動 きが可能 になって くる。左右 の手が双方の機能 を十分 に引 き出 しつつ,役割分担 し, よ りスムー ズで効果的 な動 きが高 まってい く さらに力 を調節 しなが ら道具 を操作 で きるようになって くる

この ようなこ とか ら考 える と,「道具 の使用」 にかかわる手の動 きの発達 は,「利 き手 を主導 と した道具 の使用」 か ら,「視覚 的 な フィー ドバックを伴 う,左右双方 の手 を協 調 させ た道具 の使 用」‑ と質的特徴 が変化す る と考 え られる

ところで,中項 目 「家庭工作」,「洗濯」 に分類 され た 「中核 的 な教 育 内容 (仮

) 」

を,二 つ の 質的特徴 「利 き手 を主導 とした道具 の使用」,「視覚 的 なフィー ドバ ックを伴 う,左右双方の手 を 協調 させ た道具 の使用」 とい う視 点で概観 してみ る と, この二つの質的特徴 に当てはまることが 確 認 された。

そ こで,中項 目 「家庭工作」,「洗濯

の発達のステージを 「利 き手が主導 して道具 を使用す る ステージ」 (ステージ Ⅰ) と 「視覚 的 な フ ィー ドバ ック しなが ら左 右双方 の手 を協調 させ て道具 を使用す るステージ」 (ス テージⅡ)とし,それぞれのス テージにおいて大切 な中核 的 な教 育 内 容 を探 ることに した

大項 目 ・中項 目 ・小項 目と発達 のステージの関係 を示 した ものが,

秦‑1 6

である

‑1 6

中項 目 「家庭工作

」,

「洗濯」 の発達のステージの質的特徴

大項 目 中項 目 小項 目 ステージⅠ ステージ Ⅱ

家庭 .地域生 家庭工作 刺,セ ロハ ン 利 き手が主導 して道具 を使は さみ,接着 視覚 的 なフィー ドバ ックを調 させ て道具 を使用す るしなが ら左右双方の手 を協

活 テー プ 用す る

(イ)各発達 のステージにお ける内容 の とらえについて

各発達 のステー ジの 「中核 的 な教 育 内容 (仮

) 」

か ら,そのステージ を代 表す る教 育 内容 を探 る過程 で,ステージ Ⅰ,ステージ Ⅱともにこっの特徴 があることがわか って きた。

そ こで,各発達 のステージにお ける特徴 について,通常 の発達や本校 の子 どもたちの発達の様 子, また指導者 としての経験知 な どか ら,それ らの順序性 を明 らか に してい った

ステージ Ⅰ(利 き手が主導 して道具 を使用 す るステージ)における特徴 とその順序性 について ステージ Ⅰの特徴 と しては,「道具 を使 ってみ ようとす る

」,

「利 き手 を主導 に して,道具 を 目的 に合 った使 い方で使用す る

が考 え られる

これ らの順序性 については,次 の ように とらえた。 まず,利 き手が現 れ,道具 を手 に し始 め,

「は さみで切 る」,「の りで貼 る」,「テープを貼 る」な どの「道具 その もの をまず は使 ってみ る」

とい うことか ら始 まる と考 え られる。次 に,少 しずつ道具 の使用 に慣 れてい くなかで,利 き手 を主導 に して 「線 に沿 って切 る

」,

「指示 された所 に貼 る」 とい った 目的 に合 った使 い方で使用 す ることにつ なが ってい くと考 える。

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ステージ

(視 覚的 なフ ィー ドバ ックを しなが ら左右敦方の手 を協調 させて道具 を使 用 す る ステージ) にお ける特徴 とその順序性 について

ステージ Ⅱの特徴 と しては 「手 の動 きを 目が監督 し,その結果 をフ ィー ドバ ック して動 きを 調節 す る」,「左右 の手 の協調 した動 きがスムーズ になって くる」 が考 え られ る

これ らの順序性 については,次 の ように とらえた。左右 の手 の協調性 が促 されて くるため, まず ,方 向の制御 を した り,力 の加減 を した りす る。次 に経験 を通 して左右 の手 の協 調性 が よ り促 され,それ に応 じて よ り複雑 な動 きが可 能 になって くる こ とにつ なが ってい くと考 える

各 ステージにお ける特徴 の配列 と中核 的 な内容 について

以上 の ように, 中項 目 「家庭工作」, 「洗濯

の発達 のステー ジ と,ステージ ご との特徴 お よ びその順序性 が明 らか になった。そ こで,これ らを内容表試案 の各段 階 と関連づ けて配列 し(秦

‑1 7

参照),「中核 的 な教 育 内容 (仮

) 」

か ら中核 的 な内容 を厳 選す るこ とに した。

‑1 7

中項 目 「家庭生活」,「洗濯」 の各 ステー ジにお ける特徴 とその配列

ステー ジⅠ ス テージⅡ

利 き手が主導 して道具 を使用する 視覚 的 な フィー ドが ら左右双方 の手 を協調 させ てバ ックを しな 道具 を使用す る

3

段 階の教 育 内

4

段 階の教育 内 5段 階の教 育 内

6

段 階の教 育 内 容 の特徴 容 の特徴 容 の特徴 容 の特徴

道具 を使 ってみ 利 き手 を主導 にして,道具 を 目 手 の動 きを 目が監督 し,その結果 を フ ィ ー ドバ ック して動 きを調節す る 左右 の手 の協調し た 動 き が ス 大項 目 中項 目 小項 目

家庭 .地 家庭工作 接着剤 ,セ ロハ ンは さみ,

域生活 テー プ

ここでは,1‑2段階については,大項 目 「身体」の中項 目 「手指の動 き」の段階 と照 らし合わせ,3段階か ら 内容 を位置づけるようにした。

中核 的 な内容 については, 「中核 的 な教 育 内容 (仮

) 」

の中か ら上記 の表 に示 された各段 階の 特徴 を もっ ともよ く表す もの を選択 した。 この ように して厳選 した もの を,発達 的 な視 点か ら 検討 した中核 的 な内容 として,内容表試案 の3‑ 6段 階 に位 置づ ける ように した。

各段 階の教育 内容 を指導 す る際の意 図や留意点 について

・3

,

4

段 階で は,「紙 を切 る」, 「テー プ をあ た りか まわず貼 る」 こ とその ものが大変面 白 く て仕方が ない。上手 に切 る こ とや貼 るこ とに教 師が とらわれ過 ぎる と,子 どもが 自信 を失 う こ とにな り,「道具 の使 用」 に対 して拒絶 反応 を起 こ して しま う 自由 に切 った り,貼 った りで きる ような活動 を どん どん設定 し,「道具 を使 うこ との楽 しさ

を存 分 に味 わわせ たい

・5

,

6

段 階で は,意欲 的 な手 の使用 と手 の器用 さの発達 は,大 き く経験 に基 づ くと思 われ る

例 えば,少 しずつ複雑 な線 を切 らせ ,切 り取 る こ とがで きた経験 をた くさん積 ませ てい きた い。切 る線 ,の りや テープをつ ける位 置 を視覚 的 に とらえやすい ように してや り, 目で見 て, 確 かめ なが ら取 り組 ませ る ような工夫 を してい く必要が あ る。

(田中昭二) イ 中項 目 「余暇

施設利用

乗 り物 の利用

「買い物

防)発達 の ステージについて

身体 的活動 が飛躍 的 に伸 びて くる と,言語 をは じめ とす る知 的面 の発達 もめ ざま しい。人間関 係 も家族 か ら友 だち‑ と広 が り,新 しい経験 を重 ねてい くうちに,興 味 の対象 が変化 し, 自分 で

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で きそ うなことが増 えて くる。社会生活 において も同 じようなことがい える 身近 な家族 と一緒 に行動す ることか ら興味 ・関心が広が り,生活の場面 も広が って くる また,経験 を重 ねてい く ことで 自分か らや ってみ ようとい う気持 ちをもち,実際 にや ってみ ることで生 きてい くため に必 要 な決 ま りや約束事 を学 んでい く

通常の発達 において,1歳 頃 までは主 に母親 とのかかわ りを とお して人間関係 を学 び,母親 と の関係 を基盤 に しなが ら社会性 を身につける

3

歳 頃 までは,母親 との関係 を中心 に しなが ら, 基本的生活習慣 の しつけが行 われるなかで, 自分の行動 を社会 の要請 に応 じて コン トロール した り,基本的なルールを学 んだ りす る。

6

歳頃になる と自己概念 の形成,競争や協 同の発生,性役 割の獲得 な どがで きあがる時期であ り,それ をとお して基本的行動様式 を獲得す る時期 である と いわれている。 この ように見 る と,「大人 との関係 を基盤 に,社会性 を身 につ ける」,「自ら社会 性 を広 げ ようとす る

とい う二つの特徴があるように思われる。

ここで,中項 目 「余暇」,「施設利用」,「乗 り物の利用」,「買い物」 に分類 された 「中核 的な教 育内零 (仮)」を概観 してみ る と,二つの質的特徴 に当てはまることが確認 された。そ こで,中 項 目 「余暇」,「施設利用」,「乗 り物の利用」,「買い物」 の発達のステージを 「大人 との関係 を基 盤 に,社会性 を身につけるステージ

(ステージ Ⅰ)と「自ら社会性 を広 げ ようとす るステージ」

(ステージ

Ⅱ)

とし,それぞれのステージにおいて もっ とも大切 な教育内容 を探 ることに した(秦

‑1 8

参照)。

秦‑1 8

中項 目 「余暇

「施設利用

「乗 り物 の利用

「買い物」の発達 のステージの質的特徴

大項 目 中項 目 小項 目 ステージⅠ ステージ

家庭 .地域生 余暇 外食,館 ,ボウリング場,図書写真 ,移動,地域行事映画館 ,大人 との関係 を基盤 に, 自ら社会性 を広 げ よう 施設利用 郵 便 局 .銀 行,ハ ー トセ ンター,相談機 関,プール

宿 社会性 を身につける とす る

乗 り物 の利用 電車,バス,マナー

(イ)各 ステージにおける内容の とらえ

各発達ステージに当てはまる 「中核 的 な教 育 内容 (仮)」か ら,そのス テージを代表す る,大 切かつ必要 な内容 を探 っている過程で,ステージ Ⅰにおいては三つ,ステージ Ⅱにおいては二つ の教育内容が中核 である と考 えた。それ らの内容 は,改めて通常 の発達や本校 の子 どもたちの姿,

さらには指導者 の経験知 な どか ら眺めなが ら,順序性 を明 らか に していった。

ステージⅠ (大人 との関係 を基盤 に,社会性 を身につ けるステージ)における特徴 とその順 序性 について

ステージ Ⅰの三つの特徴 としては 「経験す ることで場 になれる」 とい う特徴 ,「経験す るな かで興味 ・関心が広が る」 とい う特徴 ,そ して 「経験 を重 ねることで どんな場所 か理解す る

とい う特徴がある と考 えた。

これ らの順序性 は,大人がす るの を見て,利用す ることやその場 に慣 れることか ら始め,吹 の段 階 を,興味 ・感心 をもたせ る段 階 と考 えている。そ して,興味 をもった次の段階で具体的 な体験 をさせ ることで, 自分か らやってみ ようとい う大 きな節 目を迎 えるのではないか と考 え た。

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ドキュメント内 Ⅱ 小学部の研究 (ページ 35-63)

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