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こ の 図 の 用 語 の 訳 。 左 か ら 、 観 光 ・娯 楽 活 動 ・探 検 ・現 地 住 民 の 生 活 を 知 る ・そ の 他 と 項 目が 立 て られ て い る 。 観 光 以 外 に 現 地 住 民 の 生 活 を 知 る の が 二位 で あ る こ と は 、 文 化 的 な 観 光 の 要 素 が 上 昇 して い る こ と を 示 し て い る と言 え よ う。

終 わ りに

1.ゲ ス ト側 の デ ー タ を知 る必 要 性 が あ る

以 上 に 挙 げ る種 々 の デ ー タ が ゲ ス ト側 の 変 化 や 傾 向 な ど を 物 語 る 。 ゲ ス ト側 の 流 れ や 傾 向 を 知 り、 そ れ に 対 応 で き る よ うな 策 を施 す と い うの が 、 ホ ス ト側 の 心 構 え と い え よ う。

拙 稿 「観 光 学 の 新 しい ま な ざ し一ゲ ス ト側 の 文 化 に 関 す る 調 査 と研 究 一 」 で は ゲ ス ト側 の 文 化 を理 解 し て お く こ と、 ゲ ス ト側 の 特 徴 を 知 っ て お く こ と の 必 要 性 を 指 摘 した 。 こ こ で 、 ゲ ス ト側 の 関連 デ ー タ を知 っ て お く こ と の 必 要 性 を指 摘 す る 。

中 国 の 大 勢 の 観 光 客 が 世 界 へ 出 か け る今 現 在 、 ゲ ス ト側 の 特 徴 や 文 化 的 タ ブ ー や 好 み な ど を把 握 す る 必 要 性 は い うま で も な い 。 そ の 上 で 、 ゲ ス ト側 の 動 きや 傾 向 な ど を 示 す デ ー タ も 不 可 欠 で あ る。 本 文 は 中 国観 光 客 に 関 す る デ ー タ を文 献 か ら収 集 し、 そ れ を 整 理 し て 取 り上 げ た 。

中 国 の 観 光 に 関す る 文 字 資 料 と して 中 国 国 家 旅 遊 局 は 、 す で に1990年 よ り 『中 国 旅 遊 年 鑑 』 を毎 年 編 纂 し、 中 国旅 遊 出 版 社 よ り刊 行 して い る。 『中 国 出 境 旅 遊 発 展 年 度 報 告 』 も

デ ー タ で 知 る ゲ ス ト側 の 需 要 と傾 向 一 文 献 か ら 見 る 中 国観 光一 63

2003年 か ら 中 国 旅 遊 研 究 院 が 編 纂 し続 け て き た が 、中 国 国 家 旅 遊 局 の 旅 遊 促 進 と国 際 協 力 司 が 中 国 旅 遊 研 究 院 に 委 託 し、2008年 か ら 専 門 の 編 集 委 員 会 を 立 ち 上 げ っ て 編 纂 し始 め た も の で あ る 。 本 文 で は これ ら の デ ー タ を 整 理 し第 皿 章 で 紹 介 した 。

中 国旅 遊 研 究 院 は2008年8Aに 成 立 され 、 国 家 旅 遊 局 直 属 の 観 光 研 究 の 専 門機 構 で あ る。 国 内 外 の 観 光 傾 向 、 問 題 解 釈 と施 策 提 言 な ど数 多 くの 論 著 を 刊 行 した が 、 そ れ ら文 献 の 購 入 は 海 外 か ら で は 手 間 が か か っ た 。

公 式 サ イ ト と し て 、現 在 一 般 に 閲 覧 で き る の は 、中 国 中 央 政 府 公 式HPwww.GOV.cn、

中華 人 民 共 和 国 国 家 旅 遊 局 公 式 ホ ー ム ペ ー ジwww.cnta.gov.cn、 中 国 旅 遊 研 究 院 公 式 ホ ー ム ペ ー ジwww.ctaweb.org/な ど あ る が 、 筆 者 も 良 く利 用 され る も の で あ っ た 。

中 国 人 の 観 光 ブ ー ム の 形 成 は 、 連 休 式 の 公 式 休 暇 が 前 提 で あ る。 そ の 連 休 式 の 公 式 休 暇 の 歴 史 、 国 民 の休 暇 の 由 来 な ど は 、 あ い ま い の も の で あ っ た た め 、 中 国 の 国 民 休 暇 の 歴 史 と そ の 休 暇 の 変 遷 とそ の理 由 な ど、 デ ー タ を集 め て 本 文 に ま と め た 。 さ らに 、 旧暦 の 年 中 行 事 の 休 暇 は 毎 年 の 西 暦 の 日 と して 違 うた め 、 土 日 との つ な が りに よ っ て 実 際 に は 、 毎 年 休 暇 の 実 態 が 異 な る が 、 そ の こ と も文 献 に よ り実 態 を 把 握 し記 述 した 。 デ ー タ の 記 述 と 分 析 しか な い 本 稿 で あ る が 、 例 え ば 、 毎 年 、 大 型 連 休 は 二 つ あ る こ とが 分 か る こ と に よ り、

そ の 時 に 合 せ る観 光 対 応 も計 画 しや す く な る。 ま た 、 中 国 の 国 民 休 暇 か ら五 月 の 長 い 連 休 が な く な っ た た め 、 ゴ ー ル デ ン ウ ィ ー ク に は 中 国 の 観 光 客 へ の 対 応 は シ ョー トコー ス の 用 意 で 済 む 。 そ の 分 、 他 の 国 か らの ゴー ル デ ン ウ ィ ー ク を 利 用 して 来 日す る観 光 客 へ の 対 応 に 余 裕 が 出 て く る 。 ま た 、 旧正 月 の 連 休 で 海 外 に 出 か け る新 しい 傾 向 を 統 計 デ ー タ に よ っ て 把 握 す る こ とで 、 対 応 しや す く な る。

休 暇 通 知 は年 間 の 休 暇 と週 末 と の つ な が り を 予 告 して くれ る た め 、 そ れ を 把 握 し て お け ば 、翌 年 の 客 を 迎 え る年 間 計 画 も立 て られ る と い う便 利 さ が あ る と本 稿 は そ れ を 提 示 した 。

更 に 、2014年 の 連 休 の 調 節 か ら、休 暇 が 土 日 と とつ な が る 大 型 連 休 を 構 成 す る 場 合 、 そ の 前 後 の 土 日で も 出 勤 し な い で 済 む よ うな 工 夫 が 見 られ 、 日常 生 活 の リズ ム を 重 ん じ る傾 向 が 窺 わ れ る。 中 国 観 光 客 の 出 足 は そ れ に よ る も の で あ る た め 、 今 後 そ の 傾 向 が つ づ く な らば 、 連 休 を構 成 す る方 法 が さ ら に 変 更 さ れ る 可 能 性 が あ り、 む ろ ん そ の こ と は観 光 に 大 き な 影 響 を 与 え る。 来 年 以 後 の休 目 と 土 日 と の つ な が り方 に 引 き 続 き 注 目す る必 要 が あ る で あ ろ う。

2.単 純 な 数 字 よ り比 較 した 数 字 が 重 要

中 国 か らの 訪 日観 光 客 数 は 年 々 増 え て い る 。 この 数 字 は 喜 ば しい 事 で あ る が 、 日本 は 中 国 人 の 海 外 に 行 く 国 の ラ ン キ ン グ に お い て 、2007年 の 連 続 四 年 の 三 位 か ら2011、2012年 に6位 、2013年 の7位 に 後 退 した 。2013年 に 来 日観 光 客 は1000万 人 に 達 した そ の 数 字 を本 稿 で は 「単 純 デ ー タ 」 と呼 ぶ 。

単 純 数 字 が 増 え た に も か か わ らず 、 国 ラ ン キ ン グ が 後 退 した と い う こ とは 、 実 は は る か

64 デ ー タ で 知 る ゲ ス ト側 の 需 要 と傾 向 一 文 献 か ら 見 る 中 国観 光一

に 、日本 訪 問 す る 中 国 観 光 客 の 数 字 を 大 幅 に あ げ る余 地 が あ る と い う こ とで は な か ろ うか 。 海 外 観 光 の購 買 欲 が 低 下 して い る こ と は 、 図3‑4の 「海 外 で の 消 費 額 は5000元 〜10000 元 が 一 番 多 い 」 と い う統 計 か ら 明 ら か で 、 観 光 客 の 数 が 増 え た も の の 、 昔 ほ ど消 費 し て い

な い 傾 向 を示 して い る。

筆 者 の 調 査 で は 、 か つ て カ メ ラ や 髭 剃 り、 美 容 器 具 な どの 電 気 製 品 の 購 買 は 、 来 日す る 中 国観 光 客 の 主 な 消 費 行 動 で あ っ た が 、 数 年 前 か ら電 気 製 品 は 香 港 で 購 入 し、 化 粧 品 は 韓 国 で購 入 す る と い う変 化 が 起 こ っ た と旅 行 社 か ら の 話 を 伺 っ た。 そ の 理 由 は 、 電 気 製 品 の 説 明 書 を 中 国 語 で 作 成 す る うえ 、 ア フ タ ー サ ー ビ ス も付 く と い う理 由 と、 化 粧 品 の価 格 、 販 売 時 の 言 語 対 応 と割 引 サ ー ビス 、 製 品 の 種 類 の 多 さ な ど の 理 由 が 挙 げ られ る。 こ の よ う な 理 由 で 、 日本 か ら買 い 物 客 は 離 れ て い る。 こ の 傾 向 は 現 在 で も続 い て い る こ とは 帰 国 し た 観 光 客 へ の 聞 き 取 りで 分 か っ た が 、 「単 純 デ ー タ 」 で は そ れ を 読 み 取 れ な い 。単 純 デ ー タ に 満 足 し た こ とが 、 日本 が 上 位 の 三 位 か ら後 退 して い る こ との 深 層 に 潜 ん だ 要 因 で は な か ろ うか 。

香 港 や 韓 国 で の 買 い 物 統 計 と 日本 で の 消 費 金 額 を 対 照 す れ ば 、 「比 較 デ ー タ 」に よ っ て そ の違 い が 分 か る。 こ の よ うな 「比 較 デ ー タ 」 を 多 く設 定 して 、 常 に デ ー タ を収 集 す る こ と に よ っ て 、 己 の 弱 さ や 不 足 す る箇 所 が 見 え て 、 観 光 に 関 す る施 策 や 改 正 を しや す くな る で あ ろ う。 こ の 原 稿 の校 正 時 に 、 ち ょ う ど 「春 節 爆 買 」 が 報 道 され て い る 。 「日本 製 」 の 品 質 で 勝 負 す る こ と 、 日本 文 化 を 相 手 国 の 生 活 に合 う商 品 の 開 発 は 、 新 た な 課 題 と な っ た 。

3.比 較 デー タ に よって観 光環 境 を改 善す る

中国観 光客 が訪 れ る人数 が7年 も連続 して ラ ンキ ングー位 の香 港 と 日本へ 来 る人数 と比 較 してみ た。数 字 を下記 にあ げてみ る。

2007年 2008年 2009年 2010年 2611年 2012年 2013年

香 港 へ16,136,900 香 港 へ17,557,000 香 港 へ18,665,900 香 港 へ23,099,000 香 港 へ28,207,000 香 港 へ34,955,600 香 港 へ40,303,300

日 本 へ1,458,100 日 本 へ1,556,500 日 本 へ1,552,500 日 本 へ1,968,900 日 本 へ1,737,800 日 本 へ1,962,200 日 本 へ1,834,600

こ の 二組 の 数 字 を見 れ ば 、 そ の 差 が10倍 か ら数 十 倍 とな る こ とが 一 目瞭 然 で あ ろ う。

そ の 差 は どの よ うに 解 消 で き る か?答 え は 、 香 港 へ の 観 光 客 の意 向 や 要 望 、 評 価 な ど を調 査 す る デ ー タ に あ る 。

デ ー タ は ゲ ス ト側 の需 要 や 行 動 の傾 向 な ど を 語 る も の で あ る。 観 光 客 が 香 港 に 求 め る こ との 中 で 、 日本 で も提 供 で き る こ と か ら始 め れ ば 、 上 記 の 数 字 の 差 は 少 しず つ 埋 め られ る こ と で あ ろ う。 か つ て 目本 に 求 め る製 品 や サ ー ビス を 、 香 港 が そ の ニ ー ズ に 合 わ せ る よ う

デ ー タで 知 るゲ ス ト側 の需 要 と傾 向一 文 献 か ら見 る中 国 観 光 一 65

に 積 極 的 に 調 整 した 結 果 は 先 の 数 字 が 物 語 っ て い るが 、 デ ー タ に 基 づ く改 善 が 不 可 能 で は な い こ と も 、 デ ー タ は 語 っ て い る。

2013年 に 日本 を 訪 れ た 観 光 客 は 年 間1000万 人 に 超 え た が 、 そ の1000万 人 を 超 え た 今 は 、 日本 の 観 光 業 に と っ て 、 数 字 以 外 の 目標 は ど こ に あ る の で あ ろ うか 。 数 字 さ え 達 成 す れ ば よい の か。 今 後 の 外 国 人 の 日本 へ の 観 光 客 誘 致 の 新 た な 課 題 と し て 考 え な け れ ば な ら な い こ とで あ る。

ま た 、 図3‑5の よ うに 、 海 外 観 光 に 一 位 の シ ョ ソ ピ ン グ 、 二 位 の 現 地 交 通 費 の 支 出 の 次 に 多 く 消 費 す る 項 目は 、 現 地 で 飲 食 に 使 う費 用 で あ る と い う統 計 デ ー タ か ら は 、 観 光 消 費 の 傾 向 及 び 観 光 客 を満 足 させ る新 た な 方 向 、 道 を 見 出 せ る。 宿 泊 よ り旅 行 先 で 飲 食 に 多 くお 金 を使 う とい うデ ー タ は 、観 光 の 消 費 傾 向 を示 し 、 観 光 客 に 地 域 の 食 、 日本 の 食 で 観 光 を さ ら に 充 実 と感 じ させ る可 能 性 が 大 い に あ る と示 して くれ て い る。 さ らに 、 和 食 ブ ー ム の 中 、 い か に 観 光 客 に 日本 食 の 虜 に な っ て も ら い 、 日本 食 を持 っ て 帰 る こ と は 新 しい 目 標 に も な ろ う。

本 稿 と前 号 の 拙 稿 「観 光 学 の 新 し い ま な ざ し一 ゲ ス ト側 の 文 化 に 関 す る 調 査 と研 究 一 」 は 、調 査 報 告 書 『年 中行 事 の 春 節(旧 正 月)・ 端 午 節 ・中秋 節 等 の 休 暇 期 間 に お け る 国 外 旅 行 に 対 す る 意 識 お よ び ニ ー ズ に 関 す る 調 査 』 の 結 果 で あ り 、 調 査 で 得 られ た デ ー タ を整 理 した 初 歩 的 な 報 告 に す ぎ な い 。 広 大 な 中 国 の ツ ー リズ ム マ ー ケ ッ トを 認 識 す る た め に は 、 さ ら に 量 的 な ア ン ケ ー トデ ー タ及 び 聞 き 取 り調 査 デ ー タ を 把 握 した 上 に 行 う もの で あ る と 考 え 、 今 後 の 課 題 と し た い 。

〈終 わ り 〉

参考 文献

何 彬 「ア ジ ア の お 正A・ 中 国(漢 族)」 『しに か 』1999年 一一一/ag大 修 館 書 店 何 彬 「ア ジ ア 読 本 中 国:北 京 の 春 節 」、 『ア ジ ア 読 本 中 国 』 河 出 書 房 新 社1995 何 彬 「儀 礼 食 ・節 句 食 の シ ン ボ リ ズ ム とア イ デ ンテ ィテ ィ 」

『東 ア ジ ア に 見 る 食 と こ こ ろ 中 国 ・台 湾 ・モ ン ゴ ル ・韓 国 ・日本 』 お うふ う社2004 何 彬 「観 光 学 の 新 しい ま な ざ し一ゲ ス ト側 の 文 化 に 関 す る 調 査 と研 究 一 」 首 都 大 学 東 京

『人 文 学 報 』 第483号p19‑42,2014.3

中国旅 遊研 究 院編 『中国 の海外 旅行 の発展 に関す る年 次報 告2007、2008』

中国旅遊 出版 社 中国旅 遊研 究 院編 『中国 の海外 旅行 の発展 に 関す る年 次報 告2009‑2010』

中国旅 遊 出版社 中国旅 遊研 究 院編 『中国 の海 外 旅行 の発 展 に 関す る年次 報 告2011』

中 国旅 遊 出版 社 中国旅 遊研 究 院編 『中国 の海 外旅 行 の発 展 に 関す る年 次 報告2013』

旅 遊 教育 出版 社

2009.2

2010.3

2011.4

2013.2

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