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ドキュメント内 HOKUGA: 講義経営史 (ページ 82-126)

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表‑29 坑内夫の職種と作業内容

( 北炭七十年史・縦観編 下巻の三,127‑128頁より作成)

( 北炭七十年史・縦観編 下巻の三,128‑129頁より作成) 表‑30 坑外夫の職種と作業内容

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宿

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便

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129頁)のである。したがって,請負給:生 活給の割合からして生活給の 80パーセント の大きさはあたかも日給制に近い賃金支払い となり,安定した生活を送ることを可能にす るのであり,坑内夫の黄金時代を育んだこと になると云える。

他方,坑外夫の職種とその作業内容は次の 表‑30のように要約される。

3節 昭和 33年労働協約と科学的管理法の 形成

こうした表‑29,30の坑内夫及び坑外夫の 職種と作業内容が⑴工程数,⑵基準作業量

(実測値)と⑶要素別標準作業量によって⑴ 作業が規格され,⑵適正人員の配置となり,

⑶能率給への勤労意欲を高め,科学的管理法 への関心を増大することになる。かくて,こ の科学的管理法の要素別標準作業量は労働協 約における労働条件と賃金条項として締結す る機運を産み,昭和 26年4月2日に締結さ れるのであった。この場合,採炭夫一人当り の標準作業量は平均出炭量の 97パーセント に規制された。昭和 33年の労働協約は 工 数換算方式による要素別作業量設定方式 を 案としてとり入れ,科学的管理法の制度化に 踏み切った。ここに科学的管理法はこれまで の外形作業分野の作業から内形作業分野,つ まり石炭鉱業の核心的基軸作業である採炭

‑掘進‑運搬作業に応用されるのであった。

昭和 17年段階において外形作業分野に導 入されていた科学的管理法は今,やっと内形 作業分野において要素別標準作業量の設定と

して労働協約によって制度化され,北炭の再 建への切り札として次のように位置づけられ る。

とくに標準作業量設定にあたっては,労使 間にはげしい論争が展開されてきた。従来は各 山の実績ならびに慣行に基き設定されていたが,

統一交渉に移行するにおいよび,二十六年四月 二日付協定だ,二十五年七月ないし十二月に至 る採炭夫一人一日当り平均出炭量の九十七パー セントに規制され,各鉱業所の間に配分闘争を ひきおこしたが,漸次機械化され,むしろ採掘 条件,方式の変化による作業量引上げの面が重 要視されるに至った。当社においては,早くか ら合理的基準の設定について調査研究を進めて いたが,工数換算方式による要素別作業量設定 方式を案出し,労連と交渉の結果,三十三年一 月諒解をうるに至った。概要は次の通りであ る。

( 北炭七十年史・縦観編 下巻の三,129頁よ り引用)

科学的管理法は昭和 33年に工数換算方式 による要素別標準作業量設定方式として制度 化される。が,要素別標準作業量の算出式は どう導かれたのであろうか。

採炭における要素別標準作業量設定方法は

⑴工程数(適正人員配置),⑵基準作業量,

そして⑶隘路要因を基準作業量から引き去る ことで要素別標準作業量を算出することにな るが,その際ロング採炭作業は作業の8要素 によって次のように決定される。

要素別作業量設定方法 一,要素別作業量設定について

切羽の作業の実態を調査分類し,各種条件に於ける単位作業時間を求めて設定する。

二,要素別作業量設定方法 (一)ロング採炭

1 採掘作業

a

×m aは一立方米当採掘時間,mは払面採掘量 2 積込作業

c

×

d

cは一立方米当掬込時間,dは規定掬込量

3 カッペ付作業

e

×f eは一本当カッペ付時間,fはカッペ総本数 4 移設作業

g+( h

×1) gは固定時間,hは一米当移設時間,1は払面長 5 立柱作業

j

×k jは一本当立柱時間,kは面内立柱数

6 回収作業

M

×(

n

o

) Mは鉄柱カッペ一組回収時間,nは面内鉄柱カッペ数,

oは充塡前立柱数 7 其の他作業

p

+……p pは其の他

8 猶予時間

γ

×s

γは将来改廃し得る時間,sは切羽算定人員

基準作業量=採掘量÷1+………8生産時間

(註)生産時間=拘束8時間−(入出坑時間+休憩時間)

標準作業量=基準作業量×77%

(二)石掘進,炭掘進 ロング採炭に準ずる 三,余裕時間に就て

(一)猶予時間に含まれるもの 1 職場余裕

作業管理及服務の徹底,設備改善により避け得られる遅れの時間である。

2 用達余裕

生理上の用便,水のみ,汗ふき等である。

3 上記(一)(二)の算定に当つては,三十分までは生産時間より控除,三十分を超えて六十 分までの分は猶予時間として算入し,六十分を超える場合は,折半する。

(二)各作業に含まれるもの 1 作業余裕

作業に付随して起る避け得られない手待の時間であり,時間的抽出が困難なるため各作業中 に含まれる。

2 疲れ余裕

疲れによる作業遅れの時間であり,各作業中に含まれる。

( 北炭七十年史・縦観編 下巻の三,130‑131頁より引用)

この要素別標準作業量設定方法は採炭の一 方一サイクル(採炭‑運搬‑留・充塡)の稼行 8時間労働を完遂することを目標に掲げる。

この8時間労働によって達成される基準作業 量(値)は実測値として導き出され,平均

(=標準)を上回る作業量(生産性向上)を 基準作業量=採炭量÷1+………8生産時間 の方程式 で設定される。例えば採炭の一方一サイクル 作業で一日一人 10トンの採炭量を見れば,

基準作業量は 10トン/人/一方となる。次に この基準作業量は8時間労働を⑴余裕時間,

⑵入出坑時間,そして⑶休憩時間を無視して

完遂した労働の出来高であり,最大限生産高 であるが,こうした働き方は現実的ではない。

したがって,人権或いは生理条件を加味した 平均的疲労を踏まえ,⑴職場余裕時間(待ち 時間+生理上の用達時間),⑵入出坑時間,

⑶休憩時間の合計した控除時間の割合を除く 標準作業量が基準作業量の 77パーセントと 見なすのである。したがって,標準作業量は 基準作業量×77パーセントの出来高となる。

上記の例を挿入すると,10トン/人/一方×

77パーセント=7.7トン/人/一方が 要素別 標準作業量設定方法 から導かれ,採炭の標

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