林 笑 話
A弦c生投
高飛車 某老馨伯官職聲望共に高し曾て一婦人
を診して脹蒲ピ倣す弟子等其妊娠壱るを知り之
れを先生ぷ告ぐ先生威儀償然働⁝聲して日く﹁衣 れだからそんな訳診Yーても宜しい貴さま達は 戒
む べし﹂弟子等唯々巴して退く﹂
狼 狽 一農婦あう顎を脱す其夫某醤の家に走っ
て來診を乞ふ先生恰も不在なう乃ち其代診生を
請 す 生問ふて曰く﹁脱づしだのは下顎か上頚がし
農夫倉皇答へて曰く﹁上顎です﹂代診生掻頭ーて
臼く﹁下顎脱臼の整復術は此の問だ先生に敏は
つたが上頴のは士だ得はん﹂
爾 盲 覗
糖 老瀦箪士印◎先生曾て某縣立病院
ぷ
長 泥り先生業に拙なうぷホ巴錐猫ウ眼科は共
短所にーて眼底検査の・如きぱ皆目行ふと能はす
一日某軍麟氏を病院ユ訪ふ恰竜眼科診察時に當
る先生一患者を暗室に伴ひ検眼鏡を執つて検眼
番一し軍聲に謂って曰く﹁此の眼底には出血が
あう︐茸す御寛なされませんか﹂軍聲も亦た検眼
して日﹁なアーる程大きる出血がありまずなア﹂
●
漫 録 も ト ヘ ヤ シ メ〃ッ﹂︑關節に疹痛あウと訴ふるときは必す關 ウヒシユメルッ﹂︑頭痛を訴〜ハれ⁝任⁝﹁コップシユ 内科は其長所に非らす︑患者腹痛を訴ふれば﹁バ 拙哺当解 某先生職Y某病院内科に奉ず︑而かも
節俊麻質斯との診断をなすが御株の先生なう︑
一馨
學 生 心 臓 辮 喋 障
害を患ひて先生の診Y乞ム
先牛診して慢性心内艇炎なる病名Y下だず患者
間ふて日く某先生ぱ不宵の心疾病Y偉帽辮閉鎖
不 全否◇ピし某先生は三尖辮閉鎖不全已なせ﹀
果して何れか是なる巴先生箸窮御茶Y濁して日
「まざピの那膜巴きめる程であうません先づ今
の所では心内膜総体に悪いのです﹂
◎ 銭腸漫録 銃 腸
︵其三︶ 學生の猫立心 蒲 賀 薄頭︑號聲一登︑高く九天に轟孜︑黒煙一蛇︑
遠く青室に振るや︒祠州二千年來の長眠忽然と
ーて提破せぷれ・き︑實に古今未曾有の興奮剤泥
六十五
● 漫 銀
δo之よ0憲爾たる轡脅を脱し〇一濡千里︑文明
淀 風は靡然已して都鄙ゐ叫び︑開化の光は燦然
巴して落屋に輝き︑樵童にまバゆし﹂
潜々たる日本の學者なるもH︑日を開けば則ち
喋々學理を批評す︑而めも是れ洋書の直課よし
て︑洋人の糟粕ならぎるハなくC陳腐陸膚聞くに
堪工
へす︑枯燥澹泊驚くゐユ堪へたウ○鳴呼彼輩・は徒
らに唯々諾々已して︑他人の臆説を固信し︑想像
に迷溺しo之タ雲姻過硯して︑未だ苦心惨憺経螢 彫琢︑其の因て來る所を研究するの勇氣あタざ
るな﹀︒所謂彼等は學術の仲買人なるものう○
宜 るる哉︑未ぶ斬.新超援驚天動地の大曇明を参
し︑乾坤の徴妙Y聚揮ー︑宇宙乃肺⁝機を挟出ー︑
一世を傾倒ー︑萬古を震憾し︑以て世人をLて驚 殺 せしめたるものなき事やL
魏て現ムー學生耐會の猫立心を解剖せん・の︑既に
沈滞庶W敗し︑慷慨非心痛ゐユ堪へきる酎・り○詰ム〃銃腸
六 十 六
熟か
血 乃 集 注 する所燃情壮錺礎すち所をして︑
毫も覆藏忌揮するなく旺露せしめよO鷲ム﹁の學
生や︑自働的に學問Y研究するにあ夕すして他 働的學問の爲め果た試験のためあ日夜駆役せら 渇︑ズ〃う○故に稽もすれば︑環顧遅疑因循姑息︐
孜々汲々敷官の教授のみユ齪齪し○之を墨守し
て漸く暗記するを得は︑意気揚々亦た他あるを
知全す○ひたずら試験の成蹟に拘泥し︑隅々上席
を占Uれば︑欣喜措く所を知らすo故に其の見聞
や狭く︑學殖や淺く︑自ぷ豆天の小天地よ禄々顕
蹟 だう○鳴呼此輩・は只ざ暗記に健なるものけ瓢
を得る︑徹夜に堪ゆるモのn︑人を制するを知女
ぎ 渇か︑且つや吾人天稟の才能は︑汲め舌も尽き ぬ 瀞 荘 たる蒼波の裡に沈み︑模糊霧鍵たる煙霧
の中に理ま蓬︑試験の如き機薄なる屯のによφ
て︑暴露せらる︑ものにあらず○短言すきば︑塵・
校は終に絶封的にその才能を検測する能はざる
易りO彼輩は輕躁にーて猫立乃親念なく︑浮薄に
して自重の志想なく︑定見易く︑抱負なく︑徒ら
ユ奮株を守うて︑新取の氣象酎く︑唯ざ機械的果
た暗記的の軍純をる人間εなり︑聞々たる彌生
壮蝶の如く︑師走の紅葉の如く︑一論出つれば之
に迷ひ︑一説唱へば之に移%○夫召﹂史を案ずる
に︑古今を問はず︑東西を論せず︑人によ0て事
を爲したるもの主︑終に破れぎるは︑未ざ嘗て之
わらぎるなう○見よ埃及を朝鮮をc猫立の観念な
く︑自重の志想なく.︑滅亡の巷に遙ひつ︺あるに
わらすやo吾人夜宇思ムて捗⁝に至全ば︑未だ熟涙
に
咽
ば ぎるはなー○鐵腸熟ら古△﹁の英雄豪傑を 通 観するあ○胸よ級山倒海の経倫を抱き︑腕あ龍 撃虎搏の妙技Yひそめ○氣節凛然巴して盤石の如く︑死も屈する能ハす︑威も檬す能nす○操志
山嶽の如くQその眼光や遠くして︑自重や深し○
故
に剛毅勇断︑時に臨んで躊躇せす︒縦横自在に
● 漫 録
自ら信する所を貫きて︑余鐵も解せすo奮進激闘
雄 揮奔放.己れあるを知うて︑未だ他を待つの遅
なきなうo夫れ現ムーの學藝や盤根錯節巴して袖
手 傍 親 以て之を硝究する能nぎるべー○語あう
曰く︑
OO后雪 助゜・庁 o・ω言Oω Ω言8一畠 乙cO言昆ΦP
o力Φ宗2 ﹂o︒吟 含忠 旨碧5°
其 の 語や實に簡な0ピ錐竜︑其の意や深f︒諸氏
若し是を吟味審究せば︑思ひ宇ばに過ぐる竜の
あらん○鳴呼汝の蚕身を支配するものは︑汝の頁
心
Y
措て果泥何塵に求めんεするぞo實に彼輩は薄志弱行の軟骨漢にLて︑或は因Φロ巳︻法白・あら
ん︑然れとも毫も国詩Φ口巳b富なくo學問の記臆
すべきを知るも︑未だ學問の活用すべきを知女
ざるなり所謂生活せる字書巴何ぞ異らんo此の 弊や一種の慢性病ユして︑漸く終身の病疾に陥
るも︑患者之れY自兜せすo是れに留意するの讐
六十七
●
漫 鍵.
師なく︑⁝從て特効藥頓挫藥参るものなしo唯だ可
及的参考書を繕き︑雑誌を讃み︑而ゑて最と多く
圃書室を訪ひ○以て自ら心を養ひ︑猫立心を堅ふ
し︑鋭意奮進深慮密察︑智識を啓登し︑勇蓮壮烈
謄 略を練磨し︑壮懐を高雲に馳せ︑勇志Y乾坤に
負ひ︑而して活字書H識を受くる勿き○只だ恨む
我 が機學部ゐn︑未だ完全洛る圓書室なきをo遺 恨 万丈︑暗涙千解長ヘユ尽きじL 騰傲自奪の評余敢て甘受せん︑慢言放語の護
亦 敢て鮮せぎるべしG請ふ去て鐵腸漫録の本 領を併請せよ﹂
◎
春 を迎ふ 廣野霜林
春よ︑汝n何れよ◇來て何れよ在うや︑本來無東 西
にーて︑春に姿無ければ是を認めす︑汝は何れ 壮 塒
に
來て︑何れの目に去らんとするや︑一味牢 等ユして︑春に融無ければ答をなさす︑
春よ︑汝は何事をなさんとて來ウじぞ︑花を催す
六 十 入 業 ならば︑何εて空に知られぬ雪ピ成て︑雨前風 後
ゐ 空しく猿籍泥るや︑汝n何の爲めに來りし
ぞ︑人を樂しましめん巴欲せば︑何とて三旬早く
過て庭内庭外に漫うに寂蓼泥るや︑
春よく︑汝の姿ハ花か柳か︑實相乃紅ゐも︑眞
如の線うも︑色印ち室なうに想へば室るう︑汝の
…解け風か雨か︑般若の聲も︐波羅密の響きも︑有
にして無なりと謂はぐ無なり︑汝の生涯は散て
又 た開く︑三千世界の不増不減か︑汝の能事は往
て亦泥來る︑十二因縁の不生不滅か︑我れ幸に一
休の悟りを⁝得されば︑忌々しき⁝骸骨を捧げて御
用心を叫ぶ世話は無けれピ︑雑炎に︑年酒に︑食
氣を離れ宇︑松に竹に色氣主捨トず︑相憂らすの 鵬 鵡 返1.と取目出度の萬ロ一致に︑テモ面倒な
る春てぶ物やピ︑終日春Y探て春を得す︑販來試
に 梅 花を捻て嗅ば︑春は指頭に在て巳に芥々た
う︑夫はあんまう近まさう︑遠きY花の香ピすれ
げ︑耳よして放吟の旦鶯は漢聲に廣長舌を弄し︑
眼ゐゑて一帯の初霞ぬ山色に清浄身を現す︑遠
きも近きモ心外に法無し︑アナ面白の人の螢み︑
年々歳々人か春か︑離れて離れホ是心是佛.アナ
尊き春の眺め︑歳マ年々春か人か︑之を無な−9巴
白眼なるは︑去﹀巴てキツイ悟りの誤まう︑室Y
色巴も冷笑するは︑テモ迷ひの深きに非ずや︑何
をくよく柳は経う︑天地を打破ーて花は紅ゐ︑
中に一本園旗を建て︑ソレく春ぱ軒よもちら
つく︑指と軒亡に悟らす迷はず︑不來の春は帥ち
不去参う︑古牲・今來ヘシつがもねへ︑易んぼう目
出⁚度た覧春をらすや︑
◎滑閑漫語 輪濤生
○春 信 諜日尋春不見春︑芒鞍踏遍罐頭雲︑蹄架笑撚梅 花嗅︑春在枝頭巳十分︑ピは是邑二月初春の光 景を吠・するめのならずや春色未ざ野外に動か壱
●漫 録 ∈難きも春信巳に庭梅にあり南枝北枝斑々雲に
和
−。て険を合む已ころ乃ち群芳に魁けて春Y報 亡るの風情あ0毛唐人句あう︑ムー年吾似去年我︑
恐 被 栴 花 笑此身︑違語を寄す天下の青衿諸士奮
働一番歳月の新なると共に堅術を進め思想を高
め人物Y上げ以て春來酸郁たる清香を放て人小
賞でらる︑梅花の爲めに笑はる︑勿れ○
○ 東 風 無 情 明治三十年そ屯如何なる歳子劉には
皇太后陛下の御崩御あり哀悼悲痛血涙未た乾う
ぎるゐ當ウ今叉榊博士の計報に接す我裏堂に國
家の爲め痛惜せぎるを得んや博士固追奮幕旗下
の
士安政四年Y以て下谷の邸に生る明治十三年 七月大學聲學部を卒へて學士號を得同十五年二
月官命を以て猫乙國に留學す刻苦精働居る乙巴
五 年k︑ーて蹄へう爾來帝國大堅二放授に任せらる
實に本邦精沸病家の大斗たう客年十一月門下の
六 十 九