この絵は、本に出 てくる小人を想像し ながら措きましたD
この本を読むと、あ なたもきつと,小人 が隠れていないか探
したくなるかもしれ ませんo葉つぱの裏、
絵のメッセ‑
ジ性を活かした ナレーションで あるG
本を読んだ役 にどのような気 持ちになるかを 花びらの影、そして、
紹介しているo
小人の想像図 A
i
Q[̲
lコ⊆:】
あなたのポケットの 中D
5 zWLTmJ‑
一
誰も知らないちい
千
読んでほしい 人を書き、相手 をより意識して いるGコンビユ 一夕の効果を使
ヽ一面T、
ill.I 人 dて さよ国‑出発ですロ し,映Lqのエソ
ドロールのよう に文字が流れる
ように工夫して ある□
本の題名.発行社と発行年、読ん でほしい人、映画の制作日、本を
読んだ日、お礼の挨拶
図4‑2 デジタルストーリー作品制作の方 図4・3 授業後の板書の記録 法に関する学習の様子
表4‑5の作品例では、 ①表紙、 ②‑④で本の内容に関する紹介、 ⑤裏表紙という流れで ストーリーの内容が進行するo しかし、授業でこの例をとり上げたとき、鈴木教諭は、図
4・2のように、まず、 ①表紙の説明を行い、その次には、 ⑤裏表紙のかき方に移った。こ れは、児童がなるべくストーリーを組み立てやすいようにという、鈴木教諭による配慮で
あったo この段階の授業の逐語記録の一部を以下の表4・6に示すa
表416 ストーリーの制作方法についての学習場面での逐語記録の抜粋
T (鈴木教諭) :1, 2, 3, 4, 5. 5偶の場面がありますc (板書の5つの枠を示しながら説明するo) で,じや‑ん、鏡さんの、この前観たよねo これが原画で‑すD 原画も前見せたっけ?
S (児童) : (rうんo」とうなずいているo)
T:はい、じゃあ、一番El 一枚目には何がかいてある?
S:薗名Q
T:本の題名o それから?
S:作者名。
T:作者名かいてある?
S:さとうさとるQ T:ああ、かいてあるね。
S:自分の名前。
T:それから?自分の名前D 制作者といいますo かっこいい!
S:先生,外EEI人の人が書いて,訳した人もかくの?
T:本を訳した人はいりませんc 書いた人だけでいいです。アーノルド・ローベルとかさo そんなのでい いよ。
S:いええい。
T:この3つは、ぜひともかいて下さいo で、宇だけでは?つまんないよねc だから、絵を描きます。
T:こんな風に、題名をただ書いてるだけじゃなくて、こんな風に工夫してますよねo ああ、どんな感じ なんだろうっていうのが、これならば,観た人が.
S:見たくなる。
T:そう.見たくなる、読みたくなる1ページ目です。
S:岩崎書店てかいてある
T:はい、では。本の発行所、本の会社の名前と、発行した年、それから、これ,珍しいね。この本を読
んでほしい人。鏡さんは、 「小人を信じている人」。こういうの、あると素敵かなあって思います。だ れに読んでほしいのかな。
T:それから、制作日。 2008年10月9日。何歳かも書いてあります。これは、どちらでもいいです。自 分で書きたければ、何歳と書いてください。
T:はい、じやあ、次。では、肝心の2, 3, 4です。 2, 3, 4は、どんな事を書けばいいかといいま すと。私は自分の頭の中を整理して・ ・ ・
T:いろんなやり方があると思うんだけれども、まず一つ目の紹介、たとえばだよ、題名を書いて、あら すじをぽん、ぽん、ぽんと書いて、あとおしまいにしてもいい。あらすじね。でも、長一いお話を3 つのあらすじにするのは、とっても難しいと思います。
S:先生、あらすじってなんやっけ?
T:あらすじっていうのは、その一つのお話のだいたいの流れです。初めにこうなって、こうあって、途 中でこう、最後こうなりましたっていうのがあらすじ。そんな風にまとめてもいいです。
T: (板書をしながら、)あらすじ。たとえば、えっと、 「ふかあいふかあい山の中に、で、二人の兄弟が いました。で、もう食べるものがなくなって大変になったけど、二人で助け合っていました。そこ‑、
なんか、こわあいこわあい怪物がやってきました。でも、実はそのこわあいこわあい怪物は怖い人じ やなくって、とっても優しい人で、二人がお腹すいてるのに困って、何か野菜かなにかを持ってきて くれました。で、顔ぼl布そうでも、心は優しい人でした。」っていうのが、あらすじ。
T:それから、えっと、鏡さんの本なんだけど、鏡さんのセリフをちょっと私入れてみますね。ここで、
こう言ってるんです。 「私が紹介したい本は、 『誰も知らないちいさな国』です。みなさんは小人を信 じていますか?もしかして、見たことがありますか?」という風に聞いています。
T:で、 2の場面。 2ページ目で、 「この本の主人公はぼくは、あるお気に入りの森で・ I ・、あ、この本 の主人公「ぼく」は、ある日お気に入りの森‑一人で出かけますo そこで、小人の・ ・ ・、 「コロボッ クル」という小人に出会います。初めはとてもびっくりしていますが」、この今読んだところがここや
な。小人に出会います、森‑出かけます、ここで出会います、そして、次が3ページ目で、 「初めと てもびっくりしていますが、次第に心優しい僕とコロボックルは素敵な友達になっていきます。 「ルル ルルルルルル。」これがこの小人たちが話す言葉です。」というようにできています。
T:こんな風に、とても心に残った言葉、 (板書しながら、)心に残った言葉、を紹介するのもオッケ‑で す。今、鏡さんはここで、小人の言葉が心に残ったので、 「ルルルルルルルル。」というのを紹介して
います。
T:で、 4になると、 「この絵は、本に出てくる小人を想像しながら書きました。この本を読むとあなたも きっと小人が隠れていないか探したくなるかもしれません。葉っぱの影、それから花びらの影、そし て、あなたのポケットの中。」という風にかいてみえます。
S: (児童が感想等を近くの仲間と話している。)
T:で、ええっと、感動したことなんかも書いていいですよね。ね、それから、読む人‑のメッセージ。
メッセージなんかも書いていいです。で、もうちょっと、まだ楽しくしようとするなら、クイズ。ク イズにしてもいいです。それから、自分の考え、本を読んで考えたこと、なんかもいいです。それか ら、登場人物についての紹介もいいですね。まあ、それは、初めのほうにしておくといいかもしれな いですね。 (板書きしながら、)登場人物について。これ、鏡さんしてたよね。
T:今、こんな、ここに書いたような事を、 2, 3, 4にかけばいいです。で、一つだけ、たとえばこれす
べてのことを2, 3, 4にかくのは、ちょっと無理だと思うんやわ。だから、こういうのを組み合わせ
てかいていけば、 5ページ分できていくんじやないかなって思います。
T:で、ええっと、絵を、描きながら、絵を描いたら、その、次にどういう言葉をいれるかっていうのを 考えてもいいし、先に絵だけを1, 2, 3, 4, 5って描いてから、次、文を書いてもいいし、それはも
う、それぞれ好きなやり方にしてください。どう?イメージできてきた?
S:できた。
S:5番はできた。
T:1と5は、簡単にできると思うの。
S: (児童が感じた事をくちぐちにつぶやいている。)
T:難しいのは、 2, 3, 4だと思うんです。 2, 3, 4をかくことは、今言ったようなことを組み合わせて かいてみればできるんじやないかなあって思います。そのときに思うことは、相手に読んでほしい、
相手が読みたくなるようなことを考えていくといいと思います。質問ある人?はい、じやあ、とりか かってください。
鈴木教諭がストーリーの内容の例として説明の中でとり上げたのは、主に、 ①本の情報 (題名や著者名、発行所、発行年等)をかくこと、 ②本の内容を一部紹介(あらすじや登 場人物の紹介等)、 ③デジタルストーリー作品の制作者情報(制作者の名前、年齢、制作目 等)をかくこと、 ④本を読んだ感想(印象に残った言葉、感動したこと)や考えたこと、
⑤読む人‑のメッセージやクイズ、という5つであった。鈴木教諭は、筆者の例にみられ た工夫を児童と共に分析しながら、これらのキーワードを黒板‑書き、クラス全体で確認 していった。また、これら5つの内容をすべて作品の中に用いるのではなくて、児童がこ
れらの中から自分で工夫したい方法を選び、組み合わせ、絵と共に表現していく過程を学 ばせようとしていた。
表4‑5や表4‑6の逐語記録をみてみると、鈴木教諭がただ制作方法を淡々と説明すると いうような授業ではなく、鈴木教諭の発問に対して児童が発言したことやつぶやき、質問 などが的確に拾い上げられ、それらの児童の気づきを基盤として話し合いを進めていたこ とが分かる。このように、児童が主体的に参画しながら授業は進められており、児童が授 業の中で物語をいかに制作するかについてじっくりと考えている様子や、児童の気づき一 つ一つが鈴木教諭や仲間によって大切に扱われながら授業が進んでいく雰囲気を感じた。
4.2.1.3 児童によるシナリオと絵の制作
授業は、デジタルストーリー作品制作のための導入、制作の方法に関する学習を経て、
実際に児童が制作作業にとり組む段階‑と移った。児童には、まず、以下の図4‑4に示す
ようなシナリオを構成するためのB4サイズのプリント『DSTを作ろう』 (鈴木教諭制作) が配布された。プリントには、 4cmX7cmの絵を描くための枠が5つ、そして、それらの
枠のよこに幅1cmの文章を書くための線が3列用意されており、小学校4年生の児童がの びのびと下書きの絵を描いたり、書きやすい大きさの文字で文章を綴っていったりできる ように工夫がほどこされていた。また、プリントの下部には、 「相手が読みたくなるような DSTを作ろう!どんな工夫をしたらいいかな?」という鈴木教諭から児童‑のメッセージ
が書かれていた。ここでは、児童が画用紙に本番の絵を描く前段階に、ストーリーの内容 を組み立てる下書きとしてプリントを使用するため、鈴木教諭より、各自がかきやすい順 番で絵や文章をかいていくことや、プリントの絵はラフ・スケッチのように簡単にかくこ