CO₂などの温室効果ガスの排出量データに関する信頼性を高めるため、2016年度実績について一般 財団法人日本品質保証機構による第三者検証を受審しました。対象範囲は、NSKグループの生産部門、
技術部門、本社・管理・営業部門などのグローバル全拠点です(詳しくは、P.110をご覧ください)。
生産
日本 CO₂排出量原単位を2011年度比11.1%削減 CO₂排出量を2011年度実績以下
日本以外 CO₂排出量原単位を2011年度比35.2%削減 物流
日本 CO₂排出量原単位を2011年度比12.2%削減 オフィス
日本 CO₂排出量原単位を2011年度比24.5%削減 日本以外 CO₂排出量原単位を2011年度比6.9%削減
2018年度までの目標 CO₂排出量原単位:生産:CO₂排出量/付加価値生産高 物流:CO₂排出量/輸送量 オフィス:CO₂排出量/床面積 CO₂排出量:
生産: NSKグループの事業活動により直接排出される量(スコープ1)、および、
NSKグループが電力などのエネルギーを使用することで、供給元の電力 会社などより間接的に排出される量(スコープ2)の合計
物流: 輸送モード(トラック、船舶など)ごとに、輸送総量(トンキロ)にCO₂排出 係数(モード別)を乗じて算出した排出量の合計
※ 物流の輸送量について、輸送距離の削減による効果が反映されるよう、2016年度 から、輸送総量(トンキロ)から輸送総重量(トン)に変更しました。
温室効果ガス排出量 検証報告書
2016年度の活動概要
日本の生産部門のCO₂排出量原単位は、2011年度比10.2%の削減となり、9.3%削減の目標を達成できました。生産量 は増加しましたが、CO₂排出量を2011年度比0.2%削減に抑え、2011年度実績以下の目標を達成することができました。
日本以外の工場は、生産効率の向上、省エネ設備の導入、燃料転換などを実施しましたが、CO₂排出量原単位は2011年 度比33.8%削減の目標に対し33.2%削減となり、わずかに目標未達となりました。
また、オフィス部門のCO₂排出量原単位は、日本では2011年度比19.8%削減となり、目標としていた23.4%の削減を達 成することができませんでした。日本以外では、2011年度比17.7%削減となり、目標の4.9%削減を達成することができまし た。物流部門のCO₂排出量原単位は、2011年度比11.4%の削減となり、10.4%削減の目標を達成することができました。
● 温室効果ガス排出量の地域別内訳(生産)
96.6万t-CO₂e合計 日本 43.5%
欧州 14.3%
アジア 17.4%
米州 6.4%
● エネルギー使用量の地域別内訳(生産)
16,014TJ合計 日本 47.0%
欧州 13.0%
アジア 15.6%
米州 8.5%
NSKグループ
について ガバナンス 研究開発 品質保証 労働慣行 地域社会との共生 環境 補足資料
環境
原単位削減率
2011年度比 原単位削減率 CO₂排出量 目標
CO₂排出量
(万t-CO₂)
0 10 20 30 40 50
-1.3 0
-4.5 -8.4-8.4-9.3-9.3 -10.2 -10.2
-10.2 -10.2-10.2 -10
-15 -5 0 5 10
40.1 40.1 42.042.0 42.0
2011 38.3 38.3
2012 40.3
2013 40.8
2014 2015 20162017 (年度)
原単位削減率 2011年度比(%)
-11.1
2018
● CO₂排出量原単位・排出量の推移(日本・生産) ● CO₂排出量原単位・排出量の推移(日本以外・生産)
2017 2016 2012
43.5
2011 40.5
2013
48.0 52.552.5 54.5 54.5
(年度)
0 10 20 30 40 50 60
-30 -40 -20 -10 0 10
0 5.8
2014 -31.3
2015 -33.8 原単位削減率
2011年度比 原単位削減率
CO₂排出量 目標 原単位削減率
2011年度比(%)
CO₂排出量
(万t-CO₂)
-40-35 -30-25 -20-15 -1010-505 0
10 20 30 40 50 60 -17.3
-33.2 -33.2
-34.5
2018 -35.2 50.5
50.5 -33.2-33.2
※ 算定基準の変更により、過去にさかのぼってデータを見直しました。 ※ 算定基準の変更により、過去にさかのぼってデータを見直しました。
生産 次世代生産ライン開発によるエネルギー有効利用とCO₂排出量削減(日本)
NSK生産技術センターでは、新たな発想による次世代生産ラインの開発を拡大しました。軸受サイズに適した大きさの設 備や油圧レス設計、研削効率向上による研削盤台数削減、段取替時間短縮に伴う稼働率向上による待機電力削減などでエネル ギー消費を削減することが可能となりました。今後は、このラインを福島工場や大津工場、他の日本の工場に展開することで、
NSKグループ全体でCO₂排出量の少ない生産を目指していきます。
生産 熱処理工程のエネルギー効率向上(日本)
NSKグループでは、部品の熱処理工程で多くのエネルギーを使用しており、生産工程全体のエネルギー使用量の約29%を 占めています。そこで、従来の灯油やガスを用いた金属加熱炉で熱処理をする方法から、電気による高周波熱処理への転換を 拡大し、エネルギー効率の向上を図っています。
また、天辻鋼球製作所の熱処理工程では、1台の焼入れ炉に対し2台の焼戻し炉を用いていましたが、焼戻し炉を容量アッ プした1台に集約することにより稼働率が上がり、年間41トンのCO₂排出量を削減しました。前後工程とのつながりも良く なり、製品の待ち時間が短縮できました。
生産 スピンドルの省エネ活動を各社に展開(日本)
NSKグループでは、研削工程の設備で圧縮エアを大量に使用しており、圧縮エアをつくり各設備に供給するコンプレッサー は、生産工程のエネルギー使用量の約13%を占めています。そこで、インバータ式のコンプレッサーに更新することにより 消費電力の削減を図っています。
また、研削盤のスピンドルをオイルエア潤滑方式から圧縮エアの使用量の少ないグリース潤滑方式へ切り替えを進めていま す。さらに、藤沢工場では、研削盤のエア配管に開閉弁を設置して必要な時のみエアを流すことにより、2016年度に87ト ンのCO₂排出量を削減しました。
生産 クリーンエネルギーへの転換(日本)
CO₂排出量原単位の削減に向けて、省エネ設備の導入やクリーンエネルギーへの転換を推進しています。
NSKワーナー袋井工場では、空調機の燃料を都市ガスから電力へ転換し、年間266トンのCO₂排出量を抑制しています。
また、NSKマイクロプレシジョン松川工場では、工場建屋の一括空調機4台を最新式のガスヒートポンプに更新して年間 53トンのCO₂排出量を抑制しています。使用燃料は以前と同じLPGですが、エネルギー効率の向上ときめ細かい運転調整に よりCO₂排出量が削減されています。
生産 照明エネルギーの削減活動(グローバル)
従来より、定格電力の小さな白熱電球や蛍光灯をLEDに置換えてきましたが、近年では400Wの水銀灯に対応したものま で商品化されています。NSKグループでは、LED照明の導入を各工場で推進しており、日本では、2016年度は年間393ト ンのCO₂排出量を削減しました。
生産 エネルギー効率向上の取り組み(中国、マレーシア)
マレーシアのNSKマイクロプレシジョン(M)社では、55kWのコンプレッサー3台を高性能の150kWのコンプレッサー 1台に変更したり、工場内の各設備のエア漏れの修理により、年間247トンのCO₂排出量を削減しました。
中国のNSK合肥社では、3本のライン増設により生産高が20%増加しましたが、以下の対策によりCO₂排出量は5%増加 に抑え、CO₂排出量原単位を12%削減することができました。
・研削工程に熱遮蔽板を設置し、空調用ガス、冷却水のための電力を削減
・天然ガスボイラーの燃焼状態を改善
・空調設備の台数削減と温度設定の調整を実施
中国のNSK張家港社では、エアコンプレッサーの排熱をシャワー室の温水に再利用することにより、年間438トンのCO₂ 排出量を削減しました。
生産 空調設備のモータを高効率タイプに更新(イギリス)
イギリスのNSKベアリング・ヨーロッパ社ピータリー工場は、防火対策強化の一環として空調設備に使用するモータを、
より安全性の高いタイプのものに更新しました。その際に高効率モータを採用し省エネに配慮することで、年間166トンの CO₂排出量を削減することができました。
生産 グリーン電力の購入を開始(ドイツ)
ドイツのノイベック社ムンダーキンゲン工場は、2017年1月から風力や太陽光発電など、発電時のCO₂排出の少ないグ リーン電力の購入を開始しました。
● CO₂排出量原単位・排出量の推移(日本・物流)
0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5
2014 2015 2016 2017 2018 (年度)
-10 -5 0 原単位削減率
2011年度比 原単位削減率
CO₂排出量 目標 原単位削減率
2011年度比(%)
CO₂排出量
(万t-CO₂)
0.0
-5.7 -5.8
-9.5 -11.4-11.4 -6.9 -10.4-10.4-11.3-11.3-11.3-11.3
2011 2.03
2012 1.93
2013
1.95 2.082.082.082.08 2.152.152.152.15 2.35 2.35 2.35 2.35
-12.2 -12.2 -12.2 -12.2 物流 効率の良い輸送への取り組み(日本)
物流部門では、「環境配慮型物流方針」の下、従来より、製品物流 と調達品物流の融合による積載効率向上や輸送ルート改善による距 離の短縮、モーダルシフトなどにより、輸送にかかる環境負荷低減
(CO₂排出量の削減)に取り組んでいます。
2016年度は、海上輸送の物量の増加と輸送ルートの改善により、
物流のCO₂排出量原単位(2016年度より分母を輸送量トンキロから 輸送重量キロに変更)が2011年度比11.4%減となり、目標としてい た10.4%削減を達成することができました。
2017年度は、NSKグループ全体で製品物流と調達品物流の融合 を進めることにより、一層の輸送効率向上に向けた取り組みを展開し ていきます。また、モーダルシフトによる効果を高めるため、船舶輸 送のみでなく、鉄道輸送の検討も行っています。
井上軸受工業の太陽光発電設備
※算定基準の変更により、過去にさかのぼってデータを見直しました。
生産 再生可能エネルギー導入への取り組み(日本、ドイツ)
広島の営業拠点や井上軸受工業、ドイツのノイベック社ムンダーキンゲン工場などで太陽 光発電設備が稼働しています。2016年度は合計1,374MWh/年(売電分含む)の発電実績 をあげており、今後も導入を拡大していく予定です。
NSKグループ
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