・マルチモードは、シーケンサーなど外部MIDI機器を使 って演奏すること(CS1xを音源として使用すること)を前 提にしたモードです。
したがって、本体パネル上でのマルチの設定には制約が あり、また、ストアすることもできません(マルチの設定 を本体で覚えておくことはできません)。
・アルペジエーターはパフォーマンスモードのパフォー マンス(ボイス)だけにかかります。マルチモードで、使 用することはできません。
NOTE
CS1X̲REFERENCE̲JP 97.7.10 2:21 PM ページ 55
56
■ PAN(パン)
各パートのパン(ステレオ定位)を設定します。パートごとに ボイスの左右の出力バランスを取ることができます(ステレ オ出力時)。
設定できる値:
Random(ランダム)、L63(もっとも左端)〜L01〜C00(中 央)〜R01〜R63(もっとも右端)
Randomを選択すると、発音するたびに音が左右に移 動します。
音色の中には、あらかじめ特殊なパン(低音部=左、高 音部=右)に固定されているものがあります。この場合、パンの設 定変更はできません。
■ EFFECT(エフェクト)
各パートのエフェクトのセンド(出力)レベルを設定します。
REV SEND(リバーブセンド)、CHO SEND(コーラスセン ド)、VARI SEND(バリエーションセンド)の3つのパラメー ターがあります。各エフェクトを使用したXGソングデータ を外部機器を使ってCS1xで再生する場合など、センドレベ ルをリアルタイムで変更することができます。パートごとに ボイスにかかる各エフェクト量をコントロールすることがで きます。
マルチプレイモードを選択したときの(=XGシステムオ ンを受けたときの)、各エフェクトタイプは、リバーブ=ホール1、
コーラス=コーラス1、バリエーション=ディレイL,C,Rが選ばれ た状態で、リバーブ以外のセンドレベルは0に設定されています。
再生するソングデータによって、選択されているエフェクトタイ プやパラメーターは異なります。
パフォーマンスモードでのエフェクトタイプの設定は、マル チプレイモードには関係ありません。
リバーブセンド コーラスセンド
バリエーションセンド
NOTE NOTE NOTE
REV SEND(リバーブセンド):リバーブエフェクトへのセ ンドレベルを設定します。
CHO SEND(コーラスセンド):コーラスエフェクトへのセ ンドレベルを設定します。
VARI SEND(バリエーションセンド):バリエーションエフ ェクトへの出力を設定します。
設定できる値:
REV SEND(リバーブセンド):0〜127 CHO SEND(コーラスセンド):0〜127
VARI SEND(バリエーションセンド):OFF、ONまたは0
〜127
バリエーションセンドレベルは、バリエーションエフ ェクトがインサーションエフェクトとして使用されている場合は OFF、ONに、また、システムエフェクトとして使用されている 場合は0〜127の設定になります。なお、外部MIDI機器から、
パラメーターチェンジ情報を送信して、システムエフェクトに切 り替えない限り、通常はインサーションエフェクトとして働きます。
インサーション/システムエフェクトについてはP.65をご参照く ださい。
■ FILTER(フィルター)
各 パ ー ト の フ ィ ル タ ー に 関 す る 設 定 を 行 い ま す 。 CUTOFF(カットオフ)とREZ(レゾナンス)の2つのパラメー ターがあります。
一般的にフィルターとは特定の周波数帯域の信号だけを通過 させ、他の周波数帯域の信号をカットすることによって音色 を変化させる機能です。フィルターについて詳しくは前述 P.52をご参照ください。
CUTOFF(カットオフ):フィルターのカットオフ周波数を 設定します。ここで設定したカットオフ周波数帯以下の信号 は通過し、それ以上の周波数帯はカットされます。
REZ(レゾナンス):レゾナンス効果を設定します。レゾナ ンスとはカットオフ周波数付近の音量を持ち上げる機能で、
共鳴したような音色を作ることができます。金属的な響きを 作るときなどに便利です。レゾナンスについて詳しくは前述 P.52をご参照ください。
設定できる値:
CUTOFF(カットオフ):−64〜+63 REZ(レゾナンス):−64〜+63
4 DEF
1 ABC
0
カットオフ レゾナンス
NOTE
CS1X̲REFERENCE̲JP 97.7.10 2:21 PM ページ 56
57
■ POLY/MONO(ポリ/モノ)
各パートのボイスのプレイモード(演奏時の発音のさせかた) を設定します。一般的には、複数の音が同時発音できるポリ フォニックモードを選びますが、ベースやブラス系の音、ア ナログシンセサイザー系の音などには、単音で発音するモノ フォニックモードを選ぶと効果的な場合があります。
設定できる値:
POLY(ポリフォニック)、MONO(モノフォニック) CS1xの最大同時発音数は32です。ポリフォニックモ ードでは32音まで同時に演奏することができますが、外部機器 を使って複雑な構成の曲を再生したり2エレメント構成の音色を 使用したりすると、音が途切れたりすることがあります。
NOTE
PERFORMANCE MULTI DEMO
STORE UTILITY
BANK PROGRAMVOLUME PAN REV
SEND CHO SEND EFFECT
VARI SEND
CUTOFF FILTER
REZ POLY/
MONO
CS1X̲REFERENCE̲JP 97.7.10 2:21 PM ページ 57