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者に 対す る責 任 次に

、行 為主 体が

、自 らの 職務 につ いて なし た行 為等 によ り、 特定 の第 三者 に損 害が 生じ た場 合を 考え てみ る。 これ は、 一般 的に いえ ば、 契約 関係 にな い第 三者 に対 する 責任 の問 題で ある

。こ のよ うに 考え ると

、抵 触法 的な 評 価の 問題 とし ては

、法 定債 権の 準拠 法の 問題 と理 解し

、不 法行 為地 法に よる もの とし て考 える のが 原則 であ ろう

︵法 の適 用に 関す る通 則法 一七 条

( )

参照

︶。

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たと えば

、日 本法 を従 属法 とす る株 式会 社に おい て、 その 取締 役が 日本 国内 の事 業で 放漫 経営 を行 った 結果

、外 国に 住所 を有 する 会社 債権 者が 外国 法を 準拠 法と する 債権 の弁 済を 受け られ ない

、と いう 場合 を考 えて みよ う。 当 該会 社債 権者 が当 該取 締役 の責 任を 追及 する 際に は、 かり にわ が国 にお ける 法の 適用 に関 する 通則 法に よる ので あ れば

、同 法一 七条 の規 定に 従っ て、 加害 行為 の結 果発 生地 の法 が適 用と なる

。こ の結 果発 生地 をど う考 える かは な

かな か難 しい とこ ろだ が、 取締 役が 放漫 経営 を行 い、 会社 財産 を散 逸さ せた 地の 法で ある 日本 法が 適用 にな ると い うの も一 つの 考え 方で あろ う。 この よう に解 釈し た場 合に は、 民法 七〇 九条 に定 めら れた 要件 に従 って

、あ るい は 会社 法四 二九 条の 要件 に従 って

、当 該責 任の 問題 を考 える べき こと にな る。 とこ ろで

、契 約関 係に ない 第三 者と いう 枠組 みで 問題 を捉 えた 場合

、会 社の 行為 主体 と株 主と の関 係も やは り第 三者 の関 係に なる

。こ の株 主と の関 係で 指摘 され てい る問 題が

、新 株の 有利 発行

、あ るい は組 織再 編比 率の 不公 正 の場 合等 に典 型的 に見 られ るよ うに

、当 該行 為が なさ れる 前の 既存 株主 全体 に損 害が 生じ る場 合で ある

。む ろん

、 この よう な場 合も 原則 に従 って 不法 行為 の単 位法 律関 係に 属す るも のと し、 加害 行為 の結 果発 生地 を連 結点 とし て、 準拠 法を 決定 する とい うこ とも 考え られ る。 これ に対 して 従前 の学 説に おい ては

、次 のよ うな 興味 深い 指摘 が なさ れて いる

。た とえ ば、 新株 の有 利発 行の 場合 にお ける 争い の本 質は

、問 題と なる 新株 発行 が既 存株 主全 体の 利 益を 最大 化さ せて いな かっ たと いう 主張 の是 非に ある

。し たが って これ は、 取締 役の 会社 に対 する 責任 と同 じ単 一 ルー ル︱

︱会 社従 属法

︱︱ によ る画 一的 な判 断に なじ む類 型だ

、と いう ので

( )

ある

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本稿 は、 会社 機関 の問 題が 法人 の単 位法 律関 係に 含ま れる のは

、行 為主 体の 存在 に由 来す る因 果律 ゆえ であ ると 考え て

( )

いる

。し たが って

、そ の因 果律 から 論理 的に 導か れな い問 題は

、別 途、 単位 法律 関係 を考 える べき こと にな

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る。 会社 の行 為主 体が 特定 の第 三者 に負 うべ き責 任は

、そ の行 為主 体に 関す る規 律に 当然 には 依存 する もの では な い

( )

から

、株 主が 責任 を追 及す る場 合で ある か否 かを 問わ ず、 不法 行為 の単 位法 律関 係に 属す るも のと 考え るべ きで

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ある

。た しか に株 主が 第三 者と して 現れ る場 合に は、 画一 的な 判断 のな され るこ とが 好ま しい 場合 があ りう る。 そ れは

、株 主が 本来 的に 会社 の出 資者 とし て会 社と 一定 の法 律関 係を 有し

、経 済的 に会 社と 株主 全体 を同 視し うる 実 態が 存在 する こと によ る。 つま り、 会社 業務 執行 者の 行為 等が 不公 正に 行わ れ、 その 結果 株主 に損 害が 生じ る場 合 とい うの は、 会社 取締 役間 に存 在す る契 約そ の他 の法 律関 係、 およ び会 社株 主間 に存 在す る出 資に 基づ く法 律関 係

の存 在が 前提 とな って いる こと によ る。 しか し、 この 点を とら えて

、だ から 法人 の単 位法 律関 係に 服せ しめ よ、 と いう のは 議論 とし て性 急で あろ う。 既存 の法 律関 係と 関連 して 不法 行為 がな され た場 合に

、当 該法 律関 係と 無関 係 に不 法行 為の 単位 法律 関係 に服 せし める こと には

、か ねて より 批判 がな され てき たと ころ で

( )

ある

。こ のよ うな 場合

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には

、原 則は なお 不法 行為 の単 位法 律関 係に 服す るこ とと しつ つ、 連結 点を 当事 者間 の法 律関 係に 設定 する こと で 対応 すべ きで あろ う︵ 法の 適用 に関 する 通則 法二

〇条 参照

︶。 した がっ て、 既存 株主 全体 に損 害が 生じ るよ うな

、会 社法 上の 行為 がな され た場 合も

、従 前の 前提 とな る法 律関 係の 準拠 法に 属す る︱

︱会 社従 属法 に属 する

︱︱ とす れ ば、 理論 的に も、 実質 的に も、 均整 の取 れた 結論 にな るよ うに 思わ れる

いわ ゆる

﹁公 法﹂ 的規 定の 扱い

︱︱ 金融 商品 取引 法上 の責 任を 例に

︱︱ わが 国の 金融 商品 取引 法は

、証 券の 発行 者が 提出 すべ き書 類に おい て不 実の 開示 がな され た場 合、 その 発行 され た有 価証 券の 取得 者が 被っ た損 害に つい て、 一定 の民 事責 任を 追及 する こと を認 める

。こ の責 任追 及の 対象 とな る のは

、当 該書 類の 提出 会社 の場 合と

、そ の役 員等 の場 合が ある

。本 稿で 問題 とな る行 為主 体の 責任

、つ まり 虚偽 記 載の ある 有価 証券 届出 書の 提出 会社 の役 員等 の責 任に つい ては

、発 行市 場に おけ る責 任︵ 金商 二一 条一 項一 号︶

、そ して 流通 市場 にお ける 責任

︵金 商二 二条

。な お、 有価 証券 報告 書の 場合 につ いて

、金 商二 四条 の四

︶の 規定 がそ れぞ れ 置か れて いる

。 これ らの 責任 は、 いず れ不 実開 示に 関し て定 めら れた 金融 商品 取引 法上 の特 別の 責任 規定 であ り、 いわ ゆる

﹁公 法﹂ 的規 定か 否か を検 討す る必 要が ある

。実 際の とこ ろ、 この 金融 商品 取引 法上 の責 任規 定に つい ては

、そ の性 格 にお いて 不法 行為 責任 と類 似す る面 もあ る。 それ ゆえ

、金 融商 品取 引法 に規 定が 置か れて いる けれ ども

、法 の適 用 に関 する 通則 法一 七条

︵旧 法例 一一 条︶ によ り日 本法 が当 該問 題の 準拠 法と なっ た場 合に のみ 適用 され るべ き規 定

であ ると の主 張が

、か ねて より なさ れて

( )

いた

。こ れを

﹁公 法﹂ 的規 定と 理解 する か、 ある いは 準拠 法選 択の 枠組 み

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に従 う規 定と 理解 する かを 論ず るこ との 意味 は、 次の よう な場 合に 明ら かに なる

。た とえ ば、 外国 法を 従属 法と し、 かつ 日本 の金 融商 品取 引所 に上 場し てい る株 式会 社が ある 場合 に、 この 会社 が発 行す る証 券を 日本 の居 住者 で ある 投資 家が 取得 した とい う例 を考 えて みる

。こ の会 社が

、実 際に は日 本で 虚偽 の開 示書 類を 提出 して おり

、そ の 結果 とし て日 本の 投資 家が 損害 を被 った 場合

、こ れが

﹁公 法﹂ 的規 定で ある なら ば、 当該 投資 家が 当該 規定 によ っ て責 任追 及す る可 能性 が認 めら れる

。こ れに 対し て、 準拠 法選 択の プロ セス に従 う規 定で あれ ば、 日本 法が 準拠 法 とな らな い限 り、 当該 規定 によ る責 任追 及の 余地 がな くな る。 本稿 は、 ある 規定 が﹁ 公法

﹂的 規定 か否 かを 検討 する につ いて は、 個別 規定 が実 現し よう とし てい る政 策目 的を 基礎 とし て、 その 目的 を実 現す る手 段・ 方法 とし て会 社従 属法 にか かわ らず 適用 すべ きこ とが 不可 欠か 否か

、と い う点 を判 断す る必 要が ある とい う立 場を とる

。そ こで 以下 でも

、金 融商 品取 引法 の当 該規 定の 趣旨

・目 的を まず 明 らか にす る。 不実 開示 に伴 う金 融商 品取 引法 上の 責任 に関 する 規定 は、 わが 国に おい て開 示を 義務 づけ られ る会 社に おい て提 出す べき 有価 証券 届出 書、 ない し交 付す べき 目論 見書 につ き不 実の 記載 があ った 場合 に適 用と なる

。そ して

、会 社 機関 の責 任に 関す る規 定に 関し ては

、﹁ 記載 が虚 偽で あり 又は 欠け てい るこ とを 知ら ず、 かつ

、相 当な 注意 を用 い たに もか かわ らず 知る こと がで きな かっ たこ と﹂ につ いて

、被 告側 で証 明す べき こと とさ れて おり

︵金 商二 一条 二 項一 号・ 二二 条二 項︶

、立 証責 任が 転換 され てい る。 この よう な立 証責 任の 転換 規定 を置 いて まで 実現 しよ うと して いる 立法 目的 は、 一次 的に は、 不実 開示 に基 づい て証 券を 取得 した 投資 家に 生じ た損 害を より 容易 に回 復す るこ と にあ るが

、こ のよ うな 損害 の適 切な 回復 が必 要で ある のは

、そ れが わが 国の 金融 商品 市場 の信 頼性 を高 める こと に つな がる と考 えて いる から で

( )

ある

。こ れが 金融 商品 取引 法の 当該 規定 の趣 旨で ある とす るな らば

、そ の投 資家 の損

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害の 適切 な回 復、 およ びそ れを 通じ た市 場の 信頼 性の 確保 とい う目 的を 確実 に実 現す るた め、 次の よう に解 釈す べ きで はな いか

。そ れは

、わ 不実 の開 示を 行っ て証 券を 発行

・流 通さ せて いる 会社 の機 関は

、わ 当該 証券 を取 得し た投 資家 に対 して

、常 に当 該規 定に 基づ く責 任を 負う 可能 性が ある

、と いう こと であ る。 した がっ て、 先の 投資 家保 護と それ に伴 う市 場の 信頼 性確 保の 目的 実現 のた めに は、 当該 規定 をい わゆ る﹁ 公法

﹂的 規定 と解 し、

﹁法 規か らの アプ ロー チ﹂ を採 るべ きで

( )

ある

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ドキュメント内 会社の機関をめぐる国際会社法上の分析 (ページ 31-35)

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