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2 αは幻は
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Q) 0
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Dグループ
[8月7日(早朝日
ー
。
。 。
Cグループ
[8月5日(日中).6日(早朝,日中) ]
20 - 2
1 00 0 60 80
40 20 -2
0 40 60 80 100
被覆率, % 被覆率, %
土地被覆率と基準化温度ÐRの平均値との関係 図6.22
常に弱い場合に顕著となる。
特にDグループでは表6.3に示す標準偏差を考慮すれば、 人工地被率および 自然地被率の0%と100%の場合に生じる平均的な気温差は約20Cに対応する。
これは第4章に示した気温と緑被率の関係ともほぼ一致する。 他の報告例との比 較は測定時の状況が不明確で、 風向 ・ 風速等を考慮して気温分布を調査した例が 少ないため難しい。 Dグループのように非常に風が弱い場合の家屋密度と気温の 関係を調査した高橋の報告18)は、 家屋密度を算出する際に対象とするメッシユ が200"'-'400m程度と本測定と類似しており、 その結果はほぼDグループの 気温の変化と一致する。
以 上のように、 測定点の周囲において人工地被率が増加すれば気温が上昇し、
自然地被率が増加すれば気温は低下する。 土地被覆率の相違による気温分布への 影響は、 天候や風向・ 風速などの違いによらずみとめられる。 しかし、 この影響 は風が非常に弱い場合や陸寄りの風が卓越する場合に顕著となる。 海寄りの風が 強い場合には気温が一様化されるために土地被覆率の相違による気温の分布が小 さくなる。
5 . むすび
福岡市とその近郊を対象として、 地域の主風向に沿う3つの観測点の建物屋上 において風向・ 風速および気温の長期観測を行った。 第2章で述べた解析手法を 用いて、 夏季の海陸風の特徴および日中の海風が地域内の気温分布に及ぼす影響 について明らかにした。 また、 対象地域内の土地利用分布の経年変化から緑地の 減少や建物用地の高層・高密化などの都市化の傾向を示した。 さらに、 対象地域 内において気温分布の詳細な測定を行い、 気温分布に及ぼす風向・ 風速と土地利 用の影響について考察した。 結果をまとめると以下のようになる。
(l)夏季日中における陸風から海風への風向の変化に伴う気温の低下は顕著であ る。 海風の侵入後は、 気温上昇が抑制される。 これらの傾向は、 風向の変化す る時間帯や海岸からの距離により異なる。
(2)夏季日中の最高気温は、 陸風から海風への交替が最も早い沿岸部で低く、 交 替が遅く海風の強さも減少する内陸部ほど高くなる傾向にある。 沿岸部と内陸 部の最高 気温の差は平均的に2.70Cに及ぶ。
(3 )都市内の気温分布は、 天候、 風向・ 風速などの影響を受けるが、 土地利用の の方がより大きい影響を及ぼす。
一142
-(4)土地利用の相違による気温の変化は、 海寄りの風速の大きな風が吹く日中や 早朝よりも陸寄りの風が吹く時や風速が弱い場合において顕著となる。
(5 )風速が非常に弱い早朝における周囲300m内の人工地被率および自然地被 率の0%と100%の場合に生じる気温差は約20Cに相当する。 これらの値は 気温と緑被率の関係や家屋密度と気温の関係から示される気温の変化量とほぼ
等しい。
く〉参考文献
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13 )柳井晴天ほか:現代人の統計2-多変量解析法 , 朝倉書店, 1977.9.,
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14 )森口繁一編:新編統計的方法, 日本規格協会, 198 1.
15 )石川栄助編:実務家のための新統計学, 横書店, 1975.
16) Sai to, 1., et a1. : Study on the Effect of Green Areas on the Thermal Environment in An Urban Area, Energy and Buildings, 15- 16, 1990.7.,
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18 )高橋百之:日本の中小都市における気温分布と家屋密度, 地理学評論, 32ーし 1959.6., pp.305-3 13
144
-第7章 総括
本研究では、 自然エネルギーとしての風および水面・緑地の夏季における暑熱 緩和効果を定量的に明らかにすることを目的として、 夏季の自然風の特徴を統計 的に示し、 市街地の通風促進に重要なオープンスペースとしての河川や街路周辺 および“都市のオアシス" としての水面や緑地とその周辺の熱環境を調査解析し、
都市内の気温分布と土地被覆分布との関係を総合的に検討した。 以下、 各章ごと に得られた知見をまとめて総括とする 。
第1章では、 研究の目的、 既往の研究および本論文の構成について述べた。
第2章では、 気象データを用いて夏季日常的に吹く風の風向・風速の海陸風的 な特徴を統計解析により明らかにした。 まず、 本研究における独自の解析手法の 妥当性を気象学的手法に基づく海陸風の解析結果と比較することにより検証した。
次に本解析法を全国の主要な1 2都市に適用し、 夏季の全データから得られる風 向・風速に関し、 主風向は概ね海陸風のそれに一致し、 平均風速は海陸風のそれ よりも大きく、 海風時の風速は陸風時のそれよりも大きいなどの結果を得た。 さ らに海陸風の強さや安定度が日射量の増加とともに大きくなることから、 この2 つの項目が海陸風の発達の指標として妥当であることを示した。
第3章では、 市街地内の通風経路として重要な連続するオープンスペースであ る河川や街路に着目し、 幅約100mの河川上といくつかの街路上の気温分布、
風速分布および表面温度を比較検討した。 その結果、 日中の陸風から海風への変 化に伴う河川上の気温の低下は最大3.._ 40Cに及び、 この低下量は海岸に近いほ ど大きく、 街路上でも1 .._ 20Cの気温の低下がみられることを確認した。 一方、
海風時の河川上の気温は海からの距離とともに上昇するが街路上に比較して最大 40C低く、 この気温差も海に近いほど大きく、 河川上と街路上の絶対湿度は海か らの距離に伴い小さくなるが、 その値は河川上の方がやや大きくなるなどの結果 を得た。 さらに海風時の街路上では、 風速または河川上に対する風速比が大きく なれば気温は低くなり河川上の値に近づくこと、 街路上と河川上との気温差は舗 装面と水面の温度差に従って大きくなるが これは主に街路上の気温の上昇に起 因することなどを実証した。
第4章では、 都市公圏内の池や緑地の暑熱緩和効果を数種の実測調査を行い検 討した。 日中における池とその周囲の気温分布は、 水面上で最も低く、 そこから 離れるに従って高温になること、 その気温差は池の水面温度と周辺市街地の地表
面温度の違いに起因し、 日射量が大きくなれば気温差も大きくなること、 池が周 囲の気温上昇を緩和する程度と距離は、 池の排水時に比べて満水時に大きくなり、
水面の規模が大きいほど大となることなどが明らかになった。 また、 緑陰内の放 射特性に関し、 日中の表面温度は地表で最も低く、 葉層内で最も高くなること、
夜間にはこの傾向が逆になること、 地表面の放射収支は終日小さな値に保たれ、
葉層が第二の地表面として機能していることなど、 小規模な緑地も群落的緑地に みられる二層構造の特徴と類似することを示した。 さらに緑地内外の日中の気温 分布に関して、 緑被率など緑の量が多いところほど気温は低下する傾向が認めら れ、 特に周囲100m内における緑被率の10%の増加は、 約0.20C程度の気 温の低下に対応することを明らかにした。
第5章では、 市街地中心部に位置する交差点周辺の街路上に形成される熱環境 に関し、 気温や放射温度の分布、 風の冷却効果を検討した。 キャピティが形成さ れる街路の風上側の風速は非常に弱く、 上空の風速にかかわらずほぼ一定であり、
交差点の街路上には気温の局所的な分布がみられ、 日中におけるその値は数。Cに 及ぶこと、 その気温の相違に及ぼす局所的な地表面温度の影響が大きいことなど を明らかにした。 また、 日射 ・ 放射受熱量が大きく、 熱環境指標が高温となる場 所ほど風の冷却効果が大きく、 その値は1m/sの風速の増加が50Cの標準新有
効温度(S E Tつの低下に相当するという結果を得た。
第6章では、 調査対象を都市全域に拡大し、 対象地域の土地利用の変化から緑 地の減少や建物用地の高層・ 高密化の特徴を把握するとともに海風および自然地 被の暑熱緩和効果について検討した。 日中の陸風から海風への変化に伴う気温の 低下は顕著であり、 海風の侵入後は気温上昇が抑制されること、 この傾向は、 風 向の変化する時間帯や海岸からの距離により異なること、 日中の最高気温は、 陸 風から海風への交替が最も早い沿岸部で低く、 交替が遅く海風の強さも減少する 内陸部ほど高くなり、 その気温差は平均的に2.70Cに及ぶことなどを示した。
また、 気温分布に及ぼす土地利用の影響について検討し、 土地利用の相違による 気温の変化は海寄りの強い風が吹く場合よりも陸寄りの風が吹く時や非常に風速 が弱い場合において顕著となること、 風速が非常に弱い早朝における周囲300 m内の自然地被率および人工地被率の0%と100%の場合に生じる気温差は約 20Cに対応することなどを明らかにした。
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