FIlrFp
■1また│ら1き│‐か│け
‐手立ての選択
」 乗 謝 鵬 伊の ノ
=■
調整 力
目標 の背景 か ら 実践までの一貫性
目標 を実現 させ る 実践の柔軟 な選択
Figure 13 PDCAサ
イ クル に 基 づ く 「学 級 経 営 に お け る教 師 の 信 念 」 の 改 善 モ デ ル学 級 観
,児
童 観,教
師観 につ い て,「 なぜ そ の よ うに した か つ た の か,そ
の ため に ど うして い きた か つた の か
,実
践 は何 を した の か,子
ど も達 の反 応 や 気 持 ち は ど うだ った の か 」とい つ た一 連 の流 れ を振 り返 り,子
ど もた ち の 実 態 とか け離 れ て い る と ころが あれ ば,ど
の よ うな改 善 が必 要 か を考 え,再
び,学
級 観,児
童観
,教
師観 に も どる こ とが,教
師 と児 童 の相 互 作 用 を豊 か にす る もの と考 え る。本 研 究 に お い て は
,4人
の教 師 に関 して,繰
り返 し表 出す る言 葉 や 内容 が,教
育 活 動 全般 にお い て,そ の 人 ら しい行 動傾 向 とな つて表 出 して い る こ とが確 認 で きた。 しか し
,さ
らに多 くの人数 で結 果 が 同様 に 出せ るの か は,今
後 の課題 で あ る。ま た,「 学 級 経 営 にお け る教 師 の信 念 」の低 学 年 の教 師 の 平 均 表 出回数 (26.5 回)は ,高
学 年 の教 師 の平 均 表 出回数(18回 )の
約1.5倍
の表 出差 が あ つた。この こ とか ら
,低
学 年 と高 学 年 で,何
か の要 因 で,表
出 の仕 方 に違 い が あ る よ う に思 われ る。「学 級 経 営 にお け る教 師 の信 念 」の表 出率 と学年 との 関係 や,「 学 級 経 営 にお け る教 師 の信 念 」の 内容 と学 年 との 関係 につ い て調 べ て い く こ とも,今
後 の課題 で あ る。 さ らに,教
師 と子 ども達 の相 互 作 用 を 良好 にす るた め に,「学 級 経 営 にお け る教 師 の信 念 」が,ど
の程 度,表
出 され た ら良 い の か,最
適 な表 出率 に 関 して も
,今
後,深
め て い けれ ば と考 えて い る。引用文献
秋 田喜代美
佐藤学
岩川 直樹 (1991)。 教師の授業 に関す る実践的知識 の成長 ―熟練教師 と初 任教師の比較検討 ―
発達心理学研 究, 2② , 88‑98.
BrOphtt」 。E.&Good,TL。 (1970. Teacher student Relationships Causes and Consequences, Holt,Reinhart and Winston,浜 名外喜男
蘭千壽
天根哲治 (訳)(1985)。 教師 と生徒 の人間 関係
,北
大路書房 pp.31‑51.星野広和 (2013)。 管理サイ クル の本質的理解 に向けて 一
Demingの
「深遠 なる知識」 とPDSA
サイ クル に関す る一考察 一
国学院経済学 61, 3.4, 17‑56.
藤木和 巳 (2000。 実践的な教師教育研究の動向 と教師の信念体系
教育実践学研究,2,1,59‐68 鹿 毛雅治0上淵寿・大家まゆみ (1997).教育方法 に関す る教師の 自律性支援 の志向性が授業過程
と児童 の態度 に及 ぼす影響
教育心理学研 究
,45,192‑202.
狩 野素朗 。田崎敏 明 (1990)。 学級集 団理解 の社会心理学
ナカニ シヤ出版 p.10.
河村茂雄・藤村一夫 0粕谷貴志 0武蔵 由佳 (2000。 Q一Uによる学級経営スーパーバィズ 。ガィ ド
図書文化 pp.6‑7.
木村捨雄
(2000.教
育実践 の知1
授業の改善 0進 歩の教育実践研 究授業開発 の研 究 一子 ども の認識構造 に根差 した新 しい授 業 開発 と実践 一
藤木和 巳
第6章
熟達す る教師 を支 える信 念 の成長 一教師の信念体系モデル の構築 一
鳴門教育大学
httpイ′ww‐naruto‐u.ac.jp/kyozaytoukeyd/main 6 4.html
近藤邦夫 (1990.教師 と子 どもの関係づ く リ ー学校 の臨床心理学
東京大学出版会 p.41.
近藤 邦夫 (1995)。 子 ども と教師の もつれ
子 どもと教育
教育相談か ら
近藤邦夫
岩波書店 黒羽正見
(1999.授
業行為 に表 出す る「教師の信念」に関す る事例研 究 一ある小学校教師の挿話的語 りに着 目して一
日本教科教育学会誌, 21, 4, 27‑34.
峰
明秀 (2011)。 社会科授業改善の方法論改革研究 一資質形成 の相違 に応 じた螺旋
PDCAサ
イ クル ー風間書房 p。2.
三隅二不二 (198の 。リー ダー シ ップ行動 の科学
有斐閣 p.12.
文部科学省 (2010。 児童生徒 の学習評価 の在 り方 について (報告)
httpt′′
ww‐
mext.go.jp/b」 enu/shingi/chukyoたhukyo3/004/gaiyou/attach/1292216.htm 中島義明 (1999。 心理学辞典有斐閣 p.122.
Rokeach,M。 (1960。 BELIEFS,∠
raTυ
フロ,/螢ヽ覆9T 五υZSメ∠ θary〆Эrganizattθ″′′ご 働 冽電吻 」ossey‐Bass, pp.112‑113.志賀秀樹 (201の 。
PDCAと
管理過程論 に関す る研 究 A study onPDCA'and
ManagementProcess Theoザ
'
立教 ビジネスデザイ ン研 究,11,103‑117.
塩 見邦雄・石隈利紀・小野瀬雅人 (2012)。 学校心理学ガイ ドブ ック
風 間書房 p.9, pp。 140‑
141.
鈴木郁子
(2000.学
校教 師の ビリー フに関す る研 究 一小学校・ 中学校 。高等学校教師の比較 一 中部大学人文学部研 究論集, 19, 41‑51.竹 下由紀子 (1991)。 教師の心理 一最近の研究の動 向一
教育心理学年報, 31, 132‑145,
浦野裕 司 (2001)。 学級 の荒れへの支援の在 り方 に関す る事例研究 ―γrによる指導体制 とコンサ ルテー シ ョンによる教師 と子 どもの こ じれた関係 の改善一
教育心理学研究
,49,112‑122.
山中一英 (2009)。
「学級集団 と友人関係」をめ ぐる諸問題への社会心理学的接近
兵庫教育大学 研 究紀要
, 34,23‑34.
山崎英則 0片上宗二 (2003)。 教育用語辞典
教育新時代 の新 しいスタンダー ド
ミネル ヴァ書房 pp.79‑80。
昔崎静夫 (1980。 授業にお ける教師の意思決定モデル の開発
日本教育工学雑誌
, 12(2), 51
‑59.
付 録
「学級経営における一連の思考 (一部抜粋)」
【
A教
師学級観:自分達で】
具 体 的 な 目 標 の語 り
○ 自分達で,「 こ うしたい
,あ
あ したい」 とい う思いが出て くるクラスに したい○問題点 を 自分達で見つ けて, 自分達で解決できるクラスに したい
○お互いに高 め合 っていけれ ばいい
○子 どもの仲間作 り
,人
間関係 をよくして,そこか らつ く りあげていきたい○ クラス全体 としては
,や
つぱ り仲 間意識,仲間作 りを大切 に していきたい○前 向きにや る気 になつて, 1人 1人が輝 ける,それが集 まって全体 になるよ うに したい
01人
1人の もち味がいきるクラスに したい○授業 中に意見が言 えるクラスを 目指 したい
目標の背景の語り
○みんなでや るか らこそ
,頑
張 ろ うつてい う気にもできる し,楽
しさも感 じる○ 「話す 。聞 く」力`しつか りで きるのは,あたたかい
,い
い クラスだ と思 う○ 自分達の存在意義
,存
在価値,居
場所が確かに感 じられ るクラスに したい○みんなでや つた方が楽 しい
○一年生は,それぞれ個 々が,自分だけで過 ごしてい ることが多い
○ 自分の ことはできるけ ども
,人
の ことには興味 0関心 を示 さない子たちが多かつた02年
生 に向かつて,仲
間意識や集 団 を意識 していつてほ しい○意欲 をもつて
,い
つ しょに取 り組 める集 団をず つ と考 えていたので○人間関係 をよくして
,団
結力 を高 めてい く○関わ らない とお互いのよさも悪 さもわか らない
○一人では何 もできない
○人間は
,人
との関わ りの中で生 きてい る方 針 の語 り
○ 自分達で
,教
え合 つた り,工
夫 し合 つた りす る○お互いに認 め合 う
○関わることで 「楽 しいな」 とい う経験 をた くさん させ てや る
○ 自分達で方 向性 を見つ け, 自分達が企画す るよ うな ことをす る
○子 ども達が,ど うしたいか を決 めてい く
○話 し合いをす る
○人間関係作 り
,仲
間作 りに重点 を置 く○ あたたかい雰囲気で
,失
敗 して も,み
んながフォ ロー して くれ るクラスに してい く○みんなの前で
,認
め られ るつてい うところをつ くつてい く○いい思い出をつ くつて
,次
にがんばろ うつてい う気持 ちがお互いに芽生 えるよ うにす る○友だちが頑張 ることで,自 分 も頑 張れ るよ うにす る
○ クラスの中で
,話
のできる友達 を一人つ くつてお く○失敗 して もいいか ら,たくさんの人 と関わつて,「どうした ら うま くいか,ど うした らよ くないか」 とい うことを学 ばせ る
56
付 録
「学級経営における一連の思考 (一部抜粋)」
【
A教
師児童観 :自信】
具 体 的 な 目 標 の 語 り
○個別 に 自信 をつ け させていきたい
○学習発表会 に向けて,自信 をつ けて もらいたい
○苦手な子 ども達が委縮 しない よ うに したい
○人まで堂々 と話 しができるよ うに したい
○みんなの前で声 を出す ことを楽 しい と感 じるよ うに したい
○個人差 を縮 めたい
○最終的には,自信 をもつて2年生 になつてほ しい 目
標 背の 景 の 語 り
○萎縮 しないよ うにす る
○堂々 と話ができるよ うにす る
○話 をす るのが慣れている児童 と, どうい うふ うにいつた らいいのかわか らなかつた り,
恥ずか しがつて思いを伝 えられなかつた りす る児童 もいる
○ 自分の意見を言えるよ うにす る
○個人差がす ごくある
○集団を意識 して,自分の力を高めよ うとしている児童 もいれば,自分のことが十分にで きていない児童 もいる
方 針 の 語 り
○否定す るよ うな言 い方 を極力 しない よ うにす る
○声が出てなかつた ら
,み
んなで ど うした らいいか考 えて,い
っ しょに言 つてみ る○ こつ を発表 して広 める
○北風 と太陽をイ メー ジ し
,北
風 を吹 きつ けて,がんばれ と励 ます ことも必要だけ ども,自分か らした くなるよ うに もつてい く。太陽の よ うに 自分か ら服 をぬぎた くなるよ うにも つてい くには どうした らいいかを考 える。言 えるよ うな雰囲気や状況 にす る
○学習発表会で
,み
んなの前で堂々 と発表 した り,歌
が歌 えた りで きるよ うにす る○経験 をた くさん させ る
○少 しずつ教師が出てい く場面 を減 らしてい く
○個人差 を縮 めてい く
付 録
「学級経営における一連の思考 (一部抜粋)」
【
A教
師教師観 :絶対に見捨てない】
具 体 的 な 目 標 の語 り
○絶対 に担任 が見捨てない
○逃 げ道 をつ くつてや りたい
○心配だな と思 う子 ども達
,不
安定な子 ども達の心 を安定 させ る。○子 ども達のフォ ローが, しっか りできる先生でいたい
○平等 に見てい きたい
○行動がで きていなかつた ら,その ことを注意す るよ うに したい
○人格 を否定す るのではな くて
,行
為 を否定す るよ うに,気
をつ けたい目 標 の 背 景 の 語 り
○教師がや つてい ることを見て,ク ラスの子 ども達 は育つか ら
○子 どもたちは
,教
師の思いを絶対 に感 じるか ら○弱い立場 の子 ども達 を切 り捨てていった ら,周 りの子 ども達 も絶対 に切 り捨てて しま う し,そのクラスは, ピラ ミッ ド型 ができて しまった り
,い
じめがあつた りとい うふ うなこ とになる○先生が全部否定 して しまった ら,「僕 の ことを何 も信 じてない」 とい うふ うに,子どもは
とって しま うか ら
○ルール を決 めない と
,だ
れかは,のびのび とできるけ ども,き つ と,その裏側 で,のびのびできない子 ども達がい る と思 う
○楽 を してい る子 ども達が多 くを占めれ ば,その裏で必ず損 をす る子 ども達が出て くる
○児童の距離 は,何か問題 をお こす ことによつて,その子 との関係 が深 まる とい うふ うに,
その子は変わつてい く
○信頼関係 があるか ら,「これ以上や った らいけない」とい うのが,お互いの暗黙の了解 の
中か らできて くる
○子 ども達が
,将
来,何
をす るに も,小
学校 で身 につ けない といけない学力 とい うのがあ るか ら方 針 の語 り
○ 自分が手本 となつて
,絶
対 にゆず らない ところを,子
ども達 に見せ ることが大切○全体 を見回す のが教師の仕事
○逃 げ道 をつ くることで
,信
頼関係 が築 けるよ うに思 う○何か して しま う児童は
,寂
しかつた り,認
めてもらえてなかつた り,何
か原因があると 思 うので,フォ ロー をす る○長い 日で見て
,定
着す るまで繰 り返す○先生は
,30人
な ら30人の子達 に,同
じよ うに力 を注いで考 えてあげない といけない01人
の児童 を注意す る時に も,その児童 の逃 げ道 (救われ る部分や救 える場所)を
必ず つ くつてお く。みんなの問題 として とらえてい く指導の仕方 をす る○いい ところも絶対 もつてい ると理解す る
○安定 して,ク ラスの中の, 自分のポジシ ョンや居場所 をつ くる
○平等 に
,ル
ール を決 める58