︵木田元﹃哲学以外﹄︶
問1
a
①
b
④
c
①
d
①
e
④
問2ア③イ②ウ⑤
問3②
問4⑤
問5④
問6①
問7②
問8①・⑥︵
50点︶
問1
a
③
b
①
c
⑤
d
⑤
e
④
問2②
問3③
問4Ⅱ③Ⅲ②
問5ア⑤ウ①
問6⑥
問7⑤
問8③
問9⑤
問
10
④︵
50点︶
Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅱ 解答
Ⅰ
春日キスヨ﹃家族の条件 豊かさのなかの孤独﹄︵岩波現代文庫︶から﹁ヘルパーの孤
独﹂の全文を出題しました︒介護現場でヘルパーが抱える問題と︑それが生じる背景につ
いて述べています︒
問1 本文中で使われた漢字を最初に示し︑選択肢①から⑤の漢字を示します︒
a 優
位①優柔②融通③勇気④雄大⑤専有
b免れる ①退却 ②隠匿 ③逃避 ④免許 ⑤疎開
c 発
揮①揮発②喚起③光輝④好気⑤希求
d侮られる ①軽侮 ②雪辱 ③蔑視 ④自嘲 ⑤叱責
e 要
請①申告②施政③権勢④普請⑤誠意
正答率が低かったのは︑c﹁ハッキ︵発揮︶﹂と︑e﹁ヨウセイ︵要請︶﹂でした︒
eの正解は﹁フシン﹂と読みます︒いうまでもなく漢字の音読みは一つとは限りませ
ん︒
問2 語句の意味を問う問題です︒やや正答率が低かったのはイです︒④が紛らわしい選
択肢ですが︑直前に﹁相手に﹂とあるのに注意すれば︑②の正解に導かれます︒
問3 空欄補充の問題です︒直前の文に﹁このヘルパーさんもいうように﹂とあり︑直後
に﹁ハタキのかけ方をはじめとして﹂とあることに注意し︑前段をよく読みます︒する
と︑﹁不必要なのにハタキを使い分けている不合理﹂に到達します︒
問4 空欄補充の問題です︒ヘルパーの能力を評価する象徴的な言葉を探します︒
問5 内容の理解力を試す問題です︒ヘルパーを悩ませるのは︑個人としてまた職業人と
して自尊心を傷つけられる問題︑また﹁性﹂にまつわる問題であることを読み取りま
す︒イ・オは前者︑アは後者︑ウ・エはそれ以外です︒
問6 比喩の説明問題です︒ヘルパー・保健婦の立場に身を寄せて書かれているこの文に
おいて︑外から訪問する彼女らの視点から見ての比喩であることに注意すべきです︒②
④はこの視点から外れており︑③⑤は彼女らと家庭は敵対関係にはなく︑不正解です︒
問7 内容把握の問題で︑重要です︒正答率は六割程度でした︒最終段階に﹁社会的承
認﹂﹁社会的評価﹂とあることに気づけば正解は出ます︒①資格取得︑③制度︑④義理
人情の問題でもなく︑⑤の自分なりのやり方はむしろ否定されていることです︒
問8
内容合致の問題です
︒正答率は残念ながら二割強でした
︒①は
﹁しかし
︑外部
の﹂︑⑤は﹁ひとつには﹂で始まる段落に述べられています︒他の選択肢は︑②﹁はる
かに﹂﹁残念だ﹂︑③﹁素人と﹂以下の文︑④所属部署と制服着用︑⑤﹁確保しているの
講評
で︑かえって﹂の部分が間違いです︒
Ⅱ
木田元﹃哲学以外﹄︵みすず書房︶から﹁技術の正体﹂の全文を出題しました︒技術に
対する一般的な捉え方に疑念を呈し︑注意を呼びかけています︒文章全体を丁寧に読めば
論旨をたどることができます︒しかし︑適当にとばし読みをして自分勝手な解釈をする
と︑筆者の主張とは正反対の捉え方をしてしまうおそれがありますので注意が必要です︒
問1 本文中で使われた漢字を最初に示し︑選択肢①から⑤の漢字を示します︒
a
居①虚②特許③居住④拠点⑤壮挙
b遺伝子 ①遺物 ②依頼 ③慰安 ④唯々 ⑤威圧
c 駆
使①口伝②久遠③功徳④苦肉⑤疾駆
d不巧 ①丘陵 ②定休 ③紛糾 ④号泣 ⑤老朽
e 父
祖①険阻②租税③素材④始祖⑤粗密
正答率が低かったのは︑c﹁クシ︵駆使︶﹂・d﹁フキュウ︵不朽︶﹂︑e﹁フソ︵父
祖︶﹂でした︒普段からひとつひとつの漢字の意味を考えながら文章を書く習慣をつけ
ましょう︒
問2 漢字訓読みの問題です︒
問3 慣用的表現の知識を問う問題です︒③﹁恩恵に浴している﹂・④﹁恩恵を蒙ってい
る﹂助詞の違いで下接する語も異なるので注意が必要です︒
問4 前後の文脈を読み解く問題です︒
問5 語句の意味を問う問題です︒ア﹁日常茶飯のこと﹂は︑⑤﹁ありふれたこと﹂が正
解です︒ウ﹁しかるべき﹂は︑①﹁ふさわしい﹂が正解です︒半数近い受験生が︑②
﹁それなりの﹂を選んでいました︒やや固い印象の漢語的な表現ですが︑よく使われる
ものです︒
問6 ﹁具体的に何を指すか﹂と問われていることに注意する必要があります︒
問7 指示語の問題です︒当該段落全体が解答のヒントになります︒
問8 前後の文脈を読み取り解答する問題です︒﹁ぬきさしならない﹂の辞書的な意味は
﹁動きがとれない状態﹂です︒科学技術の危険性を知りながらそれに頼るしかないが︑
その危険性がどんどん高まっていると筆者は述べています︒よって正解は③︒部分にと
らわれず筆者の主張を丁寧に読むことが大切です︒
問9 何を問われているのかを的確に判断し︑前後の文脈を読み解く必要があります︒8
頁4行目から8行目の段落において﹁とんでもない思い違い﹂について具体的に説明し
ていることがヒントです︒8頁
23行目﹁私が問題にしたいのは﹂から始まる段落でそれ
までの論旨をまとめていることに気がつくかどうかが︑問題を解く鍵となります︒筆者
は︑科学技術は人間の理性によってコントロールできるはずだ︑という考えを﹁思い違
い﹂として批判し︑﹁理性などの手に負えるものではないと考えるべきだ﹂と述べてい
ます︒この設問に対して十分時間をかけて考えることが︑問
10で正解を導くことにもつ
ながります︒
問
10 本文の主題把握の問題です︒最後の段落冒頭に﹁技術のこの正体を見きわめること
が哲学のこれからの重要な課題になるだろう﹂がヒントになります︒正解は④﹁技術の
正体﹂です︒③﹁技術の肥大化﹂⑥﹁技術の人類史﹂を選んだ受験生がそれぞれ2割近
くいました︒