第3学年2組 理科学習指導案
1 単元名 豆電球にあかりをつけよう 2 単元について
(1) 単元観
本単元は,学習指導要領第3学年「A 物質・エネルギー(5)電気の通り道」の内容
を受けて設定した。
本単元では,乾電池と豆電球とを使い,豆電球が点灯するつなぎ方と点灯しないつなぎ方を比較する。そ して,回路ができると電気が通り,豆電球が点灯することをとらえられるようにする。また,回路の一部に 身近にある色々な物を入れて,豆電球が点灯する時としない時を比較しながら調べる。そして,物には電気 を通す物と通さない物があることをとらえられるようにするのがねらいである。これらの活動を通して,電 気回路についての見方や考え方を育てるとともに,豆電球や乾電池,導線などを使った物作り通して,電気 の回路について興味・関心をもって追究する態度を育てることがねらいである。
この単元は,「エネルギー」についての基本的な見方や概念を柱とした内容のうちの「エネルギーの変換 と保存」にかかわるものであり,第4学年「A(3)電気の働き」の学習につながるものである。
(2) 児童の実態 調査日12月4日(男子17名,女子15名,計32名)
本単元を指導するにあたり,児童の実態調査を行った。結果は以下の通りである。
理科に関する実態 はい どちらかといえばはい いいえ
1 理科の学習は好きですか。 27名
(84%)
4名
(13%)
1名
(3%) 2 観察や実験をすることは楽しいですか。 30名
(94%)
2名
(6%)
0名
3 実験結果から〈わかったこと〉を書くことができますか。 22名
(68%)
5名
(16%)
5名
(16%)
4 理科の学習で新しいことを知りたいと思いますか。 26名
(81%)
5名
(16%)
1名
(3%)
5 図鑑や理科に関する本を自分から読むことができますか。 12名
(37%)
4名
(13%)
16名
(50%)
単元に関する実態
1 つないだもので,豆電球に明かりがつくものには○を,明 かりがつかないものには×を( )の中に書き入れなさい。
※○をつけたもの
記録分析(1),ペットボトル(4)
くぎ(25),針金(32),わりばし(0)
アルミニウム箔(21),十円玉(14)
クリップ(23),一円玉(12)
コップ(3),はさみの刃(25)
はさみの柄(6)
乾電池に豆電球などをつなぎ,電気を通すつなぎ方や電気を通す物を調べ,電気の回路についての 考えをもつことができるようにする。
ア 電気を通すつなぎ方と通さないつなぎ方があること。
イ 電気を通す物と通さない物があること。
2 豆電球に明かりがつくつなぎ方2つに○をつけましょう。 ・完全正答 26名(81%)
・1つ正答 5名(16%)
・正答なし 1名(3%)
本学級の児童は,理科の学習について比較的多くの児童が興味・関心をもって取り組んでいる。これまで の学習においては,植物や昆虫の観察をしたり,様々な力の働きや自然現象について調べる活動をしたりし てきた。特に,温度計や鏡,おもり等を使う学習では,道具の使い方を学ぶ段階から実験に積極的に取り組 む姿が見られた。また,実験結果から自分なりに考察を記述でまとめる力も少しずつ身に付いてきている。
しかしその反面で,調査結果から,図鑑や理科に関する本を自分から読む児童は「どちらかといえばはい」
も含め半数である。このことから,理科の学習自体は意欲的に取り組んでいるものの,自分から探求心をも って考えを深めようとする子どもは少ないようである。
単元に関する調査結果からは,豆電球に明かりがつくつなぎ方の見通しは,大体の児童ができているよう である。しかし,電気を通す物と通さない物に関しては児童によって見方が様々である。児童の中には,記 録分析やペットボトル等の金属以外の物も電気を通すと考えている者もいる。そこで,生活経験をもとにし て金属と金属以外の物質の違いについて考えをまとめていくことで,理解を深めさせていきたい。
(3) 指導観
家電製品に囲まれ,スイッチを押せばどんなときでも明かりがつく暮らしを送っている今日,児童にとっ て電気は生活に欠かせないものになっている。しかし,電気がどのような仕組みで明かりをつけたり,物を 動かしたりしているかは知らない。また,実態調査から分かるように,はさみであっても,柄の部分と刃の 部分では電気が通るか通らないかの違いがあることを知らない。そのため,本単元では,導入時に電球が使 われている身の回りの機器や道具を想起させ,それらはすべて回路ができることで利用することができてい ることに気付かせたい。また,電気を通す物と通さない物に分類する際には,同じ物体でも違いがあること を理解させるために,物体名だけでなく物質名を確認していく必要がある。ここでの物質に対する見方は,
磁石の学習で,磁石につく物とつかない物に分類する活動につなげていくも記録分析する。
指導に当たっては,電気を通す物と通さない物を調べる際に,実験の結果を表などに整理することで,物 の性質をとらえることができるようにする。また,実験の結果を考察する際には,豆電球が点灯したり,点 灯しなかったりすることを「回路」という言葉を使って考察し,適切に説明できるようにする。活動に当た
っては,実験道具を班ごとに与えて友達を協力しながら自由に活動できるようにし,実感を伴った理解とな るようにしたい。
なお,豆電球を使わないで,乾電池の二つの極を直接導線でつなぐことのないように安全に配慮するよう に指導する。
3 単元の目標
〈自然事象への関心・意欲・態度〉
・豆電球に乾電池をつなぐと点灯したり,しなかったりすることに気づき,点灯させるにはどのようにつなげ ればよいか進んで調べようとする。
・回路に身近な物を入れると,物によって豆電球が点灯したり,しなかったりすることから,回路に色々な物 をつないで物の性質を進んで調べようとする。
・乾電池や豆電球の性質を使って,進んで物作りをしようとする。
〈科学的な思考・表現〉
・豆電球が点灯する時としない時のつなぎ方を比較し,その違いを考えて,自分の考えを表現できる。
・回路に身近な物をつないで電気が流れるかどうかを比較し,その違いを考えて,自分の考えを表現できる。
〈観察・実験の技能〉
・乾電池と豆電球,導線を使って,点灯する回路をつくることができる。
・電気の性質を活用して,テスターやおもちゃ等を作ることができる。
〈自然事象についての知識理解〉
・豆電球が点灯するつなぎ方と点灯しないつなぎ方があることを理解する。
・電気を通す物と通さない物があることや,電気を通す物は金属の仲間であることを理解する。
4 指導計画(9時間)
時配 学習内容と学習活動 評価規準(方法)
1
★乾電池と豆電球をどのようにつないだら明かり がつくでしょうか。
○生活経験から,電球はどのようなものにつかわれ ているか考え話し合う。
○豆電球,乾電池,導線を使って明かりがつくつな ぎ方を探す。
○明かりがついたときのつなぎ方を指でたどり,回 路が輪になっていることを確認する。
・乾電池で豆電球を点灯させることに興味・関心を もち,そのつなぎ方を進んで調べようとしてい る。【関心・意欲・態度】(行動観察,発表)
・豆電球,乾電池,導線を使って,回路を作り,豆 電球を点灯させている。【技能】(行動観察,記録 分析)
1
★ソケットを使わずに,明かりをつけることはでき ないのでしょうか。
○ソケットを使わないで,明かりをつけるつなぎ方 を探す。
○明かりがついたつなぎ方とつかなかったつなぎ 方を記録する。
・ソケットを使わなくても,乾電池の+極,豆電球,
乾電池の-極を輪になるようにつなぐと,豆電球 が点灯することを理解している。【知識・理解】(行 動観察,記録分析)
1
★回路にしたのに,明かりがつかなかったのはどう してでしょうか。
○明かりがつかなかった原因を話し合う。
○話し合ったことを基に,電気を通す物と通さない
・電気を通すつなぎ方と通さないつなぎ方を比較 し,その違いを考えて,自分の考えを表現してい る。【思考・表現】(発言分析,記録分析)
・豆電球に明かりがつくつなぎ方とつかないつなぎ
物について考える。
○身の回りの物で電気を通す物と通さない物を予 想する。
○電気を通すかどうか,どのように調べることがで きるか話し合う。
方について理解している。【知識・理解】(発言分 析,記録分析)
1
★空き缶をつないだとき,どうして明かりのつきか たに違いがあるのでしょうか。
○空き缶は電気を通すか実験する。
○磨いた部分と磨かない部分の明かりのつき方を 比較する。
○実験結果から,明かりのつき方の違いをまとめ る。
・空き缶を磨いた部分と磨かない部分では明かりの つき方に違いがあることを理解している。【知 識・理解】(行動観察,記録分析)
本時
(5/8)
○回路に身近な物を入れ,豆電球がつくか実験す る。
○実感結果から,電気を通す物と通さない物をまと める。
・身近な物が電気を通すか通さないかに興味・関心 をもち,進んで調べようとしている。【関心・意 欲・態度】(行動観察・発言分析)
・実験結果を表にまとめ,共通点を見いだすことが できる。【思考・表現】(記録分析)
・電気を通す物と通さない物があることを理解して いる。【知識・理解】(発言分析,記録分析)
1
★身の回りに金属の物はないでしょうか。
○電気を通す物を予想する。
○電気を通すかどうか調べるテスターを作る。
○テスターを使って,身の回り物が電気を通すか調 べる。
○実験結果から,電気を通す物と通さない物をまと める。
・電気を通す物と通さない物があることや,電気を 通す物は金属の仲間であることを理解している。
【知識・理解】(行動観察,発言分析)
1
★大きな回路では明かりがつくのでしょうか。
○複数の導線をつないで作った大きな回路では明 かりがつくか予想する。
○大きな回路を作る。
○電気を通して明かりがつくか実験する。
○実験結果をまとめる。
・導線が長くても短くても,豆電球に明かりがつく 時間は変わらないことを理解している。【知識・
理解】(行動観察,発言分析)
2
★豆電球を使っておもちゃを作ろう。
○準備しておいた材料を用意する。
○おもちゃ作りをする。
○おもちゃで遊ぶ。
・電気の性質を活用し,工夫しておもちゃ作りをし ている。【技能】(行動観察,作品分析)
どのような物が電気を通し,どのような物が電気を通さないのでしょうか。
5 本時の指導
(1)目標
〈関心・意欲・態度〉
・身近な物が電気を通すか通さないかに興味・関心をもち,進んで調べている。
〈科学的な思考・表現〉
・実研結果を表にまとめ,共通点を見いだすことができる。
〈自然事象についての知識・理解〉
・電気を通す物と通さない物があることを理解する。
(2)展開
時配 学習内容と学習活動 指導・支援 ○評価 資料
2
4
2
5 16
4 8
1 学習課題を確認する。
【見出す】
2 身近な物で,どんな物が電気を通すか 予想する。
・空き缶では磨いて光っていた部分はよく 電気を通したから,光る物は電気を通す と思う。
・木や紙は電気を通さないと思う。
・ガラスやプラスチックどうだろう。
3 どのようにすれば調べられるか実験の 方法を考える。
・空き缶をつないだときと同じように,豆 電球や乾電池に物をつないでいけば調べ られると思う。
【調べる】
4 実験の準備をする。
・実験に必要な物を確認し,準備を行う。
5 予想に基づいて班ごとに実験を行う。
・十円玉は明かりがついた。
・わりばしや記録分析は明かりがつかない。
・アルミニウム箔は薄いけど明かりがつい た。
・はさみでも明かりがつく部分とつかない 部分がある。
6 実験の片付けをする。
【深める】
7 電気を通した物と通さなかった物を発 表する。
・前時までの学習内容を想起させ,物によ って電気の通り方には違いがあることを つかむようにさせる。
・事前に調べたい身の回りの物を集めてお くように伝える。
・集めさせた物に偏りがないように,事前 の調査をもとに様々な物を用意してお く。
○身近な物が電気を通すか通さないかに興 味・関心をもち,進んで調べようとして いる。【関心・意欲・態度】(行動観察・
発言分析)
・準備から班で協力して行わせる。
・豆電球を使わないで,乾電池の二つの極 を直接導線でつなぐことのないように安 全に配慮するように指導する。
・物によっては,どの部分が電気を通すか 具体的に調べるようにさせる。
・電気を通した物と通さなかった物を表に まとめる。物体名だけでなく物質名も書
前時までの学 習の掲示物
釘,針金,十 円玉,一円玉,
ペットボト ル,アルミニ ウム箔,クリ ップ,コップ
(ガラス),記 録分析,わり ばし,はさみ
(刃が鉄),は さみ(刃がセ ラミック),エ ナメル線 乾電池,豆電 球,導線 どのような物が電気を通し,どのような物が電気を通さないのでしょうか。
(3)板書計画 4
・一円玉や十円玉は電気を通した。
・クリップやくぎは電気を通した。
・コップやペットボトルは電気を通さなか った。
・はさみによっては,電気を通す物と通さ ない物があった。
・はさみの鉄の部分は電気が通るけど,持 つ部分は電気が通らなかった。
・導線は磨くと電気を通す。
・光っている物は電気を通すみたいだ。
・鉄に見えても電気を通さない物があった。
【まとめあげる】
8 実験の結果から,電気を通す物と通さ ない物について話し合い,まとめる。
・鉄,銅,アルミニウムなどの金属は電気 を通す。プラスチック,紙,木,セラミ ックなどは電気を通さない。
くようにする。
・電気を通す物と通さない物を分けること により,電気を通す物の共通点を考えさ せる手がかりとする。
○表をもとに,気付いたことや分かったこ とを一人ずつまとめ共通点を見いだすこ とができる。【思考・表現】(記録分析)
・物体名だけでなく,物質名も確認させる。
・物質によって電気を通す物と通さない物 があることに気付かせる。
○電気を通す物と通さない物があることを 理解している。【知識・理解】(発言・記 録分析)
○
予 ・光る物は電気を通すと思う。・木や紙は電気を通さないと思う。
・ガラスやプラスチックどうだろう。
〈けっか〉
どのような物が電気を通し,どのような物が電気を通さないのでしょうか。
〈気づいたこと・わかったこと〉
電気を通す物 通さない物
金ぞくの物は電気を通す。紙,木,ペットボトルなどは 電気を通さない。
〈実験〉
・どう線に調べる物をつないで、豆電球に あかりがつくか調べる。
乾電池と豆電球、
導線の図
十円玉 一円玉
釘
割り箸 記録分
析 コップ