(2018 年 6 月 報 告) No.1 センター長 西田 在 賢
5 月 12 日 (土 曜 日 )午 後 1 時から 4 時 30 分まで、広 島県 庁 講 堂にて当センター主 催 による開 設記 念 HbpMS セミナー『医 療 介 護 総合 確 保の中核 …地 域 包括ケアシステムのマネジメントを考える』 を開 催 い たしました。
本 記 念 セミナーでは現 在 わが国 が迎 えている本 格 的 な人 口 減 少 ・高 齢 化 時 代 に対 応 すべく国 が示 す 医 療 介 護 総 合 確 保 推 進 の中 心 課 題 のひとつである地 域 包 括 ケアシステムの構 築 なるものが「経 営の眼 」 にはどのように映るかを問 う試みでした。そしてこの学びの機 会を本 研究 センターの使 命とする「医 療 介 護 総 合 確 保 推 進 のための制 度 政 策 や事 業 経 営 のマネジメント人 材 養 成 の研 究 と実 践 」の端 緒 にしようと いう趣旨 で企 画いたしました。
地 域 包 括 ケアシステムなるものは、半 世 紀 前 、本 県 の中 山 間 地 にある旧 御 調 町 の小 さな国 保 病 院 に 院 長 として赴 任 された山 口 昇 先 生 (当 センター顧 問 、公 立 みつぎ総 合 病 院 名 誉 院 長 ・特 別 顧 問 )が、既 に 人 口減 少・高 齢 化が始まっていたこの地 域の医 療 課 題に取 り組まれ、その実 践の中で「保 健・医 療・福 祉 を連 携させていく」必 要性 ・重 要 性を訴えるべく考えつかれた言 葉が「地 域包 括ケアシステム」でした。
セミナー会場 は満杯 となる 200 名 余 りが集い、センター運 営 相談 役の栗 栖 本 学事 務 局 長の開 会の辞 に続 き、中 村学 長 ほかのご挨拶 の後 、ご来 賓の湯 﨑知 事から HBMS のヘルスケアマネジメント人材 養 成 の期 待についてお言 葉をたまわりました。
そして冒頭 の記 念 講 演では、山 口先 生 と医 学 生 時 代からのご朋 友の岩﨑榮 先 生(日 本 医科 大 学 名誉 教 授 )が、卒 後 臨 床 研 修 評 価 機 構 専 務 理 事 のお立 場 から「地 域 包 括 ケア・マインドの医 師 の育 成 は急 務!!」をご講 義くださり、国 は 2005 年 以 来「地 域 包 括ケアシステム」という用 語を法令 に使うようになって いて、医 師 育 成 の卒 前 から生 涯 にわたる全 過 程 に「地 域 包 括 ケア学 習 プログラム」を組 み込 む必 要 性 が ある旨をご説 明してくださいました。
続くパネルディスカッション「地 域包 括 ケ ア シ ステム の マネジ メン ト … 社 会 シ ス テムデザイン論 からシステム構 築 と運 営 を考 える」では、パネリストの山 口 昇 先 生 がご体 調 を崩 されたためご登 壇 がかな わ ず 、 西 田 セ ン タ ー 長 が 山 口 先 生 か ら 届 い た 「 地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム は 医 療 改 革 、 社 会 改 革 と同 じ 意 味 を 有 し て い る」 旨 を 説 明 する メッセー ジを 代 読 する とともに、尾 道 市 公 立 みつぎ総 合 病 院 の 沖 田 光 昭 院 長 が 代 理 で 「 地 域 包 括
ケアシステムの創 出 者 が見 るマネジメント課 題 」をご説 明 くださいました。そして前 厚 生 労 働 省 医 政 局 長 の神 田裕 二 先 生(当センター顧 問、HBMS 特 任 教 授)から「地 域自 らつくる包 括ケア~医 療から見た課 題」
として、地 域 医 療 構 想 と地 域 包 括 ケアは車 の両 輪 であり、地 域 包 括 ケアシステム構 築 につながる介護 保 険 事業 計 画の策 定過 程 では「地 域マネジメント」の手 法が制 度 化されたものの医 療 部分 は弱いため、マネ ジメントの主 体 である市 町 村 自 らも考 えることが必 要 と問 題 提 起 された。そして、これらの説 明 や解 説 の 上 で HBMS の横 山 研 究 科 長 が長 年 考 究 される社 会 システムデザインの思考 方 法 を披 瀝 していただき、
医 療 介 護 総 合 確 保 推 進 という重 要 政 策 と「経 営 の眼 」による課 題の設 定 についてのディスカッションへと 進みましたが、時 間 一杯 となって盛況 のうちに終 了 いたしました。
なお、当 日 は静 岡 県 立 大 学 地 域 経 営 研 究 センターとの間 をインターネットで結 ぶ電 子 会 議 システムの 同 時 中 継 によって、同 センターの社 会 人 学 習 講 座 に集 う静 岡 県 内 公 的 病 院 の病 院 長 方 をはじめとする 医 療関 係 者や同県 内 自 治 体関 係 者の方々約 20 人が参 加され、パネルディスカッションへの感 想や質 疑 をお寄せくださいました。