2022 年度 第 2 回 10 月 一橋大本番レベル模試
日本史・採点基準
◆共通の基準◆
1.採点基準においては加点要素を,3点のものは太字・アミカケ☐☐で,2点のものは二重線□□で,1点のものは下 線□□で,それぞれ示している。採点に際しては常に前後の文脈に留意する(◎で示した事項,< >内に示した事項 に内容が反していないかを確認する)。例外的対応などについては※で示してある。
2.加点要素に直接関係している歴史用語等(太字で表示)について,①誤字を含む表記,②漢字で記すべき語句のひら がな・カタカナ表記,③漢数字を含む語句への算用数字をもちいた表記は,原則として当該加点要素の配点から漢字 1文字分につき1点減点とするが,同一語句・文字がくりかえし不適正な形で表記されている場合は,それぞれを減 点の対象とするのではなく,まとめて1点減点とする。④脱字,当て字のある歴史用語等の表記は,非加点とする。
3.小問の番号の記入がなされていない場合,小問の番号の記入が欄外である場合は,その小問全体の得点から1点減点 とする。ただし,その小問全体の得点が0点である場合は減点しない。
4.大問の制限字数を超過した答案については,模試という性質を考慮して対処する。
◆採点基準上の記号◆
1.◎ …前提条件 (例)「◎アメリカ」
「a 第一次世界大戦に参戦した」
→答案例「イギリスは第一次世界大戦に参戦した」
◎の内容と整合性がないため非加点
※◎の内容は答案上に必ずしも明示されていなくても良い
2. < >…前提条件 (例)「a <首相の>浜口雄幸」
→答案例「浜口雄幸蔵相」
< >の内容と整合性がないため非加点
※< >の内容は答案上に必ずしも明示されていなくても良い
3.〔 〕…別表現 (例)「a 益田〔天草四郎〕時貞」→「益田時貞」と「天草四郎時貞」 4.( )…省略可能箇所 (例)「a 遙任(国司)」 →「遙任」と「遙任国司」
2
Ⅰ
通信使 問1◆加点要素の合計15点→15点満点◆
◎ ⒜
a 回答兼刷還使 ………2点以内
b 朝鮮侵略時の捕虜返還を目的とした ………1点以内
◎朝鮮の人びとが日本に与えた影響
c 連行された朝鮮人陶工のもとで陶磁器の生産が活発化した ………2点以内 d 九州地方で有田焼など陶磁器の生産が活発化した ………3点以内 e 中国地方で萩焼など陶磁器の生産が活発化した ………3点以内
◎徳川家康に登用された儒者
f 林羅山 ………1点以内
g 連行された姜沆の影響を受けた藤原惺窩に師事した儒者だった ………3点以内 問2
◆加点要素の合計6点→6点満点◆
◎朝鮮
a 明清交替の動乱に直面した ………2点以内
b 明を援助した ………1点以内
c 清に抵抗した ………1点以内
d 女真族に攻撃された ………2点以内
問3
◆加点要素の合計8点→8点満点◆
◎「前代の御時」
a 徳川綱吉の時代に貨幣が鋳造された ………1点以内
b 元禄金銀を鋳造した ………2点以内
c 慶長金銀より質の劣った貨幣を鋳造したことで物価が上昇した ………2点以内
※「前代の御時以前」の貨幣が「慶長金銀」であることを示している場合に限り「<もとの貨幣より>質の劣った貨幣を鋳造したことで物価が上昇し た」も2点以内
◎新井白石のもとでとられた措置
d 正徳金銀を鋳造した ………2点以内
e 慶長金銀と同質量に戻した貨幣を鋳造した ………1点以内
※「前代の御時以前」の貨幣が「慶長金銀」であることを示している場合に限り「もとの貨幣と同質量に戻した貨幣を鋳造した」も1点以内
問4
◆加点要素の合計2点→2点満点◆
◎蔵前入用などの税
a 高掛物 ………2点以内
問5
◆加点要素の合計4点→4点満点◆
◎大井川
a 架橋や渡船が禁じられていた ………2点以内
◎大井川を渡ること
b 人足を利用した ………2点以内
問6
◆加点要素の合計15点→15点満点◆
◎日露関係
a ラクスマンが根室に来航して通商を要求した ………3点以内
b 長崎入港許可証をラクスマンに与えた ………2点以内
※a以前のこととした場合は加点対象外とする
c 長崎入港許可証を持ってレザノフが長崎に来航した ………3点以内
※a・b以前のこととした場合は加点対象外とする
d レザノフの通商の要求を拒絶した ………2点以内
※a・b・c以前のこととした場合は加点対象外とする
e ロシア使節の要求を拒絶したことで樺太・択捉が襲撃された ………2点以内
※a・b・c・d以前のこととした場合は加点対象外とする
◎江戸幕府
f 全蝦夷地を直轄として松前奉行の支配下に置いた ………3点以内
※a・b・c・d・e以前のこととした場合は加点対象外とする
4
Ⅱ
『同時代史』-松方正義の死 問1◆加点要素の合計13点→13点満点◆
◎「(b)二年」の改革
a 文久の改革 ………2点以内
b 島津久光が公武合体の立場から要求したものだった ………2点以内
c 松平慶永を政事総裁職とした ………2点以内
d 松平容保を京都守護職とした ………2点以内
e 徳川慶喜を将軍後見職とした ………2点以内
◎薩摩藩の主導権
f 生麦事件を契機とする薩英戦争の後に西郷隆盛や大久保利通に移った ………3点以内 問2
◆加点要素の合計7点→7点満点◆
◎第二議会における政府
a 民党と対立した ………2点以内
b 衆議院を解散した ………1点以内
◎第二議会後の「選挙干渉」
c 品川弥二郎による ………2点以内
◎「選挙干渉」が行われた選挙の結果
d 民党の優勢は変わらなかった ………2点以内
問3
◆加点要素の合計5点→5点満点◆
◎金本位制を実施できた理由
a 日清戦争の講和条約で得た賠償金を準備金とすることが可能だった ………2点以内 b 下関条約で得た賠償金を準備金とすることが可能だった ………3点以内 問4
◆加点要素の合計13点→13点満点◆
◎国会開設をめぐる見解
a 大隈重信は即時開設を主張した ………2点以内
b 伊藤博文は漸進主義をとった ………2点以内
◎「事件」
c 開拓使官有物払下げ事件 ………2点以内
d 黒田清隆が関係した ………2点以内
◎「政変」
e 明治十四年の政変 ………2点以内
f <「事件」に対する>世論の政府攻撃に関係しているとされた大隈重信が政府を追放された ………3点以内
問5
◆加点要素の合計12点→12点満点◆
◎「交代前の内閣」
a 貴族院に基礎をおく清浦奎吾内閣 ………2点以内
◎「政治運動」
b 護憲三派による第二次護憲運動 ………2点以内
◎「交代後の内閣」
c <「政治運動」開始後の> 衆議院議員総選挙を経て成立した ………1点以内
d 憲政会の加藤高明を首相とした ………3点以内
e 立憲政友会の高橋是清を閣僚とした ………2点以内
f 革新俱楽部の犬養毅を閣僚とした ………2点以内
Ⅲ
昭和期の政治・対外関係・社会経済 問1◆加点要素の合計23点→23点満点◆
◎1932年
a 五・一五事件が起こった ………2点以内
b 犬養毅内閣が退陣した ………1点以内
c 海軍大将の斎藤実を首相とする内閣が成立した/海軍大将を首相とする斎藤実内閣が成立した ………2点以内
d 挙国一致内閣が成立した ………1点以内
e 政党内閣の慣例が途絶えた ………1点以内
◎1938年4月に制定された法
f 国家総動員法 ………2点以内
g 第1次近衛文麿内閣のもとで定められた ………1点以内
h 政府に対して議会の承認なしに勅令で物資や労働力を動員できる権限を与えるものだった ………2点以内
i 政党の地位の低下をもたらした ………1点以内
◎1940年
j 新体制運動が展開された ………2点以内
k 一大指導政党の樹立をめざすものだった ………1点以内
l <「運動」をうけて全ての>政党が解散した ………1点以内
◎「成立した組織」
m 大政翼賛会 ………2点以内
n 第2次近衛文麿内閣のもとで成立した ………1点以内
※従前に「第1次近衛文麿内閣」を示している場合に限り「第2次近衛内閣のもとで成立した」も1点以内
o 政党組織ではなかった ………1点以内
p 官製の上意下達の機関だった ………2点以内
問2
◆加点要素の合計5点→5点満点◆
◎東条英機内閣総辞職の要因となった出来事
a サイパン島が陥落した ………2点以内
b 絶対国防圏の一角が崩れたことにあたる ………1点以内 c 本土空襲の激化を危惧させることだった ………2点以内 問3
◆加点要素の合計13点→13点満点◆
◎「軍事行動」
a 山東出兵 ………3点以内
b 国民革命軍による北伐を阻止しようとした ………3点以内 c 満州軍閥の張作霖を支援するためだった ………2点以内
◎「軍事行動」の終了をもたらした事態
d 関東軍が奉天郊外で張作霖爆殺事件を起こした ………3点以内 e 張学良が国民政府に合流して中国統一がほぼ達成された ………2点以内
※d以前のこととした場合は加点対象外とする
問4
◆加点要素の合計5点→5点満点◆
◎統制経済の先駆けとなったとされる法