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2020 年度 独創的研究助成費 実績報告書

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Academic year: 2024

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別記様式第4号

2020 年度 独創的研究助成費 実績報告書

2021 年 3月31日 報 告 者 学科名 情報通信工学科 職 名 助教 氏 名 小椋 清孝

研 究 課 題 高精細カラー動画に対する深層学習を用いた画像欠損・復元による圧縮手法の検討

研 究 組 織

氏 名 所 属 ・ 職 専 門 分 野 役 割 分 担 代 表 小椋 清孝 情報通信工学科・助教 集積回路設計 研究全般

分 担 者

研究実績 の概要

本研究では,高精細カラー動画のディスプレイ伝送にかかる電力削減方法として,故 意に画素を欠損させて伝送データ量を削減し,ディスプレイ側で深層学習ネットワーク により復元して表示する手法の有効性について検討を行った.

目的

2画素x2画素の各ブロック当たり1画素を欠損した画像を入力とし,欠損箇所の画素をニ ューラルネットワークにより高い精度で復元可能な深層学習モデルを求める.

方法

ニューラルネットワークは,復号時のレイテンシを考慮して中間層(20ニューロン)2層 の全結合層のみで構成されたものを使用し,入力・出力を以下とした4種類のモデルにつ いて検討を行った.

1) 入力:2画素x2画素ブロックの欠損画素を除く3画素 出力:欠損画素

2) 入力:2画素x2画素ブロックの欠損画素を除く3画素 出力:ブロックの全4画素 3) 入力:3画素x3画素ブロックの欠損画素を除く8画素 出力:欠損画素

4) 入力:3画素x3画素ブロックの欠損画素を除く8画素 出力:ブロックの全9画素 これらについて,さらにグレースケール画像用およびカラー画像用の各モデルを作成し た.カラー画像の場合,各ブロックのRGB各色の画素データをまとめて入力とし, RGBの 各画素値が出力となる.学習データは The PASCAL Visual Object Classes Challenge 2012 (VOC2012)のデータセットを用いた.このデータセットから学習用として200枚,テ スト用として50枚を用いた.モノクロ画像用のモデルには,これらをモノクロ8bit PNG 形式に変換したものを使用した.

学習後のニューラルネットワークにより推論された欠損画素値を用いて復元したテス ト用画像について,PSNR,MSEを求めることでモデルの評価を行った.モデル2)や4)など

,ブロックの全画素を推論するモデルについては,推論結果のうち欠損画素の情報のみ を取り出して復元画像を生成した.

※ 次ページに続く

(2)

研究実績 の概要

結果・考察

結果を表1,2に示す.表1は10,000epoch,表2は50,000epoch学習後のモデルによる結果 である.グレースケール画像,カラー画像ともモデル3)が最も良好な結果を示した.こ れは,2画素x2画素よりも3画素x3画素の,より入力データ数が多いモデルの方が良好な 出力が得られるという妥当な結果であるといえる.また,モデル1)と2),3)と4)との比 較から,欠損画素のみを求めるモデルの方が,ブロックの全画素を求めるモデルよりも 良い結果を示すことがわかった.

まとめ

画素を欠損させた画像を入力し,欠損画素を推定させて画像復元を行う深層学習モデ ルの検討を行った.今後は,さらに大きなブロック入力での評価やネットワークの最適 化,HW化を想定した演算ビット幅削減の検討などを行う予定である.

表1 グレースケール画像での復元結果 表2 カラー画像での復元結果

成果資料目録

モデル 1) 2) 3) 4)

PSNR(dB) 30.9 30.7 32.1 31.3 MSE 77.5 79.8 59.8 69.5

モデル 1) 2) 3) 4)

PSNR(dB) 22.8 27.4 33.1 24.3 MSE 420.4 143.4 49.2 330.3

参照

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