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統計力学試験 - Sophia

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Academic year: 2024

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統計力学試験 2014年度秋学期1月23日2限9-353室

1. 磁場中におかれた𝑆 = ½の局在スピンの系について考えよう。スピンは𝑆𝑧 = ±½ の状 態をとるものとし,磁場𝐵におけるゼーマンエネルギーが𝜀 = 𝑔𝜇B𝑆𝑧𝐵で与えられるとした ときの磁化𝑀 = 𝑔𝜇B〈𝑆𝑧〉 を求め,磁場依存性と温度依存性をそれぞれグラフにせよ。

𝑔と𝜇Bは定数である。

ヒント: 𝐹 = −𝑘B𝑇 log 𝑍 = 𝐸 − 𝑇𝑆 − 𝑀𝐵を使うととても簡単。

2. 𝐸 = 0, 𝑘B, 2𝑘B, 3𝑘Bである,四準位系の占有数を,𝑇 = −∞, −1, −𝛿, +𝛿, +1, +∞ の6 つのケースについて概略を図示せよ。ここで𝛿は正の微小量であり,また,全粒子数は 十数個程度とする。 例)

次に,エントロピーとエネルギーが最大・最小なのは、

上記の𝑇についてどの場合か説明せよ。

3. 秩序変数Δに対し,自由エネルギーが𝐹(Δ) = (𝑇 − 𝑇C) ⋅ Δ2+ Δ4と与えられるとする。こ こで、𝑇Cは正の定数である。𝐹の最小値を与えるΔの温度依存性を求め,横軸を0~2𝑇C の範囲でグラフにせよ。もしΔの値が複数個ある場合は,それがどうして一つに決まるか 説明せよ。

次に,𝑇 > 𝑇Cにおいて,Δを座標変数とみなした場合にもしΔが非常に小さい場合は,𝐹 は,質量𝑚,固有振動数𝜔0の調和振動子のポテンシャルエネルギーと見なせる。𝜔0の 温度依存性を求め,グラフにせよ。

ヒント: 調和振動子のポテンシャルエネルギーと比較すればすぐにわかる。

4. 理想気体の状態方程式を求めよ。

5. 量子統計が必要になる場合はどのような場合か、簡潔に説明せよ。

6. 感想をどうぞ

(2)

第一問) 𝐹 = −𝑘B𝑇 log(𝑒−𝛽𝑔𝜇B𝐵 2 + 𝑒+𝛽𝑔𝜇B𝐵 2 ) より,

𝑀 = − ∂𝐹 𝜕𝐵⁄ =𝜕𝐵 𝑘B𝑇 log cosh𝛽𝑔𝜇2B𝐵 =𝑘B𝑇𝛽𝑔𝜇2 Bcosh𝛽𝑔𝜇sinh𝛽𝑔𝜇B𝐵 2

B𝐵 2 = 𝑔𝜇2B⋅ tanh𝑔𝜇2𝑘B𝐵

B𝑇

𝐵

𝑇 → 0で,𝑀 ≃ (𝑔 2⁄ )𝜇B(𝑔 2⁄ )𝜇𝑘 B𝐵

B𝑇 ≃ 𝜇B𝜇𝑘B𝐵

B𝑇 ,一方,𝐵

𝑇→ ∞で,𝑀 ≃𝑔𝜇2B≃ 𝜇B

第二問)𝑇 = −∞, −1, −𝛿, +𝛿, +1, +∞ の各場合の占有数概略は下図の通り。

𝑆が最大なのは𝑇 = ±∞(ばらけた方が場合の数が多い),最小なのは𝑇 = ±𝛿 である。𝐸が最 大なのは、𝑇 = −𝛿,最小は𝑇 = +𝛿となる。注)𝑇 = ±∞の状態は見分けがつかない。

第三問)

𝜕𝐹

𝜕Δ= 2(𝑇 − 𝑇C) ⋅ Δ + 4Δ3 = 0より,Δ = 0, ±√𝑇−𝑇2 Cで𝐹は極値を取る。このうち最小値を与えるも のは、𝑇 > 𝑇Cでは0であり,一方,𝑇 < 𝑇Cでは,±√𝑇−𝑇2 Cである。複号は自発的対称性の破れ によって決まる。

Δが小さい場合,𝐹(Δ) ≃ (𝑇 − 𝑇C) ⋅ Δ2 と近似出来るので,これを調和振動のポテンシャル 𝑈 =12𝑚𝜔02𝑥2と係数を比較すると,1

2𝑚𝜔02 = 𝑇 − 𝑇C であるので,𝜔0 = √2(𝑇−𝑇𝑚 C)となる。

第四問)

𝑍 = 𝑁!ℎ13𝑁∫ 𝑑𝑁𝑟⃗𝑑𝑁𝑝⃗ 𝑒−𝛽𝐸 =𝑁!ℎ𝑉𝑁3𝑁(∫ 𝑑𝑝 𝑒−𝛽𝑝22𝑚)3𝑁 = 𝑁!ℎ𝑉𝑁3𝑁√2𝑚𝜋 𝛽⁄ 3𝑁 = 𝑉𝑁!𝑁(2𝑚𝜋2𝛽)3𝑁 2 log 𝑍 ≃ 𝑁 log 𝑉 − (𝑁 log 𝑁 − 𝑁) +3𝑁2 log2𝑚𝜋𝑘2B𝑇= 𝑁 log𝑁𝑉+ 𝑁 +3𝑁2 log2𝑚𝜋𝑘2B𝑇

𝑝 = −𝜕𝐹𝜕𝑉 = −𝜕𝑉𝜕 (−𝑘𝐵𝑇 log 𝑍 ) = 𝜕𝑉𝜕 (𝑘𝐵𝑇𝑁 log𝑁𝑉+ ⋯ ) =𝑁𝑘𝑉𝐵𝑇 注)その他の性質も、𝑆 = −𝜕𝐹𝜕𝑇,𝐸 = 𝐹 + 𝑇𝜕𝐹𝜕𝑇,𝐶 =𝜕𝐸𝜕𝑇などから。

第五問)

低温で同種粒子が触れ合う確率が高くなる場合に量子統計が必要になる。 ※具体的には不 確定性原理(波束を形成する平面波のエネルギーは0 ~ 𝑘B𝑇)から求めた波束サイズ

𝛿𝑥 ≃ ℎ 𝛿𝑝⁄ ≃ ℎ √2𝑚𝑘⁄ B𝑇 が粒子間隔(𝑎 ≃ 𝑛−1 3 )と一致する(𝛿𝑥 ≃ 𝑎)温度以下。詳しくは量 子統計(大槻先生)で。

参照