筑波大学 人間学群
障 害 科 学 類
College of Disability Sciences
School of Human Sciences, University of Tsukuba
障害科学 障害科学
社会学 特別支援教育学
心理学 脳科学
社会福祉学
生理学 医 学
社会学 特別支援教育学
心理学 脳科学
社会福祉学
生理学 医 学
■世界の障害科学の出発
「障害」や「障害のある人々」が近代科学の対象となったのは、19 世紀末、心理学や精神医学、社会事業において でした。この時代には、「障害」は、正常を基準として生理的・心理的な異常や逸脱あるいは個体差として研究され、
障害がもたらす影響を教育により軽減させる方法や、社会問題との関連などが追求されました。第一次世界大戦の ころになると、戦傷軍人や労働災害の被害者への対策としてリハビリテーションが成立しました。このように、
第二次世界大戦前には、「障害」に関する科学は心理学や医学等の一分野として成立しましたが、その進展や拡大は 緩慢でした。
■日本の障害科学の出発と発展
日本における「障害」に対する科学的関心の本格的な成立は、第二次世界大戦後になってからで、学校教育の分野 から出発しました。その大きな画期は、1951 年、わが国最初の障害児関係の専門学科として、本学の前身である東京 教育大学の教育学部特殊教育学科の設置(障害科学類の源)でした。これ以降、ここは日本の障害児教育の教育と 研究の中心として、心理学的・教育学的な研究を行いました。「特殊教育学」は 1973 年の筑波大学への移転を機に、
「心身障害学」へと転換し、それまでの学齢期中心の障害児教育から、乳幼児から高齢者までの教育・医学・福祉・
リハビリテーション等といった生涯にわたる、人の障害のあらゆる領域にその研究対象を拡大し、これが日本の障害 科学の第二の画期となりました。
今日、筑波大学の「障害科学」は、特別支援教育学、心理学、医学、生理学、社会福祉学、さらに脳科学や社会学 等も含めた多彩な科学分野を基盤として成立しています。これは、他の先進国でも見られない日本独自の科学となって います。こうして日本における「障害科学」は、独自の科学的方法論を確立し、発展させることで、より多くの障害 のある人々や社会へ貢献することが、今後ますます期待されています。
■世界の障害科学の出発
「障害」や「障害のある人々」が近代科学の対象となったのは、19 世紀末、心理学や精神医学、社会事業において でした。この時代には、「障害」は、正常を基準として生理的・心理的な異常や逸脱あるいは個体差として研究され、
障害がもたらす影響を教育により軽減させる方法や、社会問題との関連などが追求されました。第一次世界大戦の ころになると、戦傷軍人や労働災害の被害者への対策としてリハビリテーションが成立しました。このように、
第二次世界大戦前には、「障害」に関する科学は心理学や医学等の一分野として成立しましたが、その進展や拡大は 緩慢でした。
■日本の障害科学の出発と発展
日本における「障害」に対する科学的関心の本格的な成立は、第二次世界大戦後になってからで、学校教育の分野 から出発しました。その大きな画期は、1951 年、わが国最初の障害児関係の専門学科として、本学の前身である東京 教育大学の教育学部特殊教育学科の設置(障害科学類の源)でした。これ以降、ここは日本の障害児教育の教育と 研究の中心として、心理学的・教育学的な研究を行いました。「特殊教育学」は 1973 年の筑波大学への移転を機に、
「心身障害学」へと転換し、それまでの学齢期中心の障害児教育から、乳幼児から高齢者までの教育・医学・福祉・
リハビリテーション等といった生涯にわたる、人の障害のあらゆる領域にその研究対象を拡大し、これが日本の障害 科学の第二の画期となりました。
今日、筑波大学の「障害科学」は、特別支援教育学、心理学、医学、生理学、社会福祉学、さらに脳科学や社会学 等も含めた多彩な科学分野を基盤として成立しています。これは、他の先進国でも見られない日本独自の科学となって います。こうして日本における「障害科学」は、独自の科学的方法論を確立し、発展させることで、より多くの障害 のある人々や社会へ貢献することが、今後ますます期待されています。
〜世界と日本の障害科学〜
障害科学の歩み
障害を科学し、社会に貢献します
1
障害科学 障害科学
社会学 特別支援教育学
心理学 脳科学
社会福祉学
生理学 医 学
社会学 特別支援教育学
心理学 脳科学
社会福祉学
生理学 医 学
■世界の障害科学の出発
「障害」や「障害のある人々」が近代科学の対象となったのは、19 世紀末、心理学や精神医学、社会事業において でした。この時代には、「障害」は、正常を基準として生理的・心理的な異常や逸脱あるいは個体差として研究され、
障害がもたらす影響を教育により軽減させる方法や、社会問題との関連などが追求されました。第一次世界大戦の ころになると、戦傷軍人や労働災害の被害者への対策としてリハビリテーションが成立しました。このように、
第二次世界大戦前には、「障害」に関する科学は心理学や医学等の一分野として成立しましたが、その進展や拡大は 緩慢でした。
■日本の障害科学の出発と発展
日本における「障害」に対する科学的関心の本格的な成立は、第二次世界大戦後になってからで、学校教育の分野 から出発しました。その大きな画期は、1951 年、わが国最初の障害児関係の専門学科として、本学の前身である東京 教育大学の教育学部特殊教育学科の設置(障害科学類の源)でした。これ以降、ここは日本の障害児教育の教育と 研究の中心として、心理学的・教育学的な研究を行いました。「特殊教育学」は 1973 年の筑波大学への移転を機に、
「心身障害学」へと転換し、それまでの学齢期中心の障害児教育から、乳幼児から高齢者までの教育・医学・福祉・
リハビリテーション等といった生涯にわたる、人の障害のあらゆる領域にその研究対象を拡大し、これが日本の障害 科学の第二の画期となりました。
今日、筑波大学の「障害科学」は、特別支援教育学、心理学、医学、生理学、社会福祉学、さらに脳科学や社会学 等も含めた多彩な科学分野を基盤として成立しています。これは、他の先進国でも見られない日本独自の科学となって います。こうして日本における「障害科学」は、独自の科学的方法論を確立し、発展させることで、より多くの障害 のある人々や社会へ貢献することが、今後ますます期待されています。
■世界の障害科学の出発
「障害」や「障害のある人々」が近代科学の対象となったのは、19 世紀末、心理学や精神医学、社会事業において でした。この時代には、「障害」は、正常を基準として生理的・心理的な異常や逸脱あるいは個体差として研究され、
障害がもたらす影響を教育により軽減させる方法や、社会問題との関連などが追求されました。第一次世界大戦の ころになると、戦傷軍人や労働災害の被害者への対策としてリハビリテーションが成立しました。このように、
第二次世界大戦前には、「障害」に関する科学は心理学や医学等の一分野として成立しましたが、その進展や拡大は 緩慢でした。
■日本の障害科学の出発と発展
日本における「障害」に対する科学的関心の本格的な成立は、第二次世界大戦後になってからで、学校教育の分野 から出発しました。その大きな画期は、1951 年、わが国最初の障害児関係の専門学科として、本学の前身である東京 教育大学の教育学部特殊教育学科の設置(障害科学類の源)でした。これ以降、ここは日本の障害児教育の教育と 研究の中心として、心理学的・教育学的な研究を行いました。「特殊教育学」は 1973 年の筑波大学への移転を機に、
「心身障害学」へと転換し、それまでの学齢期中心の障害児教育から、乳幼児から高齢者までの教育・医学・福祉・
リハビリテーション等といった生涯にわたる、人の障害のあらゆる領域にその研究対象を拡大し、これが日本の障害 科学の第二の画期となりました。
今日、筑波大学の「障害科学」は、特別支援教育学、心理学、医学、生理学、社会福祉学、さらに脳科学や社会学 等も含めた多彩な科学分野を基盤として成立しています。これは、他の先進国でも見られない日本独自の科学となって います。こうして日本における「障害科学」は、独自の科学的方法論を確立し、発展させることで、より多くの障害 のある人々や社会へ貢献することが、今後ますます期待されています。
〜世界と日本の障害科学〜
障害科学の歩み
障害を科学し、社会に貢献します
障害科学類と筑波大学の教育組織
1
大学院と連結した教育システム
学類
学群 大学院
人文・文化学群 社会・国際学群 生命環境学群
理工学群 情報学群 医学群 体育専門学群 芸術専門学群
人間学群
教育研究科
特別支援教育専攻
(修士課程)人間総合科学研究科
(博士課程)
障 害 科 学 類
(定員 35 名)
教 育 学 類 心 理 学 類
障 害 科 学 専 攻
(前期課程・後期課程)
感性認知脳科学専攻(前期課程・後期課程)
スポーツ医学専攻(後期課程)
(夜間社会人)生涯発達(科学)専攻(前期課程・後期課程)
2
履修モデルに沿い科目群の 中から自由に授業を選択
専門領域別 障害種別横断型 科目群
関連科目 情報処理 第1外国語
体育
基礎科目
共通科目 総合科目Ⅰ , Ⅱ
人間フィールドワーク など 心理学Ⅰ , Ⅱ キャリアデザイン入門
障害科学Ⅰ , Ⅱ 教育学Ⅰ , Ⅱ
専門基礎
学群共通 など 障害科学研究法実習 障害科学研究法入門 障害科学専門英書講読
障害科学セミナーⅠ
専門基礎
学類共通 障害科学実践入門
障害者福祉論 高齢者福祉論 児童福祉論 保健医療論 医学概論 ソーシャルワーク演習 ソーシャルワーク現場実習
など
履修モデル社会福祉
社会福祉原論
特別支援教育学 履修モデル
障害者教育基礎理論 障害児教育課程論 障害児教育方法論
(各障害別)指導法
(各障害別)自立活動論
(各障害別)生理・病理学
(各障害別)心理学 特別支援教育実習
など
障害科学履修モデル
障害科学原理論 コミュニケーション発達障害学
聴覚障害とリテラシー 発達障害の理解と支援 自閉症スペクトラム障害臨床実習
など
学 年 進 行
教養を見につける。
将来、障害科学の専門家として、
教 育、 福 祉、 心 理、 医 療、 行 政、
研究者、一般企業など幅広い分野 で、指導的な役割を発揮できる ようにカリキュラムを構成。
研究や実践の基礎と幅広い
3〜4年次 1〜2年次
■1〜2年:基礎的能力を身に着け、将来の進路を考える:各専門分野の基礎を学び、障害科学の方法を知ることで、自らの修学 の到達目標や卒業後の進路を志向します。
■3〜4年:障害科学の研究・基本的実践技術の習得:様々な演習や実習を通じて、障害科学の研究手法の基礎を習得したり、自分 の選んだ進路に応じ、特別支援教育、社会福祉、発達臨床などに関する実践能力の基礎を身に着けます。
カリキュラムツリー
障害科学全般にわたる基礎的能力の養成
■1年 :障害科学を学ぶモチベーションを高め、学びの基礎を整える:障害科学の基本的な原理を学び、実践現場を見学・
参観し、障害科学探究のモチベーションを高めます。また、障害科学を構成する専門分野を知ることで、障害科学を 全体的に理解できるようにします。
教育目標
障害科学類の教育目標
2
乳幼児から高齢者までの感覚、運動、認知、言語などの機能の障害、健康や高齢・発達に関する障害、及び障害をめぐる環境や社会・
文化に関連する課題についての基礎的な知識と支援方法を、教育・心理・福祉・医療などの多領域から総合的に学ぶことで、障害に 留まることなく人間を深く理解し探究する心を持ち、すべての人が共に生きる社会の創造に貢献できる実践力と研究能力を有する 人材の育成を目指します。
履修モデルに沿い科目群の 中から自由に授業を選択
専門領域別 障害種別横断型 科目群
関連科目 情報処理 第1外国語
体育
基礎科目
共通科目 総合科目Ⅰ , Ⅱ
人間フィールドワーク など 心理学Ⅰ , Ⅱ キャリアデザイン入門
障害科学Ⅰ , Ⅱ 教育学Ⅰ , Ⅱ
専門基礎
学群共通 など 障害科学研究法実習 障害科学研究法入門 障害科学専門英書講読
障害科学セミナーⅠ
専門基礎
学類共通 障害科学実践入門
障害者福祉論 高齢者福祉論 児童福祉論 保健医療論 医学概論 ソーシャルワーク演習 ソーシャルワーク現場実習
など
履修モデル社会福祉
社会福祉原論
特別支援教育学 履修モデル
障害者教育基礎理論 障害児教育課程論 障害児教育方法論
(各障害別)指導法
(各障害別)自立活動論
(各障害別)生理・病理学
(各障害別)心理学 特別支援教育実習
など
障害科学履修モデル
障害科学原理論 コミュニケーション発達障害学
聴覚障害とリテラシー 発達障害の理解と支援 自閉症スペクトラム障害臨床実習
など
学 年 進 行
教養を見につける。
将来、障害科学の専門家として、
教 育、 福 祉、 心 理、 医 療、 行 政、
研究者、一般企業など幅広い分野 で、指導的な役割を発揮できる ようにカリキュラムを構成。
研究や実践の基礎と幅広い
3〜4年次 1〜2年次
■1〜2年:基礎的能力を身に着け、将来の進路を考える:各専門分野の基礎を学び、障害科学の方法を知ることで、自らの修学 の到達目標や卒業後の進路を志向します。
■3〜4年:障害科学の研究・基本的実践技術の習得:様々な演習や実習を通じて、障害科学の研究手法の基礎を習得したり、自分 の選んだ進路に応じ、特別支援教育、社会福祉、発達臨床などに関する実践能力の基礎を身に着けます。
カリキュラムツリー
障害科学全般にわたる基礎的能力の養成
■1年 :障害科学を学ぶモチベーションを高め、学びの基礎を整える:障害科学の基本的な原理を学び、実践現場を見学・
参観し、障害科学探究のモチベーションを高めます。また、障害科学を構成する専門分野を知ることで、障害科学を 全体的に理解できるようにします。
教育目標
障害科学類の教育目標
2
乳幼児から高齢者までの感覚、運動、認知、言語などの機能の障害、健康や高齢・発達に関する障害、及び障害をめぐる環境や社会・
文化に関連する課題についての基礎的な知識と支援方法を、教育・心理・福祉・医療などの多領域から総合的に学ぶことで、障害に 留まることなく人間を深く理解し探究する心を持ち、すべての人が共に生きる社会の創造に貢献できる実践力と研究能力を有する 人材の育成を目指します。
視覚障害学
柿澤 敏文 障害生理心理学研究法,視覚障害生理病理特講
佐島 毅 視覚障害自立活動,視覚障害と心理
小林 秀之 視覚障害児の指導法,視覚障害自立活動
宮本 俊和 物理療法特論 徳竹 忠司 物理療法 濱田 淳 物理療法
聴覚障害学
廣田 栄子 聴覚障害児の言語指導,聴覚障害自立活動特講
四日市 章 聴覚障害児の教育と指導法,手話と聴覚障害者
原島 恒夫 聴覚障害生理病理特講,聴覚補償論
加藤 靖佳 聴覚障害とコミュニケーション,障害理解のための心理学
鄭 仁豪 聴覚障害の心理,聴覚障害とリテラシー
左藤 敦子 障害科学実践入門
運動・健康・高齢障害学
安藤 隆男 障害児教育演習,運動障害の指導法
飯島 節 高齢障害学,介護概論 川間 健之介 運動障害の心理
竹田 一則 肢体不自由者の生理病理,病弱者の生理病理,医学概論Ⅰ
任 龍在 障害科学研究法実習
知的・発達・行動障害学
熊谷 恵子 発達障害学校教育論,発達障害の理解と支援
園山 繁樹 応用行動分析学の基礎,自閉症スペクトラム障害臨床実習
藤原 義博 障害科学実践入門
宮本 信也 知的・発達障害生理病理特講,保健医療論
大六 一志 障害心理評価法研究法,発達障害の心理
野呂 文行 行動・情緒障害の指導法,応用行動分析学の展開
岡崎 慎治 障害生理心理学研究法,発達障害の理解と支援
菅野 和恵 障害科学実践入門,知的障害児・者の心理臨床
米田 宏樹 障害児教育方法学,知的障害者の生活と教育・福祉
髙橋 甲介 障害科学研究法実習
音声・言語障害学
長崎 勤 障害理解のための心理学,コミュニケーション発達障害学
宇野 彰 小児の言語障害
吉野 真理子 後天性コミュニケーション障害の言語臨床
障害福祉学・原理論
高橋 正雄 相談援助の理論と方法 III
小澤 温 社会福祉原論Ⅰ・Ⅱ
岡 典子 障害原理論Ⅰ・Ⅱ,障害者教育基礎理論
八重田 淳 就労支援サービス論
結城 俊哉 相談援助の理論と方法Ⅰ,地域福祉の理論と方法Ⅰ
山中 克夫 高齢者福祉論,高齢福祉実践基礎演習
名川 勝 障害者福祉論,権利擁護と成年後見制度
河野 禎之 障害科学研究法実習
教員リスト
3
免許と資格
指定された科目を履修することにより、社会福祉士国家試験受験資格 を得ることができます。福祉系の国家公務員・地方公務員、社会福祉協 議会、教員、障害者・高齢者・児童等の福祉専門職、シルバーサービス 関連の一般企業等、福祉の専門性を生かした職種の中で、専門家として の知識・技能を発揮することが期待されています。もちろん、本学の大 学院(人間総合科学研究科障害科学専攻等)への進学も期待されています。
現代の社会福祉が対象とする高齢者、障害(児)者、及び家庭環境や 発達に伴う生活問題をかかえた人たちについて、ノーマライゼーション の福祉理念を実現するための施策や援助方法を、包括的かつ科学的に学 習することができます。障害科学類では、従来の社会福祉学の枠組みを 越えて、「障害」をめぐる教育や医療・各種リハビリテーションとの連 携について、社会福祉の現場実習を含めて融合的に学習することができ ます。免許・資格としては、社会福祉士国家試験受験資格、高等学校教 諭一種免許状(福祉)等を取得することができます。卒業後は、福祉系 の公務員、社会福祉協議会・法人職員、教員、福祉系を含む一般企業など、
多彩な職種への就職がなされています。大学院(人間総合科学研究科)
を含む大学院への進学も期待されています。
社会福祉学 履修モデル
免許と資格
特別支援学校(視覚障害者・聴覚障害者・知的障害者・肢体不自由者・
病弱者)の教員免許状を取得します。(教職課程を履修して中学校・高 等学校の教員免許を取得することが前提となります)。主として特別支 援学校や通常の学校などで特別支援教育に携わる教員となることのほか に、国家公務員,地方公務員に就くことを想定しています。卒業後は、
本学大学院(人間総合科学研究科障害科学専攻等)への進学も勧めてい ます。学類と大学院との一貫したカリキュラムの履修により,進学者は 特別支援学校教諭の専修免許状を取得する事が可能であり、より専門性 の高い教員を目指す事も、より専門性の高い教育研究者を目指すことも できます。
わが国における特別支援教育に関わる先導的な教育・研究を担う専門 家の養成を目指しています。特別支援教育学履修モデルでは、充実した 人的資源を活用して、特別支援教育に関わる広い教養と深い専門性を身 に付けさせることを意図しています。取得できる免許は特別支援学校教 諭一種免許状(視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者、
病弱者の教育領域のうちから2〜5領域)ですが、これに合わせて中・
高等学校の教員免許を取得することが必要です。卒業後は、特別支援学 校や中・高等学校で特別支援教育に携わるほか、大学院に進学すること により、特別支援学校教諭専修免許状を取得することが可能であり、よ り専門性の高い教員を目指すことも、より専門性の高い教育研究者を目 指すこともできます。
特別支援教育学 履修モデル 障害科学 履修モデル
履修モデルは学生一人ひとりの興味関心等に基づき、履修の参考にするものです。
障害科学類の基本的な履修モデルです。障害科学の全体的な理念・概 念の理解を基に、障害科学が包含する障害教育、障害心理・生理、障害 福祉等の全領域に関して、多くの障害を対象に、基礎的な知識や技能の 習得を目指します。近年では、障害関連職種での専門化が進み、大学院 修了資格を有するより専門性の高い人材が求められるようになっていま すので、学類段階の学習の後、大学院に進み、障害科学に関連する知識 や技能をさらに深めることも期待されています。大学院では、知識の習 得だけでなく、この分野を新たに開拓していくための研究方法の学習が 重要となりますので、その準備段階として臨床研究、実験や調査、文献 研究を進めるための知識や技術の基礎に関する学習も重視されます。教 職課程を履修すれば、教員免許状の取得も可能です。
本学には障害科学に関するわが国で最も整備された大学院(人間総合 科学研究科障害科学専攻)があり、学類卒業後には進学し、より高い専 門性を習得することを勧めています。近年、障害関連職種での専門化が 進み、大学院修了資格を有するより専門性の高い人材が求められていま す。また、社会での障害者の活躍が進んでおり、これを支えるためのさ まざまな職種での専門家として、障害科学類で得た知識や技能を発揮す ることも期待されています。教職課程を履修すれば、教員免許状の取得 も可能です。大学院では、学校心理士、臨床発達心理士、自閉症スペク トラム支援士などの受験資格等を取得することも可能です。
免許と資格
3つの履修モデル・免許と資格
4
社会福祉学 履修モデル
特別支援教育学 履修モデル
障害科学 履修モデル
免許と資格
指定された科目を履修することにより、社会福祉士国家試験受験資格 を得ることができます。福祉系の国家公務員・地方公務員、社会福祉協 議会、教員、障害者・高齢者・児童等の福祉専門職、シルバーサービス 関連の一般企業等、福祉の専門性を生かした職種の中で、専門家として の知識・技能を発揮することが期待されています。もちろん、本学の大 学院(人間総合科学研究科障害科学専攻等)への進学も期待されています。
現代の社会福祉が対象とする高齢者、障害(児)者、及び家庭環境や 発達に伴う生活問題をかかえた人たちについて、ノーマライゼーション の福祉理念を実現するための施策や援助方法を、包括的かつ科学的に学 習することができます。障害科学類では、従来の社会福祉学の枠組みを 越えて、「障害」をめぐる教育や医療・各種リハビリテーションとの連 携について、社会福祉の現場実習を含めて融合的に学習することができ ます。免許・資格としては、社会福祉士国家試験受験資格、高等学校教 諭一種免許状(福祉)等を取得することができます。卒業後は、福祉系 の公務員、社会福祉協議会・法人職員、教員、福祉系を含む一般企業など、
多彩な職種への就職がなされています。大学院(人間総合科学研究科)
を含む大学院への進学も期待されています。
社会福祉学 履修モデル
免許と資格
特別支援学校(視覚障害者・聴覚障害者・知的障害者・肢体不自由者・
病弱者)の教員免許状を取得します。(教職課程を履修して中学校・高 等学校の教員免許を取得することが前提となります)。主として特別支 援学校や通常の学校などで特別支援教育に携わる教員となることのほか に、国家公務員,地方公務員に就くことを想定しています。卒業後は、
本学大学院(人間総合科学研究科障害科学専攻等)への進学も勧めてい ます。学類と大学院との一貫したカリキュラムの履修により,進学者は 特別支援学校教諭の専修免許状を取得する事が可能であり、より専門性 の高い教員を目指す事も、より専門性の高い教育研究者を目指すことも できます。
わが国における特別支援教育に関わる先導的な教育・研究を担う専門 家の養成を目指しています。特別支援教育学履修モデルでは、充実した 人的資源を活用して、特別支援教育に関わる広い教養と深い専門性を身 に付けさせることを意図しています。取得できる免許は特別支援学校教 諭一種免許状(視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者、
病弱者の教育領域のうちから2〜5領域)ですが、これに合わせて中・
高等学校の教員免許を取得することが必要です。卒業後は、特別支援学 校や中・高等学校で特別支援教育に携わるほか、大学院に進学すること により、特別支援学校教諭専修免許状を取得することが可能であり、よ り専門性の高い教員を目指すことも、より専門性の高い教育研究者を目 指すこともできます。
特別支援教育学 履修モデル 障害科学 履修モデル
履修モデルは学生一人ひとりの興味関心等に基づき、履修の参考にするものです。
障害科学類の基本的な履修モデルです。障害科学の全体的な理念・概 念の理解を基に、障害科学が包含する障害教育、障害心理・生理、障害 福祉等の全領域に関して、多くの障害を対象に、基礎的な知識や技能の 習得を目指します。近年では、障害関連職種での専門化が進み、大学院 修了資格を有するより専門性の高い人材が求められるようになっていま すので、学類段階の学習の後、大学院に進み、障害科学に関連する知識 や技能をさらに深めることも期待されています。大学院では、知識の習 得だけでなく、この分野を新たに開拓していくための研究方法の学習が 重要となりますので、その準備段階として臨床研究、実験や調査、文献 研究を進めるための知識や技術の基礎に関する学習も重視されます。教 職課程を履修すれば、教員免許状の取得も可能です。
本学には障害科学に関するわが国で最も整備された大学院(人間総合 科学研究科障害科学専攻)があり、学類卒業後には進学し、より高い専 門性を習得することを勧めています。近年、障害関連職種での専門化が 進み、大学院修了資格を有するより専門性の高い人材が求められていま す。また、社会での障害者の活躍が進んでおり、これを支えるためのさ まざまな職種での専門家として、障害科学類で得た知識や技能を発揮す ることも期待されています。教職課程を履修すれば、教員免許状の取得 も可能です。大学院では、学校心理士、臨床発達心理士、自閉症スペク トラム支援士などの受験資格等を取得することも可能です。
免許と資格
3つの履修モデル・免許と資格
4
社会福祉学 履修モデル
特別支援教育学 履修モデル 障害科学 履修モデル
3つの履修モデルの授業内容
5
■障害科学履修モデルの授業
例「障害科学Ⅰ・Ⅱ」
「障害科学」に関する基礎的な概念と知識を学ぶ授業です。授業は、障害科学におけるそ れぞれ専門分野の教員が、各領域の基礎知識と展望について、オムニバス形式で提示します。
障害科学Ⅰの前半は「病理・生理学の立場から」、後半は「心理学の立場から」、障害科学
Ⅱの前半は「障害原理論・特別支援教育学の立場から」「障害福祉学の立場から」障害科学 を捉える構成となっています。具体的には、障害科学Ⅰでは「障害とは何か/障害科学と は何か」「運動系の生理と障害」「障害と遺伝」「聴覚系、視覚系、言語系の生理と障害」
「加齢の生理と障害」「聴覚障害、視覚障害、コミュニケーション障害と心理」「運動・健康・
高齢障害と心理」「知的・発達・行動障害と心理」、障害科学Ⅱでは「リハビリテーション の哲学」「障害児教育の理念・歴史・制度」「特別支援学校教師の成長と授業」「運動・健康 障害、視覚障害、聴覚障害、知的・発達・行動障害の教育」「障害者の生活支援と権利擁護」
「障害福祉とソーシャルワークの視点」「高齢者福祉と障害科学、障害福祉・医療心理学」
などのテーマで講述されます。
■特別支援教育学履修モデルの授業
例「小児の言語障害」
演習と講義が組み合わされた授業です。学生は、一人か二人一組で一種類の障害につい て調べ、30 枚以内のスライドを作成し、定義、分類、検査法、症状、治療的教育方法、
などについて 30 分以内で発表し、他の学生からの質問に答えます。担当教員は学生の発表・
質疑を補完し講義します。スピーチの障害、ランゲージの障害およびコミュニケーション 障害について学んだ後、特に大脳における言語障害の情報処理過程について学び、情報処 理過程から治療的教育について考えます。漢字、カタカナ、ひらがな、英語の情報処理過 程の違い、音読や書字の障害構造に関する新しい考え方や最新の指導方法について学びま す。また、プレゼンテーションや質疑応答の技術についても勉強します。
■社会福祉学履修モデルの授業
例「ソーシャルワーク演習Ⅱ」
ソーシャルワーク演習は、対人援助職として必要とされる基本的な態度や面接技法など を学ぶ「演習Ⅰ」や、グループワーク等各種技法を学ぶ「演習Ⅲ」などとともに履修しま す。「演習Ⅱ」では、地域における生活の課題とその援助や、地域福祉における権利擁護 のあり方などを中心に取り上げます。学生は3〜5名程度のグループに分かれ、事例につ いて話し合う方法を通して、分析、ニーズと援助目標の設定、連携の観点などの対応を学 びます。また現場で働くソーシャルワーカーにおいでいただき実務の様子を紹介いただく とともに仮想事例を検討したり、また他の演習とともに現場見学を組み合わせた授業など も行います。
障害科学 履修モデル
障害科学類 2 年 重田千輝
障害科学類 4 年 若生公志
障害科学類 4 年 北川 優
■障害科学類・障害科学履修モデルを選んだ理由
北川 私は最初は医療系を考えていたんですが、高校生の頃に特別支援学校に見学に行ったら、
そこで出会った男の子がすごくキラキラ輝いて語っていたんです。それですごく教育に興味を 持ち障害について学びたいと学校の先生に相談したら、障害のことを学ぶなら筑波大学が良い んじゃないかと推してくれたので決めました。
教員免許は取ろうと思っていますが、同時に福祉・社会福祉に興味を持っていたので、教員の 基礎免許状を「福祉」にしたんです。それで教職と福祉を両方学べるスタイルにしました。
若生 私は不登校児の現状や教育、支援方法などを学びたくて、心理学類にも行きたかったん です。でも障害科学類でも不登校児を学べるし、心理学類や教育学類の関連授業も取っていき たいと考えて、こちらにしました。履修モデルを障害科学にしたのは、とらなきゃならない授 業がコンパクトにまとまっているからです。
重田 私の場合も、特別支援教育モデルだと教職の事を考えないといけないんですが、障害科 学モデルならもっと濃く障害科学について考えられるのが良いところのひとつだと思います。
例えば、社会と障害の関連性について考える事は、教職ではなかなかむずかしいかなと思う時 があります。
■障害科学履修モデルの授業
若生 1年の時は他の履修モデルと同じで、「障害科学Ⅰ・Ⅱ」や総合科目、情報処理、英語 などを取っていきます。それから学群共通の専門基礎科目として「教育学Ⅰ・Ⅱ」「心理学Ⅰ・
Ⅱ」とか。2年以降は資格取得にあまり縛られないので、人によって取り方が違うと思います。
僕の場合はさっきの理由から心理学類の授業を多く入れていると思います。それから教職の 数学関係を。
障害科学類の授業からは、もっぱら各障害の心理に関する授業を中心に取っていき、いろん な障害について心理の面から比べていけるようにしました。それから例えばひとりのコミュ ニケーションや対人関係の難しい障害児がいても、視覚の認知からみていきましょうとか、
聴覚の方から考えましょうとか、そんなふうにも学べるんじゃないかと思います。
北川 私は障害系の授業が多いんですけど、教育と社会福祉系を混ぜた感じです。
高校教員免許の教科福祉を取り始めたのはちょっとした興味からだったんですが、これを取 らなかったら福祉に興味を持つことはなかったので、良かったです。それで教職関係の単位 を足していって、あとは生理病理とか医学系に興味があったのでそういうのは単位に関係な く履修するようにして、社会福祉でもちょっと面白そうというものは空いてたら取るような やり方で履修していました。
重田 私は体育会系の陸上競技部に入っているので、そっちで体力を奪われるから、なるべ くスリムな履修にしています。でも例えば体育専門学群に障害者スポーツなどの講義がある と取っています。
私の専門は中長距離です。1500mをメインにしていますが、20km に挑戦する時もあります。聴覚障害をもっているので、コミュニケー ションとかで苦労しますね。必要な情報を自分から取りに行くときは、筆談やメールで聞きます。
■卒論/関心のあるテーマについて
若生 僕の研究テーマは、不登校児童生徒への教科学習・教科指導です。入学の時からずっと 考えていたので。
北川 私は、教育・福祉・医療関係の方を対象にしたバーンアウト意識の調査です。やってみ て思ったのは、現場に行けばわかる事がたくさんあるなということです。調査票とかも現場に 行ってから帰ってきて、自分のを見て足りないなと思ったこともあったし、大変だったけど良 い経験になったと思います。
重田 私はまだ先ですが、今は聴覚障害に関連したことをやりたいと思っています。心理面と 言うか、障害観について一番興味を持っています。
高校の時とまた環境が変わって、この大学にはいろんな障害のある人がいます。そういう中で 学んでみて、障害者でもいろいろやれる人もいるし、逆に障害を持っていてもぜんぜん違う人 もいるし、そこらへんで普通の人と変わらないところが多いんだと感じました。
−そう考えたのは大学に入ってからですか?
重田 元々ということではないですね。自分自身大学に入る前までは、障害者は特別な存在な んだと思っていた面がありましたが、大学に入ってからは他の人と同じだなって考えが変わり ました。それは入学して仲間が増えたことも理由にあると思うし、それから障害について勉強 したこともあると思います。両方です。
例と言われると難しいんですが…。例えば、○○先生の講義でいろいろな研究結果を見せられ
在校生の声
6
障害科学 履修モデル
障害科学類 2 年 重田千輝
障害科学類 4 年 若生公志
障害科学類 4 年 北川 優
■障害科学類・障害科学履修モデルを選んだ理由
北川 私は最初は医療系を考えていたんですが、高校生の頃に特別支援学校に見学に行ったら、
そこで出会った男の子がすごくキラキラ輝いて語っていたんです。それですごく教育に興味を 持ち障害について学びたいと学校の先生に相談したら、障害のことを学ぶなら筑波大学が良い んじゃないかと推してくれたので決めました。
教員免許は取ろうと思っていますが、同時に福祉・社会福祉に興味を持っていたので、教員の 基礎免許状を「福祉」にしたんです。それで教職と福祉を両方学べるスタイルにしました。
若生 私は不登校児の現状や教育、支援方法などを学びたくて、心理学類にも行きたかったん です。でも障害科学類でも不登校児を学べるし、心理学類や教育学類の関連授業も取っていき たいと考えて、こちらにしました。履修モデルを障害科学にしたのは、とらなきゃならない授 業がコンパクトにまとまっているからです。
重田 私の場合も、特別支援教育モデルだと教職の事を考えないといけないんですが、障害科 学モデルならもっと濃く障害科学について考えられるのが良いところのひとつだと思います。
例えば、社会と障害の関連性について考える事は、教職ではなかなかむずかしいかなと思う時 があります。
■障害科学履修モデルの授業
若生 1年の時は他の履修モデルと同じで、「障害科学Ⅰ・Ⅱ」や総合科目、情報処理、英語 などを取っていきます。それから学群共通の専門基礎科目として「教育学Ⅰ・Ⅱ」「心理学Ⅰ・
Ⅱ」とか。2年以降は資格取得にあまり縛られないので、人によって取り方が違うと思います。
僕の場合はさっきの理由から心理学類の授業を多く入れていると思います。それから教職の 数学関係を。
障害科学類の授業からは、もっぱら各障害の心理に関する授業を中心に取っていき、いろん な障害について心理の面から比べていけるようにしました。それから例えばひとりのコミュ ニケーションや対人関係の難しい障害児がいても、視覚の認知からみていきましょうとか、
聴覚の方から考えましょうとか、そんなふうにも学べるんじゃないかと思います。
北川 私は障害系の授業が多いんですけど、教育と社会福祉系を混ぜた感じです。
高校教員免許の教科福祉を取り始めたのはちょっとした興味からだったんですが、これを取 らなかったら福祉に興味を持つことはなかったので、良かったです。それで教職関係の単位 を足していって、あとは生理病理とか医学系に興味があったのでそういうのは単位に関係な く履修するようにして、社会福祉でもちょっと面白そうというものは空いてたら取るような やり方で履修していました。
重田 私は体育会系の陸上競技部に入っているので、そっちで体力を奪われるから、なるべ くスリムな履修にしています。でも例えば体育専門学群に障害者スポーツなどの講義がある と取っています。
私の専門は中長距離です。1500mをメインにしていますが、20km に挑戦する時もあります。聴覚障害をもっているので、コミュニケー ションとかで苦労しますね。必要な情報を自分から取りに行くときは、筆談やメールで聞きます。
■卒論/関心のあるテーマについて
若生 僕の研究テーマは、不登校児童生徒への教科学習・教科指導です。入学の時からずっと 考えていたので。
北川 私は、教育・福祉・医療関係の方を対象にしたバーンアウト意識の調査です。やってみ て思ったのは、現場に行けばわかる事がたくさんあるなということです。調査票とかも現場に 行ってから帰ってきて、自分のを見て足りないなと思ったこともあったし、大変だったけど良 い経験になったと思います。
重田 私はまだ先ですが、今は聴覚障害に関連したことをやりたいと思っています。心理面と 言うか、障害観について一番興味を持っています。
高校の時とまた環境が変わって、この大学にはいろんな障害のある人がいます。そういう中で 学んでみて、障害者でもいろいろやれる人もいるし、逆に障害を持っていてもぜんぜん違う人 もいるし、そこらへんで普通の人と変わらないところが多いんだと感じました。
−そう考えたのは大学に入ってからですか?
重田 元々ということではないですね。自分自身大学に入る前までは、障害者は特別な存在な んだと思っていた面がありましたが、大学に入ってからは他の人と同じだなって考えが変わり ました。それは入学して仲間が増えたことも理由にあると思うし、それから障害について勉強 したこともあると思います。両方です。
例と言われると難しいんですが…。例えば、○○先生の講義でいろいろな研究結果を見せられ
在校生の声
6
て、ここはこうなっているんだなと…、上手く説明できないんですが、自分の疑問に思っていたことと、研究結果の関連性を考えたり していくうちに、あぁ、あの人はこういう人だったのかと思えるようになりました。
■進路について
若生 大学院です。人間総合科学研究科の障害科学専攻に進学します。引き続き、不登校児童生徒についてもうちょっと勉強して行こ うと思うのですが、不登校児童生徒の中にも発達障害の子が 3 割くらいはいるらしいので、大学院ではそこを重点的にできればと思っ ています。
北川 同じく人間総合科学研究科障害科学専攻です。卒論では福祉・医療・教育の3領域を対象としたんですけど、自分の関心が強い 教育関係の領域に焦点を絞って、オリジナルなテーマを探していきたいと思っています。
重田 私はまだ大学院も就職も両方考えているところです。
■大学生活について
若生 ボランティアに費やしていたと思います。精神面でも(笑)
北川 私はテニスサークルです。サークルは1〜3年夏くらいまでは関わってました。バイトは身体障害者の介助で勉強の一環として やってました。最初は大変でしたが、介護技術の授業などで実践的な内容を DVD とかで見てわかったので、それからは割と良くなり ました。
重田 1 年の時は陸上以外にもサークルに入ってたりボランティアも入ってましたが、2 年の学園祭終了を機に陸上 1 本になりました。
デフリンピックとか聴覚障害を持った人だけの世界大会があるので、それを目標にしたいと思ってます。
具体的には…、とりあえず、アジアで一番になる。世界で 3 番以内。あとは、関東インカレとか 出たり、可能ならば箱根にもいけたらと。
■障害科学類生ってどんな人?
若生 北川 面倒見が良くてしっかりしてる人が多いですね。
重田 これは人間学群全体に共通して言えることなんですが、他の人の気持ちをしっかり考えら れる人が多いなという印象を持っています。
■在校生・高校生にメッセージを
若生 障害というものを勉強しようと思った時に筑波が良いって言えるのは、先生方がたくさん いるところが一番大きいかなと。世の中にはいろんな障害のある人がいますから、知的障害につ いて勉強するつもりでも、実際には視覚障害や聴覚障害を併せ持っている人も大勢いますし、だ からそれらを一緒に勉強できる環境になっているのが良いところです。
北川 加えて先生方の面倒見が良いですね。これをやりたいと一言言うと、じゃあこんなのどう だとか広げて手助けをしてくれる方々がたくさんいるので嬉しいです。筑波大学自体もすごく大 きいから、自分の興味ある専門だけじゃなくて他の所を見てみることで、また自分の専門が違う ように見えたり、違うところに興味を持てたりとか、やりたいことはなんでもできる大学だと思 います。
重田 筑波の障害科学は環境が整っているし、学ぼうと思えばいくらでも学べる。なので、まず は障害について考えたいという気持ちを強く持ってほしいです。
特別支援教育 履修モデル
■卒論/関心のあるテーマ
濱田 反応抑制課題遂行時の前頭前部の働きを、生理学的手法を用いて検討しています。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)のお子さんを対象に考えています。
小川 頸椎損傷者と脊髄損傷者の肥満の違いについて研究したいと思っています。
郡司 知的障害のある子どもの指導について考えています。
■なぜ筑波大学の障害科学類を選んだのですか?
濱田 母が地域の手話サークルに入っていて、小さいころから身近に聴覚障害の方がいまし た。小学校では同じクラスに知的障害のお子さんがいて、その子たちの教育について考える ようになりました。その気持ちが高校生になって特別支援学校の先生になりたいという進路 志望となり、この大学を選びました。
小川 私は中学3年の時、事故で実際に脊髄損傷という障害を持ちました。今は車いすを使っ ています。そこから障害について興味を持つようになり、もっと勉強したいなと、もっと障 害の領域について学びたいと思い、筑波大に入りました。
郡司 親戚に自閉症の子がいて、小さいころから身近に障害を持った子がいたので学校とか にも興味があったし、先生の視点から見てみたいなと思い興味を持ったのがきっかけです。
−入学してみてどうでしたか?
濱田 いろんな障害について学べるというのが大きかったです。知的障害だけに興味があっ たけど視覚障害ってこういうものなんだとか、運動障害とか健康障害とかは聞いたことがな かった。実際に知的障害の指導法だけじゃなくて、法律的なことやいろんな分野から学べる。
障害のジャンルについても広がるし、アプローチについても多面的な視点を知ることができ ました。それで常に身近に障害を持った友達がいるので、街で障害のある方とかいると今までならな かなか手伝えなかったんですが、今なら接し方がわかるので声をかけたりすることができる ようになりました。
郡司 車いすに乗っている人や聴覚障害のある人が同じ学年にいるんですけど、特に聴覚障 害のある人は初めて接したので、パソコンで要約筆記してるのを見てびっくりしました。
今は自然に感じていますけど。
小川 私は肢体不自由ですが、身近には聴覚障害のある人がいて、そんなふうに障害のある 人が常に身近にいるとそれが当たり前になって、そうすると特別じゃなくなって普通に接す る事ができるのがとても大事なことだなと思いました。
■特別支援教育履修モデル
郡司 1 年生は具体的な授業名でいうと「障害科学Ⅰ・Ⅱ」や「障害科学のための心理学」など、障害全般について広く学ぶ感じで、
あとは先生がオムニバス形式で授業をしてくれていろんな障害ついて聞くことができます。2 年生になると自分の取りたい領域とかに もよりますが、具体的な各障害の自立活動や指導法などの授業を取る感じです。
小川 3 年生になるともっと専門的な授業になります。指導法の履修はもちろんですが、具 体的にどう指導したらいいのかとか体験的にやる内容も多くなり、授業の中でも体験して学 ぶことが多くなり、秋の教育実習に向けて勉強していきます。
濱田 特別支援教育の教諭免許を取る場合は、基礎免許といって国語・数学・英語など、他 の教員免許を取る必要があります。そのうえで特別支援教諭の免許も取ります。だから授業 のコマ数はすごく多いです。
−では教育実習について教えてください。
濱田 基礎免許の教育実習は 4 年、特別支援教育の教育実習は 3 年で行きます。筑波には附 属特別支援学校が 5 校あるんですが、そのうち1校について 3 週間かけていきます。
(※p17 参照)
私は知的障害を主とする大塚特別支援学校の幼稚部に行きました。行ってみてすごく楽しかっ た。普段は小さいお子さんとボランティア感覚で関わったりするので、和気あいあいかわい いなみたいな感じだったんですけど、実際は行ってみると距離の取り方だとか待つ大切さと か、同じお子さんでもその日その日の体調・気分に合わせた指導をしていくのと、時間帯によっ ては詰めなきゃならないところは「手伝うね」と声かけをしたりとか、実際にどうやって関わっ ていくのかというのとお子さんひとりひとりに合わせたというのは良く言うんですが、その 子一人をとってもその時間帯でちがうというのが学べたのがかなり大きかった。
ただ本当に面白かったんですが、睡眠時間がほとんどなかったです(笑)
在校生の声
6
障害科学類 2 年 郡司カナ
障害科学類 4 年 濱田香澄
障害科学類 3 年 小川晃生
■進路について
濱田 筑波大学の大学院、人間総合科学研究科障害科学専攻を 考えています。ADHD 者の前頭前部の働きについて検討するの と、ADHD のお子さんの指導について考えたいと思っています。
もともと教員免許を取っても大学院には行こうと思っていまし た。今は脳のほうに興味が移って、まだ勉強し足りないから大 学院に進もうという気持ちが強いです。1年生の授業でお話を 聞いて興味を持ち、すぐに先生に相談して研究に参加させてい ただきました。先生と話すと頭の中がごちゃごちゃしてたのが すっきりします。
小川 どんな形になるにせよ、障害にかかわる仕事に現場に行 きたいですね。それと、日本の障害学生支援の在り方をもっと 良くするために、アメリカの大学で学んできてそれを活かした いと思っています。(※小川君はこの後、ダスキン障害者リーダー 育成海外研修派遣事業によりアメリカ合衆国アリゾナ州へ研修 に出かけています)
郡司 今は現場に行きたいという気持ちが強いので先生になろ うと思っているんですが、将来的にまた学びたい事があれば、
大学院や現職教員研修などのかたちで戻ってこようかなと思っ てます。
■大学生活について
濱田 授業が中心で 3 年生まではほぼ毎日授業でした。今は授 業は週に 1 回しかないので、毎日研究室で実験のデータの分析 や新しい課題を作ったりして、研究をしています。卒論の提出 が終わってから筑波山にスターダストを見に行ったり夜景を見 たり、ワインを開けたりしました。
飲み会はよくしてます(笑)
小川 1 年生から授業がキツキツに入っている感じです。サークルは福祉系のサークルにいくつか入っています。障害を持った方と関 わらせてもらってます。知的障害者の更生施設でレクリエーション活動等をして楽しんでいます。
郡司 日中は授業、夜はバイトやサークルです。サークルは社会福祉研究会です。児童養護施設で勉強を教えたり、違うサークルで障 害のある子の親の会に関わったり、バスケットボールをしたり。
学群・学類としての行事にも力を入れています。先ず春には宿舎祭(やどかり祭)っていうのがあります。宿舎に入っている学生が出 し物や出店を出して、近隣の方にも来ていただくので、けっこう賑やかな祭になります。それから人間学群の学生は新入生歓迎企画や 夏の大学説明会も頑張っています。
−人間学群(教育学類・心理学類・障害科学類)の中で、障害科学類のカラーってあるのかな?
濱田 学年によってかなり違いますね。私たちの学年は割と落ち着いてるって言われます(笑)それでなのか、外からは何をやってる のかわからないと言われます。
小川 みんなやさしいですね。障害を持った人を特別視しないところがあって。外に出たときなんかに、考え方が違うなと改めて感じ たりすることがあります。
郡司 女の子が多いのでほんわかしてます(笑)
■在校生・高校生に向けてメッセージ
濱田 日々勉強とか授業とかたいへんだと思いますけど、 地域に関わるサークルやお子さんに関わるサークルがた くさんあるので、外に外にと活動に参加できるようにな れば授業以外に学ぶこともたくさんあるし、4 年間いろ んな知識だけじゃなく経験も出来るし、もちろん友人も たくさんできるし、希望する方は是非入っていただけれ ば充実した 4 年間を過ごせると思います。
小川 障害というと幅が広いので、入る前でも入ってか らでも授業聞いて興味を持ってからでもいいんですけど、 特に自分が興味のある分野を見つけて、それにどんどん 浸かっていって専門的な知識を身につけていくと楽しい んじゃないかと思います。
郡司 受験とか大変だとは思いますが、興味がどんどん 広がっていく学類だと思うので、良いところだなと思い ます。
■進路について
濱田 筑波大学の大学院、人間総合科学研究科障害科学専攻を 考えています。ADHD 者の前頭前部の働きについて検討するの と、ADHD のお子さんの指導について考えたいと思っています。
もともと教員免許を取っても大学院には行こうと思っていまし た。今は脳のほうに興味が移って、まだ勉強し足りないから大 学院に進もうという気持ちが強いです。1年生の授業でお話を 聞いて興味を持ち、すぐに先生に相談して研究に参加させてい ただきました。先生と話すと頭の中がごちゃごちゃしてたのが すっきりします。
小川 どんな形になるにせよ、障害にかかわる仕事に現場に行 きたいですね。それと、日本の障害学生支援の在り方をもっと 良くするために、アメリカの大学で学んできてそれを活かした いと思っています。(※小川君はこの後、ダスキン障害者リーダー 育成海外研修派遣事業によりアメリカ合衆国アリゾナ州へ研修 に出かけています)
郡司 今は現場に行きたいという気持ちが強いので先生になろ うと思っているんですが、将来的にまた学びたい事があれば、
大学院や現職教員研修などのかたちで戻ってこようかなと思っ てます。
■大学生活について
濱田 授業が中心で 3 年生まではほぼ毎日授業でした。今は授 業は週に 1 回しかないので、毎日研究室で実験のデータの分析 や新しい課題を作ったりして、研究をしています。卒論の提出 が終わってから筑波山にスターダストを見に行ったり夜景を見 たり、ワインを開けたりしました。
飲み会はよくしてます(笑)
小川 1 年生から授業がキツキツに入っている感じです。サークルは福祉系のサークルにいくつか入っています。障害を持った方と関 わらせてもらってます。知的障害者の更生施設でレクリエーション活動等をして楽しんでいます。
郡司 日中は授業、夜はバイトやサークルです。サークルは社会福祉研究会です。児童養護施設で勉強を教えたり、違うサークルで障 害のある子の親の会に関わったり、バスケットボールをしたり。
学群・学類としての行事にも力を入れています。先ず春には宿舎祭(やどかり祭)っていうのがあります。宿舎に入っている学生が出 し物や出店を出して、近隣の方にも来ていただくので、けっこう賑やかな祭になります。それから人間学群の学生は新入生歓迎企画や 夏の大学説明会も頑張っています。
−人間学群(教育学類・心理学類・障害科学類)の中で、障害科学類のカラーってあるのかな?
濱田 学年によってかなり違いますね。私たちの学年は割と落ち着いてるって言われます(笑)それでなのか、外からは何をやってる のかわからないと言われます。
小川 みんなやさしいですね。障害を持った人を特別視しないところがあって。外に出たときなんかに、考え方が違うなと改めて感じ たりすることがあります。
郡司 女の子が多いのでほんわかしてます(笑)
■在校生・高校生に向けてメッセージ
濱田 日々勉強とか授業とかたいへんだと思いますけど、
地域に関わるサークルやお子さんに関わるサークルがた くさんあるので、外に外にと活動に参加できるようにな れば授業以外に学ぶこともたくさんあるし、4 年間いろ んな知識だけじゃなく経験も出来るし、もちろん友人も たくさんできるし、希望する方は是非入っていただけれ ば充実した 4 年間を過ごせると思います。
小川 障害というと幅が広いので、入る前でも入ってか らでも授業聞いて興味を持ってからでもいいんですけど、
特に自分が興味のある分野を見つけて、それにどんどん 浸かっていって専門的な知識を身につけていくと楽しい んじゃないかと思います。
郡司 受験とか大変だとは思いますが、興味がどんどん 広がっていく学類だと思うので、良いところだなと思い ます。
社会福祉 履修モデル
■卒論/関心のあるテーマ
岩村 「多重応答分析を用いた介護殺人・心中事件の特徴に関する検討」というテーマです、
過去 10 年分の新聞記事を調べて、介護殺人や心中事件の特徴を探っていくという研究をし ました。その家族がどういう状況にいたかが語られていて、それが辛く悲惨に思いました。
染野 私は、知的障害がある方の地域生活、その中でも金銭管理みたいな分野に興味があり ます。
皆川 私の場合は「障害科学セミナーⅡ」という授業で研究室訪問をするんですが、そこで 読み書き障害に関する研究会に参加しています。難しいですけど、今はそちらに興味が向い ています。
■社会福祉士国家試験の準備は?
岩村 大変ですが、卒論の大変さとは違いますね。やっぱり卒論は自分の考えが大事になっ てくるんですけど、資格の試験となると覚えることがけっこう多いので、今は頭がパンパンっ て感じです。
染野 私も少しずつ勉強を始めています。大学での授業では事例検討や演習っぽいのがあって慣れるというか、事例問題は好きなんです。
けど細かな知識を覚えるのが辛いです。
皆川 僕は 2 年ですけど、始めた方がいいですかね。
岩村 染野 まだいいと思う。遊びも含めていっぱい他にやることがたくさんあるから。
−OB/OG に話をしてもらっても、受験勉強はきちんとやるべきだけど、1〜2年の間は現 場を見たりフィールドに入って見聞の幅を広げたり、その領域の課題を考えるのも大事、と はよく言われますね。
■社会福祉履修モデルの授業
皆川 1年生は学群共通のものと、学類生が一緒のものが多い気がします。だからほんとう に基礎という感じで、あとは外国語、体育、情報処理のような教養科目です。2年生になる と、もうちょっと詳しく、専門的な授業を受けるようになります。福祉の場合は多くの授業 がそのまま必修という感じです。(※P3、5 〜6参照)。
例えば「社会福祉原論Ⅰ・Ⅱ」「障害者福祉論」、あとは集中授業も多くて、「児童福祉論」は 集中で取りました。2年生になってからも、「高齢者福祉論」を取ったり、相談援助の講義 を取ったりという感じですね。
−3・4 年生はどうですか?
染野 もっと専門的な内容が多くなってきて、「ソーシャルワーク演習」のような演習も3年生で増えてきます。1〜2年は先生方の話 から知識を入れていく感じですけど、3年生になると、知識も入れつつ自分からも動き出すというか、意見を言ったり興味あることを 調べたりとか、そういうことが多くなってきました。
岩村 4年生は自分の卒論を書くのが中心ですけど、ひとつ大きいのが「社会福祉援助技術 現場実習」ですね。やはり一ヶ月間、現場に入って実際に業務を体験するのはすごく大き かったです。ニーズを持つ人と間近に接して、具体的な関わり方や制度の動かし方も見え てくるので、より深い理解につながったと思います。
染野 朝は辛かったですか?
岩村 朝は辛かったですね〜。でも、今振り返ると、ちゃんと朝起きて、夜寝て、良い生 活をしてたなと思います。逆に今が、ひどいので。(笑)
■進路について
岩村 私は介護関連企業に就職が決まりました。有料老人ホームのケアスタッフに配置さ れます。
−就職活動はどう進めたんですか?
岩村 2年生の5月に様子見でイベントに参加して、そのあとしばらく何もしていません でした。3年生の 12 月くらいから本格的に動き出して、4 年生の6月に決まったという 感じです。