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究 助 成 費 実 績 報 告 書 平成26年3月25日

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Academic year: 2024

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様式第2号

平成25年度 独 創 的 研 究 助 成 費 実 績 報 告 書

平成26年3月25日 申 請 者 学科名 保健福祉学科 職 名 教 授 氏 名 佐 藤 和 順 印 調査研究課題 外国籍の子どもの教育・保育の質を保障するカリキュラム構築に関する研究

交 付 決 定 額 300千円

調査研究組織

氏 名 所属・職 専門分野 役割分担

佐藤和順 保健福祉学科・教授 教 育 学・ 幼児

教育 研究の総括

調査研究実績 の概要○○○

IT の発展に伴いグローバル化が進み英語力のスキルアップや異文化の理解力の向上を目 指したグローバル化教育がわが国の喫緊の課題であることは明白である。一方では,多く の外国籍労働者や留学生が岡山県に滞在している現状がある(平成 22 年度 岡山県外国人 登録者数 22,394 人)。

帯同している小学校就学後の児童・生徒については,学校種別在籍状況等も調査され加 配教員等の支援体制もとられている。一方,就学前の幼稚園・保育所等に通う子どもの数 は調査等も実施されておらず,不明である。個別の子どもへの支援体制は,所属園に一任 の状態であり,外国籍の子どもが入園し,保育者がその対応に追われているという課題が 保育現場より指摘されている。グローバル化に伴い,わが国に在住の外国籍の子どもの幼 児教育・保育の質を担保することも喫緊の課題である。

そこで本研究は,グローバル化に対応した幼児教育・保育カリキュラムを構築する前提 として県下の就学前の外国籍の子どもの就園状況を把握すること,外国籍の子どもの保育 の実態を調査することを目的とするものである。

【外国籍の子どもの就園状況調査】

質問紙郵送により岡山県内の幼稚園・保育所・認定こども園を対象にした在籍状況の調査 を実施した。(調査対象:岡山県下 保育所 386 園,幼稚園 334 園,認定こども園 9 園 調査期間:平成 25 年 12 月~平成 26 年 1 月末)

有効回答は 408 園(回収率 55.6%)であった。回答園の設置別割合は図 1 に示すとおりで ある。

(2)

調査研究実績 の概要○○○

図 1:回答園の設置別割合 図 2:外国籍の子どもの就園状況

表 1:母語別園児数 母語 ポルト

ガル語 中国語 フィリ ピン語

スペイ ン語

ベトナ

ム語 英語 韓国語・

朝鮮語

その他

・不明 合計 園児数 14 37 9 5 3 13 14 31 128

外国籍の子どもの就園状況については,図 2 のとおりである。現在,外国籍の子どもが在 園している園は 47 園であり,子どもの総数は 128 名であった。子どもの母語は表 1 のと おり「中国語」が 37 名で最も多く,「その他・不明」も 31 名であった。

図 3:外国籍の子どもへの配慮事項 図 4:外国籍の子どもに係る課題 外国籍の子どもに配慮している事項については,「特になし」が最も多く,外国籍の子ど もの在園で課題となっていることとしては,「保護者との意思疎通の難しさ」,「子ども との意思疎通の難しさ」が高い割合を示した。

【外国籍の子どもの保育の実態調査】

外国籍の子どもの園における保育・教育の状態をエスノグラフィー的手法で調査を行っ た。その結果,保育者の個別対応だけでは子どもの健全な育ちを保障できないと保育者は 感じており,園全体の保育者等との情報共有を図る園内カンファレンスを実施する必要性 等が顕在化した。また,子どもの言語や宗教などは多様であり,園のみの対応では解決で きない問題もあり,行政等の支援も望んでいることが分かった。

併せて,子ども自身は日本国籍を有しているが,保護者が外国籍であり,日本語を母語と しない子どもの保育についても同様の課題があることが明らかとなった。

新しく顕在化した課題については,公益財団法人福武教育文化振興財団平成26年度教育研 究助成採択研究として継続的に研究をする予定である。

成果資料目録

本研究の成果については,日本人権教育研究学会『人権教育研究』第15巻に投稿予定で ある。

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